上図は、後手雁木模様に先手▲3七銀型からの進展で△6四銀とした局面。ソフトの評価値+318で先手有利。
対局中は後手の3四の銀を目標にする形で先手が少し指しやすくなったかと思っていましたが、まだ難しい局面です。
形勢は先手有利になっていますが、対局中はそのような実感や余裕はありません。
実戦は△6四銀以下▲2六銀△4三銀▲3四歩△2二角▲2四歩で、ソフトの評価値+454で先手有利。
この手順の▲2六銀は▲3八飛とのセットみたいな形だと思ってほとんど考えずに指した手で、以下△4三銀に▲3四歩~▲2四歩で先手有利になったようです。
後手からの角頭の攻めうまく受ければ先手の有利が拡大できそうです。
この何気ない手順は先手の指し方がやや疑問だったようで、▲2六銀はソフトの候補手にも上がっていませんでした。
ソフトの候補手に上がっていないということは、後手から何か対抗策があるようです。
よくある▲3八飛に▲2六銀は対振り飛車にも見かける指し方で、何も考えずに▲2六銀という印象が残っていました。
しかし局面が少しでも違えば話は別のようです。
▲2六銀に△7六歩▲6六角△6五銀▲5五角△8六飛で、ソフトの評価値+277で互角。

この手順の△7六歩は角取りなので▲6六角として、これ以上が後手の手がなさそうに見えますが△6五銀が継続手でした。
▲5五角と角を逃げて飛車取りなのでうまく受け切れそうな気もしますが、そこで△8六飛とします。
8八の銀には5五の角のひもがついているので大丈夫ですが、2六の銀が浮いています。
▲3四飛には△7七歩成▲同玉△2六飛で、ソフトの評価値+169で互角。
この手順はお互いに銀を取り合う手ですが、先手の玉が3段玉になって少し危険な形になるのが気になります。
△2六飛には▲3八銀と打つ手のようですが、後手の居玉は意外とまだしっかりしており先手としても攻め方が少し難しいです。
後手の飛車が6段目にくると2六の銀が間接的に狙われやすいというのが盲点です。
▲2六銀では▲4六銀がありました。ソフトの評価値+401で先手有利。

この▲4六銀は▲2六銀と同じ銀取りですが、銀の位置が違います。
自分の感覚では危険な手の部類に入るので、よほどの読みが入ってないと指せない手です。
▲4六銀のメリットとしては4七に歩がいるので銀にひもがついています。
しかし△4五歩と後手は踏み込んで指す手も考えられます。
△4五歩とすれば角が向かい合う形なので角交換になりがちで、局面が複雑になり技がかかりやすくなります。
大駒が持ち駒になるということは今以上に盤面全体を見ることになり、考える要素が増えてきます。
考える要素が増えるということは大会などで時間を使うということです。
▲4六銀に△4五歩という手に対して対抗できる手段を考えるのと、△4三銀と引いたときの両方の展開を考える必要があります。
▲4六銀以下の展開はまた別の機会に調べます。
捌きの銀の使い方が参考になった1局でした。

















