上図は、先後逆で相掛かりからの進展で△4八銀不成と金を取った局面。ソフトの評価値+99975で先手勝勢。
対局中は仕掛けのあたりからだいぶ後手が苦しくかったのですが、△4八銀不成と金を取った手が先手玉に詰めろで逆転したかと思っていました。
しかしこの局面は後手玉に即詰みがあったようです。
大会の終盤は持ち時間がないのがほとんどなので、丁寧に読むということができません。
そのため相手玉への詰み逃しや、自玉が詰んでいたというケースが後から調べるとよくあります。
本局は自玉が詰んでいたというケースです。
実戦は△4八銀不成に▲8八玉だったのですが、▲5二銀がありました。
▲5二銀△同飛▲4二金△同飛▲同と△同玉▲6二飛△3三玉▲2三飛成で、ソフトの評価値+99982で先手勝勢。

この手順の▲5二銀~▲4二金が見えていませんでした。
▲5二銀△同飛と飛車を近づけた形から▲4二金と打つのが飛車を取れる手段でした。
△4二同玉に▲6二飛とする手です。
▲6二飛と飛車を離して打つのが妙手です。
離して飛車を打つのは▲7二飛とか▲8二飛とかありそうですが、▲6二飛でないとだめなようです。
それは数手先に分かることになります。
離して飛車を打って△3三玉に▲2三飛成と飛車を捨てるのが豪快な手です。
▲2三飛成では▲4五桂のような手も見えますが△同金で詰まないようです。
▲2三飛成以下△同玉▲4一馬で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

この手順の▲2三飛成~▲4一馬ですが、先手玉を詰ますならこの筋しかなさそうです。
実質大駒2枚の攻めで持ち駒は歩が3枚しかないので、これで本当に詰むのかが気になります。
この形をよく見ると、数手先に6二に飛車がいるので攻めが繋がるということに気がつきます。
▲4一馬に△3四玉なら▲6四飛成△4四歩▲2三銀△2四玉▲4四龍△1三玉▲1四龍まで詰みです。
この手順は△3四玉なら▲6四飛成と銀を補充しての王手がありました。
これが▲6二飛と打った意味だったようです。
6三の馬が移動して6二の飛車が6四の地点に利くということでうまくできています。
▲4一馬に△2四玉なら▲6四飛成△3四銀▲2五歩△1三玉▲5三龍で、ソフトの評価値+99988で先手勝勢。
この手順は△2四玉と逃げて▲6四飛成に△3四銀とするのが手数が長くなります。
△3四銀には▲2五歩と打つのが盲点で、△1三玉▲5三龍と合駒請求をします。
▲5三龍に△4三歩なら▲同龍△同銀▲2四銀△2二玉▲2三銀成まで詰みです。
▲5三龍に△3三角なら▲同龍△同桂▲3一馬△2二金▲2四銀△1二玉▲2一角△同金▲1三銀成まで詰みです。
この手順は△3三角なら▲同龍~▲3一馬が盲点で、馬を移動して王手というのが意外と見えにくいです。
△2二金は粘りの手ですが、▲2四銀~▲2一角の角の捨て駒が決め手で詰みです。
▲4一馬に△1三玉なら▲3一馬で、ソフトの評価値+99988で先手勝勢。
この手順も▲3一馬を馬を移動しての王手が見えづらいです。
▲3一馬に△2三玉なら▲3二飛成△2四玉▲3五龍△2三玉▲2四歩△1二玉▲3二龍まで詰みです。
この手順は▲3二飛成~▲3五龍として▲2四歩と打つのがうまいです。
▲3一馬に△2四玉なら▲6四飛成△3四金▲2五銀△2三玉▲3四龍△1二玉▲3二龍まで詰みです。
これらの手順より最初の局面図から即詰みでした。
なお▲6二飛と打つ手では▲4一飛でも長手数で詰んでいたようなので、また別の機会に調べてみます。
終盤力がこれくらいつけばいいのですが、全く及ばないので少しでも感覚を身につけたいです。
飛車を取る形にして寄せるのが参考になった1局でした。