龍を作らせても角の受けで龍を追い返す

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲7二歩と打った局面。ソフトの評価値-19で互角

実戦は△7二同金としました。https://shogiamateur.com/?p=53532&preview=true

△7二同金とすると後手玉の右側が壁になるので少し指しにくいです。

そのような意味もあり△7二同銀もありましたが、飛車が成られるのでその後の展開が気になります。

△7二同銀▲8二飛成△7四歩で、ソフトの評価値-14で互角。

この手順は▲8二飛成とされるのですが、そこで△7四歩と突いて5五の角の利きで龍を追い返す手です。

横歩取りの△7二銀型で、5五に角がいる場合にたまに出る筋の受け方です。

後手としては▲9一龍を防いで、相手の龍を引かせて戦うという意味です。

△7四龍に▲8五龍なら△7七角成がありますので、先手は▲8七龍か▲8八龍として7七の地点を受ける必要があります。

ただし、▲8八龍は△1九角成と香車を取られるので▲8七龍と飛車取りの先手で受けます。

△7四歩以下▲8七龍△7五歩で、ソフトの評価値+17で互角。

この手順は、▲8七龍の飛車取りに△7五歩と突いて飛車を守るのがあまり見ない筋です。

飛車にひもをつけた手ですが、△1九角成と△8六歩の狙いがあります。

△1九角成の受け方は先手としては少し悩みそうです。

△7五歩に▲3七桂は△8六歩▲8八龍△2七歩成▲同銀△3七角成があります。

この手順は後手は桂得で馬ができたので後手有利です。

また△7五歩に▲3七銀なら△8六歩▲8八龍△2七歩成▲4六銀△同角▲同歩△同飛で、ソフトの評価値-676で後手有利。

この手順は▲3七銀に△2七歩成と成らせる手ですが、▲4六銀に△同角とするのが強い手で▲同歩△同飛で後手が指せているようです。

△2七歩成に▲4六銀でなく▲4六角と打つ手もありますが、△同角▲同銀△3七歩▲同桂△4六飛▲同歩△3七とで、ソフトの評価値-1588で後手優勢。

この手順は△3七歩と垂らすのがうまい手で、▲同桂に△4六飛と飛車を切ってから△3七とが鋭いです。

△7五歩に▲4六角なら△同角▲同歩△8六歩▲8八龍△2八角▲3七角△同角成▲同桂△2八角で、ソフトの評価値-282で互角。

この手順は▲4六角には角交換をして△8六歩で龍をおさえてから△2八角と打つ展開で、先手の▲3八銀型には△2八角が狙い筋です。

△7五歩に▲6五桂なら△3七歩▲同銀△8六歩▲8九龍△2七歩成▲4六銀△同角▲同歩△同飛▲4七歩▲3六飛で、ソフトの評価値+25で互角。

この手順は▲6五桂と攻め合いに出る手で、後手は△9九角成とか△1九角成とかがありありがたいようでも、先手から▲2三歩と垂らして△同金に▲3一と△同銀▲7六龍△同歩▲2一飛のような攻め筋があるので、後手も大変です。

後手としてはあまりゆっくりした攻めでは先手からの攻めもきついので、△3七歩と叩いてから▲同銀に△2七歩成として攻めのスピードを上げます。

これも▲4六銀に△同角と切る将棋のようですが、お互いに引くに引けないような展開のようです。

龍を作らせても角の受けで龍を追い返すのが参考になった1局でした。

あまり見ない横歩取りの変化手順

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲7二歩と打った局面。ソフトの評価値-19で互角。

先手の飛車が3四にいるときに▲2三歩と垂らして△同金に▲8四飛とするのが多い印象ですが、▲2三歩を省略して▲8四飛に△8二歩に▲7二歩と打ってきました。

この手順の実戦は自分にとって初めてなのですが、△7二同金も△7二同銀もあり迷いました。

△7二同金なら先手の飛車は成れませんが、7二に金がいることで後手玉は狭くなります

△7二同銀は先手に飛車が▲8二飛成とできますが、△7四歩と突いて後手の角の利きを活かせば先手の龍は引き返すことになります。

よほど△7二同銀としようかと思いましたが、龍を作らせるのは後からまずいような感じがしたので△7二同金としました。

実戦は△7二同金▲2三歩で、ソフトの評価値+67で互角。

この手順は△7二同金に▲2三歩と垂らすのですが、これも見たことがあるようなないような感じがして対応に悩みました。

ここらへんが実際に対局したことがあるのか、ただ見たことがあるのかで随分内容の理解度が違ってきます。

自分の場合は、ただ見たような感じがあるというレベルで理解度が浅いです。

▲2三歩に△同金なら▲2四歩で後手が悪いと思っていたのですが、先手は▲7二歩と打って歩を使っているのでもう持ち駒に歩はありません。

ちょっと形が違えば全く内容も違うという典型ですが、相手の持ち駒をしっかり見るという習慣ができていません。

つい盤上の2筋と3筋ばかりを見て、それだけで指し手を決めているという感じです。

こういう勝負所で余裕がないというのがよくありません。

実戦は△4五桂▲2二歩成△3三金で、ソフトの評価値+8で互角。

この手順は△4五桂と跳ねて攻めに活用する手で、以下▲2二歩成△3三金とします。

ここら辺は自分で考えるというより、何か見たことがあるという感じで指しており全く自分の頭を使って指していない感じです。

早指しとはいえ長い目で見れば、あまり良くないのかと思っています。

なおソフトは△4五桂が推奨手でしたが、△2三同金も気になります。

△4五桂では△2三同金もありました。

△2三同金▲3二角△1四金で、ソフトの評価値+173で互角。

この△2三同金はソフトの候補手に上がっていませんでしたが、これも有力な手のようです。

△2三同金とすると金を斜めにさそったことで▲3二角が生じます。

金と取られるわけにはいかないので遠くに逃げる△1四金としましたが、守りの金が4段目の玉と反対側にいってかなり指しにくいです。

△1四金以下▲2三角成△3七歩▲同銀△2七歩成▲4六銀△7七角成▲同金△同飛成▲6八銀△7四龍▲同龍△同歩▲3一と△6二玉▲2二飛△7三玉▲4二飛成△2八飛▲6九玉で、ソフトの評価値+144で互角。

この手順は▲2三角成とする手で、先手のと金と馬が働く前に後手は動くことになりあす。

△3七歩~△2七歩成は狙い筋ですが、▲4六銀と出た手が角となります、。

後手は△7七角成としますが、清算して▲6八銀に△7四龍とします。

△7四龍で△7八龍だと▲7九歩と受けてもいいのですが、▲1四飛の筋もあり△同歩▲4一角△6一玉▲5二金で詰みです。

そのような意味で△7四龍と自陣に引いて、以下飛車交換でどうかという展開です。

後手はぼろぼろ駒を取られますが、△7三玉と3段玉にして粘る感じでこれでいい勝負のようです。

この戦型を指すならここら辺も知っておいた方がいいですが、手順を覚えるから棋力が向上するという訳ではないので、このあたりのバランスが難しいです。

あまり見ない横歩取りの変化手順が参考になった1局でした。

横歩取り△8四飛型の指し方

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲2六飛とした局面。ソフトの評価値+196で互角、

後手が△8五歩と打ったので8六の飛車を▲2六飛と2筋に戻した展開です。

対局中は次の▲7四歩がうるさいと思って少し忙しい局面だと思っていました。

▲7四歩に△同歩は後手の飛車の利きが止まって▲2四歩のような手が生じます。

また▲7四歩に△同飛としても▲8二角や▲8三角のような手に対抗する手段を考えないといけません。

そのような意味で次の手はかなり重要だと思っていました。

実戦は△5四飛▲7六角△3五角で、ソフトの評価値-54で互角。

この手順の△5四飛ですが、この戦型ではよく出る手で先手の玉頭を狙っています。

先手の飛車が2六にいるので△3五角と打って飛車取りと5七に大駒が成る筋です。

狙いは単純ですが先手も受け方が限られており神経を使います。

本譜は△3五角に▲5四角△2六角となって次に△2八歩のような狙いがあるので少し面白くなったかと思いました。

飛車交換になると、じっくりした展開から局面がほぐれて流れが変わりやすくなるので互角の範囲でもまずまずです。

対局中は▲7六角で▲4八金を気にしていたのですが、△2五歩でソフトの評価値+132で互角。

この手順の△2五歩は後手は歩切れになるので決断のいる手です、

先手の飛車は引くか横にいくかのどちらかですが、▲2八飛とするのは△3九角の筋があり、▲2七飛△4五桂▲6八金△5七桂成▲同金左△同飛成▲同玉△2六金でソフトの評価値-251で互角。

この手順は後手は5七の地点に殺到する筋で少し無理っぽく見えますが、先手玉が薄いのと△2六金で飛車が取れる形なので後手はまずまずです。

よって△2五歩に先手は▲7六飛と横に飛車を使いますが△2八角と打って1九の香車を拾いにいく感じです。

なおソフトは△5四飛に▲6八金を推奨しており、△3九角と打たせない方針のようでこの手は8八の銀が離れ駒になりますが興味深いです。

なお△5四飛はソフトの候補手にも上がっていなかったのが不思議でした。

おそらくその理由は、以下▲6八金として△3九角と打たせない形にすれば後手の継続の手が難しいからだと思います。

なおソフトは△5四飛では△2四銀を推奨していました。ソフトの評価値+252で互角。

この手順の△2四銀は浮き飛車の2六の飛車にプレッシャーをかける手です。

△2四銀に▲4八金なら△2五銀▲5六飛△2八角のような感じです。

▲4八金△2五銀に▲2八飛と引くのは、将来△3九角の筋が残るので指しにくいです。

よって△2四銀には▲2八飛と引きます。

△2四銀▲2八飛△2三歩▲9五歩で、ソフトの評価値-255で互角、

この手順の▲2八飛は少し弱気な手のようにも見えますが、大駒と遠くから活用する方が狙われにくくリスクが少ないです。

後手も△2四の銀が浮いた状態だと戦いにしづらいので△2三歩と受けます。

以下▲9五歩と端から動いてこれからの将棋のようです。

改めて見るとこの戦型は手が広くて、まだ自分の知らない指し方がたくさんあるようです。

横歩取り△8四飛型の指し方が参考になった1局でした。

序盤の理解不足で当てが外れる

上図は、令和元年以前の対局から、先後逆で横歩取り青野流からの進展で、先手が▲3六歩と突いた局面。ソフトの評価値+29で互角。

横歩取りの後手をもって指すのは、先手が横歩を取ったときしか指せませんのでやや実戦不足なところがありますが、特に青野流の後手を持つのは、なかなか機会がありませんでした。

横歩取り青野流の先手を持って指すのは比較的多く、同じような手でやられていたので、それを後手をもって採用しようかと思っていました。

しかし、先手と後手が逆だと、感覚が全く違っていました。

本譜は△7二銀▲3七桂で、ソフトの評価値+61で互角。

対局中は、どこかで△2六歩と垂らして先手の指し手を見て手を決めようと思っていたのですが、△7二銀に▲3七桂と跳ねてもう△2六歩は間に合わないと思いました。

▲3七桂に△2六歩と垂らしても▲4五桂で後手が危険すぎる形で、△2七歩成の手が回ってこないように思えます。

このあたりは、実際に後手のこの形で指さないと感覚がつかめていません。

私がイメージしていたのは、▲3六歩に△2六歩と垂らす手でした。ソフトの評価値+59で互角。

この形の先手で以下▲3八金と指す形が多かったのですが、先手の進行がやや不満だったので、この機会に試したかったのですが、手順前後で当てが外れました。

△2六歩と垂らすのは、先手の2九の桂馬がいるときにするべきでした。

もちろん▲3七桂で形勢は互角ですが、試したい手が出来なくなってやや不本意な進行となりました。

やはり実戦で失敗して、原因を調べてまた実戦で試してみるというのが頭に入りやすいです。

序盤の理解不足で当てが外れた1局でした。

△2七歩の垂らしの歩は意外ときつい

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛型からの進展で▲7七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-86で互角。

自分は後手番だと横歩取りが好きですが、最新のソフトの評価値では横歩取りは振り飛車と同様に早い段階で少し評価値が互角の範囲でも不利になりやすいです。

しかし、自分が使っているソフトは少し古いタイプなので、横歩取りの後手番でもそれほど評価値に差が出ないようです。

横歩取りは見慣れない局面になることが多く、相手が少しおかしな手をさせばすぐに形勢が入れ替わりやすい戦型なので、そのあたりが面白いです。

実戦は▲7三桂に△9三桂と跳ねたのですが、以下▲8六飛△8五歩▲2六飛で、ソフトの評価値+196で互角。

この手順の△9三桂は疑問手だったようで、指す手が分からなくて指しました。

部分的には▲8六飛に△8五歩を用意したのですが、この△8五歩も疑問手だったようです。

序盤で続けて2手疑問手を指せば互角の範囲でも形勢が悪くなります。

まず△8五歩と打つ手では△8六同飛がありました。

△8五歩で△8六同飛▲同歩△2七歩で、ソフトの評価値-466で後手有利。

この手順は飛車交換をしてから△2七歩と垂らす手です。

飛車交換をすれば早く敵陣に打ちたいということで相手の陣形を見るのですが、先手の陣形は金駒が低い構えなので有効な飛車の打ち込み場所がありません。

特に▲3八銀型は飛車の打ち込みに強いです。

しかし後手の2筋の歩が切れている場合は少し勝手が違うようで、△2七歩と垂らすだけで手になるようです。

対局中はこの△2七歩が見えなかったので△8五歩と打って飛車交換を避けました。

△2七歩に▲同銀なら△2八歩▲1七桂△2九歩成▲7四歩△2八と▲7三歩成△同銀▲7四歩△6二銀▲8二飛△2七と▲7三歩成△2八飛▲6九玉△8九角で、ソフトの評価値-1122で後手優勢。

この手順は、後手は持ち駒に歩が2枚あるので△2七歩に▲同銀だと△2八歩からと金を作って攻めるのが意外と早く、先手も攻め合いにきますが後手の△2七と~△2八飛~△8九角の攻め筋が厳しく後手優勢です。

後手は飛車を1段目に打つのでなく。2段目に王手で打つ筋がやや盲点です。

一般的に▲3八銀は飛車の打ち込みに強いので▲8六飛と飛車交換狙いで指してきたのですが、この場合は少し無理だったようです。

それと最初の局面の△9三桂では△9五歩がありました。ソフトの評価値-92で互角。

この手順は△9五歩と端から攻める手ですが、▲同歩なら△9八歩▲同香△8九角がありますので先手は▲9五同歩とはできません。

△9五歩以下▲7四歩△4四角▲7六飛△2七歩▲2四歩△同銀▲4六角△7四飛▲同飛△同歩▲3六歩△9六歩▲9一角成△7三桂で、ソフトの評価値-109で互角。

この手順は△9五歩に▲7四歩とする手で、後手の飛車の利きを止めるので意外とうるさい手です。

▲7四歩に△同歩なら▲2四歩の叩きがうるさいです。

また▲7四歩に△同飛は▲8三角のような狙いです。

よって△4四角と飛車取りに角を打って、先手の2筋からの攻めを消してから△2七歩の垂らしの歩を打ちます。

このあたりのお互いの指し方は結構難易度が高く。以下の指し方もこの戦型特有の指し回しのようです。

△2七歩の垂らしの歩は意外ときついのが参考になった1局でした。

横歩取りでも受けるところは受ける

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で△2六歩と打った手に▲2二歩と打った局面。ソフトの評価値-196で互角。

△2六歩には手が広いところで、▲3八銀とか▲3八金とか▲3七桂とか▲2八歩とか▲8七歩が候補手ですが、▲2二歩と指してきました。

▲2二歩はただの歩ですが△同銀と取らせて▲3七桂と跳ねた形が、次に▲4五桂と跳ねる狙いです。

3二の金が浮いているので、角が逃げると▲3二飛成とされてしまいます。

そのような意味で△同銀▲3七桂と跳ねた次の手は結構重要です。

実戦は△同銀▲3七桂△2三銀で、ソフトの評価値-516で後手有利。

この手順は▲3七桂と跳ねた手に△2三銀とする手で、3二の金が浮いているので△2三銀とすればひもがつくのと、飛車取りの先手で受けるという意味です。

△2三銀の瞬間はかなり怖い形ですが、▲3三飛成なら△同桂▲7七角打△8八飛成▲同角△2七歩成▲2四歩△同銀▲2一飛△3八歩▲4八銀△3七と▲同銀△2九飛で、ソフトの評価値-1204で後手優勢。

この手順は▲3三飛成~▲7七角打とする手で、局面が少しでも違えばありそうな筋です。

ただし本局では△8八飛成から△2七歩成が平凡ですが、これで後手は方針が立てやすいです。

▲2四歩と叩くのは先手の狙い筋で、△同銀とさせて▲2一飛が▲2四飛成と▲1一飛成が厳しそうに見えます。

▲2四歩に△1二銀と逃げると▲2一飛を防げてよさそうですが、この場合は▲2五桂△同桂▲1一角成のような手があります。

これでも後手がよさそうですが、▲2四歩△同銀▲2一飛には△3八歩▲4八銀△3七と▲同銀とさせてから△2九飛が分かりやすいようです。

△2九飛は2四の銀にひもをつけているのと、△6九角▲同玉△4九飛成のような狙いで後手優勢です。

▲2四歩に△同銀は銀が離れ駒になりますが、桂得で△2九飛とした形が急所です。

よって△2三銀に先手は▲3五飛と逃げます。

△2三銀以下▲3五飛△3四歩▲2五飛で、ソフトの評価値-516で後手有利。

この手順は▲3五飛と逃げた手に△3四歩がやや盲点です。

△3四歩は相手の飛車の利きを止める手で手堅いのですが、このような激しい戦型で△3四歩と受けに手を入れるのが少し浮かびにくいです。

横歩取りの後手はやや危険な指し方でバランスをとるようなところがあるのですが、手堅く受けるところは受けるという気持ちの切り替えが大事なようです。

これが意外と簡単そうで難しく、つい激しい手で攻めたりすることを考えて、すぐに手が続かなくなって自滅のようなケースもあり、こういうのが将棋では一番まずいです。

平凡だけど受けるところは受けるということですが、▲2五飛にどう指すかです。

▲2五飛以下△8八角成▲同銀△3三桂▲2六飛△4四角▲2三飛成△同金▲8七銀△8四飛▲7七桂△3五歩で、ソフトの評価値-885で後手優勢。

この手順は、▲2五飛と中段飛車には角交換をしてから△3三桂と跳ねるのが味がいいです。

▲2六飛に△4四角が厳しく、▲2三飛成から▲8七銀で先手は非常手段的な指し方ですが、△8四飛として▲7七桂に△3五歩として後手優勢のようです。

横歩取りでも受けるところは受けるのが参考になった1局でした。

△5五角と出てもいい勝負だった

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で△5五角とでた局面。ソフトの評価値-78で互角。

自分は後手番では横歩取りが好きで、相手が▲3四飛と横歩を取ってくるとほとんど△3三角型にします。

横歩取りの将棋を色々調べると知らない手筋がたくさんあり、それを1つ1つつぶしていくとそのような局面になったときの対応がしやすいです。

また、ちょっと指し手が違ってくると局面の指し方が全く変わってくるというのもよくあり、将棋の奥深さというのがソフトの検証で少し分かるようになります。

自分の場合はまだ知らないことの方が圧倒的に多いようです。

3三の角が△5五角と出て次に△1九角成が狙いですが、これを受けにくいと思っていました。

それで後手の方が形勢がいいと思っていたのですが、ソフトの評価値は互角だったのが少し意外でした。

実戦は▲3七桂だったので△2七歩成で、ソフトの評価値-455で後手有利になったのですが、対局中は▲2二歩と▲2四飛を気にしていました。

△5五角に▲2二歩なら△3三桂▲2一歩成△4二銀で、ソフトの評価値-301で後手有利。

この手順の▲2二歩はよく出る手で、△同角なら先手は1歩損ですが手得になります。

よって後手は△2二同角とせずに△4二銀とします。

▲2一歩成とと金を作られて後手が失敗しているように見えますが、△4二銀と上がった形がしっかりしています。

△4二銀に対して気になる手がいくつかあります。

△4二銀に▲2三歩なら△同金▲8四飛△1九角成▲8一飛成△2八馬で、ソフトの評価値-325で後手有利。

この手順は▲2三歩もよくある手筋の歩で△同金に▲8四飛として次に▲8一飛成と▲2四歩の両方の狙いですが、△1九角成とします。

▲8一飛成には△2八馬と引いて次に△2七歩成を狙って後手が少し指せているようです。

△4二銀に▲2二となら△同金▲2四飛△4五桂▲2六飛△3三銀▲2八歩△2七歩で、ソフトの評価値-804で後手優勢。

この手順は少し難しいですが、▲2四飛には△4五桂と跳ねて5五の角で▲2二飛成を受けます。

▲2六飛に△1九角成なら▲2二飛成がありますので、△3三銀と受けます。

▲2八歩は△1九角成の受けですが、そこで△2七歩が鋭く▲同飛なら△3七歩▲同桂△2六歩▲同飛△3七桂成で、ソフトの評価値-736で後手有利。

この手順の△2七歩は初めて見ましたが鋭い焦点の歩です。

△4二銀に▲2四飛なら△7四飛▲同飛△同歩▲2三歩△3七歩▲同銀△2七歩成▲4八銀△3七歩で、ソフトの評価値-1105で後手優勢。

この手順は▲2四飛に△7四飛と飛車交換を目指すのがうっかりしやすく、以下△2七歩成~△3七歩で後手が指せているようです。

△5五角に▲2四飛なら△3三桂▲2一飛成△4五桂で、ソフトの評価値+40で互角。

この手順は△5五角に▲2四飛とする手ですが、そこで△3三桂が強い手です。

▲2一飛成とされるのが後手がまずいようでも△4五桂と跳ねればいい勝負になっているのが不思議です。

次に△1九角成とか△3七歩の狙いです。

△5五角に▲2四飛△2二銀もありました。

△5五角▲2四飛△2二銀▲3七銀△3三桂▲6八銀で、ソフトの評価値+4で互角。

この手順は▲2四飛に△2二銀と飛車成りを受ける手でこれが自然にも見えます。

以下▲6八銀まででいい勝負のようです。

結局△5五角と出た局面は▲2四飛でいい勝負のようです。

こうして調べると似たような形でも指す手が違ったりして、結局調べても違いがよく分かっていないことが多いです。

手が広すぎて、現段階の自分の棋力ではこのような手もあったなという理解になりそうです。

△5五角と出てもいい勝負だったのが参考になった1局でした。

横歩取りで優勢から勝勢にする指し方

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で△5五角とでた局面。ソフトの評価値-78で互角。

後手番の横歩取りは好きな戦法で△3三角型ばかりです。

対面将棋では横歩取りにほとんどなりませんが、ネット将棋の気軽な将棋だと先手番の方はほとんど横歩を取ってきます。

また対面将棋は後から棋譜が正確に並ばないということがたまにありますが、ネット将棋は棋譜を読み込めば後で検討しやすいので便利です。

△5五角とでたときは少し後手が指しやすいかと思っていましたが、実際は互角だったようです。

実戦は△5五角以下▲3七桂△2七歩成▲2二歩で、ソフトの評価値-1031で後手優勢。

この手順は▲3七桂と跳ねれば△2七歩成で後手が少しいいと思っていましたが、▲2二歩に対して短い時間では後の指し手がよくわかっていませんでした。

▲2二歩に△同角は▲2七銀とされますので、後手は歩を取る手は成立しません。

実戦は▲2二歩以下△3八と▲2一歩成△4九と▲3一と△3三金で、ソフトの評価値-4727で後手勝勢。

この手順はうまくいきすぎですが、一直線の駒の取り合いは後手の方がいいみたいで、△4九とはまだ詰めろになっていませんが、▲3一とには△3三金と受けて後手勝勢です。

ただし、△3八とには先手は銀損になりますが▲同金とする手はあったようで、以下△2二角▲8二歩△同銀▲8三歩△7一銀▲8四飛なら△7五銀で、ソフトの評価値-1371で後手優勢。

この手順は先手は8筋に飛車が回って次に▲8二歩成とできればうるさいのですが、△7五銀と取った銀を使って後手優勢のようです。

この△7五銀は実戦では見えていないような気がしますので、このような受け方があるのは知りませんでした。

▲2二歩に対して△3八とは候補手の1つだったのですが、△3三桂もありました。

▲2二歩以下△3三桂▲2一歩成△4二銀で、ソフトの評価値-1073で後手優勢。

この手順は▲2二歩に△3三桂と逃げて▲2一歩成に△4二銀とする手で、部分的にはこの手順は横歩取りによくでてきます。

先手にと金を作られますが、このと金で金駒を取られるという展開にはなりにくく、むしろ後手は中央に銀が活用できる展開です。

△4二銀以下▲2三歩△同金▲8四飛△3八と▲同金△3六飛▲4八玉△4五桂▲同桂△3八飛成▲同玉△3七銀▲2七玉△2六金▲1八玉△2八銀成まで詰みです。

この手順もうまくいきすぎですが、▲2三歩~▲8四飛もこの戦型によくでる手順です。

それに対して後手は△8二歩と受けるのでなく、△3八と~△3六飛と飛車を活用するのがうまいです。

△3八とでは△3七とも魅力的ですが、飛車の活用が少し遅れますので△3八との方がいいようです。

△3六飛に▲4八玉と受けましたが△4五桂が継続手で、▲同桂には△3八飛成から即詰みです。

横歩取りは形勢に差がついてそこからいい手を指せば、優勢から勝勢になりやすい戦型なので少しでも色々な手筋を覚えておきたいです。

横歩取りで優勢から勝勢にする指し方が参考になった1局でした。

角を攻防に打って受けと攻めに役立てる

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲6一飛と打った局面。ソフトの評価値-216で互角。

この局面は後手が銀得ですが、先手に▲6一飛と迫られた形です。

後手玉は詰めろではありませんが、少し後手玉が危ない形で次に▲7一飛成とされると詰めろがかかります。

横歩取りは守りが薄く、受け損なうと形勢を大きく損ねますので要注意です。

対局中は受け方が分からず、数手で形勢が悪くなりました。

実戦は▲6一飛以下△5三歩▲7一飛成△6二銀▲8一龍で、ソフトの評価値+588で先手有利。

この手順は後手は平凡な受け方で、このように進むと少し玉が固くなったのですが駒損を回復されました。

先手の角と龍が働いており次に▲7二角成のような手がうるさいです。

後手は持ち駒に飛車と角と桂馬がありますが、先手の攻めを上回るようなと厳しい手は意外とありません。

また後手は歩切れに対して、先手は持ち駒に歩が5枚もありますので持久戦になっても構わないという感じです。

実戦のような展開は、局面がすっきりして後手の玉の危険度が少し低くなったように見えても、後手は駒得がなくなって攻める形にならず歩切れということを考えると後手が苦しいです。

どうも最初のような局面は、普通の受け方では難しいようです。

△5三歩では△9五角がありました。

△9五角▲7一飛成△5九飛▲4八玉△4二銀で、ソフトの評価値-573で後手有利。

この手順は△9五角と遠見の角を打つ手ですが、これは自陣の受けと相手玉の攻めの2つの狙いをもった手です。

大駒は攻防に打つことによって遠くから受けと攻めに役立つことがあるというパターンで、これが小駒だったらそのような使い方はなかなかできません。

△9五の角は受けには6二の地点に利いており、攻めには5九の地点に利いています。

先手は▲7一飛成として銀を取り返しますが、そこで△5九飛と敵陣に飛車を打ち込めるのが大きいです。

△5九飛に▲4八玉と逃げますが、そこで△4二銀が盲点です。

△4二銀は▲5二成桂△同玉▲5三銀△4一玉▲5一龍△同玉▲5二金の詰めろう受けた手です。

△4二銀以下▲同成桂△同金寄▲7七歩△6九飛成▲2八銀△7三角▲5一龍△同玉▲5九金△2八角成で、ソフトの評価値-99967で後手勝勢。

この手順はうまくいきすぎですが、△4二銀以下▲同成桂で清算して▲7七歩と受けたのですが、▲7七歩で▲6二銀は△5六桂▲同歩△5七銀▲3八玉△6二角とできるのが△9五角と打った効果です。

△5六桂と捨てるのがうまい手で、単に△6二同角とすると▲5一龍△同角▲5九玉と飛車を取られて、ソフトの評価値+1086で先手優勢になります。

よって▲7七歩としましたが、そこで△6九飛成があります。

▲2八銀は△3七銀▲同玉△3九龍の受けですが、△7三角がうまい使い方で大駒は広く使うという典型です。

△2八角に▲5一龍と金を取って▲5九金と金を埋めましたが、△2八角成で後手勝勢です。

△2八角成に▲同金なら△3九銀▲同玉△5九龍以下送りの手筋で即詰みです。

また△2八角成に▲6九金なら△3九馬▲同玉△2八銀▲4九玉△3九飛▲5八玉△4六桂▲同歩△3八飛成▲4八銀△4七金▲6八玉△4八龍▲5八桂△5七金まで詰みです。

手数は長いですが、このような寄せが実戦でできればいいと思います。

角を攻防に打って受けと攻めに役立てるのが参考になった1局でした。

勝勢からの指し方も色々ある

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲7九同銀と金を取った局面。ソフトの評価値-2333で後手勝勢。

駒割りは角桂と金銀の交換ですが、先手玉が薄く4九にと金がいて先手玉に迫っているので後手勝勢のようです。

対局中もうまく攻めれば寄せきれそうだと思っていましたが、攻め駒もぎりぎりなので意外と簡単ではありません。

飛車と金と銀とと金の4枚の攻めですが、歩が使える筋が少ないので手が限られています。

このあたりはソフトの評価値と自分の感覚では少し乖離がありました。

実戦は△8八銀だったのですが▲6五桂なら、ソフトの評価値-1025で後手優勢。

この手順の△8八銀は次に△7九銀不成が詰めろになるのでこれでいいかと思っていましたが、▲6五桂という手がありました。

後手は相手玉しか見ていない感じなので、ここで▲6五桂と跳ばれるとドキッとします。

▲6五桂に△7九銀不成なら▲5三桂成△同銀▲4三角成△5一玉▲4二角△同銀▲同馬△6二玉▲8六馬で、ソフトの評価値-2115で後手勝勢。

この手順は少し長いのですが、△7九銀不成に▲5三桂成が勝負手で△同玉なら▲7五角~▲8六角で後手の飛車が取られます。

▲8六角の形が△5九金に▲同角を用意しており、先手玉は寄りません。

よって△5三同銀としたのですが、▲4三角成~▲4二角として以下▲8六馬とする手順で、先手はサーカスみたいな詰めろの受け方で先手玉は詰みはありません。

これでも後手勝勢のようですが、大駒の交換が激しく読み抜けがあってもおかしくありません。

最初の局面で△8八銀では別の手として△8七銀と△5九銀が浮かびます。

▲7九同銀に△8七銀▲9五角△4八金▲6八玉△5九と▲6五桂△7六飛▲6六歩△9八銀成▲7七金△5八角で、ソフトの評価値-4728で後手勝勢。

この手順は△8七銀と攻め駒を増やす手に▲9五角と受けますが、△4八金~△5九とが詰めろになります。

▲6五桂の受けに△7六飛が際どく、▲8七角なら△5八とで詰みです。

この攻めも後手勝勢のようですが、際どい手も含んでいるので見た目ほどの評価値ではないような感じもします。

▲7九同銀に△5九銀▲5六歩△同飛▲6九玉△4八と▲7八玉△5八飛成▲8七玉で、ソフトの評価値-2086で後手勝勢。

この手順の△5九銀は△8八飛成▲同銀△4八と▲6九玉△6八金の詰めろです。

△5九銀で先手玉が受けなしに見えるのですが、ここで▲5六歩が際どい受けです。

▲5六歩に△同飛以下後手は飛車を成りこんで後手勝勢のようですが、下から玉を追って攻める形なのでうまく攻めないと攻めが切れるリスクがあります。

これら△8八銀や△8七銀や△5九銀を調べましたが、それ以外の手で△3四金もありました。

△8八銀で△3四金▲6五飛△6四銀で、ソフトの評価値-2423で後手勝勢。

この手順の△3四金は持ち駒で相手玉の周辺を攻めるのでなく、盤上の駒を使って飛車を責める手です。

先手は▲6五飛と逃げますが、そこで△6四銀と打って飛車を取りにいくのが少し浮かびにくいです。

持ち駒の銀を敵陣でなく飛車を責めるために使うのですが、後手に飛車が入ると△4八飛▲6九玉△5九金の詰み筋があります。

こちらの方が手堅い攻めで、飛車を取れる形にすれば方針が分かりやすいです。

△8八銀や△8七銀や△5九銀は難しい手を含んだ評価値で攻めも際どいですが、△3四金はゆっくりですが確実に手を繋げるという意味では自分はこちらの方がいいです。

勝勢からの指し方は何通りかあるようなパターンですが、必ずしも直接的に攻めるより回り道しても確実な指し方もあるようです。

ここからも▲6六飛で戦いは続きますが、飛車交換になっても先手玉が薄いので後手勝勢のようです。

勝勢からの指し方も色々あるのが参考になった1局でした。