香車での銀取りも別の狙いが生じる

上図は、先後逆で後手横歩取り△3三角型からの進展で▲1一歩成と香車を取った局面。ソフトの評価値-719で後手有利。

駒割りは桂馬と香車の交換でお互いにと金ができています。

後手は3段目のと金に対して先手は1段目のと金でお互いに働いています。

対局中はこの数手前までは明らかに後手がいいと思っていましたが、▲1一歩成の局面はむしろ先手の方がいいのかと思っていました。

ただし、ソフトは▲1一歩成の局面もまだ後手有利だったようで少し意外でした。

形勢を悲観的に見ていたということですが、ここから後手は有利をどのように維持して優勢にもっていくかが気になります。

局後の検討で▲1一歩成に△3六とは以下▲同飛△4四桂▲1六飛△5六桂▲同歩△2八馬▲1二と△4九角で、ソフトの評価値-439で後手有利。

この手順の△3六とはソフトの候補手になかった手ですが、▲同飛に△4四桂が飛車と角の両取りになります。

普通は桂馬と大駒の交換でだいぶ後手が駒得になるのですが、以下▲1六飛△5六桂▲同歩の展開をソフトはあまりいいとは思っていないようです。

後手の指し方がさっぱりしすぎてるのと、将来先手の1一のと金が働く可能性があるのが影響している可能性があります。

なお実戦は▲1一歩成以下△5四香▲4五角だったのですが、▲4五角で▲1二角成ならソフトの評価値-407で後手有利。

この手順は△5四香と角取りに香車を打つ手です。

少し重たいと思っていましたが、以前部分的に似たような形があった時に小駒で相手の角を攻める手が印象に残っていたので△5四香が浮かびました。

少しでも形が違えば将棋の内容も全く違ってくるのですが、本局に関してはその後の変化手順で▲1二角成とすると5四の香車の働きがいまひとつのようです。

5七の地点は玉と金と銀の3枚が利いているので、5四香と打ってもあまり響きません。

△5四香では△4四香がありました。△4四香▲1二と△6四桂で、ソフトの評価値-743で後手有利。

この手順は△4四香と銀取りに打つ手です。

後手としては香車で銀を取るのでなく3七のと金で将来4六の銀を取りたいのですが、さすがにそこまでうまくはいかないようです。

△4四香に対して▲1二とでと金を活用して結構うるさいと思っていたのですが、次に△6四桂がやや意外でした。

△4四香と打ったのは銀取りで打ったので手の流れからだと△4六香かと思いますが、そうでなく△6四桂と角取りに打つのが気がつきにくいです。

角を安い駒で攻めるというのはよくあるのですが、△4四香との関連性はぱっと見分かりにくいです。

△6四桂に▲3四角なら△3三銀▲1六角△2五歩▲同角△同桂▲同飛△2四歩▲1五飛△4七と▲1九飛△5八と▲同玉△1八歩で、ソフトの評価値-2640で後手勝勢。

この手順は△6四桂には角が逃げるとしたら▲3四角しかないのですが、△3三銀と取られそうな銀を逃げながら角にあてて、受ける方とすれば理想的な形です。

以下▲1六角と逃げましたが、△2五歩とすればどちらかの大駒が取れる形になり、以下は駒得を重ねて後手勝勢のようです。

この手順を見る限り、△4四香と打ったのは表面上は銀取りなのですが、△6四桂に▲4五角と逃げる手を消しています。

これは先手は▲1二との形にしたため▲1二角成とすることができず、△6四桂を誘発したという感じです。

これらの手順はややレアケースのようですが、このあたりを短い時間で狙い筋をもって指せるとだいぶ強くなりそうです。

香車での銀取りも別の狙いが生じるのが参考になった1局でした。

平凡に桂馬を取って駒得をする

上図は、先後逆で後手横歩取り△3三角型からの進展で▲1五歩と突いた局面。ソフトの評価値-711で後手有利。

横歩取りの将棋からややゆっくりした展開となり、後手が△3八歩と打って以下△3九歩成~△3八とと進みました。

先手は桂馬を逃げるのでなく▲1五歩と突いてきた局面ですが、後手がだいぶよかったようです。

対局中は後手が少し指せていると思っていましたが、評価値-711は期待勝率でいうと75%くらいありそうです。

そのような意味では有利の中でも優勢に近いような差ですが、評価値や期待勝率と実戦の対局中の心理状態はだいぶ違います。

このあたりは違いは棋力の差が大きいということですが、感覚的には少し指しやすそうというのは結構差が開いていることが多いようです。

実戦は▲1五歩以下△2八角▲2四歩△同歩▲1四歩だったのですが、▲1四歩で▲2三歩ならソフトの評価値-359で後手有利。

この手順の△2八角は△1九角成や△3七とを含みにして、できるだけと金を活用させて駒得を大きくしようとした手ですが、効率が少し悪かったようです。

後手がその手を指せれば理想的なですが、先手の手番なので動いてきます。

先手は▲2四歩~▲2三歩がやや盲点の手の作り方で、2三の地点は金と銀の2枚が利いているので少し浮かびにくいです。

この▲2三歩に対してもぱっと見で△同銀で大したことがなさそうに見えますが、そうではないようです。

▲2三歩に△同銀なら▲2八飛△同と▲6六角△7五歩▲1一角成△2九飛▲2一馬△7六歩▲同銀△8九飛成▲7九金△9九龍▲2三角成△同金▲8八銀で、ソフトの評価値-557で後手有利。

この手順は△2三同銀には▲2八飛~▲6六角の切り返しで、先に後手が駒損する形になります。

後手は飛車をもらったので敵陣に打って駒を回収することでやや後手が指せていますが、▲8八銀と打てば龍が取られそうな形なので油断はできません。

それ以上に気になったのはと金が活躍するような展開にならないので、せっかくと金を作ったのがあまり活かされていない感じです。

と金が働く展開になると先手はまずいということでやむを得ず動いたという見方もありますが、△2八角はソフトの候補手にもなかったです。

△2八角では△3七とがありました。

△3七と▲同銀△6四桂▲4五角△8五飛で、ソフトの評価値-592で後手有利。

この手順は△3七とで桂得する手です。

確実に駒得になるので分かりやすいのですが、と金が消えてさっぱりするので対局中は選択できませんでした。

▲3七同銀に△6四桂と角取りに打つのが盲点で、狙いが単純に見えますが▲4五角に△8五飛が継続手です。

確かに4五の角がいなくなると△1五歩と歩を補充しやすくなります。

4五に角がいる形だと△1五歩には▲2四歩△同歩▲1二歩のような筋が気になります。

そのような意味で△8五飛とする手は角の処置をどうしますかと聞いた手です。

△8五歩に▲4六歩なら△3三桂▲2七角△7三桂で、ソフトの評価値-819で後手優勢。

この手順は▲4六歩の受けには△3三桂と角取りに跳ねる手が気持ちがよく、▲2七角に△7三桂と両方の桂馬を活用して次に△6五桂▲6六銀△7六桂のような手があります。

3枚の桂馬を盤上で活用できる形で、後手としては理想的です。

△8五飛に▲4六銀なら△4五飛▲同銀△3七角▲2九飛△5五角打で、ソフトの評価値-789で後手有利。

この手順は△4五飛と飛車と角の交換で、以下△3七角~△5五角打と2枚の角を打って△1九角成と狙う手でこれも後手が指せそうです。

平凡に桂馬を取って駒得をするのが参考になった1局でした。

踏み込んで指して優勢を拡大する

上図は、後手横歩取り△3三角型からの進展で△4三角と打った局面。ソフトの評価値+1015で先手優勢。

▲8三角と打った手に△4三角と打って受けてきました。

対局中は▲8三角でうまくいったと思っていましたが、△4三角は見えていませんでした。

△4三角は角の攻めには角の受けということで、攻める側からすれば少し見えづらいです。

ただし、形勢は先手がいいようでここからどのように優勢を拡大するかという局面です。

先手とすれば、後手からの△2八飛や△2八歩のような攻めに前に攻め込みたいです。

実戦は▲8一飛△7一歩だったのですが変化手順で△7一飛なら、ソフトの評価値+454で先手有利。

この手順の▲8一飛で対局中はまずまずと思っていましたが、▲8一飛は4つあるソフトの候補手に上がっていませんでした。

▲8一飛に△7一歩と受けてくれるなら▲6一角成△同角▲7一飛成で、ソフトの評価値+1281で先手優勢。

この展開になれば次の▲6一龍と▲7三龍の狙いが受けにくく、△7二角打とすれば受かりますが▲9一龍で、ソフトの評価値+1552で先手優勢。

ただし、▲8一飛には△7一飛と受ける手があり、以下▲同飛成△同金でソフトの評価値+325で先手有利。

この展開になると先手は飛車打ちの場所を探すのが少し大変で、先手は持ち駒の歩が多いので1筋か2筋で手を作ることになりそうですが、やや明快さにかけるようです。

△7一飛という受け方も先手からすると見えにくいです。

▲8一飛では▲6一角成がありました。

▲6一角成△同角▲7一飛で、ソフトの評価値+922で先手優勢。

この手順は▲6一角成の角と金の交換から▲7一飛と打ち込む手で、さっぱりと指すのが見えにくいです。

次の▲6一飛成と▲7三飛成の両方を受けるなら△7二角打ですが▲9一飛成で、ソフトの評価値+931で先手優勢。

この展開は後手は2枚の角の働きが悪く、▲9一飛成以下△2八飛と打っても▲7一金△8一歩▲6一金△8二銀▲5一角△3一玉▲9二龍△6一角▲6二角成△9四角▲8一龍△2二玉▲1七桂で、ソフトの評価値+1872で先手優勢。

この手順は△2八飛には▲3九金と手堅く打つ手もありますが、攻め駒不足になる可能性もあるので▲7一金と打ちます。

以下△8一歩と粘りますが、▲6一金と角を取って△8二銀に▲5一角とします。

後手も△3一玉~△6一角と金を取って粘りますが、▲6二角成が継続手で以下▲8一龍と歩を取るとやはり先手優勢です。

後手から△2九飛成と桂馬を取られずに▲1七桂と逃げて、後手玉の逃げ道を封ずる駒になったのも大きいです。

これらの手順を見ると、▲6一角成と▲7一金が見えるかかが大きなポイントで、踏み込んで指せるかで全く進展が違ってきます。

踏み込むのと無理筋とは紙一重だと思っていますが、そこら辺の判断の精度が上がれば今より良くなるかと思われます。

踏み込んで指して優勢を拡大するのが参考になった1局でした。

序盤の▲1六歩の意味を思い出す

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲1六歩と突いた局面。ソフトの評価値+28で互角。

▲1六歩ではほとんど▲2四歩と突いて2筋の歩の交換に進むのが多いのですが、▲1六歩と手待ちをしてきました。

横歩取りの先手になりたくなければ▲2四歩以外の手を指すことになります。

▲2四歩以外だと▲5八玉と指すものだと思っていて、▲5八玉はソフトの候補手の1つでしたが、▲1六歩はソフトの候補手に上がっていませんでした。

ただし、▲1六歩は横歩取りの歩を取らせる方に何か狙いがある手だとずいぶん前の将棋の本かネットで見たような記憶がありました。

記憶があいまいなのですが、自分の理解では次の手順になります。

▲1六歩以下△8六歩▲同歩△同飛▲2四歩△同歩▲同飛△7六飛▲2二角成△同銀▲8二歩△同銀▲6五角△8六飛▲8七歩△3三角▲2二飛成△同角▲8六歩△9九角成▲7七桂で、ソフトの評価値-174で互角。

この手順は▲1六歩と突いたことで後手から△8六歩と進む形になり、先手が横歩を取らせるパターンです。

以下▲7七桂と跳ねた局面はよくある進行で普通は1七の歩の形ですが、1六の歩の形になっています。

これがどのように違うかが気になりますが、なかなか思い出せませんでした。

▲7七桂以下△7四香▲同角△同歩▲5六香△2五飛▲1七桂で、ソフトの評価値+155で互角。

この手順は△7四香もよくある手で、その手に対して▲4四銀が有力だと理解していましたが▲7四同角も一時期指された手でした。

△同歩に対して▲5六香と打つのが狙いで、5三の地点が弱いのでそこを狙います。

先手は香車と7七の桂馬を活用して▲6五桂から5三を狙う感覚です。

△2五飛は▲6五桂に△同飛とする受けの手と、△2九飛成と桂馬を取って攻める手の両方の狙いですが、そこで▲1七桂と跳ねる手がありました。

この▲1七桂と跳ねることができるのが▲1六歩を突いた効果で、そのように進むと△2五飛と打った手がどうだったかということになります。

▲1七桂に△2九飛成なら▲6五桂で、ソフトの評価値+259で互角。

この展開は後手は飛車が成れますが、先手も▲6五桂と活用できて桂馬と香車が攻めに効いてきそうでうるさい形です。

ソフトは△2五飛では△6二金で、ソフトの評価値-233で互角のようですが、この手もかなり指しにくくあまり自信がありません。

対局時は、正確な手順は思い出せませんでしたが横歩取りが入れ替わった形で▲1六歩と突いたことがいきそうな気がしましたので、△8六歩とはしませんでした。

実戦は▲1六歩以下△1四歩▲9六歩△9四歩▲2二角成△同銀で、ソフトの評価値-42で互角。

この手順は端歩を突き合ってから先手から角交換をする展開で、先手が手損になって先手と後手が入れ替わったような形になりました。

結局は何事もなかったような穏やかな局面になったのですが、▲1六歩と突いた真意は感想戦で相手に聞いていませんので分かりませんでした。

先手から手損で角交換をするところを見ると、ひょっとしたら横歩取り系の将棋でなく、角換わり系の将棋を指したかったのかもしれません。

本局で再度分かったのですが、自分は角換わり系の将棋はあまり指さないつもりでも進行によっては相手が手損をしてでも角交換にして角換わり系の将棋になることがあるということです。

相手の立場になって考えると先手が後手番になるのは普通は損なのですが、それで勝敗が決する訳ではありませんので指しなれた形がいいということだと思います。

序盤の▲1六歩の意味を少し思い出して参考になった1局でした。

横歩取りの攻めに対抗する受け方

上図は、後手横歩取り△3三角型からの進展で△7六飛と歩を取った局面。ソフトの評価値+102で互角。

先手が1歩得していますが、△7六飛とした形は次に△8八角成▲同銀△7八飛成の筋がありますので先手は受けることになります。

どのように受けるかですが、先手から角交換をすると△同桂が飛車取りになりますので指しにくいです。

またいつでも△6五桂と跳ねる筋がありますので、先手としても受け方が慎重になります。

実戦は▲7七歩と打ったのですが、あまりいい手ではないと思って指しました。

だいぶ前に全く違う局面で▲7七歩と打って受ける指し方をみたのですが、対局者はあまりいい感触ではなかったという感想を言っていた記憶があります。

▲7七歩は手堅いのですが、先手の角道を自分から止める手なので消極的な意味もあり、あまり指したくないという感覚だと思います。

▲7七歩ではそれ以外の手を考えましたが、受ける手が浮かばなかったので仕方なく指しました。

実戦は▲7七歩△7五飛▲2八飛で、ソフトの評価値-83で互角。

この手順は▲7七歩に△7五飛と飛車交換を目指してきましたが、▲2八飛と飛車交換を避けて辛抱する形です。

先手は8筋に歩がいなので少し傷ですが、後手からも直ぐに決め手がある状態ではありません。

▲7七歩はソフトの候補手の1つでしたが、評価値は互角ながらもやや後手持ちになったようです。

やはり先手の受け方としてはあまりいい形ではないようです。

▲7七歩では▲7七角がありました。ソフトの評価値+66で互角。

この手順の▲7七角は受けの形の1つで最初はこの手を指すつもりだったのですが、△6五桂と跳ねられるのを気にしていました。

▲7七角△6五桂▲3三角成△同桂が飛車取りになるので、先手が悪いという感覚です。

しかし盤面をよく見ると△6五桂には▲同飛がありました。

▲7七角以下△6五桂▲同飛△2六飛▲3三角成△同桂▲7三歩△同飛▲3五角△2九飛成▲6三飛成△6二銀▲5四桂で、ソフトの評価値+892で先手優勢。

この手順は△6五桂に▲同飛として△2六飛から飛車を成りこむ形で、桂馬を取り返さば駒の損得がなくなります。

先手は▲7三歩と叩いてから▲3五角がうまく、△2九飛成に▲6三飛成が次に▲5三角成が厳しいです。

△6二銀はその受けですが、▲5四桂と取った桂馬を攻めに使って先手が指せているようです。

▲7七角に△2四歩なら▲2八飛△7五飛▲6八銀△6五桂▲3三角成△同桂▲7六歩△同飛▲7七歩△8六飛▲8七歩△8三飛▲6六歩△8六歩▲同歩△8七歩▲同金△7八角▲8八金△8六飛▲7八金△8九飛成▲7九金△9九龍▲6五歩で、ソフトの評価値+524で先手有利。

この手順は△2四歩に▲2八飛とする形で、後手は1歩を受けに使って先手は飛車が自陣に戻るのでやや局面が落ち着きます。

△7五飛は手待ちですが、次に▲6八銀が少し指しづらいです。

▲6八銀とすると7八の金が浮くので後手が△6五桂と跳ねるといつでも△7八飛成の筋が生じます。

変化手順も△6五桂と跳ねましたが、▲3三角成が王手となりますので△同桂に先手がどのように受けるかになります。

次の▲7六歩~▲7七歩は先手を取っての受け方で、先手は後手の6五の桂馬をただで取りたいです。

後手は6五の桂馬が取られる前に△8六歩~△8七歩~△7八角と手を作りますが、▲8八金からの受けで先手が少し指せているようです。

後手の飛車が成れるので結構嫌な形ですが、先手は駒得なのでそれに対抗する指し方のようです。

横歩取りの攻めに対抗する受け方が参考になった1局でした。

数手先の寄せをイメージして指す

上図は、先後逆で後手横歩取り青野流からの進展で▲3八金と上がった局面。ソフトの評価値-4539で後手勝勢。

将棋は大差になっているようで、ここから後手がどのようにまとめるかという局面のようです。

自分がソフトの評価値をみるときに興味があるのは、形勢が勝勢になっている場合にどのような指し方をして局面をまとめるかということです。

勝勢からの指し方も色々あるようで最短コースを目指すか、やや評価値が下がっても負けにくい形を選ぶかなどあります。

自分が指すとできるだけ安全な形にして負けにくい形を選ぶことがあり、それにより評価値が下がることが多くあります。

そのようなときにこそソフトはどのように指しているかを確認するのが面白いです。

▲3八金は4九の金が上がったのですが、この手は特別な狙いはなくどちらかというと形づくりみたいなところがあります。

▲3八金に対して△1九角成とすると▲8六銀とされ、取れる金を取り損なってしまうという感覚でいました。

▲8六銀には△2九馬とさらに駒得して問題なかったのですが、桂馬で金駒を取るのが魅力的にうつっていました。

金は取りたいけど、▲7八同銀引とされると龍が取られるのは嫌なのでどうしたらいいかという感じです。

実戦は▲3八金以下△7八桂成▲同銀引△8八龍▲同銀△1九角成▲3七桂△8七歩でで、ソフトの評価値-3487で後手勝勢。

この手順は△7八桂成とすると▲同銀引で8九の龍が取られる形です。

対局中は龍が取られるのはあまり好きではありませんが、どこかで踏み込んで指さないといけないと思い指した感じです。

最後の△8七歩はソフトの候補手になかった手で、少し甘かったかもしれません。

こういうところから少しずつ形勢を損なうことがあるので、最初の局面からどのように指すかを調べてみたいです。

後手は駒得しているので龍を渡してもいいのですが、少しでもいい条件で龍を渡す形にして自陣を安全にしたいです。

△7八桂成では△1九角成がありました。

△1九角成▲3七桂△1八飛▲4八玉△7八桂成▲同銀引△8八龍▲同銀で、ソフトの評価値-99975で後手勝勢。

この手順は△1九角成として▲3七桂と進む形ですが、これは実戦の進行によく似ています。

少し手順が入れ替わっただけですが、大筋の指し方は実戦もソフトも同じようでした。

ただし、△1八飛と飛車を横から打つのが先手玉を寄せるのにうまい手だったようで、次に△3七馬がありますので▲4八玉とおびき寄せます。

そこで△7八桂成と金を取って以下△8八龍と龍を切る形になります。

▲8八同銀とした局面でソフトの評価値が99975になっており、もう少しで先手玉を寄せきれそうです。

3487から99975と評価値が大きく伸びているので、寄せの形がうまくできているようです。

▲8八同銀以下△3七馬▲同玉△5九角▲4八桂△2五桂打で、ソフトの評価値-99994で後手勝勢。

ここからの手順もうまくできており、△3七馬と馬を切り飛ばします。

最初は少し無理っぽいのかなと思っても、その後の△5九角と下から角を打つのが厳しいです。

△5九角と打つことで、玉を下段に落とさせないようにするのが大きいです。

△5九角では△2五桂とか△4五桂で王手をしたくなるのですが、角を下から打つのが盲点です。

以下▲4八桂の合駒には△2五桂打が決め手で、以下▲2六玉△1七飛成▲3五玉△4四金▲4六玉△4五金まで詰みです。

これらの手順を見るとやはり自分の指し方とは精度の差が歴然で、このような何気ないところでも決めるときはスパッと決めている感じです。

数手先の寄せの形をイメージして指しており、このような感覚を少しでも身につけたいです。

数手先の寄せをイメージして指すのが参考になった1局でした。

勝負所は指し手の精度が大事

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲2七歩と打った局面。ソフトの評価値+4で互角。

後手が△2四飛と回った手に▲2七歩と打った展開です。

駒の損得はありませんが、後手は7一の銀が使いづらくいつでも▲8二歩成がありますので、後手は銀が動けません。

また今すぐに攻めようと思っても駒が前に進んでいませんので、攻めるのも難しいです。

そのような意味で後手はバランスを崩すことなく指し手を選ばないといけないのですが、ここで後手は大きく失敗しました。

実戦は△4一玉と引いて対局中はあまりいい手ではなさそうな感じはしましたが、簡単に後手が悪くなりました。

▲2七歩以下△4一玉▲6五桂△5四飛▲三三桂成で、ソフトの評価値+763で先手有利。

この手順の△4一玉は完全に失着でした。

先手は▲6五桂~▲7三桂成と敵陣に成り駒を作って理想的な展開です。

評価値が300なら予想勝率62%で、評価値が800なら予想勝率79%とネットにのっていました。

これにあてはめると評価値763は予想勝率77%くらいで、将棋としては大差に近いです。

数手前まで互角だったのが、精度の悪い手を指すと将棋がだめになるという典型的なパターンです。

△4一玉を指したときに5三の地点が薄くなるのは気になっていましたが、短い時間では他の手が浮かばず指した感じです。

案の定▲6五桂と跳ねてきて、いまさら△5二玉と上がる気にならず△5四飛としましたが、今度は▲7三桂成とされて7三の地点がお留守になっていました。

▲7三桂成も全く見えておらず、勝負所でこのような指し手の精度では厳しいです。

△4一玉では△3四飛がありました。

△3四飛▲7六飛△6二金▲6八銀△2三銀で、ソフトの評価値+62で互角。

この手順は△3四飛とする手で具体的な狙いはありませんが、3七の銀の動きをけん制しているという意味はあります。

後手の飛車は2四にいて2七の地点をけん制する形もありますが、3筋に移動した方が飛車が軽い形です。

先手は▲7六飛として将来▲7四歩の突き捨てがあり、△同歩なら▲7二歩△同銀▲8二歩成のような狙いがあります。

先手の7筋の歩が切れると▲7二歩~▲8二歩成のようにと金を作られる可能性があるので、後手は慎重になります。

▲7六飛には△6二金と上がって、やや形が崩れますがと金は作らせないように受けに回ります。

以下▲6八銀に△2三銀と上がってどうかという展開です。

このような展開になるのは、後手が先に受ける形にして相手の狙いを封じたことで形勢が保たれているようです。

できるだけ隙を見せないように指せばそれなりにいい勝負になるようです。

つい辛抱できずに動いたり、隙があるような指し手を選択すると数手で大きく形勢がく変わるのでこのあたりも気をつけないといけないようです。

特に相手が強い人だと、1手のミスで挽回できなくなることもあるので、駒があまりぶつかっていない状態でも互角に近い指し手を選択できるようにしたいです。

△2三銀と上がった局面はまだこれからの将棋ですが、実戦に比べるとはるかにいいです。

勝負所は指し手の精度が大事なのが参考になった1局でした。

飛車が狭くなるが△7四歩と受ける

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲7七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+55で互角。

横歩取りは普通、後手が1歩損をしていることが多いのですが、本局に関しては後手が1歩得をしています。

後手が3筋と7筋の歩をもらったことで歩の枚数が多くなりました。

先手は▲7七桂と跳ねたのですが、後手にとっては嫌な手です。

いつでも▲6五桂と跳ねる筋があり、5三の地点を狙われやすいです。

また▲6五桂と跳ねることで角がにらみ合う形になり、一触即発のような局面になります。

本来5三の地点は7一の銀が△6二銀として補強できればいいのですが、本局では少し立ち遅れています。

また▲8六飛と8筋に回るのが後手にとって嫌で、それに対してどのように受けるかがポイントになります。

実戦は▲7七桂以下△7四飛▲8六飛△8五歩▲同飛△8四歩▲8六飛△9四歩で、ソフトの評価値+227で互角。

この△7四飛は▲8六飛に備えて受けたつもりだったのですが、△8五歩~△8四歩と歩を連打して使うので歩の損得はなくなりました。

最後の△9四歩は将来△9三桂と跳ねて桂馬を活用するつもりですが、この手順はいまひとつだったようです。

後手は飛車を引いて△8四歩と低い位置で歩を受けたので、やや駒が後退した感じです。

評価値227というのは予想勝率でいうと59%くらいになります。

59%対41%で先手が少し指しやすいという感じです。

評価値300になれば予想勝率が62%になるので、62%対38%というイメージです。

評価値300になれば予想勝率が62%というのがネットにのっていたので、自分のソフトにあてはめると227は59%くらいになります。

59%対41%だと意外と差がついているなという感じで、互角の範囲とはいいながらもソフトから見ると差が開いています。

差が開いた理由は後手の飛車と8四の歩が後退した形と、歩の損得がなくなって7一の銀が立ち遅れて使いづらいのが考えられます。

あとから調べて悪かった原因を調べるのは大事ですが、将棋は対局時にできるだけ精度のいい手を指さないといけないので、盤上のどこに目がいくかがかなり重要になってきます。

△7四飛では△7四歩がありました。

△7四歩▲8六飛△8五歩▲5六飛△7三桂▲8四歩△7二銀▲3六銀△3五歩▲2五銀△6一金で、ソフトの評価値+42で互角。

この手順の△7四歩は少し指しにくい手で、自分はこのような手がなかなか浮かびません。

浮かばない理由は、△7四歩と突くと7五の飛車が狭くなって狙われやすいので指しにくいということです。

ただし、先を読んで指しにくいというのでなく、何となく指しにくいという感覚なので全く読みが入っていません。

先入観だけでなく後を考える必要がありそうです。

△7四歩は▲8六飛に△8五歩と5段目に歩を打って受けることが可能で、歩を節約して受けることが可能です。

△8五歩に▲同飛は△同飛▲同桂△2五飛があります。

よって△8五歩に▲5六飛として、将来▲6五桂から5三の地点を狙います。

後手は△7四歩と突いた効果で△7三桂と跳ねて、先手の桂馬に対抗して受ける形にできるのが大きいです。

先手は▲8四歩と垂れ歩を打って嫌な手ですが、と金を作らせてはまずいので△7二銀と受けます。

以下先手は▲3六銀~▲2五銀と動いてきますが、後手は△6一金がなかなかの手です。

最初はあまり意味が分からなかったのですが、7二の銀にひもをつけることで△7二銀と△6一金の形で自玉を固めます。

後手の陣形もまずまずまとまった感じで、対局の手順よりはるかによさそうです。

飛車が狭くなるが△7四歩と受けるのが参考になった1局でした。

△7二銀と1手で固めて戦う

上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲5八玉とした局面。ソフトの評価値+58で互角。

先手は中住まいにしたのですが、先に▲4八銀と上がってからの展開で少し珍しいです。

普通は中住まいにしてから▲4八銀とか▲3八銀が多い感じです。

対局中は▲4八銀と上がっているため1筋と2筋が少し手薄と思い△1五歩としたのですが、少しタイミングが早かったようです。

実戦は△1五歩▲3八金△5一金▲3六歩で、ソフトの評価値+93で互角。

この手順は後手は序盤の段階で1筋に2手かけたのですが、これにより中央の駒組みが少し遅れました。

△5一金は形ですが、後で△6二銀も入れたいです。

そうすれば後手は守りは理想形になるのですが、本来は▲3六歩には△8六歩▲同歩△同飛と暴れていきたいです。

先手の飛車の横利きが消えたときに後手が△8六歩と合わせて暴れるのは、この戦型によくある手筋です。

しかし後手の7一の銀が浮いているので、これが後手にとっていいのか悪いのかがぱっと見で分かりにくいですが、普通に考えたら駒が浮いているのであまり良くないと考えるのが自然です。

その原因は後手は1筋に2手かけたので中央の駒組みが遅れました。

実戦の展開になるのなら、△1五歩を△6二銀に置き換えれば後手は玉の囲いは完成です。

このあたりの後手は、形だけで何も考えて指していないという感じで、持ち時間をかけて将棋を指していないと思わぬ形で損をしているという典型です。

ちょっとしたところですが勉強になりました。

△1五歩では△7二銀がありました。

△7二銀▲3六歩△2四飛で、ソフトの評価値+112で互角。

この手順の△7二銀では△6二銀~△5一金を目指すのもあるのですが、△7二銀の1手で後手陣の守りが完成するので価値が高いです。

横歩取り△8四飛型は当初は△6二銀~△5一金が主流でしたが、その後は△7二銀で戦うことが多くなりました。

△6二銀型も△7二銀型のどちらも8二の地点が弱いので、そのあたりをどのようにカバーして指すかが難しいです。

先手の8筋の歩が切れれば▲8二歩のような手がありますし、持ち駒に角があれば▲8二角のような手もあります。

後手は△7四歩と突いていれば▲8二歩には△7三桂とか▲8二角には△7三角とか受ける手がありますが、△7四歩と突く展開にならない可能性もあります。

変化手順で△7二銀に▲3八金としたのですが、そこで△2四飛でどうかという展開です。

△7二銀型の特徴として飛車の打ち込みに強いというのがあります。

飛車交換して▲8二飛には△8三歩とふたをして、次に△7一金とすれば飛車が取れます。

本来△2四飛という激しい手は先のことをかなり調べていないと指せないのですが、なかなかそこまで追いついていません。

結局変化手順で出たときにそのあたりを少し調べてみるという感じです。

△2四飛に▲同飛なら△同角▲2三歩△3三銀▲3八金△1五角▲1六歩△4八角成▲同玉△1五歩で、ソフトの評価値+115で互角。

この手順は▲2四同飛の飛車交換から▲2三歩と叩く手で、△同金なら▲3二飛がうるさいです。

よって△3三銀としましたが、▲3八金に△1五角が少し浮かびづらいです。

▲1六歩の催促には△4八角成~△1五歩はなかなか気がつかない筋ですが、こういうのもソフトで検討しないと浮かばない指し方です。

自分としては新しい手筋などを見たら少しでも吸収して、実戦で指せるようになれたらいいと思っています。

△7二銀と1手で固めて戦うのが参考になった1局でした。

2枚のと金攻めに対する対応

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲3二と寄とした局面。ソフトの評価値+211で互角。

2二のと金が▲3二と寄とした局面ですが、次に▲3三とで△同角なら▲4一角△6一玉▲5二金で詰みのような狙いがあります。

▲3三とに△同銀なら▲4一角△4二玉▲3二と△5一玉▲5二金で詰みの狙いもあります。

そのような意味でここは後手としても勝負所です。

実戦は△4九成桂▲3三とで、ソフトの評価値+304で先手有利。

この手順は△4九成桂とする手ですが、この手は詰めろではありません。

それに対して▲3三とは詰めろなので、後手が少しまずいような気がします。

ただし、▲3三とには△3一銀として詰めろ逃れで受けるという手があったようです。

△3一銀は3三にと金が残る形なので相当指しにくい手です。

後手玉は右側が壁で相当狭いので、後手玉の危険度が気になります。

▲3三と△3一銀▲4三と△同玉▲6五角△5四桂▲7六角△3二銀▲5四角△同歩▲3五桂で、ソフトの評価値+662で先手有利。

この手順は△3一銀には▲4三と~▲6五角の王手飛車が厳しく、さすがに飛車をただで渡す展開は後手が苦しいです。

このあたりは後手玉が薄いということで、評価値の変動というのが結構大きくなりやすいです。

現実的には後手が相当勝ちにくい形かと思います。

△4九成桂では△3一銀もありました。ソフトの評価値-140で互角。

この手順は△3一銀とする手で、▲同ととすればと金は残りますが詰めろにはなりません。

△3一銀以下▲同と△4九成桂で、ソフトの評価値-2126で後手勝勢。

この手順は少し驚きだったのですが、▲3一と△4九成桂でお互いの金駒を取り合った展開ですが、これで後手勝勢になっています。

これは後手の飛車が将来△3六飛~△3八飛成のような筋があり、こちらの攻め筋の方が先手より厳しいということだと思います。

よって△3一銀に▲3三ととします。

▲3三とに△4九成桂なら▲4三と△同玉▲6五角△5四桂▲7六角で、ソフトの評価値+350で先手有利。

この手順は▲4三と~▲6五角で王手飛車なので先手有利のようです。

▲3三と△同角▲3八金△7四歩で、ソフトの評価値+504で先手有利。

この手順は▲3三とには△同角とできるのが5五に角がいるので少し盲点です。

ただし、△3三同角には▲3八金として駒割りは金と銀の交換になります。

最後の△7四歩で先手有利のようですが、このあたりも悪い手を指せばすぐに評価値ががた落ちになりそうなので見た目以上に大変な局面のようです。

横歩取り青野流からの変化は空中戦の激しい戦いなので、それだけ1手の中身の濃い将棋のようです。

2枚のと金攻めに対する対応が参考になった1局でした。