軽く捌く振り飛車への指し方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3五飛と浮いた変化手順の局面。ソフトの評価値+35で互角。

3一の飛車が△3五飛とした形で、実戦は△3四飛と4段目に上がりました。

△3五飛はソフトの推奨手でよくある軽く捌く振り飛車という印象ですが、先手はどのように攻めるかが気になります。

△3五飛に▲2二角がありそうですが以下△3三角▲同桂成△同桂で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は先手が1手損で△3三桂と跳ねさせる形で、後手から△2五飛や△2五桂などで捌かれそうです。

飛車交換になって後手の桂馬が5段目まで跳ねれば捌けたといってもいいと思います。

捌けてもお互いの玉は堅いので互角ですが、先手としては後手の桂馬が攻めに参加するのが気になります。

特に桂馬を成り込まれて守りの金駒と交換にするような展開は避けたいです。

△3五飛以下▲7七桂△3三桂▲2四歩△同歩▲2二角で、ソフトの評価値+63で互角。

この手順の▲7七桂ですが玉のコビンを閉める手で自然な手です。

玉のコビンがあいているといつでも王手飛車のような筋が気になります。

後手の△3三桂は次に△2五桂や△2五飛を狙った手ですが、ここからが先手の指し方の大事なところです。

▲2四歩△同歩は自然な展開ですが、次の▲2二角が指しにくいです。

1手遅らせて角を打つ印象ですが、この手順は初めて見ました。

将棋は長年数多く指したり見たりしても、知らない手というのはかなりあるようです。

ソフトで検討すると思いもよらない手を指摘されることがあるのでありがたいです。

先手の狙いは▲1一角成と▲2四飛の2つです。

▲2二角以下△1二香▲2四飛△4六歩▲同歩△2五飛▲3三角成△2四飛▲同馬△2八飛▲3五馬△2九飛成で、ソフトの評価値+181で互角。

この手順の△1二香はたまに見る手で、▲1一角成とダイレクトに香車を取られるのを防いでいます。

△1二香の形で▲1二馬と香車を取られても馬の働きが一時的によくないことがあります。

▲1一馬の形だと将来▲6六馬と自陣に戻る筋がありますが、▲1二馬の形だと自陣に戻りにくいです。

△1二香に▲1一角成は△2五飛▲同飛△同桂で、ソフトの評価値-151で互角。

この展開は先手にとって面白くなさそうです。

よって△1二香に▲2四飛としますが、△4六歩▲同歩を入れてから△2五飛が振り飛車らしい手です。

△4六歩の突き捨ては4七の地点に空間をあけると4七角のような手があるのと、4六同歩の形にさせることで将来▲4六角のような角で後手玉のコビンを狙う筋を消しています。

▲4六同銀では銀が玉と離れますので▲同歩ですが、△2五飛が振り飛車らしい手です。

△2五飛に▲3三角成とできるのが▲2二角と打った効果で、先手は桂馬を先に補充できました。

飛車交換から△2八飛~△2九飛成で駒損を回復されていい勝負のようです。

△2九飛成以下▲4五歩△7四桂▲4四歩△3二銀▲3六馬で、ソフトの評価値+13で互角。

この手順は後手が△7四桂として攻める形ですが、▲3六馬と自陣に利かせるような形でいい勝負のようです。

軽く捌く振り飛車への指し方が参考になった1局でした。

振り飛車の軽い受けに対する指し方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3五銀とした変化手順の局面。ソフトの評価値+265で互角。

この局面からの後手の指し手を色々調べてきましたが、もう1つ全く浮かばない手がありましたのでそれも調べてみます。

▲3五銀以下△3三角▲2四歩△4五歩▲7七桂△2四歩で、ソフトの評価値+295で互角。

この△3三角ですが相手の攻め駒の銀に近づく手で、普通は大駒は接近戦なると指しづらくなります。

ただしこの局面も例外のようで、▲2四歩に△4五歩と直接角を活用する筋です。

4二に角がいる形は△5三角~△4五歩~△4四角のルートで活用すれば攻めの銀に近づかないのですが、手数がかかります。

それをできるだけ短手数で角を活用する指し方で、▲7七桂に△2四歩と歩を取ります。

この局面で次の手も浮かびませんでした。

△2四歩以下▲3六歩△4二角▲5七角△6四歩▲同歩△3四歩▲2四銀△6四角▲2六飛△1九角成▲2三銀成△4二飛▲2二成銀で、ソフトの評価値+220で互角。

△2四歩に普通は▲2四同銀かと思っていたのですが、ソフトの候補手にも上がっていませんでした。

銀を捌くのは自然な手かと思うのですが▲2四同銀には△4四角で、ソフトの評価値+104で互角。

このあたりの手の感覚の違いというのが結構大きく、▲2四同銀に△4四角として将来△2七歩や△2六歩の筋も見せると先手の攻めを逆に利用しているとも言えそうです。

決して先手不利という訳ではなさそうですが、後手の形が軽くて先手としてはもう少し力をためたいです。

△2四歩に▲3六歩と突くのが筋のようで次の狙いは▲2四銀△4四角▲3五銀で、ソフトの評価値+879で先手優勢。

この手順の▲3六歩というのは、将来▲3五銀としたときの支えの駒とも言えそうです。

▲3六歩に△4二角は▲2四銀を防いだ手で、△4二角に▲2四銀なら△3六飛▲3七歩△3四飛と進みます。

この展開もありそうですが先手は歩切れになるので、▲5七角とさらに攻めるのを待ちました。

▲5七角は将来▲6六角の含みや、△3九飛成を事前に受けているという意味がありそうです。

△6四歩に▲同歩に△3四歩とするのがやや盲点で、▲2四銀に△6四角が飛車取りになります。

▲2六飛に△1九角成とされて先手が香損ですが、▲2三銀成~▲2二成銀と飛車成りを目指していい勝負のようです。

将棋は色々と調べても最終的には中終盤の指し手の精度で勝敗が決まることが多いのでこのような指し方があるという理解しかできませんが、中盤の分かれの局面は最低でも互角の局面にしたいです。

振り飛車の軽い受けに対する指し方が参考になった1局でした。

飛車を活用するためにじっと歩を伸ばす

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3五銀とした変化手順の局面。ソフトの評価値+265で互角。

▲3五銀に対する後手の指し手があまり浮かばなかったのですが、ソフトは△3四銀を推奨していました。

先手の前進した銀に銀をぶつける手ですがなかなか見えづらい手で、知らないと指せないような手です。

自分はこのような手があるのは知りませんでした。

圧力のある3五の銀と交換して持ち駒にする狙いのようです。

先手が単純に攻めるとどうなるかが気になります。

▲3五銀以下△3四銀▲同銀△同飛▲2二銀△4五歩▲2一銀成△3三角▲7七桂△6六銀で、ソフトの評価値-106で互角。

この手順の銀交換から▲2二銀で先手は駒得が確実になります。

香車か桂馬を補充する形で、香車が入れば▲3五香のように飛車を取る筋があります。

また香車と桂馬の両方を補充できればかなりの成果になります。

ただし銀の働きが重たいのと手数がかかるので感覚的には打ちにくいです。

後手の△4五歩~△3三角が何気ない手で、先手の2二の銀が移動してから△3三角を実現します。

△3三角に▲7七桂で大したことがなさそうでも、△6六銀と絡んでくる手がうるさいです。

△6六銀の瞬間は先手の桂得ですが、守りの金が1枚はがされそうです。

また▲1一成銀は△同角とされます。

形勢は互角のようですが、気分的にはやや後手持ちのような局面です。

ソフトは△3四銀に▲3六歩を推奨していました。

▲3五銀△3四銀▲3六歩△4五銀▲2六飛△3一飛▲3七桂△3四銀▲同銀△同飛▲2四歩△同歩▲3五歩△3一飛▲3六飛で、ソフトの評価値+285で互角。

この手順の▲3六歩も結構難しい手で取れる銀を取らずに歩で支える形です。

また△4五銀と銀を取らずにかわす手も見えにくく、後手は△3四銀とぶつけて銀を取るかと思ったら体をかわすように△4五銀としています。

▲2六飛は△3六銀を防いで自然ですが△3一飛と1手待つのがまた浮かびにく、このあたりは読みが入ってないと指せないです。

振り飛車独特の間合いを図る手で、居飛車からすると消去法で浮かぶかどうかという感じです。

▲3七桂△3四銀と細かい動きとなり以下銀交換から▲3五歩~▲3六飛とする形です。

6八に角がいるので3五の地点は受かっているのですが、▲3五歩を支える▲3六飛というのが難しい手です。

桂馬の上にいる浮き飛車は縦の可動域が狭いので狙われやすい飛車ですので、相手の金駒で飛車が取られないように注意が必要です。

▲3六飛以下△2七銀▲2六飛△3八銀成▲3六飛△4八成銀▲3四歩△4七成銀▲2二銀で、ソフトの評価値+612で先手有利。

この手順はややうまくいきすぎですが、先手は▲3四歩と伸ばすのが▲3六飛と回った効果でいつでも▲3三歩成の筋があります。

また▲2二銀と飛車取りに打つことで、▲1一銀成と▲2一銀成と▲3三歩成を含みにして先手が指せているようです。

飛車を活用するためにじっと歩を伸ばすのが参考になった1局でした。

攻め駒の銀が残っても指せる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3五銀とした変化手順の局面。ソフトの評価値+265で互角。

以前▲3五銀に△3四歩とする変化を調べました。

今回は▲3五銀に別の手を調べてみます。

自分は振り飛車はほとんど指さないので感覚がいまひとつ分かっていないため、▲3五銀にどのように対応するかが全く浮かびませんでした。

待つ手として△8四歩を調べたいと思います。

△8四歩はソフトの候補手にも上がっていない手なので、手の精度はあまりよくないかもしれません。

▲3五銀に△8四歩なら▲2四歩△同歩▲同銀△4五歩▲2三銀成△3四飛▲2二歩で、ソフトの評価値+583で先手有利。

この手順の△8四歩は、次に△8三銀~△7二金までできればまずまずですが手数がかかります。

先手は▲2四歩から攻めるのが分かりやすいようで、3五の銀が敵陣に成る形です。

▲2三銀成~▲2二歩と重たく攻めるのがいいようで、手数はかかりますが先手は確実な攻めのようです。

この局面は先手が少し指せているようですが、振り飛車で強い人はこれ位は許容範囲だと思いますので振り飛車の捌きが気になります。

▲2二歩以下△4六歩▲同角△3三桂▲2一歩成△4五桂▲2五飛△2八歩▲同飛△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△2七歩▲同飛△4六飛▲同歩△4九角▲2八飛△6七角成▲同銀△5七桂成▲7八銀で、ソフトの評価値+375で先手有利。

この手順の△4六歩~△3三桂はぎりぎりの味付けで、取られそうな桂馬の活用を目指します。

△4六歩の突き捨ては将来△4五桂と跳ねるための準備の手でした。

△4六歩に▲同歩だと△4五桂は▲同歩で跳ねられませんが、▲4六同歩だと先手の角の利きが止まるので指しにくいところがあります。

▲2五飛の催促に△2八歩~△3六歩~△2七歩はなかなか浮かびません。

数手前に▲4六同角とさせたことで△4六飛と飛車と角の交換になりました。

責められそうな飛車を角と交換して持ち駒になるのは振り飛車らしい指し方です。

以下△4九角~△6七角成~△5七桂成で桂馬が5段目に成る形で、後手の桂馬の使い方としては理想的な形です。

先手は2筋の成り駒が少し重たいのは気になりますが、角と金の交換で駒得なので先手が少し指せているようです。

最初の局面図から▲3五銀に△4五歩を調べてみます。

△4五歩はソフトの推奨手ではありませんが、候補手に上がっていました。

▲3五銀に△4五歩なら▲2四歩△同歩▲同銀で、ソフトの評価値+311で先手有利。

この手順の△4五歩は、将来△5三角~△4四角のような含みを作った手です。

後手としては飛車と角を捌ける形にしないと先手に抑え込まれます。

先手は2筋の歩を交換して▲2四同銀としましたが、この局面も先手が指せているようです。

ただし、これがどの程度いいのかというのが分かりにくいです。

先手は2筋を攻めこめそうですが、後手玉は8二にいてかなり遠いです。

また先手は成り駒を作って1一の香車と2一の桂馬を取るのにはかなり手数がかかりますし、2四の銀が捌けずに盤上に残る可能性もあります。

しかしそれでも指せているという感覚が、直感的に分かるかどうかが大事みたいです。

▲2四同銀以下△5三角▲2三銀成△4四角▲7七桂△3四飛▲5七角△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△2六飛▲同飛△同角▲2二飛で、ソフトの評価値+168で互角。

この手順は後手が飛車と角を何とか捌こうとして以下飛車交換になった展開です。

普通は飛車が捌けたら振り飛車有利が多いのですが、先手も左美濃に囲って後手玉に堅さ負けはしていないのでいい勝負のようです。

先手は2三の成銀が残っていますが、▲2一飛成~▲3三成銀と活用するイメージです。

攻め駒の銀が残っても指せるのが参考になった1局でした。

銀取りに逃げずに▲2四歩と踏み込む

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3二飛とした局面。ソフトの評価値+265で互角。

7七にいた角を▲6八角と引いたので、3四にいた飛車が△3二飛と引いた形です。

実戦は▲7七角△3四飛▲6八角で、ソフトの評価値+191で互角。

この手順は△3二飛としたので▲3五銀が出づらいと思い▲7七角としましたが、再度△3四飛としたため千日手模様になりました。

先手の対抗形で千日手になってはもったいないです。

また対抗形の序盤は互角でもやや居飛車が指しやすいというのが多いため、千日手は避けたいです。

▲7七角では▲3五銀がありました。ソフトの評価値+236で互角。

この▲3五銀は形としてはあるのは知っていましたが、直前に△3二飛と引いたので指しにくかったです。

△3四飛型に▲3五銀とすれば飛車取りになりますが、△3二飛型に▲3五銀と出ても飛車取りにならず後手が手を選択できます。

自分はこの三間飛車に▲4六銀~▲3五銀として以降の狙いがあまり理解できていないようで、今回の実戦を通じて調べておいた方がいいと思いました。

形だけ見たことがあっても指し手の意味が理解できてないともやもやが残ったままになり、実戦でも同じ様な局面になったら余計な時間を使いがちになります。

もやもやを少しでも解消して、狙い筋を理解した上で指したいです。

▲3五銀以下△3四歩なら▲2四歩△3五歩▲2三歩成△3四飛▲2二歩で、ソフトの評価値+386で先手有利。

この手順の△3四歩はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

そのような意味であまりいい手ではなさそうですが、自分の感覚では最初に浮かぶ手です。

△3四歩には▲4六銀と思っていました。

自分がこのような局面で勘違いしていたのは、先手が銀損をして攻め込むというのはあまり筋がよくないという認識でした。

居飛車対振り飛車の対抗形では、普通先手が急戦で攻めると自玉は舟囲いになっていることが多いです。

それに対して相手の振り飛車は美濃囲いが多く舟囲いより堅いです。

居飛車としては薄い舟囲いで銀損で攻めこむというのは反動がきつく無理筋だという固定観念があったのですが、本局に関しては先手は左美濃にしています。

舟囲いより左美濃の方が玉がしっかりしており、後手の美濃囲いにも堅さ負けはしません。

▲2二歩から確実に駒を取って駒損を回復すれば先手がと金と飛車で先手が攻めていけそうなので、盤面の左側もよく見ておく必要がありました。

ただし、▲2二歩の瞬間が先手の攻め駒が重たく嫌な形なので後手の手が気になります。

▲2二歩に△3三桂なら▲2四とで、ソフトの評価値+1285で先手優勢。

▲2二歩に△1三桂なら▲2一歩成△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△2七歩▲同飛△2六銀▲3六歩△2七銀成▲3一と△4五歩▲3二と引△5三角▲3三と引△4四角▲7七桂で、ソフトの評価値+1462で先手優勢。

この手順は△1三桂なら▲2一歩成と2枚のと金を作る展開です、

後手は3筋の歩の交換から△2七歩~△2六銀として以下飛車交換になりました。

先手は銀損ですが後手の2七の成銀もあまりいい形ではないです。

次の▲3一とがうっかりしやすく、▲1一とで香車を補充する手も有力でしたが、ソフトは▲3一とを推奨していました。

▲3一とに△同角なら▲3三とです。

先手は2枚のと金を活用して、できれば相手の金駒と交換して駒損を回復したいです。

△4四角に▲7七桂としてこの時点でもまだ先手が銀損ですが、次の▲4三とで駒損を回復出来て駒の働きがいい先手の方が指しやすいです。

△3四歩がやや疑問だったのでこの展開は想定しても仕方ないのかもしれませんが、△3四歩に▲2四歩と指せるかどうかが自分にとって大事でした。

銀取りに逃げずに▲2四歩と踏み込むのが参考になった1局でした。

対振り飛車に▲6五歩と位を取る形

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1六歩と突いた局面。ソフトの評価値+133で互角。

後手が三間飛車で3筋の歩を交換して△3二飛型にしました。

先手は数手前に▲6五歩と6筋の位を取っているのが少ない形ですが、ソフトの推奨手だったので悪くはなかったようです。

▲6五歩と6筋の位を取ると先手の角の利きが通るのと、後手が△6四歩~△6三金の駒組みをしにくくしています。

位を取れば▲6六銀型で位を確保するのが一般的にはいい形ですが、▲4六銀と反対側に出ているのでなかなかその形にはなりにくいようです。

それでも▲6五歩は悪くはなかったのでこのあたりは珍しく手が見えていました。

実戦は▲1六歩と突いた形で後手がどのように指すのかが興味がありました。

先手が6筋の位を取っているので後手玉の駒組みを発展的にするのが少し難しくなりました。

実戦は▲1六歩に△3四飛だったのですが、ソフトは△3六歩を推奨していました。

△3六歩▲同歩△同飛△▲3七歩△3一飛で、ソフトの評価値+170で互角。

この手順はなかなか指せない手ですが、後手は△3六歩と歩を合わせて以下△3一飛と飛車を1段飛車に引く形です。

△3六歩と合わせなくても△3一飛とすれば同じ局面に合流します。

△3一飛以下▲8六歩なら△8四歩▲8七銀△8三銀▲2四歩△同歩▲5五歩で、ソフトの評価値+166で互角。

後手の狙いがさっぱり分からないのですが、1つの狙いとしては△4二角型を活かして先手に銀冠に組ませることで将来△8五歩~△8六歩の攻め味を作ったのかもしれません。

なお最初の局面図で△8四歩なら▲6六角△8三銀▲5五歩△3四飛▲5四歩△同銀▲5七角で、ソフトの評価値+130で互角。

この手順の△8四歩で△6四歩なら▲同歩△同角▲2四歩△同歩▲同飛で、ソフトの評価値+480で先手有利。

また△8四歩で△7四歩は後手玉のコビンが開きますので指しにくいです。

よって△8四歩としますが、▲6六角が数手前に▲6五歩を活かした手です。

△8三銀と銀冠に組みますが一時的に6一の金が浮いた形なので、▲5五歩と先手は動いていきます。

▲5五歩に△同歩なら▲同銀△5四歩▲4四銀△同銀▲同角△3三角▲同角成△同桂▲5三歩△同金▲2四歩で、ソフトの評価値+589で先手有利。

この手順は後手普通に受けた展開ですが、単純に角と銀がお互いに捌ける形は▲5三歩~▲2四歩で先手が指せているようです。

よって▲5五歩に△3四飛と浮いて4四の地点の補強をしたのですが、▲5四歩△同銀に▲5七角とするのが味がいいです。

▲5七角とするのは△6五銀とするのが角取りになるので事前に受けた手と同時に、後手が△3四飛型の浮き飛車なので▲5七角として次に▲3五銀と飛車を圧迫する狙いです。

▲5七角の局面は互角のようですが、後手は6一の金が浮いているので神経を使いそうです。

対三間飛車で後手が石田流を目指す形に対して▲4六銀とする形が多いのですが、自分はまだあまり分かっていないことが多いので1つ1つつぶして理解を深めていきたいです。

対振り飛車に▲6五歩と位を取る形が参考になった1局でした。

浮いている銀を飛車で狙う

上図は後手四間飛車から端棒銀にした展開で△9一飛とした局面。ソフトの評価値+385で先手有利。

▲5五歩と突いた手に4一の飛車が△9一飛と回った形です。

本局はこのあたりから棋譜が正確に思いだせないところがあって、この局面が実戦の進行と同じだったかは少し怪しいと思っています。

局面全体の手の流れなどは覚えているのですが、何度繰り返しても最後まで棋譜が並びませんでした。

正確な指し手かは記憶を頼りにするありませんが、1日に数局指すと先後の手番もはっきり覚えていないということが多々あります。

実戦は▲7五歩△4五歩で、ソフトの評価値+818で先手優勢。

▲7五歩は後手の桂頭を狙うにはその筋の歩をぶつけるのが大事だとという感覚で指しました。

あやをつける意味か相手の意表を突く意味かなど色々なことも考えてました。

ただし、この局面で▲7五歩は△同銀とされて先手が損をしていたようです。

△7五同銀に▲同銀なら△同角という手の流れです。

後手の桂頭を狙う展開にならず、後手の角が働いてきたので損をしたようです。

▲7五歩はソフトの候補手にも上がってなかったのですが、実戦の△4五歩もよくなかったようです。

実戦は△4五歩に▲6八角としたのがさらに失敗で、▲6八角では▲4五同桂△同桂▲7四歩で、ソフトの評価値+744で先手有利。

このような展開で▲4五同桂~▲7四歩と指せるようになればいいのですが、短い時間で▲6八角と引くようではあまり手が見えていません。

▲7五歩では▲5四歩がありました。

▲5四歩△同銀▲5八飛△4一飛▲4七歩で、ソフトの評価値+283で互角。

今振り返ってもなぜ▲5四歩が自然でした。

△同銀に▲5八飛が手の流れで、どこかで銀交換になると△6九銀の筋が生じますのであまりいい形ではありませんが、後手の5四の銀も受けづらい形です。

△4一飛の切り返しは見えづらいのですが、▲4七歩と辛抱して次の▲5四飛が狙いになります。

▲4七歩に△5五歩とされると自分は最初に▲5九飛を考えましたが考えがまとまらず、結局▲5五同銀を考えました。

▲4七歩以下△5五歩▲同銀△同銀▲同飛△4四角▲5四歩で、ソフトの評価値-172で互角。

この手順もあまり準王手飛車がかかって先手があまり冴えないなと思っていましたが、やはり先手が少し損をしたようです。

ソフトの読み筋は△5五歩以下▲同銀△同銀▲同角△4七飛成▲5七飛△4二龍▲5四歩で、ソフトの評価値+387で先手有利。

この手順が難しいのは5五の地点で銀交換になったときに▲同角とする手で、△4七飛成とダイレクトに飛車が成られます。

△4七飛成は飛車取りなので先手は飛車の処置をどうするかですが、▲5七飛がありました。

▲5七飛で▲5六飛は△4四銀で▲3三角成を消されて角取りになります。

▲5七飛と飛車をぶつける手があり、△同龍なら▲同金で次に▲3三角成と▲5四歩が受けにくいです。

よって△4二龍と自陣に龍を戻って▲3三角成を受ける形です。

以下▲5四歩として△2六角なら▲5三銀のようなイメージです。

自分はなかなかソフトと読みが合わないので、少しでも的中率を上げたいです。

浮いている銀を飛車で狙うのが参考になった1局でした。

端棒銀に金冠で対抗する

上図は後手四間飛車から端棒銀にした展開で△3三桂とした局面。ソフトの評価値+190で互角。

△3三桂で後手の1五の角は狭くなりましたが、△2六角とするスペースがありますので簡単には取られません。

実戦は▲1六歩△2六角▲4六歩△同歩▲同角で、ソフトの評価値-72で互角。

この▲1六歩~▲4六歩の組み合わせは今見てもあまりよくなかったです。

後手はどこかで△2六角としたいところなのに先手からわざわざ▲1六歩とする手は、あまり意味がなかったです。

さらに4筋の歩を交換して▲4六同角とするのが不安定だったようです。

▲4六同角の形は後手の4一の飛車が間接的に睨んでいるため、先手の角が逆に負担になりやすいです。

4六の角と3八飛の組み合わせがいまひとつです。

△3三桂は直接的な狙いがある手ではないので、先手はゆっくり指す手があったようです。

▲1六歩では▲8六歩がありました

▲8六歩△2六角▲8七金△9一飛▲7八銀で、ソフトの評価値+237で互角。

この先手の手順は金冠を目指す手です。

冠囲いでは銀冠が一般的ですが、この場合は金冠に組む方が手数が短くなります。

後手は序盤の△8四銀型を活かすために9筋に駒を集めてきました。

本来端棒銀は対穴熊に9筋を攻める戦法ですが、先手は穴熊を目指さずに結果的に金冠になりました。

金冠だと穴熊と違って後手の9筋の端攻めに対して幅広く対応できそうです。

▲7八銀に△9五歩なら▲同歩△同銀▲7五歩△8六銀▲9二香成△8七銀成▲同銀△9二飛▲7四歩△8五桂▲9八香で、ソフトの評価値+520で先手有利。

この手順は後手が9筋から攻めて△9五同銀には▲7五歩が急所のようです。

後手の桂頭を狙う手で、部分的に後手は受ける形がありません。

後手は△8六銀と捌いてきますが、▲9二香成~▲8七銀とします。

△9二飛と手を戻したときに▲7四歩△8五桂と攻め合いの展開です。

お互いに玉の近くに攻め駒がいるので油断はできませんが、正確に受ければ先手が指せそうです。

▲7八銀に△4四角に▲7七角なら△9五歩▲同歩△同銀▲7五歩△8六銀▲9二香成△7七銀成▲同桂△9二飛で、ソフトの評価値+179で互角。

この手順の△4四角は角を好位置に引く手で、▲7七角は次に▲5五歩のような含みです。

ただし▲7七角には△9五歩の端攻めがあり、▲同歩△同銀▲7五歩には△8六銀が角取りになります。

これは▲7七角が逆に利用されたような形で、先手としては角を渡すのは互角でも面白くないかもしれません。

▲7八銀に△4四角に▲5五歩なら△同歩▲2八飛で、ソフトの評価値+274で互角。

この手順の▲5五歩は相手の角の利きを止める手で、△同歩に▲2八飛が少し浮かびにくいです。

後手が9筋の端攻めをしてこなければ▲2四歩から飛車を捌く狙いです。

▲2八飛に△2一飛だと2筋は受かりますが、端攻めの味がなくなります。

▲2八飛に△9五歩なら▲2四歩△9六歩▲2三歩成△9七歩成▲同桂△9六歩▲3三と△9七歩成▲同香△9六歩▲同香△同香▲4三と△9八香成▲7九玉で、ソフトの評価値+410で先手有利。

この手順は▲2八飛に△9五歩ですが、そこで▲2四歩とするのが驚きました。

自玉もそれなりに怖い形になるのですが、飛車先を突破するという狙いで▲9五同歩という先入観以外の手を考えるというのが勉強になります。

端棒銀に金冠で対抗するのが参考になった1局でした。

桂馬と飛車で捌く展開にする

上図は後手四間飛車から端棒銀にした展開で▲2七飛とした変化手順の局面。ソフトの評価値+465で先手有利。

2八の飛車を▲2七飛とした形で、実戦は▲3八飛でした。

▲2七飛とする形は一時的に中途半端な形ですが、2筋に飛車がいることでいつでも▲2四歩の筋がありました。

この局面は先手有利になっていますが自分の感覚では全くの互角という感じです。

先手は飛車と角と桂馬で手を作っていくことになりますが、攻め駒が少ないので難易度は高いです。

▲2七飛以下△4二角▲4五桂△6四歩▲同歩△同角▲4六歩で、ソフトの評価値+381で先手有利。

この手順の△4二角は分かりにくい手ですが、▲2四歩△同歩▲同角なら△3三桂として以下△2一飛や△9一飛のような含みがあります。

先手が動いた手に反応する指し方でこの展開も先手の方が評価値がよさそうですが、▲4五桂も有力な手だったようです。

▲4五桂は1歩を補充して5段目に桂馬が跳ねることで、右の桂馬が最低限の役割を果たした感じです。

後手の△6四歩は狙いの手で、▲同歩△同角が香取りと△4四歩と△6五歩など楽しみが手が多いです。

△6四角に▲4六歩と受けるのは香取りを防ぐ意味で仕方ありませんが、この時点でもまだ先手が指せているようです。

評価値がなければ先手の指し方は冴えないなと思いがちですが、ソフトの感覚についていけてないようです。

▲4六歩以下△4四歩▲2四歩△同歩▲同飛△6五歩▲同銀△同桂▲6六歩で、ソフトの評価値+732で先手有利。

この手順の△4四歩で先手の桂馬は取られそうです。

5筋の歩が切れていれば▲5三歩のような叩きの歩がありますが、切れてないので▲2四歩とします。

▲2四歩△同歩▲同飛はそれなりに先手にとって価値の高い手ですが、後手は1段飛車なので▲2一飛成が利きません。

また飛車の空成りはやや攻めが重たくなるので指しづらいです。

そのような意味で評価値以上に先手は大変なイメージがありました。

後手の△6五歩は位を取ることで手厚く指す方針ですが、▲6五同銀~▲6六歩が盲点でした。

銀を捨てて桂馬を取りにいくという指し方はたまに見られますが、手が見えてないと▲7七銀と引きそうです。

先手から▲6五歩~▲6四桂のような逆襲があります。

なお△6五歩で△4五歩と桂馬を取る手は、以下▲6五歩△4二角▲2三飛成△9五歩▲同歩△9七歩▲同香△9一飛▲8六歩で、ソフトの評価値+467で先手有利。

この手順は後手は桂得になりますが、▲6五歩と逆に先手が6筋の位を取る形です。

△4二角に▲2三飛成の空成りに対して△9五歩~△9七歩~△9一飛と動きますが、▲8六歩で先手が指せているようです。

△9七歩に▲同香も自分の感覚では浮かびにくい手ですが、取れる歩は堂々と取るというのを最初に考えたいです。

桂馬と飛車で捌く展開にするのが参考になった1局でした。

位を取って位を確保する

上図は後手四間飛車から端棒銀にした展開で△3三角と上がった局面。ソフトの評価値+297で互角。

数手前に▲8六角と上がる手では穴熊を目指す手もありましたが、後手が9筋に駒を集めて端攻めをするのが見えていますので危険だと思いやめました。

先手としては穴熊を断念するとどのような囲い方にするかが難しいところです。

今見ると8六の角を移動して▲8六歩~▲8七金~▲7八銀として金冠を目指すのは、手数がかかるのとかえって玉が薄くなっている感じでとても指せません。

そのような意味で穴熊や冠囲いにする現代的な指し方は難しそうです。

実戦は△3三角以下▲6五歩で、ソフトの評価値+298で互角。

この手順の▲6五歩ですが、数か月前に全く別の棋譜並べをしたときに対抗形の居飛車側から▲6五歩や△4五歩といった位を取る将棋がありました。

どちらも比較的早い段階で突く歩だったので印象に残っていました。

そのため本局で採用したのですが▲6五歩はソフトの推奨手だったようで、珍しく自分の棋力以上の手が指せたようです。

なお△6五同桂は取りづらいだろうと思っていました。

△6五同桂とすると△8五桂からの9筋の端攻めがなくなるのと、6五の桂馬が将来取られそうです。

▲6五歩に△同桂なら▲6六銀△4五歩▲5五歩で、ソフトの評価値+550で先手有利。

この手順の▲5五歩に△同歩なら▲6五銀△5六歩▲7七角△同角成▲同桂で、ソフトの評価値+1261で先手優勢。

この展開は先手の桂得で先手が指せているようです。

この手順の▲5五歩に△6四歩なら▲2四歩△同歩▲3七桂△3二銀▲5六金△4六歩▲4五桂で、ソフトの評価値+1296で先手優勢。

この展開は▲5六金が桂馬の土台を作る手で、▲4五桂で先手が指せているようです。

どちらの手順も後手が苦しいようで、▲6五歩に△同桂はなさそうです。

実戦は▲6五歩以下△8四銀▲6六銀△9二香▲6八角△4五歩▲3七桂△1五角に変化手順で▲2七飛で、ソフトの評価値+465で先手有利。

この手順の▲6五歩~▲6六銀は6筋の位を確保する手で自然です。

後手は△9二香として将来△9一飛~△9五歩を含みにしますが、▲6八角△4五歩に▲3七桂は味がいいです。

ただし△1五角に実戦は▲3八飛としましたが、▲2七飛の方がよかったようです。

桂馬を守るのは同じ意味ですが、▲3八飛の形だと将来▲1六歩には△2六角ともぐる手がありました。

これが意外とうるさい角で、△5三角と戻る筋もあり簡単に角が取られません。

また3七の桂馬が角で狙われて負担になりやすく、3八の飛車の活用が狭くなったようです。

ちょっとした違いですが、▲2七飛として△2六角の筋を消す方が無難だったようです。

▲2七飛以下の展開はまた別の機会に調べてみます。

位を取って位を確保するのが参考になった1局でした。