上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの変化手順で△4六飛と打った局面。ソフトの評価値-695で後手有利。
この局面は実戦からの変化手順です。https://shogiamateur.com/?p=45006&preview=true
△4六飛に対して▲5六香と▲5六桂は以前詰みを確認したので、▲5六銀の合駒を調べます。
▲5六銀の合駒は、▲5六香と▲5六桂とは違う駒の利きがあります。
それは4五の地点の受けが利くということです。
△4六飛以下▲5六銀△7五銀▲同玉△7四歩▲6六玉で、ソフトの評価値+5340で先手勝勢。

この手順は後手の失敗例ですが、△7五銀と捨てて△7四歩と突く筋で、合駒が▲5六香と▲5六桂の場合はこの筋で以下詰みでした。
しかし▲5六銀と合駒をした場合は、△7四歩には▲6六玉と逃げる手があります。
5六の地点に香や桂の場合は、▲6六玉以下△7五金▲5五玉△4五金で詰みますが、5六の地点が銀の場合は▲4五同銀とされて詰みません。
では▲5六銀と合駒をすれば先手玉は詰まないのかというとそうではなく、別の手順で詰みがあります。
△4六飛以下▲5六銀△5七銀▲6五玉△7四金▲7六玉△5六飛▲7七玉△6八銀打で、ソフトの評価値-99987で後手勝勢。

この手順の△5七銀は普通の手ですが、やや盲点の手です。
5六の地点が香や桂の場合は△5七銀では詰まないのですが、5六の地点が銀の場合は△5七銀と打ちます。
以下▲6五玉に△7四金と押さえて、▲7六玉に△5六飛と銀を補充して王手をします。
以下▲7七玉と逃げたのですが、そこで△6八銀打がうまい手です。
この△6八銀打というのが銀の特性を活かした攻め方で、銀は斜めの利きがあるのでこの手が成立します。
なお、自分の場合は△6八銀打という手が見えづらく、つい上から△7六銀としてどうかなどと最初に考えるので、このあたりが寄せのセンスが悪いです。
△6八銀打で△7六銀は▲8八玉△7七金▲8九玉で先手玉は詰みません。
上から駒を打って玉を下段に落とすのは寄せの基本ですが、この場合は△6八銀打と下から銀を打つのが急所です。
△6八銀打に▲同銀なら△同銀不成▲8八玉△7七銀打▲9七玉△9六飛▲同玉△9五歩▲9七玉△9六歩▲9八玉△9七歩成▲8九玉△8八と金まで詰みです。
この手順の△6八同銀不成に▲同玉なら△5八飛成▲7七玉△8八銀▲6六玉△6五金打ちまで詰みです。
△6八銀打に▲8八玉なら△7九銀不成▲同玉△6八銀成▲同玉△5八飛成以下詰みです。
なお、△5六飛と銀を取った手に▲7七玉とせず▲6六桂と合駒をする手は、△8五金▲7七玉△6八銀打から同じような詰まし方で先手玉は詰んでいるようです。
合駒が違えば寄せ方も違うのが参考になった1局でした。