捨て駒の桂馬を打って攻めを継続する

上図は、後手横歩取り△8五飛型からの進展で△2三銀と上がった局面。ソフトの評価値+1408で先手優勢。

2二の銀が△2三銀とした形で、▲3四桂と受けつつ先手の飛車にプレッシャーをかけてきました。

対局中はまだ大変な局面だと思っていたのですが、後で検討するとこの局面は先手優勢でうまくいけば勝勢になるような形だったようです。

先手は飛車と角と桂馬と歩で攻めている形で、銀を使った攻めではないので厚みはないです。

飛び道具ばかりの攻めなのでスピード感はありますが、後手玉も広い形で簡単にはいかないようにも見えます。

実戦は▲2三同飛成△同金▲1二角成△2二歩で、ソフトの評価値+219で互角。

この手順は▲2三同飛成~▲1二角成で飛車と銀香の交換の2枚替えです。

普通は2枚替えは2枚駒を持っている方が駒得というイメージですが、相手に飛車を渡してこちらは銀香なので駒の価値は結構微妙です。

後手玉が広く先手も攻め駒が少ないので互角になったようです。

優勢の局面が互角になるということはこの手順は相当悪かったようです。

▲2三同飛成では▲4四桂がありました。ソフトの評価値+1182で先手優勢。

この手は▲4四桂とただのところに打つ手なので格好いいのですが、これで攻めが続くかが気になります。

普通は▲4四桂に△同歩としますが、その前に取らない変化を確認します。

▲4四桂に△2二金なら▲2三飛成△同金▲3二角成まで詰みです。

この手順はうまくいきすぎですが、これは先手の理想的な展開です。

▲4四桂に△4一金なら▲2四歩△3四銀▲3二角成△同金▲5二金△3三玉▲3二桂成△同玉▲2三金△2一玉▲4二金△3一歩▲3二金上△同歩▲2三歩成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は△4一金として粘る手ですが▲2四歩を1回入れるのが盲点です。

△3四銀と逃げたときに▲3二角成△同金▲5二金という攻めがありました。

特に▲5二金は打ちづらい手で△3三玉に▲3二桂成△同玉まで進みます。

持ち駒が金と歩だけなので微妙かと思っていたのですが▲2三金という重たい攻めがあるのが数手前に▲2四歩と打った効果で、攻めの拠点になっています。

△2一玉で寄るかどうかという形ですが、以下▲4二金が詰めろで△3一歩と受けに▲3二金上△同歩▲2三歩成で後手玉は受けなしのようです。

これらより▲4四桂に取らない手は後手が厳しそうだったので、▲4四桂に△同歩を調べます。

▲4四桂に△同歩なら▲2三飛成△同金▲4三銀△3三玉▲3二角成△2四玉▲2五歩で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は△4四同歩なら▲2三飛成△同金▲4三銀と畳み掛けますが、これもぎりぎりの攻めに見えます。

後手玉は危ないのですが先手は持ち駒が歩だけなので、手が続くかどうかが気になります。

▲3二角成△2四玉▲2五歩までは一直線ですが、△1三玉と引いたときに次の手が分かるかどうかで全く違ってきます。

▲2五歩以下△1三玉に▲3四銀成がありました。

▲3四銀成に△同金なら▲1四香まで詰みです。

これは分かりやすい詰みですが、▲1四香までというあまり出ない詰まし方です。

▲3四銀成に△2二歩なら▲2三成銀△同歩▲2四金△同歩▲1四香まで詰みです。

この手順は▲2四金と捨てる手がうまいです。

▲3四銀成に△2二飛なら▲2三成銀△同飛▲3三金△2二銀▲2三金△同銀▲2一飛で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は△2二飛と粘る手ですが、▲2三成銀△同飛▲3三金が鋭いです。

▲3三金に△同飛は▲1四香まで詰みです。

▲3三金に△2二銀の受けには▲2三金~▲2一飛も鋭いです。

▲2一飛に△3二銀なら▲2四飛成までの詰みです。

また▲2一飛に△4五角と受けても▲2二馬まで詰みです。

▲4四桂に取らない手と取る手の両方ともぴったりと寄えが決まっているようで、これが実戦で指せればすごいですが多分見えないので、少しでも近づけるように感覚を磨きたいです。

捨て駒の桂馬を打って攻めを継続するのが参考になった1局でした。

桂頭攻めで手を広げる

上図は、後手横歩取り△8五飛型からの進展で△8二飛とした局面。ソフトの評価値+216で互角。

▲7七桂と跳ねた手に8五の飛車が△8二飛とした形です。

対局中はここで先手の手番なので少し指しやすいかと思っていましたが、攻める手を繋げていくのはそれなりに難しいです。

部分的な形では▲3八銀と上がる手もありそうですが、2六の飛車がいなくなって後手の持ち駒に桂馬があれば△2六桂のような手が気になる形です。

そのような意味で▲3八銀は選択せずに攻めていきました。

実戦は▲1四歩△同歩▲1二歩△同香▲2一角で、ソフトの評価値-135で互角。

この手順は1筋の歩を伸ばした効果で▲1四歩~▲1二歩~▲2一角で攻める手で、これで手が続くかどうかです。

部分的な形ではありそうな手順で、局面によってはこれで先手指せるというような印象をもっていたのですが、本局はあまりいい手ではなかったようです。

実戦は▲2一角以下△2五歩▲同桂△同桂▲同飛で、ソフトの評価値+407で先手有利。

この手順は△2五歩と打って2筋を受けてきたのですが、▲同桂から1歩を補充して桂馬を捌いて先手有利のようです。

▲2五同飛の形が▲3四桂と▲1二角成の筋があり、この筋を同時に受けづらい形のようです。

ただし、▲2一角に変化手順で△1三香という手があったようで、以下▲1二角成△2三歩▲2五桂△同桂▲同飛△3三歩で、ソフトの評価値+7で互角。

この後手の変化手順の△1三香もこの形でたまに見る受け方で、▲1二角成に△2三歩とすると意外と隙がありません。

先手は▲2五桂から桂馬を交換して▲3四桂を狙いますが、△3三歩で先手は攻めの手を繋げていくのが大変です。

先手だけの指し手でいくと、△3三歩には▲2九飛~▲2五桂を狙いますが△2四角と受けられてどうかという展開です。

最初の局面図の▲1四歩では▲7五歩がありました。ソフトの評価値+173で互角。

この▲7五歩は後手の桂頭を狙う手と同時に、先手は飛車の横利きが通るので味がいいです。

ただし、7筋の歩を突くと後手からも先手の桂頭を狙う筋も生じるのでこのあたりも気になります。

先手は飛車の横利きがあるとはいえ、数手後に△7六歩▲同飛△5四角▲2六飛△7六歩のような筋です。

しかし本局においては後手の駒組みで桂馬が入ると▲3四桂の筋があるので、先手の桂頭を狙う展開にはなりにくいです。

▲7五歩に△同歩なら▲7四歩△8五桂▲同桂△同飛▲3四桂で、ソフトの評価値+1235で先手優勢。

この手順は素直に△同歩は▲7四歩があり、△8五桂からの桂馬の交換には▲3四桂が激痛で先手優勢です。

先手は桂馬が入れば▲3四桂があるので、後手は受け方に工夫が求めらそうです。

▲7五歩に△8四飛なら▲9五角△9四飛▲7三角成△同銀▲3四桂△3一玉△2二桂成△同金▲8五銀で、ソフトの評価値+341で先手有利。

この手順は△8四飛に受けには▲9五角が継続手で、△9四飛の催促には▲7三角成~▲3四桂が鋭いです。

△3一玉に▲2二桂成と銀を補充してから▲8五銀で飛車が取れる形で先手が指せているようです。

▲7五歩に△4四角なら▲7六飛△7五歩▲同飛△7四歩▲同飛△1四歩▲7六飛△7四歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△2六飛で、ソフトの評価値-34で互角。

この手順の△4四角は部分的にはありそうな手ですが、▲7六飛と7筋に飛車が回って後手は桂頭が受けづらく見えます。

しかし△7五歩~△7四歩として▲7四歩を打たせない形にしてから△1四歩と1筋を突くのが盲点で、以下先手は7筋の攻めにこだわるのに対して、後手も△8六歩~△同飛~△2六飛でいい勝負のようです。

▲7五歩と突いても△4四角で意外と大変のようですが、それだけ最初の局面は難しかったようです。

桂頭攻めで手を広げるのが参考になった1局でした。

持ち駒を盤上に埋めて手厚く指す

上図は、先後逆で横歩取り△3三角型からの進展で▲3一角と打った局面。ソフトの評価値-915で後手優勢。

▲3一角は後手にとっても嫌な手で、▲5三桂成や▲2二角成や▲5五銀のような狙いがあります。

後手は5四に飛車がいるので5筋は上にも下にも守っている形ですが、玉頭がやや薄いので△6二金が浮かびました。

実戦は△6二金だったのですが以下変化手順で▲5五銀△同銀▲6六桂なら、ソフトの評価値+1475で先手優勢。

この手順は自然な手の流れに見えますが、後手優勢から先手優勢に変わったので後手としては失敗です。

最初は意味が分からなかったのですが、▲6六桂に△同銀なら▲5四飛△同歩▲4二飛△5一玉▲6二飛成△同玉▲5三角成△6一玉▲6二金まで詰みです。

この手順は飛車交換から▲4二飛と玉の近くから飛車を打つのが盲点で、△5一玉には▲6二飛成から金を取って後手玉が詰みです。

▲4二飛では▲2二飛と王手角取りの筋で飛車を打ちたくなりますが、△3二桂と受けられるとこれでも先手勝勢ですが、後手玉の即詰みはなくなります。

なお△3二桂で△3二銀は▲同飛成△同角▲5三銀△5一玉▲6二銀成△同玉▲5三角成△6一玉▲6二金まで詰みです。

そのような意味で後手は5三の地点を守るより5五の地点を守る方が優先だったようです。

△6二金では△5六角がありました。

△5六角▲同飛△6四銀で、ソフトの評価値-827で後手優勢。

この手順の△5六角は角と銀の交換になりますので、後手が少し駒損になります。

しかも取った銀を△6四銀と打って受けるのが盲点です。

取った銀をすぐ攻めに使うというのは考えやすいのですが、受けに使うと普通は少し後手が損をしたとイメージしやすいです。

△6四銀に先手の指し手が気になります。

△6四銀▲6六歩△3七歩成▲3三角△4五金で、ソフトの評価値-2302で後手勝勢。

この手順は▲6六歩と6五の桂馬を守って辛抱したのですが、△3七歩成が間に合ってきます。

以下▲3三角には△4五金と飛車を催促して後手が指せているようで、これは後手の受けつぶしのような手順です。

△6四銀▲5三桂成△同銀▲6五角△8四飛▲5四歩△同銀▲7五角成△6五銀▲同馬△8五飛▲7五馬△同飛▲同歩△3四角▲3二飛△5三玉で、ソフトの評価値-2324で後手勝勢。

この手順は▲5三桂成~▲6五角と暴れてくる手ですが、先手の攻め駒が残らないように駒を取っていって△3四角と埋めるのが興味深いです。

飛車を渡しても玉の周辺を手厚くしておけば先手は攻め切れないようで後手勝勢です。

なお△5六角と銀を取った時に先に▲5三桂成から清算する筋も気になります。

△5六角に▲5三桂成なら△同飛▲同角成△同玉▲5六飛△8三角で、ソフトの評価値-1160で後手優勢。

この手順は▲5三桂成と5三の地点で清算してから▲5六飛と角を取りますが、△8三角と遠みの角を打って後手が指せているようです。

これらの手順を見ると後手は手厚く指すのが大事なようで、△6四銀とか△3四角とか△8三角など持ち駒を盤上の自陣側に埋めています。

玉を堅くするというと玉の回りに金駒を埋めるイメージがありますが、盤上の自陣側を広く埋めるというのも自陣を手厚くする有効な手段のようです。

持ち駒を盤上に埋めて手厚く指すのが参考になった1局でした。

△3三角△8四飛型の横歩取りの狙い筋

上図は、先後逆で横歩取り△3三角△8四飛型からの進展で▲3六歩と突いた局面。ソフトの評価値+83で互角。

先手が▲3六歩と突いた瞬間は先手の飛車の利きが止まるので、このときに後手は動くことが多いです。

動いたから後手が優勢になるということはないですが、ここは作戦の岐路みたいなところでした。

実戦は▲3六歩以下△2四飛▲2五歩で、ソフトの評価値+130で互角。

この手順の△2四飛は△2三銀と上がったときに見られる手で、先手は▲4八銀型で2八の地点が手薄なので後手は飛車交換が狙いです。

この手順の▲2五歩で▲2四同飛なら△同銀▲2二歩△同金▲3七桂△8八角成▲同銀△3三銀▲4五桂△4四銀▲2三歩△3二金▲2二角△2九飛▲3九金△2三飛成▲1一角成△4五銀で、ソフトの評価値-494で後手有利。

この手順は先手が少し無理気味に動いてきた手で、2九の桂馬を活用して▲2二歩~▲2三歩のような手はたまに見られます。

後手も受け損なうと危険なので慎重になりますが、△2九飛~△2三飛成が地味ながらの受けの手で▲1一角成に△4五銀として後手が少し指せているようです。

ただし、この筋は相手に飛車と角がある場合は出る筋なので、後手としてはイメージはしておく必要がありそうです。

よって△2四飛に▲2五歩と飛車交換を避ける形で、以下実戦は△8四飛として将来の▲8二角を消しましたが、△7四飛や△3四飛もあったようです。

△7四飛や△3四飛はどこかで▲8二角のような手がありそうですが、後手はこれを受けなくて攻める手などもあるのが横歩取り△3三角型の1つの狙いです。

▲2五歩に△7四飛▲3三角成△同桂▲8八銀△3四銀▲8二角△2五銀▲2八飛△2七歩▲同飛△2六歩▲2八飛△2四飛▲9一角成△3六銀で、ソフトの評価値-674で後手有利。

これは一例ですが、先手が早い段階で▲8二角とすると2六にいる飛車を後手の銀が圧力をかけて、以下後手の飛車も攻めに参加すると後手が指せているようです。

普通は香損になるのですが、それと同様に厳しい攻めがあれば勝負になりやすいようです。

なお最初の局面図の△2四飛では別の手もありました。

1つは△2四飛では△7四飛です。

△7四飛▲3五歩△2五歩▲同飛△7六飛▲3七銀△8八角成▲同銀△1四角▲2八飛△4七角成▲4四歩△同歩▲7七銀で、ソフトの評価値+188で互角。

この手順の△7四飛に▲3五歩は7六の歩を飛車の横利きで守る手ですが、△2五歩と歩を打つのがよくある筋です。

▲同飛とさせることで、△7六飛と歩が取れてこの変化のような△1四角~△4七角成や△3三桂が飛車取りになるなどがあります。

もちろんいいことばかりではないのも将棋の特徴で、▲4四歩のような後手玉のコビンをあけるような手もありますので、お互いに神経を使います。

もう1つは△2四飛では△8六歩です。

△8六歩▲同歩△同飛▲3五歩△8五飛で、ソフトの評価値+hhh

この手順は7六の歩を△8六歩から縦に飛車を使って取りに行く手で、よくある▲3五歩に△8五飛と飛車を1段引きます。

今度は3五の歩を取りにいく狙いですが、△7二銀型で先手は8筋の歩が切れていると▲8二歩の桂取りがあります。

△8五飛以下▲3七銀△7四歩▲4六銀△2五歩▲2八飛△7五歩で、ソフトの評価値+138で互角。

この手順は▲3七銀に△3五飛は▲8二歩がありますので△7四歩と突きます。

▲4六銀に△2五歩がよくある筋で、▲同飛なら△8八飛成▲同銀△3六角~△4七角成のような狙いがあります。

よって▲2八飛としますが△7五歩でいい勝負のようです。

この戦型は色々な手筋があり、まだ知らないことや忘れていたことなどがたくさんありそうです。

△3三角△8四飛型の横歩取りの狙い筋が参考になった1局でした。

相手の攻めを見切って決めにいく

上図は、横歩取りからの進展で△8五飛と打った局面。ソフトの評価値+2234で先手勝勢。

先手が桂得して持ち駒に飛車があるので先手がいいです。

先手は1一に馬がいて8八の地点に利いていますが、いつでも後手から△8八歩成▲同銀△6七角成▲同金△8八飛成のような筋が気になります。

対局中に形勢がいいと思っているとつい安全に指したくなります。

それがいい方向にでればいいのですが、決めるべき局面で決めにいかないと手数が伸びて少しずつあやしくなることがあります。

本局は△8五飛に▲6八玉と安全に指したつもりが疑問手だったようで、ソフトの評価値+1420で先手優勢。

▲6八玉には△3三桂と跳ねて、取れる形の桂馬に逃げられて先手はだいぶ損をした感じです。

▲6八玉では▲1二飛がありました。ソフトの評価値+2254で先手勝勢。

この手順は▲1二飛として局面を決めにいきます。

先手の狙いは次に▲2一馬から飛車と馬を使って相手の金駒を取りにいきます。

後手はこれが分かっていても受ける手がないようで、▲1二飛に△3三桂としても▲同馬と取られてしまいます。

▲1二飛以下△5一金▲2一馬△8八歩成▲3一馬で、ソフトの評価値+2957で先手勝勢。

この手順の△5一金は受けに回った手ですが、▲2一馬と桂馬を補充します。

先手の馬の利きがそれたことで△8八歩成として、▲同銀なら△6七角成▲同金△8八飛成を目指します。

それでも先手がいいのですが、△8八歩成に▲3一馬とするのが早いようです。

相手の攻めを見切って決めにいくことで局面を分かりやすくする方向にもっていきます。

▲3一馬に△7九となら▲3二飛成△4二銀▲同馬△同金▲4一銀△6一玉▲4二龍で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は△7九とには▲3二飛成以下寄せが決まる展開で、▲4二龍となった局面は後手は受けなしです。

△1五角や△8六角の王手龍取りで龍を抜く筋もありませんので受けがありません。

▲3一馬に△7八となら▲3二飛成△6一玉▲6四桂△同歩▲6三銀△5二金打▲4一馬で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は▲3二飛成△6一玉に受けに回るのでなく、▲6四桂~▲6三銀と決めにいきます。

どちらも詰めろなので後手は受けるだけになりますが、△5二金打としても▲4一馬で後手は金駒がありませんので受けがありません。

最近将棋を指していると、勝勢の局面から甘い手を指して形勢が振り出しに戻るということがよくあります。

決めに行く局面で甘い手を指すともつれることがあるので気をつけていはいるのですが、そのときの心理状態などでうまく指せないことがあるので、ここらへんを乗り越えたいです。

本局は強い人から見れば当然の手の流れでしょうが、自分には指せなかったのでこの局面を取り上げました。

相手の攻めを見切って決めにいくのが参考になった1局でした。

序盤の早い段階での疑問手

上図は、先後逆で横歩取り△3三角型からの進展で▲3八金と上がった局面。ソフトの評価値+2で互角。

この局面で▲3八金とこのタイミングで上がったのはあまり見たことがなかったのですが、実戦はここで△7六飛と歩を取りました。

これで歩の損得はなくなったのですが、ソフトはこの手を疑問手と言っていました。

横歩取りの戦型で後手番でも△7六飛と横歩を取ることはよくありそうですが、正直疑問手の意味がよく分かっていませんでした。

自分は相居飛車の将棋については内容が悪く、対抗形に比べるとだいぶ勝率が悪いと思っています。

正確に数値化して調べて言っているのではありませんが、感覚的に相居飛車の将棋で手ごたえのある将棋を指したのが少なく、気がついたら作戦負けや無理筋で攻めていたというのが多いです。

何が原因か分かってなく同じことを繰り返している可能性があり、結局それを解決するにはどこが悪かったか調べるしかありません。

▲3八金はまだ19手目の指し手なので、20手目で疑問手を指すようではちょっと苦しくなります。

今までたくさん将棋を指してきましたが、まだまだ知らないことが圧倒的に多いです。

実戦は△7六飛で以下変化手順で、▲3三角成△同桂▲8四飛△8二歩▲7七桂△7四歩で、ソフトの評価値+49で互角。

この手順は△7六飛以下は変化手順で、先手は角交換をしてから▲8四飛とします。

後手は△8二歩と受ける形で、以下▲7七桂に△7四歩と突く形です。

この手順でいくつか気になることがあります。

1つは先手から▲3三角成と角交換をする手です。

横歩取りの戦型で角交換をするのは、相手が手得するのでできればあまりしない方がいいのかと思っていました。

よく横歩取りの持久戦でお互いに角が向かい合ったままで、角交換をなかなかしないという展開があり、これもそのような意味かと思っていました。

2つ目は△8二歩と打つ形です。

昭和や平成の感覚では△8二歩と2段目に歩を打って受けるのはあまりいい形ではないという理解でしたが、その後令和になると△8二歩とか△2二歩とか自分から受けるような感覚の手も見受けられるようになり、そのあたりが局面によって微妙に味が違うようです。

本局の変化手順では△7一銀の形で△8二歩と受けると、7一の銀が使いづらく銀を使うためには△7二金と8二の歩にひもをつける必要があります。

3つ目は△7四歩と突く手です。

この手は以前もこのような手があると調べていたのですが、感覚的に最初に浮かばないことが多く、指摘されて初めて見える手です。

△7四歩と突くことで先手に▲2四飛とさせないとか、△7三桂と活用できるという意味があるようです。

△7四歩と突いても形勢は互角なので、最初の局面図で△7六飛が疑問手と言ってもなかなか理解できないところはありますが、多分強い将棋AIも疑問手と判定する可能性が高いと思っています。

△7六飛では△7二銀がありました。

△7二銀▲3六歩△7四歩▲3七桂△7六飛で、ソフトの評価値+92で互角。

この手順は△7二銀とする手で、最近の後手の横歩取りは△7二銀型で短い手数で玉の整備をすることが多いです。

△6二銀△7二金型より△7二銀型の方が1手省くことができます。

先手は▲3六歩としましたが、そこで△7四歩と突くのも興味深いです。

△7四歩に▲同飛は△7七歩がありますので先手は取ることができません。

よって▲3七桂としましたが、そこで△7六飛としています。

この形は先手に▲8四飛と回らせないように、後手は8筋にできるだけ飛車をいる形に辛抱しました。

それにより△8二歩と受けるのでなく持ち駒に3歩ある形になります。

これも互角の展開ですが、このようなちょっとした違いでも何か考える材料ができるというのはいいことなのかもしれません。

序盤の早い段階での疑問手が参考になった1局でした。

龍の利きを香車でとめる

上図は、横歩取り青野流からの進展で△8六桂と打った局面。ソフトの評価値+642で先手有利。

駒の損得はなく△8六桂は後手の狙い筋で、安い駒で金駒を攻めるのがよくある手です。

対局中は後手の龍の利きで受けにくいかと思っていましたが、この局面が先手有利だったのは気がつきませんでした。

このような玉の薄い将棋で受け損なうと形勢に大きく影響します。

実戦は▲7三歩成だったのですが以下変化手順で△7八桂成▲6二と△同金で、ソフトの評価値-673で後手有利。

この手順は、▲7三歩成として△同銀なら7筋の歩が切れるのでそれから考えようと思っていました。

考えがまとまらずに▲7三歩成としたということですが、これが甘い手だったようで△7八桂成と踏み込む手があったようで、以下▲6二とに△同金と進みます。

この局面は後手から次に△7九成桂が厳しいので先手は何か受けることになりますが、▲7六歩と打っても△6九角▲4八玉△4五龍が△4七龍からの詰めろになっていますので先手が悪いです。

このような展開はぼろぼろと駒を取られて勝負どころがなくなっていくパターンで、先手としては最悪だったようです。

やはり安い駒でぼろっと金を取られる形は、玉が薄いとすかすかになるので避けた方がよかったです。

その受け方が分からなかったので▲7三歩成としたのですが、このような局面の直感はやはり大事だったようです。

先手の持ち駒に香車があって、後手は7一に歩があることが分かれば次の手はそんなに難しくはなかったようです。

▲7三歩成では▲7七香がありました。ソフトの評価値+615で先手有利。

この手順は▲7七香と龍取りに打つ手で、後手の龍の利きを止めるならこれが自然だったようです。

▲7七香に後手は2通りの手があります。

1つは△7八桂成です。

△7八桂成▲7五香△6九角▲4八玉△7九成桂▲7三歩成で、ソフトの評価値+2355で先手勝勢。

この手順は△7八桂成に▲7五香と龍を取るのが分かりやすく、△6九角~△7九成桂で飛車と金銀の交換の2枚替えですが、▲7三歩成が厳しく先手勝勢です。

先手は9一の馬が遠くから自陣に利く形なので、先手玉は意外としっかりしているようです。

もう1つは△4五龍です。

△4五龍▲8六飛成△5五桂▲4八金△4一玉▲7三歩成△5一銀▲6三と△3一玉▲6四馬で、ソフトの評価値+1128で先手優勢。

この手順は△4五龍と桂馬を取られますが▲8六飛成で桂馬を取り返すことができ、△5五桂で4七の地点を狙いますが▲4八金で受かっているようです。

後手は△4一玉と早逃げしますが、▲7三歩成~▲6三と~▲6四馬と駒を活用できる筋で先手優勢です。

なお△4一玉で△7二歩としても▲7三歩成△同歩▲同香成で香車が活用できるのでこれも先手が指せていたようです。

これらの手順を比較すると分かりますが、玉の薄い形で受け方を間違えると将棋がだめになりやすいですが、精度のいい手を選択すると攻守のバランスがとれて形勢もそれなりに保てているようです。

受けに回る局面も、攻めのときと同様に腰を据えて読めるようにして形勢を損ねないようにしたいです。

龍の利きを香車でとめるのが参考になった1局でした。

5三の地点で攻めを継続する

上図は、横歩取り青野流からの進展で△7二銀と上がった局面。ソフトの評価値+412で先手有利。

先手が▲8三角と打った手に△7二銀と上がった形です。

この局面は以前調べたのかもしれませんが、投稿した内容を振り返ってまで同じような局面があったかとか調べることはしていません。

その局面で精度のいい手が指せるかが大事で、以前調べたかどうかを思い出せないということは忘れているということなので、この局面を調べてみます。

この局面は先手有利だったのは気がつきませんでした。

実戦は△7二銀に▲7四角成としましたが、変化手順で△1九角成ならソフトの評価値+15で互角。

この手順は▲7四角成と馬を作る手で手厚いのですが、後手も△1九角成として香車を補充します。

後手玉も結構怖い形ですが、先手もすぐに決め手があるかというとそんなことはないようです。

香損は後からじわっと効果を発揮されそうで、後手は馬の利きもあり簡単ではなさそうです。

先手は2枚の桂馬が中央に働いていますが、先手の攻めは桂馬2枚に対して後手は5三の地点は3枚利いているので、数の攻めでは簡単に後手はつぶれないように見えます。

しかし▲7四角成では▲5三桂成左がありました。

▲5三桂左成△同銀▲同桂成で、ソフトの評価値+379で先手有利。

この手順は▲5三桂左成と殺到する手ですが、銀と桂桂の交換で先手は少し駒損になります。

一般的には駒損する方は、ゆっくりした展開になると駒損が響いて戦力不足になることがあるので、どんどん攻めを継続することになります。

▲5三同桂成に後手は△同角か△同玉になります。

△5三同角なら▲8二飛△6四角▲7二角成△8二角▲同馬△8六桂▲8八金△7六桂▲5五馬△8八桂成▲同馬で、ソフトの評価値+616で先手有利。

この手順は△5三同角には▲8二飛が相手の玉が2段目にある場合にある手で、以下△6四角には▲7二角成~▲8二馬とします。

後手は△8六桂~△7六桂もうるさい攻めで、後手の持ち駒に飛車があるので受け方と間違えると先手は悪くなりそうです。

△7六桂には▲5五馬がいい手で、以下△8八桂成▲同馬で意外と飛車の打ち場所がないようです。

以下△8七歩▲同馬△8九飛なら▲8八銀打で、ソフトの評価値+1356で先手優勢。

△5三同玉なら▲7二角成△同金▲5一飛△5二歩▲8一飛成△9四角▲4五桂△4四玉▲5六銀で、ソフトの評価値+958で先手優勢。

この手順は△5三同玉には▲7二角成~▲5一飛がありました。

後手は守りが薄いので、飛車を打ち込む形になり駒を補充する展開になるのが先手のりそうです。

▲8一飛成に後手は△9四角として▲7二龍を防ぐと同時に△6六桂を狙ってきました。

それに対して▲4五桂~▲5六銀が興味深い指し方です。

▲5六銀は4五の桂馬にひもをつけた手ですが、△6六桂と打たれても問題ないと言っています。

普通は△6六桂と打たれないように受けるのかと思っていたのですが、打たせてもいいということを考えるのが最初から違っています。

▲5六銀以下△6六桂▲6九玉△7八桂成▲同銀△3五歩▲2一龍△7六桂▲7七銀△3一金▲3三銀△3四玉▲3一龍△同角▲4六桂△2五玉▲1六金△1四玉▲2六桂△同飛成▲同金で、ソフトの評価値+5188で先手勝勢。

この手順は△6六桂に▲6九玉と低く逃げて耐えているようです。

その後も△7六桂と詰めろをかけますが、▲7七銀として△3一金には▲3三銀~▲3一龍~▲4六桂で後手玉が寄っているようです。

この寄せも簡単ではありませんが、これくらいの切れ味がないと終盤で勝ち切るのは難しいようです。

少しでも指せるように力をつけたいです。

5三の地点で攻めを継続するのが参考になった1局でした。

横歩取りの玉の薄い将棋の踏み込み

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲6六歩と突いた局面。ソフトの評価値-459で後手有利。

自分が後手番で指す横歩取り青野流では、序盤の早い段階で△2六歩と垂らす展開でこの局面に似たような形によくなります。

▲6六歩は将来▲2三歩△同金とする形が、▲6七角で飛車と金の両取りになるような含みで、うまくいけば技がかかりやすくなります。

▲6六歩とこのタイミングでついてこられたのは初めてで、最初は△1九角成と先に香車を取って駒得になるのでありがたいと思っていました。

ただし、△1九角成に▲2四飛とされたときの対応が分からず、2筋の歩を切っていれば△2三歩と打てると思って△2七歩成としました。

実戦は△2七歩成▲同銀△1九角成▲2三歩△同金▲8四飛△8三歩だったのですが、以下変化手順で▲8九飛△4五桂ならソフトの評価値-567で後手有利。

この手順は2筋の歩を成り捨てて△1九角成とする手で、先手は▲2三歩と垂らしてきました。

△2三同金に▲8四飛が、▲8一飛成と▲6七角と▲2四歩の狙いがあります。

後手は飛車取りに△8三歩と打ちましたが、確信をもって打ったのでなくとりあえず先手を取って受けたいと思いました。

△8三歩に▲同飛成なら△8二香があるので何とかなると思っていましたが、▲8九飛と引いたときは△4五桂と跳ねて▲6七角の両取りを消すような手があったようです。

多分△4五桂は実戦でも指せなかった気がします。

△4五桂以下▲6七角なら△7五飛▲7六歩△5五飛▲6八銀△2九馬▲3八金△同馬▲同銀△5四桂で、ソフトの評価値-923で後手優勢。

この手順は後手は△4五桂の後に△2九馬と桂馬を補充して、取った桂馬を△5四桂と打って攻め駒の増やして攻めるという手厚い指し方です。

横歩取りは華々しいのですが、形勢がよくなったら今度は手厚く指すこともありそのあたりの緩急ある指し方が参考になります。

△2七歩成はソフトの候補手の1つだったのですが、ソフトは△1九角成を推奨していました。

△2七歩成では△1九角成がありました。

△1九角成▲2四飛△2三香で、ソフトの評価値-390で後手有利。

この手順の△2三香ですが、取ったばかりの香車を打つのは全く見えていませんでした。

最近自分は頭の中で考えることと盤面が合っていないことが多く、ちょっとした駒の配置が違ったりして読み抜けというか全く成立しないようなことを考えていることが多いです。

特に詰将棋など十数手などの中手数を頭で考える場合はひどいです。

本局の変化手順の△2三香は受けるならこれが自然ですが、持ち駒に香車が入ったということが頭から抜けているので、このあたりは気をつけないといけないなと思いながらも対策が難しいなと思っています。

短時間では難しいですが、盤上だけでなく駒台も敵陣と自陣の両方をしっかり見ないといけないようです。

△2三香に▲8四飛なら△2七歩成▲同銀△同香成▲8一飛成△2九馬で、ソフトの評価値-526で後手有利。

この手順は△2三香と打った手が△2七歩成から銀と取る形になるのが大きく、先手も▲8一飛成で桂馬を取れますが後手が桂香得で少し指せているようです。

なお△2三香では△7四飛がソフトの推奨手でした。

△7四飛▲同飛△同歩▲2三歩△2七歩成▲2二歩成△同金▲同と△3八と▲3二と△4九と▲4二と△同玉で、ソフトの評価値-1354で後手優勢。

この手順は飛車交換から▲2三歩と垂らして以下駒の取り合いで、このようなリスクのある展開でも後手が指せているようです。

△7四飛▲2二と△2四飛▲3二と△2七歩成▲4一角△6二玉▲4二と△3八と▲8三銀△5一香で、ソフトの評価値-2001で後手勝勢。

この手順は先手は飛車を見捨ててと金を活用する手で、▲8三銀で次に▲5二金からの詰めろになりましたが、△5一香と下段に香車を打って受ける手があり後手勝勢です。

これらの手順も簡単そうで結構難しく、実戦の短い将棋で指すのは大変です。

横歩取りの玉の薄い将棋の踏み込みが参考になった1局でした。

歩を使って相手の形を崩す

上図は、先後逆で後手横歩取り△3三角型からの進展で▲7七銀と上がった局面。ソフトの評価値-508で後手有利。

後手でこの戦型をもって指すのは好きなのですが、なぜか指し手に余裕がなく何か攻めてうまい手がないかということばかり考えているようです。

うまい攻めが浮かばないとつい気持ちが焦ったりなどしてもう少しゆっくり指す気持ちになればいいのですが、相手からうまい手があって抑え込まれる展開になるとまずいなど考えることが多いです。

他の戦型ではあまりそのような気分にならないのですが、なぜかこの戦型に関してはあまり良くない精神状態かなと思っています。

ひょっとしたらこの戦型は自分に合っていないのかもしれないと思うこともありますが、後手番をもって積極的に動いて指すのはこの戦型しか浮かばないので指しているという感じです。

元々丁寧に受けて指すというタイプでないので、消去法でいくと後手番はこの戦型になってきます。

実戦は△9五歩▲4六銀△8四飛▲3五歩△2三銀▲8六銀で、ソフトの評価値-712で後手有利。

この手順は△9五歩と端歩を伸ばしたのですが、どこかのタイミングで△9六歩▲同歩△9八歩▲同香△6九角▲同玉△8七飛成を狙っていました。

直ぐに決行するのは先手から▲8六歩と伸ばされると飛車取りになるので成立しませんが、狙い筋のひとつです。

▲3五歩のときにこの手順もあったかもしれませんが、△2三銀と見送って▲8六銀としてその筋を消してきました。

後手の狙い筋が消えればまた別の狙い筋を考えないといけないですが、ここでは△2七歩という手があったようです。ソフトの評価値-742で後手有利。

後手は歩が4枚あって技がかかりそうな気もしましたが、無理に攻めて墓穴を掘ってもよくないと思い踏み込めませんでした。

△2七歩に▲同飛なら△3八角▲2八飛△4九角成で、ソフトの評価値-900で後手優勢。

この手順は△2七歩▲同飛に△3八角と2段目に角を打つのがうまかったです。

自分は△3八角で△4九角と打つことばかり考えて、以下▲2八飛△3八歩▲5九金で角が取られそうだけど手が続くかなどが気になっていました。

それより2段目に打って△4九角成と馬を作る方が明快で、これで相手の飛車をゆっくり攻めるのがよかったです。。

また最初の局面図でも△9五歩では△2七歩がありました。ソフトの評価値-367で後手有利。

この手は後手は持ち駒の歩が4枚もあるので、このような手が見えないのはいまひとつ目のつけどころが悪いという感じです。

横歩取りの後手は歩を使って相手の形を少し崩してから手を作るのいうのがあるので、このようなチャンスを逃したらもったいないです。

△2七歩に▲同飛なら△3八角▲2八飛△4九角成▲1六角△3九馬▲6八金引△3五歩▲2七飛△2八歩で、ソフトの評価値-1148で後手優勢。

この手順は△3八角~△4九角と馬を作るのが大きく、▲1六角と合わせても△3九馬としていつでも飛車を取れる形にします。

その後は2八の飛車は3七の銀がいるため受けが利いているのですが、3七の銀を攻めることで飛車が取られそうな形になり後手優勢です。

△2七歩に▲3八飛なら△4五桂▲4六銀△2八角▲8六銀△8二飛▲4五銀△1九角成で、ソフトの評価値-1210で後手優勢。

この手順は▲3八飛には△4五桂と跳ねてこれで攻めが続くようです。

▲4六銀には△2八角~△1九角成と香車を取って馬を作るのが確実な攻めでこれで後手優勢です。

△2七歩に▲1八飛なら△4五桂▲4六銀△3九角▲3八飛△2八角成▲同飛△同歩成で、ソフトの評価値-871で後手優勢。

この手順は▲1八飛と1九の香車にひもをつける逃げ方ですが、これも△4五桂があり▲4六銀には△3九角と1段目に角を打つのがうまいです。

次に△2八歩成を受けるのが難しく後手優勢です。

△4五桂に▲4八銀とするのは△4九角があり、▲6八金引なら△5八角成▲同金△2八金で飛車が取れます。

またこの手順の▲6八金引で▲5九銀は△3七歩と垂らして、ソフトの評価値-1175で後手優勢。

これらより△2七歩で後手が指せていたようです。

歩を使って相手の形を崩すのが参考になった1局でした。