右玉に対する駒組み


上図は、角換わりからの進展で△7二玉と寄った局面。ソフトの評価値+59で互角。

6二の玉が△7二玉とした形です。

自分は角換わりで先手では▲5八金型をするのが多いです。

今は▲4八金型が主流なのですが、低い構えから急戦形をめざすことが多くできるだけ玉の近くにいる▲5八金を採用しています。

大会などでも角換わり腰掛銀で相手が右玉にされることが意外とあります。

受けに自信がないと指せない指し方ですが、右玉をとがめるというのも結構難しいです。

特に大会の切れ負け将棋などで右玉をされるととがめるのにプレシャーがかかります。

右玉に対してどのような方針をたてるかが毎回これを悩みます。

ある程度攻める形の駒組みにしたいのが理想ですが、相手が右玉だと受けに専念する形なので無理攻めをしやすいです。

無理攻めをすると相手にもたれるような指し方をされて、勝負どころがなくなるケースがあります。

また仕掛けるのは難しいと思って最悪千日手を選択することもありそうですが、お互いの時間が減った状態から指し直しということになります。

先手番だと千日手にして持ち時間が減るというのは作戦的に面白くありません。

これらより右玉にこられた場合はある程度事前に方針を決めてから指さないといけないと思い今回調べることにしました。

自分が気になっているのは、後手からいつでも△4四銀~△5五銀とする筋の受け方です。

それに対して先手がどのような駒組みで迎え撃つかです。

実戦は▲2九飛△5四歩▲4八金で、ソフトの評価値-40で互角。

この手順は4七の銀をそのままにして▲2九飛~▲4八金に組み直す展開ですが、駒組みが右と左に分かれます。

4七の銀を保留したのは▲5六銀とすると将来△5五銀とされる筋があるのでその対応が面倒なので避けたのですが、中央がやや手薄になった感じです。

序盤の早い段階で指し手があまり前に向いていません。

最初の局面図で▲2九飛では▲5六銀がありました。

▲5六銀△5四歩▲8八玉△6二金▲4八金で、ソフトの評価値+80で互角。

この手順は腰掛銀から▲8八玉と入城する形です。

▲7九玉より▲8八玉の方が一般的にはしっかりしているイメージがあります。

後手は△5四歩~△6二金と自陣の整備ですが、▲4八金とします。

右玉に対して▲5八金型か▲4八金型か迷うところですが、将来的に相手からの角の打ち込みに備えるなら▲4八金型の方が打ち込み箇所が少ないです。

▲4八金に△4四銀なら▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2九飛で、ソフトの評価値+92で互角。

この手順の△4四銀は狙いの手ですが、先手は2筋の歩の交換があります。

歩の交換から▲2九飛と引いてこれが▲4八金とのいい組み合わせです。

①▲2九飛に△3五歩なら▲同歩△同銀▲4五桂で、ソフトの評価値+91で互角。

この手順の▲4五桂に△4四歩なら▲1七角△2四角▲3六歩△4六銀▲4四角で、ソフトの評価値+780で先手有利。

なお△3五歩に▲4五歩なら△5五銀▲同銀△同歩▲3五歩△4七銀▲4九金△5六歩で、ソフトの評価値+25で互角。

②▲2九飛に△3三桂なら▲9八香△5五歩▲6七銀△5二金▲9九玉で、ソフトの評価値+236で互角。

③▲2九飛に△5五銀なら▲同銀△同歩△4四歩▲7五歩で、ソフトの評価値+123で互角。

この手順の▲7五歩に△同歩なら▲7四歩△同銀▲5四角の狙いです。

なかなか変化が多くて大変ですが、最初の局面図からは▲5六銀~▲8八玉~▲4八金として△4四銀には2筋の歩の交換を狙って▲2九飛と引くのが急所のようです。

右玉に対する駒組みが参考になった1局でした。