上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6八角とした局面。ソフトの評価値+313で先手有利。
後手が三間飛車にお互いに穴熊に組んで7七の角が▲6八角とした形です。
相穴熊で▲6六銀と△6四銀に組むとこのような局面になりやすくなります。
今回の大会では当日までに自分が指すとよくでそうな局面をいくつか想定して事前準備をしてきましたが、この局面もその1つでした。
昔ははただ大会に参加しているというだけという状態が長く続きましたが、ここ数年は対局後の検討は勝敗の結果に関係なくすべて行うようにしました。
ただし、大会前の事前準備はほとんどしたことがなかったので、その場になって初めて考えるというのが多く時間をだいぶロスしていました。
そのため少しでも時間を効率的に使うということで、事前準備を取り入れたという感じです。
本局に関しては珍しく序盤~中盤まではうまく指せていました。
実戦は△5五歩▲2四歩△同歩▲5五歩で、ソフトの評価値+352で先手有利。

この手順は後手から△5五歩と動いてきました。
後手は△6一金型の穴熊で△7二金左とさらに固める手もあったようですが、△6一金型は5筋に強いのでこれもありそうです。
後手は待つ手をしないなら△5五歩は自然ですが、先手は▲2四歩△同歩▲5五歩がよくある筋です。
2筋を突き捨てて先手の飛車の利きを軽くしてから▲5五歩と手を戻します。
この局面は少し先手が指しやすいというイメージを持っていましたが、先手の飛車が軽く使いやすいのが大きいと思います。
実戦は▲5五同歩に△2二飛で以下▲3七桂△5五銀▲4五桂で、ソフトの評価値+590で先手有利。
この手順は先手にとって理想的な手の流れですが、△2二飛とすることで2九の桂馬が▲3七桂~▲4五桂と活用することができました。
▲4五桂が角取りなので手の流れとしては満足です。
▲5五同歩に△同銀なら▲同銀△同角▲2四飛△2二歩▲3四飛△3三歩▲2四飛△1九角成▲8六角△6四歩▲5四歩で、ソフトの評価値+573で先手有利。
この手順は5五の地点で清算すれば▲2四飛が実現します。
▲3四飛△3三歩に▲2四飛と2筋に戻るのが盲点で、△1九角成の後△2九馬を防いでいます。
以下▲8六角~▲5四歩で先手が指せているようです。
▲5五同歩に△5六歩なら▲5四歩△5二飛▲3七桂△5四飛▲2四角△6六角▲同歩△5七歩成▲4三角△5六飛▲6五歩△5五銀▲5八と△同と▲4二角成で、ソフトの評価値+508で先手有利。
この手順の△5六歩は垂れ歩でと金の卵なのでうるさい手です。
ソフトは▲5四歩と5筋の歩を伸ばすのを推奨しており、以下▲3七桂△5四飛に▲2四角が強い手です。
後手が△6六角~△5七歩成とすればと金ができるのですが、▲4三角から対抗して先手が指せるということのようです。
この手順はと金ができて選びづらいところはありますので△5四飛に▲5八歩と受ける手もありそうですが、意外とこのような手を選ぶと戦いが長くなって争点が分かりにくいこともあるので難しいところです。
自分はと金ができる展開は避けたいと思いますので、▲5八歩を選ぶような気がします。
なお△5七歩成とと金を作られても、数手後に▲5八歩△同とでと金の働きを弱めているのも興味深いです。
実戦は▲6八角に△5五歩でしたが、後手が持久戦を選ぶケースもありそうです。
▲6八角△7四歩▲9六歩△9四歩▲2四歩△同歩▲3五歩で、ソフトの評価値+303で先手有利。

この手順は△7四歩と様子を見た手で、以下9筋を突き合ってから▲2四歩~▲3五歩と仕掛ける形です。
この手順もよく見る形ですが先手有利のようで、ここからはまた別の機会に調べます。
相穴熊からの攻防が参考になった1局でした。