上図は、先後逆で横歩取り勇気流からの進展で▲3七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+94で互角。
大会で先手で横歩取りを選択する人は少ない印象があったのですが、さらに勇気流を選択するのはかなり少数派になります。
しかし当日は2局も先手の方が横歩取り勇気流を選択して驚きました。
またここ最近では、自分が後手番で横歩取りに誘導すると先手の方がほとんど横歩を取ってくるので横歩取りに対して目が慣れてきたように思います。
やはり将棋の感覚も常に変わってきていると思いました。
どうしても好きな戦型を指すのが多いのですが、その中でもあまり指さない手も調べて幅を広げておいた方がいいとも思いました。
本局で言うとここでは有力な手として△4二銀が上がっていましたが、自分はこの手は何となく指しにくいと思っていました。
△4二銀と上がると3二の金が浮くため▲4五桂と跳ねられた後の展開を知らないと指せないからです。
3三の角がいなくなれば▲3二飛成が生じるということですが、これがどの程度危険なのかを調べておく必要があります。
そのため今回調べて今後の役立てたいと思いました。
▲3七桂以下△4二銀▲4五桂△8八角成▲3二飛成で、ソフトの評価値-23で互角。

この展開の特徴は、先手が勇気流の▲6八玉型なので7八の金にひもがついているということです。
▲3二飛成とぼろっと金を取られた形の後手玉は次に▲4一金と打たれると相当危ないと思っていましたが、後手も意外な受け方があるのは知りませんでした。
ソフトは▲3二飛成以下△7八飛成▲同銀△3一金で、ソフトの評価値-137で互角。
この手順は△7八飛成と飛車を切って金を取るのが盲点で、▲7八同銀の形は8八の馬取りではありませんので△3一金とがっちり受けることができます。
これを△7八馬▲同銀△3一金は▲3五龍で、ソフトの評価値+358で先手有利。
この手順は馬を切って△3一金とがっちり受ける形ですが▲3五龍で先手が指せているようで、後手は馬を盤上に残すか飛車を盤上に残すかの違いが評価値に出ているようです。
また▲3二飛成には△8九馬と桂馬を取る手も候補手に上がっており、これは驚きました。
▲3二飛成以下△8九馬▲4一金△1五角▲1六歩△3一歩で、ソフトの評価値-579で後手有利。
この手順は▲4一金に△1五角という受け方は知りませんでした。
サーカスみたいな受け方ですが、▲4一金に△3一歩は後手有利だったのはさらに驚きました。
後手玉は危険なようでも耐えているので、このあたりは先入観だけでなく読みが必要なようです。
なお△4二銀で実戦は△8八角成としました。
△8八角成▲同銀△3三桂に変化手順で▲3八銀で、ソフトの評価値+286で互角。

この手順は後手から角交換をして△3三桂と跳ねる手です。
対局中は自分にとって初見の局面だったので、角交換して将来▲4五桂が角取りにならないように安全に指したつもりでした。
ただし、この横歩取りの後手番は安全に指そうとするとやや評価値が落ちるようなイメージです。
元々横歩取りの後手番は乱戦気味を承知で選択しているので、自分から局面を落ち着かせるのはやや作戦的に損な感じです。
一般的に角交換する方が1手損になり相手が1手駒組みが早くなるので、本局でいえば8八銀と上がることで先手は7筋と8筋が補強された感じです。
以下△3三桂と跳ねて手を渡したのですが、▲3八銀がこの形でよくある手で先手はしっかりした形になったようです。
形勢は互角のようですが、先手は後手より金駒を多く動かしているので安定感があるようです。
そのような意味で△8八角成はやや損だったかもしれません。
それ以外の指し方を調べてまた別の機会に書きたいと思います。
後手の横歩取りの受け方が参考になった1局でした。

















