どの変化も意外と大変

上図は、先後逆で横歩取り△3三角型からの進展で△2五歩と打った変化手順の局面。ソフトの評価値+147で互角。

以前△2五歩に対して①▲2五同飛とする手を調べました。https://shogiamateur.com/?p=73649&preview=true

今回はそれ以外の②▲3六飛③▲5六飛④▲2八飛について調べます。

②△2五歩▲3六飛△8八角成▲同銀△2七角▲4六飛△5四角成▲2三歩△3三銀▲3四歩△4四銀▲2二角で、ソフトの評価値-272で互角。

この手順の▲3六飛には角交換から後手が馬を作る展開です。

後手の馬が手厚いので後手大成功かと思っていたのですが、意外とそうでもないみたいです。

先手の▲2三歩~▲3四歩は後手の飛車が8六にいるので▲7七角の筋を狙っています。

▲3四歩に△4四銀として、先手の飛車が狭く後手の銀に狙われやすいので後手よしで読みを打ち切りそうです。

△4四銀に▲2二角がやや軽視しがちな手ですが、後手が指しやすいとはいえいい勝負のようです。

後手の形勢判断を過大評価しそうな感じなので参考になりました。

③△2五歩▲5六飛△8八飛成▲同銀△5五角打▲3四歩△4四角上▲8二歩△1九角成▲8一歩成△同銀で、ソフトの評価値+179で互角。

この手順の▲5六飛は後手玉の玉頭を狙う筋があります。

後手は△8八飛成▲同銀△5五角打でこの戦形ではよくある手です。

飛車を角の交換から△5五角打で△1九角成と△8八角成を狙います。

先手の▲8二歩も狙いの手で次の△1九角成をうっかりしやすいです。

勢いで△8八角成と厳しくいきそうですが、タイミングが早いとかえって自玉の反動がきつくなります。

以下▲8一歩成△同銀でいい勝負のようです、。

なおこの手順の△8八飛成では△8二飛を、▲8二歩では▲5五飛をソフトは推奨していました。

このあたりは手が広く難易度が高いので読みをまとめるのが大変です。

④2五歩▲2八飛△8八角成▲同銀△5五角▲7七角△同角成▲同桂△6四角で、ソフトの評価値-158で互角。

この手順の図面は省略しますが、▲2八飛も指しづらい手で後手がよくなりそうなイメージがありました。

しかし調べてみるとこれもいい勝負のようです。

後手は角交換から角のラインで攻めていきますが、先手も角で応戦して対抗できる形のようです。

△6四角以下▲3四歩△7四歩▲4六角△同角▲同歩△7五歩▲2三歩△同銀▲5五角△7六歩▲6五桂△7七歩成▲同角△7六飛で、ソフトの評価値-218で互角。

自分は横歩取りの後手番が好きなので後手有利になるような展開を探しますが、どの手順もそれなりに大変なようで、平手の将棋はそれなりの手を尽くせばいい勝負になるようです。

どの変化も意外と大変だったのが参考になった1局でした。

△2五歩と打って反発する

上図は、先後逆で横歩取り△3三角型からの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値+63で互角。

後手が△8六歩と合わせて以下▲同歩△同飛と動いてきたときに▲3五歩と伸ばしてきました。

▲3五歩としたのは△7六飛を防いだ手ですが、次の手はソフトの候補手に上がっていませんでした。

実戦は▲3五歩以下△2三歩▲3八銀で、ソフトの評価値+152で互角。

この手順の△2三歩は横歩取りの戦型では冴えない手だとは分かっていましたが、激しい戦いになると将来▲8二歩のような筋があるのが気になって辛抱しました。

△7二銀型で△7四歩とか△9四歩を突いていないデメリットです。

以前全く別の局面だと思うのですが、△2三歩と打って受ける手もあったのでそれを採用しました。

少し驚いたのは、あまり冴えないと思っていた展開の評価値がそこまで悪くはなってなかったです。

ただし横歩取りは空中戦の乱戦志向の戦法だと思っていますので、その考えとは反対の手を選択したのはいまひとつだったようです。

△2三歩では△2五歩がありました。ソフトの評価値+147で互角。

この手の△2五歩は横歩取りではよく出る手で、自分も以前調べた記憶があります。

しかし実戦で指せなかったというのは忘れているのとほぼ同じなので、また調べてみます。

△2五歩には先手は色々な手がありそうですが、①▲2五同飛②▲3六飛③▲5六飛④▲2八飛が浮かびます。

とりあえず今回は①▲2五同飛について調べます。

①△2五歩以下▲同飛△7六飛▲7七角△同角成▲同金△7四飛で、ソフトの評価値-21で互角。

この手順は▲2五同飛とすることで△7六飛と横歩を取れます。

ただし後手が1歩損なのは変わっていません。

次に△8八角成があるので▲7七角と上がる手はよく出ます。

▲7七角で▲3三角成は△同桂が飛車取りになるのも▲2五同飛とさせた効果で、この展開は先手は選びづらいです。

よって▲7七角と上がったのですが、△同角成と角交換をします。

△7七角成に▲同桂なら△3三桂▲2四飛△5五角がうるさいです。

次に△1九角成と△7七角成の両方の狙いがあります。

△5五角に▲8七金のような受けもありますが、△7四飛と飛車をぶつけるのがうまいです。

自分はこの変化を調べてもよく忘れることがあるのですが、実戦ではあまり見ないです。

自分の反復の練習が足らないのか指し手が感覚的に向いていないのかは不明ですが、もう少しさっさと頭の中で並ぶようにしたいです。

よって▲7七同金ですがそこで△7四飛と引く形です。

先手の飛車が5段目にあるので△7四飛は飛車をぶつける形にはなりませんが、次に△3三桂~△5五角のような狙いです。

△7四飛に▲8二歩は△8四飛で飛車成りを受けにくいので後手がいいです。

△7四飛に▲6六角なら△3三角▲4八銀△6六角▲同歩△3三桂▲2六飛△4五角で、ソフトの評価値-91で互角。

この手順の▲6六角は▲2二角成の狙いと、▲8二歩と打つ狙いがあります。

▲6六角とすることで△8四飛とすることができません。

▲6六角には△3三角とする手があり、▲8二歩には△6六角▲同歩△8四飛があります。

以下角交換して▲6六同歩とさせると先手の形が少し崩れますので以下△4五角としていい勝負のようです。

△7四飛に▲2八歩なら△4四角▲3四歩△8六歩▲7五歩△8四飛▲8八歩で、ソフトの評価値-19で互角。

この手順は難易度が高く▲2八歩の受けはかなり打ちにくい手ですが、ソフトの候補手でした。

以下△4四角▲3四歩の展開も予想しづらく数手先を考えてないと指せないです。

最後の▲8八歩に△7七角成▲同桂△8七歩成なら▲6六角△2三歩▲7四歩△8六飛 ▲8七歩△同飛成▲8五飛で、ソフトの評価値+406で先手有利。

この手順は先手が後手の攻めを切り返した形で全く気がつかない指し方でした。

なお真ん中の局面図からの△2五歩から別の変化はまた別の機会に調べます。

△2五歩と打って反発するのが参考になった1局でした。

最終盤の寄せ方

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの展開で▲7四桂と打った変化手順の局面。ソフトの評価値+2729で先手優勢。

実戦からの変化手順で局後の検討では終盤はかなり差が開いたようでしたが、自分は分かっておらずむしろ逆によくなったのかなどと思っていたのでかなり終盤が甘いようです。

以前から終盤で差をつけられるというケースが多いので、いまひとつ手が見えていないようです。

終盤はあまり見ないような形になりやすいのと局面が複雑になるので、序盤で手の流れを覚えるというのとは全く違う分野のようです。

特に最終盤の詰む詰まないという判断が遅いのが、大きな要因のようです。

詰将棋はこつこつ見てはいるのですが、簡単な詰みをうっかりして詰むように玉を逃げるといったケースも多いです。

本局もそんな感じで最後はお粗末だったのですが、変化手順だとどうかと調べてみました。

▲7四桂と打った手に後手玉が逃げるなら△5一玉か△7三玉で、それ以外はやさしい詰みになります。

▲7四桂に△5一玉なら▲5二銀△4二玉▲4一飛△3三玉▲2三金で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順の△5一玉▲5二銀に△同玉だと▲6二飛△4一玉▲5二金まで詰みです。

よって▲5二銀△4二玉として後手玉は詰まないのかと思っていましたが、▲4一飛がありました。

▲4一飛に△5二玉なら▲5一金まで詰みなので△3三玉としますが、そこで▲2三金が見えづらいです。

▲2三金では上から▲3四金としたくなるのですが、△2二玉とされると詰みません。

▲2三金の局面は△同金なら▲4三飛成としたくなるのですが、7六の角がいるので△同角があります。

これが盲点で普通は▲2三金△同金▲4三飛成△2二玉▲2三龍で詰みと勘違いしやすいです。

盤面全体をよく見ていないとこのようなうっかりがあります。

▲2三金△同金▲3一飛成△3二歩▲3四銀△同金▲同馬△同玉▲3二龍△4五玉▲3五龍△5四玉▲4六金まで詰みです。

この手順は▲3一飛成と銀を取って少し足らないような気もしますが、▲3四銀と打つ形になると金を入手できるので考えやすくなります。

一間龍の筋からの詰まし方で、最後の△5四玉に▲4六金で詰みもややうっかりしやすく▲4六龍とすると△6五玉でもつれます。

盤面が目に見えれば▲4六金で詰みと分かるのですが、数手前から頭の中で考えると▲4六金が見えず▲4六龍としがちなのがやや甘いです。

▲7四桂に△7三玉なら▲4六馬△6四歩▲5七馬△3七歩▲8四金△6三玉▲7五桂で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順の▲4六馬△6四歩▲5七馬も自分にとっては見えづらく、その局面にならないと分からないようです。

先手玉に詰めろがかかっていて後手玉が詰まないとなれば後手がいいと思いがちなのですが、王手で成桂を取って詰めろ逃れになります。

このような筋が詰将棋にない手の流れで読みから抜けるケースが多いです。

△6四歩の受けに▲5七馬△3七歩としましたが、そこで▲8四金△6三玉▲7五桂とすれば手数はかかるのですが詰んでいるようです。

金を最初に使う▲8四金も迷うところで、▲8四銀もありそうですが△7四玉と桂馬を取られます。

△6三玉に▲7五桂ですが、▲5五桂は△5四玉で後手玉を頭から攻める筋が少なくなり詰まなくなります。

▲7五桂に△5四玉なら▲5五銀△同玉▲6六馬△5四玉▲5五飛△4四玉▲3五飛△5四玉▲5五馬まで詰みです。

この手順は▲5五銀と以下の飛車の使い方が難しいです。

▲7五桂に△5二玉なら▲6二飛△4一玉▲5二銀△4二玉▲2四馬△3三金▲6三銀成△4一玉▲5二飛成まで詰みです。

この手順は▲2四馬の筋が浮かぶかどうかで、盤面全体を見ていないと分かりません。

最終盤の寄せ方が参考になった1局でした。

自陣飛車を打って手を繋げる

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの展開で▲2八銀と逃げた局面。ソフトの評価値+314で先手有利。

後手が△4五桂と跳ねた手に3七の銀が▲2八銀とした形です。

対局中は最初に△5四飛が見えたのですが、▲5六馬の後の次の手が浮かばなかったので断念しました。

局後の検討でソフトの推奨手は△5四飛だったので直感は正しかったのですが、3手の読みができていませんでした。

なお実戦は▲2八銀に仕方なく△3七歩と打って次に△3八歩成▲同金△5七桂成▲同玉△5九飛の筋を狙ったのですが、▲5六馬とされると先手陣が手厚いようです。

ソフトの推奨手は▲2八銀以下△5四飛▲5六馬△6五桂で、ソフトの評価値+241で互角。

この手順は△5四飛の自陣飛車から▲5六馬に△6五桂とさらに中央に駒を集めます。

△6五桂が捨て駒なので見えづらいのは仕方ないのかもしれませんが、空中戦をするならこのような手は逃してはもったいないです。

この形になると飛車と桂馬2枚の3枚の攻め駒が5七の地点に利いています。

△6五桂に▲6八銀なら△5七桂右成▲同銀△同桂成で、ソフトの評価値-152で互角。

この手順は▲6八銀に△5七桂右成から攻め込む手ですが、銀と桂桂の交換になるので駒割りはいい勝負のようです。

最後の銀を取る△5七同桂成に▲同馬か▲同玉のどちらかになります。

△5七同桂成に▲同馬なら△同飛成▲同玉△6四角▲4六龍△同角▲同歩△8三角で、ソフトの評価値-383で後手有利。

この手順は▲5七同馬なら△5七同飛成とする手があり、▲同玉に△6四角からの両取りで先手の龍を消す狙いです。

大駒の成り駒がいなくなると先手陣はだいぶ薄くなります。

△5七同桂成に▲同玉なら△6五銀▲5五歩△5六銀▲同龍△7四飛で、ソフトの評価値+136で互角。

この手順は▲5七同玉には△6五銀から先手の馬を取る手があり、以下△7四飛での駒割りは角と桂桂の交換なのでだいぶ後手が形勢を取り戻してきたという感じです。

真ん中の局面図から△6五桂に▲同馬とする手も気になります。

△6五桂▲同馬△5七桂成▲6九玉△6七成桂▲7六歩△5七飛成で、ソフトの評価値+17で互角。

この手順は△6五桂▲同馬ですが、5七の地点に成るのが飛車か桂馬のどちらかが気になります。

普通は大駒が成った方が働きが強いのですが、▲6九玉とされるとその後の手が意外とありません。

△6五桂▲同馬△5七飛成▲6九玉△6七角成▲5八歩△7八馬▲同玉△6七金▲8七玉△5八金▲9八玉△4九金▲5四歩で、ソフトの評価値+900で先手優勢。

この手順は後手は飛車と角が成ってぎりぎりの攻めですが、△6七金と打った金が以下△4九金と重たい金になり▲5四歩と玉頭に手をつけられると後手がまずいです。

よって△5七桂成として▲6九玉に△6七成桂と桂馬を活用します。

次は△5八成桂以下の詰めろなので▲7六歩と受けますが、△5七飛成と飛車を成り込んでどうかという形です。

実戦的にはまだこれからですが、敵陣に成り駒を作って攻めの形を作るというのはできたようです。

特に自陣飛車を打った飛車が敵陣に成り込むというのは理想的とも言えそうです。

これらの展開を見ると実戦よりはるかによかったです。

自陣飛車を打って手を繋げるのが参考になった1局でした。

▲8三角に強く踏み込む

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの展開で▲8三角と打った局面。ソフトの評価値-399で後手有利。

▲8三角はこの戦形だとよくある手で、6一の金がいつでも取られる形なので後手も気になります。

対局中は▲8三角には△7二銀が形と思い何も考えずに指しましたが、このあたりが少し甘いようです。

実戦は▲8三角以下△7二銀▲8二飛△9四角▲7四角成で、ソフトの評価値+376で先手有利。

この手順の△7二銀に▲8二飛もよくある手で、これも△9四角で以下角交換をして▲8三角でどうかなどと考えていましたが▲7四角成をうっかりしていました。

この△9四角は以前棋譜並べで覚えていた部分的な手で、その将棋が以下角交換から再度▲8三角と打った展開だったのが印象に残っていました。

そのため▲7四角成という平凡な手が見えてなかったということです。

棋譜並べはこのような手があったなということで思い出すという点はメリットですが、特に何も考えずに並べているだけだと本局のようなお粗末な展開になりがちです。

なお△7二銀はソフトの候補手に上がっていませんでした。

▲8三角△7二銀▲8二飛にソフトは△6二玉で、ソフトの評価値+189で互角。

この手順は△7二銀がソフトの候補手に上がっていない手なので調べても意味がないのかもしれませんが、後手の受け方を確認したかったです。

△6二玉は相手の攻め駒に近づく受けなので、知らないとまず浮かばないです。

横歩取りの後手玉の受け方で顔面受けのようなケースもたまに見ますが、やや特殊なようです。

△5二玉型だと▲7四角成とされた手が次に▲7三馬と桂馬をただで取られる筋がありますが、△6二玉型だと△7三同玉があります。

△6二玉以下▲7二角成なら△同金▲8一飛成△7一飛▲8四龍△6四角で、ソフトの評価値+75で互角。

この手順は角と銀の交換になりますが、後手は自陣飛車で耐える展開でいい勝負のようです。

△6二玉以下▲7四角成なら△4五桂▲4八銀△2八角で、ソフトの評価値-40で互角。

後手は7三の桂頭を守るのが難しいので、△4五桂~△2八角と攻め合いに出る形のようです。

最初の局面図では△7二銀で△4五桂がありました。ソフトの評価値-302で後手有利。

△4五桂に▲4六銀なら△2八飛で、ソフトの評価値-1067で後手優勢。

この△2八飛は自然な手ですが、直前に▲8三角と打っているので▲3八角と受けることができません。

このあたりの初歩的なことを自分はたまに勘違いすることがあり、持ち駒のカウントができておらず数手先の局面が頭の中できちんと並びません。

△4五桂に▲4八銀なら△2八角▲4六歩△1九角成▲4五歩△2九馬で、ソフトの評価値-179で互角。

この手順はやや意外で△2八角で後手がだいぶいいと思っていましたが、▲4六歩が盲点です。

▲4六歩に△同角成なら▲6六飛で次に▲6一角成~▲6三飛成があります。

▲6六飛には△6四馬と引くのは、▲同飛△同馬▲7四角成があります。

よって▲6六飛には△5七桂成▲同銀△4五馬としますが、後手がやや不満です。

よって▲4六歩に△1九角成からの展開でいい勝負のようです。

△4五桂に▲6一角成なら△同玉▲7二歩△同玉▲5一飛△5七桂成▲5九玉△9五角▲7七歩△6五桂▲5二飛成△6二銀で、ソフトの評価値-1978で後手優勢。

この手順は▲6一角成~▲7二歩は後手玉も薄いので気になる展開です。

▲5一飛には△5七桂成があり、▲同玉なら△8六角があります。

よって▲5九玉ですが、△9五角~△6五桂で後手優勢のようです。

△4五桂に▲7四角成なら△3七桂成▲同桂△2八飛▲3八飛△2九飛成▲3九飛△2七龍▲2八歩△同龍▲3八金△3九龍▲同金△6二銀で、ソフトの評価値-326で後手有利。

この手順の△4五桂に▲7四角成がソフトの推奨手で、以下銀と桂馬の交換から△2八飛が少し見えづらいです。

先手も飛車を使った受けで△6二銀まで進めば後手が少し指しやすいようです。

なお最初の局面図の▲8三角はソフトの候補手にもなかった手ですが、それなりに狙いのあった手でやはり将棋は難しいです。

▲8三角に強く踏み込むのが参考になった1局でした。

歩を使って攻めの手を作る

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの変化手順で△7二銀と上がった局面。ソフトの評価値-113で互角。

後手は角を軸に攻めの形を作って△7二銀と8三の地点を補強しました。

△7二銀以下は▲6八銀とするのが自然ですが、以下の後手の攻め方が考えてもいい手が全く浮かびませんでした。

自分が考えたのは1筋に歩を伸ばして1筋から争点を求めるか、単純に△2五桂と跳ねてどうかとか、△3五歩▲同歩と入れてから△2五桂はどうかとか、4筋の歩を突いて4五の地点に争点を求めるのはどうかなどです。

どれも手数がかかったりとか、自玉にリスクの高い形になるなどいまひとつはっきりしません。

ソフトは△7二銀以下全く違う攻め方を示してきました。

△7二銀以下▲6八銀△2八歩▲同銀△4六角に▲3七銀なら△5五角で、ソフトの評価値-81で互角。

この△2八歩ですが、焦点の歩のような手でただで取られる歩ですがこれが意外とうるさい攻めのようです。

△2八歩に▲同金なら△4五桂で、銀が逃げると△4六角で2八の金が浮いているので守りづらくなります。

△2八歩▲同金と入れることで、▲2八銀と引けないようにしているとも言えそうです。

△2八歩に▲同銀なら△4六角は自然ですが、▲3七銀には△5五角と天王山に引くのが浮かびづらいです。

△5五角では△同角成▲同桂△2六歩▲同歩△2九飛▲3九飛△2六飛成▲2七歩△3六龍▲8二角で、ソフトの評価値+153で互角。

この手順は△3七同角成~△2六歩~△2九飛で以下龍を作ることはできますが、局面が落ち着くと▲8二角から香車を取られる筋があります。

よって△5五角と引いて△4五桂と△7七角成を含みに戦う感じです。

△5五角に▲6六歩なら△4五桂▲2八銀△5七桂成▲同銀△7九飛▲6九飛△同飛成▲同玉△8七歩▲同金△4九飛▲5九飛△2八角成▲同金△7八銀で、ソフトの評価値-421で後手有利。

この手順は△7七角成を消す意味の▲6六歩ですが、△4五桂~△5七桂成が盲点です。

後手の攻めは細いようでも先手玉も薄いので、食いつく形になると後手が指せそうです。

△7二銀以下▲6八銀△2八歩▲同銀△4六角に▲3七角なら△同角成▲同銀△4五桂▲2八銀△7三桂で、ソフトの評価値-567で後手有利。

この手順は△4六角に▲3七角と合わせて角を消す手ですが、▲3七同銀に△4五桂が継続手です、

▲2八銀と引いて辛抱しますが、そこで△7三桂ともう1枚の桂馬を活用する手がありました。

△7三桂に▲4六歩は△6五桂が痛すぎます。

△7三桂に▲6六歩なら△8七歩▲同金△7八角▲7九飛△8九角成▲同飛△4六桂で、ソフトの評価値-2157で後手勝勢。

この手順はうまくいきすぎですが、▲6六歩の受けには△8七歩と合わせる手があり▲同金には△7八角~△8九角成~△4六桂で技がかかります。

なお歩を合わせる筋としては部分的な形ですが、後手が6四に角がいる形で△2六歩▲同歩△2七歩▲同金△3八飛のような組み合わせもあり、歩を合わせて手を作るというのは意外と盲点になりやすいようです。

歩を使って攻めの手を作るのが参考になった1局でした。

角を先着して駒組みをけん制する

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲8八歩と打った局面。ソフトの評価値-で互角。197で互角。

横歩取りは後手番で指すのが好きな戦型なのでよく調べることが多いのですが、久しぶりにその戦型になると以前調べたことを忘れていることが多いです。

本来は一度調べたことは頭の中ですぐに思い出すとか体で覚えておくようなレベルにしたいのですが、残念ながらとてもそこまでには到達しておりません。

おそらく10調べたら9は忘れているという感覚に近いです。

最近は大会が近くなれば以前調べたことを見直していますが、一時的な対応に近く根本的に身についているとはいい難いので、日頃から少しでも見直す機会を増やした方がよさそうです。

実戦の▲8八歩は事前に8筋を受けた手で、▲8八歩で▲5五角は△8五飛があります。

▲8八歩は次に▲5五角と打つ狙いです。

実戦は▲8八歩以下△7三桂で、以下変化手順で▲5五角△6四角▲1一角成△1九角成▲3五香△2九馬▲3二香成△1八飛▲4八銀△4五香▲1二飛で、ソフトの評価値+401で先手有利。

この手順の△7三桂は、先手が▲7七金型なのでいつでも△6五桂と跳ねる手が金取りになるのでほとんど考えずに指したのですが、このあたりが以前調べたことを忘れています。

このような何気ない局面で形だけでふらっと指すことが多いです。

△7三桂には▲5五角があったようで、以下△6四角とするつもりだったのですが▲1一角成以下踏み込む手がありました。

自分が最初に驚いたのは、▲3五香と金取りに香車を打っても受けずに△2九馬とします。

普通は守りの金を取らせるのは玉が弱体化しやすいので避けたいのですが、受けに回っていると逆に攻めの手番が回ってこなくなるようです。

さらに驚いたのは▲3二香成に△1八飛~△4五香とする手で、金をぼろっと取らせてさらに近くに成り駒がいるのに受けずに攻め合うことです。

このあたりはこの戦形特有の感覚のようで、△7三桂以下にこのような変化が潜んでいるのはそれだけで調べた甲斐がありました。

最後の▲1二飛も自分の感覚では見えづらい手で、つい▲3一成香が最初に浮かぶのでこの手も参考にしたいです。

△7三桂以下は後手にとってもリスクの高い展開のようです。

△7三桂では△6四角がありました。

△6四角▲2八角△同角成▲同銀△6四角▲3七角△同角成▲同銀△7三角▲3八金△3三桂▲4六歩△7二銀で、ソフトの評価値-113で互角。

この手順の後手が角を何度も打ち換える展開です。

大会では同一局面で同じように角の打ち換えができたのですが、今回は全く浮かばなかったので再度調べました。

この展開になったからと言って後手有利という訳ではありませんが、少なくとも互角の状態は保っておきたいです。

できるだけ早く角を先着して相手の駒組みをけん制するのが大事なようです。

△7二銀以下の構想はあまり考えたことがないので、また別の機会に調べてみます。

角を先着して駒組みをけん制するのが参考になった1局でした。

中段に飛車を打って受ける

上図は、先後逆で横歩取り勇気流からの進展で△7二銀と上がった局面。ソフトの評価値+116で互角。

△7二銀に実戦は▲8二飛だったのですが、それ以外で気になる手として2つあり1つは▲8二歩でした。

もう1つは▲8三歩です。

▲8三歩は次に▲8二歩成があるので後手は受けることになります。

▲8三歩に△8三同銀なら▲8二歩△7三桂▲8一歩成で、ソフトの評価値+566で先手有利。

よって後手は簡単にと金を作らせないようにします。

▲8三歩に△7三銀なら▲3三角成△同桂馬▲4六角で、ソフトの評価値+122で互角。

この手順の△7三銀もと金を作らせない受けですが、角交換をして▲4六角とされると次に▲8二歩成の受け方が少し悩みます。

▲4六角以下△7二金▲7三角成△同桂▲8一飛△7一飛▲8二歩成△8一飛▲7二とで、ソフトの評価値+1042で先手優勢。

この手順の△7二金は受けの形ですが▲7三角成以下強襲する手があり、後手は受けがうまくいってないようです。

このような戦型は、普通の受け方をしてもつぶされるケースもあるので油断できません。

▲8三歩には△8五飛がありました。ソフトの評価値+106で互角。

この手の△8五飛はなかなか浮かばない手で、自分も全く気がつきませんでした。

このような局面は知っているか知らないかの差が大きい感じがします。

自分の感覚では持ち駒の飛車はできれば敵陣に打ちたいのでできるだけ温存しておきたいのですが、そのような先入観をもっていると全く浮かびません。

このあたりが将棋のセンスみたいなところで、中段に飛車を打ちます。

△8五飛は▲8二歩成の受けの飛車ですが、△8六歩のような垂らしの歩もあるので攻防の飛車とも言えそうです。

△8五飛に▲4五桂なら△8八角成▲同銀△2八歩成▲同歩△3七歩で、ソフトの評価値+75で互角。

この手順の▲4五桂はただの桂馬ですが、△同飛なら▲8二歩成があります。

▲4五桂には角交換から△3七歩とするのが浮かびにくく、▲同銀なら△4五飛が次に△7六桂や△4七飛成があるという筋です。

そのような意味ですぐに▲4五桂は少し無理っぽいです。

△8五飛以下▲4六歩△8三飛▲3三角成△同桂▲8八銀△3五歩で、ソフトの評価値-

この手順は▲4六歩は将来▲4五桂と跳ねれば桂馬を支える駒になります。

後手は△8三飛と歩をはらって8筋の傷を消します。

先手の角交換から▲8八銀は少し指しづらいところはありますが、▲8八歩と打つと先手は歩切れになります。

できるだけ持ち歩はあった方が手が広いので▲8八銀としましたが、△3五歩がよくある筋です。

このような手を直ぐに浮かぶようにしたいのですが、ここら辺も将棋のセンスみたいなところで自分はなかなか見えません。

後手も持ち駒に桂馬が入れば△7六桂と打つという発想ですが、勇気流の▲6八玉型ではよくありそうな筋です。

これが青野流の▲5八玉型だと微妙に違うので、このあたりも実戦を積んで感覚をつかみたいです。

中段に飛車を打って受けるのが参考になった1局でした。

飛車を敵陣でなく中段に打つ

上図は、先後逆で横歩取り勇気流からの進展で△7二銀と上がった局面。ソフトの評価値+116で互角。

横歩取りの難しいところは大駒の交換になっていることが多く、持ち駒に大駒があると自陣の打ち込みの対処が気になります。

すべてをカバーするのは難しいですが、どこかのタイミングで金駒を動かさないと発展性がなくなります。

自陣の金駒はほとんど動かさずに飛車と角と桂馬だけで攻め切ればいいのかもしれませんが、相手もいることで簡単ではありません。

金駒を前進しすぎると打ち込みが生じやすいので、最低限の守りは固めたいです。

実戦は△7二銀に▲8二飛と打ってこられましたが、それ以外の手も気になるところです。

△7二銀型は8二の地点が弱いので、そこの打ち込みには対策をもっていないと指しにくいです。

実戦の▲8二飛に対して持ち時間をかなり使うようでは自分からこの戦型に誘導した意味が薄れますので、このあたりは準備が少し足らなかったです。

この機会に▲8二飛以外にも少し調べておいた方がいいようです。

△7二銀に対して気になる手は2つあります。

1つは▲8二歩です。

△7二銀▲8二歩△7三桂▲8一歩成△同銀▲8三飛△7二銀▲8二飛成△8一飛▲8三歩△4二銀で、ソフトの評価値+78で互角。

この展開は後手にとっては嫌な展開の1つで、▲8二歩以下後手が受け損なうと形勢を大きく損ねそうです。

先手が龍を作る展開に対して後手は△8一飛と香車を取られないように自陣飛車を打つ形ですが、将来△8二飛としても▲同歩成でと金で7二の銀が取られてしまいます。

そのような意味で後手は8筋でこれ以上駒を動かすのは難しいようです。

また先手にとっても龍の活用はこれ以上難しいようですが、あえて龍を活用するなら▲9一龍という手が浮かびます。

△4二銀以下▲9一龍△同飛▲8二歩成△3五歩▲同歩△8八角成▲同銀△3六歩▲2五桂△2六飛で、ソフトの評価値-467で後手有利。

この手順はうまくいきすぎのところはありますが、▲9一龍~▲8二歩成で後手は香損でさらに飛車も取られる形です。

先手は香車が入ったことで将来▲3五香のような手も気になります。

そのような意味で後手は何か動いていかないといけないです。

後手はどこから手をつけるかですが、△3五歩と先手の桂頭を狙うのが筋のようです。

しかし3七の桂馬を攻めたところで、▲2五桂とか▲4五桂とか跳ねられて逆に活用されるようなイメージもあります。

このあたりの感覚の違いを理解するのが難しく、その先のこともイメージする必要があるようです。

後手が△3六歩と打った手に▲2五桂としましたが、普通は▲4五桂と中央に駒を活用します。

▲4五桂には△8五飛▲4六歩△8二飛で、ソフトの評価値-1004で後手優勢。

この手順は▲4五桂には△8五飛と中段に飛車を打つ手がうまい手で、△4五飛と△8二飛の狙いです。

△8五飛に▲9一となら△4五飛で△4七飛成と△7六桂の狙いで、勇気流の▲6八玉型は△7六桂の筋があります。

よって▲2五桂と反対側に桂馬を逃げたのですが、△2六飛と飛車を打つのが気がつきにくいです。

△2六飛は△2五飛~△7六桂と、△2八歩成から飛車を成り込むのが狙いです。

飛車はつい敵陣に打ちたくなりますが、5段目とか4段目に打つのが盲点です。

よって真ん中の局面図で▲9一龍は少し無理なようで、▲5八玉とか▲3三角成とか別の手を探すようです。

なお、最初の局面図で気になるもう1つの手は▲8三歩ですが、これはまた別の機会に調べてみます。

飛車を敵陣でなく中段に打つのが参考になった1局でした。

形の違いを意識する

上図は、先後逆で横歩取り勇気流からの進展で▲8二飛と打った局面。ソフトの評価値+91で互角。

自分は後手になったら横歩取りを目指すことが多いのですが、最近の大会では相居飛車で先手の方が横歩を取ってくるのが多くなったイメージです。

あくまで自分の対局という狭い世界の話です。

基本的に自分は大会時に他人の方の将棋は対局時の隣の席になった時以外は見ないので、大会全体では理解しておりません。

横歩を取るのが増えたのは、最近の棋譜が横歩を取ることが多いので目が慣れてきたというのが大きいと思っています。

またうまく指せば先手の方が指しやすくなるというのもありそうです。

横歩取りは大会参加前はイメージで先手をもって▲8二飛は考えたことはあるのですが、後手をもっての▲8二飛はノーマークでしった。

後手をもってもう少し深く調べておくべきだったですが、こればかりはなかなか難しいです。

実戦は△7三桂だったのですが、以下変化手順で▲3三角成△同桂▲8三角で、ソフトの評価値+471で先手有利。

この手順で失敗だったのは△7三桂に時間を使ったことで、手が見えてないので仕方ない面はありますがまだ序盤の段階だったので痛かったです。

△7三桂でまだこれからと思っていたのですが、△7三桂は危険だったようで▲8三角がありました。

自分は▲8二飛に対しての受け方で3つ勘違いしていました。

1つは▲8三角のような手には△6四歩と突いている形で△6三角という受けをイメージしていました。

しかし△6三歩型のためこの受けはできません。

2つは▲8三角には△7一飛と打って以下▲7二角成には△同金の受けがあると思っていましたが、△7一飛には▲7四角成があって受けになっていません。

このあたりはうろ覚えのようなところがあったので、局面の違いを理解できていませんでした。

序盤のこの段階で先手有利になるようでは、後手の作戦としては失敗です。

△7三桂では△8三歩がありました。

△8三歩▲8四歩△8八角成▲同銀△9五角で、ソフトの評価値+36で互角。

この手順の▲8二飛に△8三歩は考えたことがあって、この場合は▲8四歩と合わせられて効果がないと思っていました。

▲8二歩△8三歩▲8四歩△同歩▲同飛成という手の流れです。

▲8四歩に△7一金とすれば飛車は取れますが、▲8三歩成△8二金▲同とで以下後手は駒損になりそうです。

よって▲8四歩での事前研究は打ち切っていたのですが、本局においては角交換から△9五角がありました。

これが3つ目の勘違いでこの局面になって初めて気がついたのですが、自分はどちらかというと青野流を研究していたのに対して勇気流はあまり調べてなかったです。

そのため青野流の▲5八玉型に対して、勇気流の▲6八玉型の違いが分かっていませんでした。

▲6八玉型には△9五角という、いも筋ですが王手をする筋がありました。

△9五角以下▲7七角△8四角▲1一角成△7三角▲7二飛成△同金▲2一馬△2六飛▲1二馬△2八歩成▲同歩△同飛成で、ソフトの評価値+39で互角。

この手順は角には角の受けですが△8四角が少し指しにくいです。

▲1一角成と先に香車を取られて以下△7三角から飛車を取りますが、駒割りは飛車と銀桂香の3枚替えになります。

普通は後手の駒損になるのですが、△2六飛から飛車を成り込む形になるといい勝負のようです。

これらの手順は駒損が大きいという先入観があれば選べないのですが、後手は飛車を2枚もっているのが大きいようです。

形の違いを意識するのが参考になった1局でした。