持ち駒の飛車と角を使った攻め方


上図は先後逆で横歩取り青野流からの進展で、▲8三飛と打った局面。ソフトの評価値-31で互角。

7四の地点で飛車交換から▲8三飛と打った場面です。

実戦は▲8三飛以下△2八角成▲同銀△8二歩▲8八飛成△3三桂▲3七桂△7三桂で、ソフトの評価値+386で先手有利。

この手順の△2八角成は普通ですが、▲同銀に△7二銀か△8二歩か迷いました。

△8二歩と打てば手堅いのですが、▲8八飛成の後に7一の銀を動かすと▲8二龍があります。

よって▲8二龍を受ける形は7一の銀は固定したままの形にするか△7二金と上がるのですが、8筋は先手の龍が直通しているので後手の駒組みは制限されそうです。

2段目に歩を打って固める手はあるのですが、龍が直通している場合はあまりいい形ではなさそうです。

また後手は△3三桂から△7三桂と両方の桂馬を跳ねたのですが、先手は▲3七桂と跳ねた形で△4五桂を防いでいます。

△7三桂は△6五桂とすれば金取りという狙いはありますが、△7三桂には▲6六金と金を4段目に力強く上がると、△6五桂を防ぎつつ後手の両方の桂頭を狙うような形で後手が少し苦しかったようです。

▲6六金のような手は初めて見ましたが、将棋は奥が深いです。

後手は飛車と角の両方が持ち駒にありますが、先手の龍も働きがよく先手陣にまだ飛車の打ち込みスペースがないです。

△7三桂では△4二銀の方がよかったようです。

実戦は△7三桂に▲7八金△1四歩でしたが、△1四歩では△5五角がありました。

▲7八金△5五角▲7七角△2九飛で、ソフトの評価値-190で互角。

この手順の▲7八金は△6五桂の先受けの手で、対局中はうまい手を指されたと思っていたのですが、ここで△5五角がありました。

△5五角には▲7七桂が自然ですが、△4五桂と跳ねる手がうるさく▲同桂なら△2八角成があります。

よって△4五桂には▲3八金としますが、△3七桂成▲同銀△同角成▲同金△2八飛▲3八角△4五桂▲3九角△4九銀▲同玉△3七桂成で、ソフトの評価値-2747で後手勝勢。

この手順はうまくいきすぎですが、ばらばらにしてから△2八飛と直接王手にする手があり、▲3八角と受けても△4五桂からの攻めが厳しいです。

よって△5五角には▲7七角としますが、そこで△2九飛と狭いところに飛車を打つのが盲点です。

△2九飛に▲5五角なら、△2八飛成▲5九玉△6五桂▲4五桂△2九龍で、ソフトの評価値-622で後手有利。

この手順の△2八飛成に▲5九玉が際どい受けですが、そこで△6五桂と跳ねるのも際どいタイミングです。

以下▲4五桂が龍取りと▲3三桂成を狙った手ですが、△2九龍が地味な手で次の狙いは△3八銀です。

△2九龍に▲3八角と先着しても△4九龍▲同角△5七桂成が厳しいです。

やや細い攻めですが参考になりそうです。

持ち駒の飛車と角を使った攻め方が参考になった1局でした。