香車を補充して詰ましにいく

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲4四銀と歩を取った局面。ソフトの評価値-3702で後手勝勢。

このような局面からどのようにまとめるかというのは棋力や人によって違いは出てくるのですが、長手数になるとミスも起こしやすくなりがちなのでできれば最短コースでまとめたいです。

ただし、最短コースも中には難しい手が混じっていることがあるので難易度が上がることもあります。

終盤が強い人は踏み込みや見極めがいいので、そのあたりの感覚を取り入れたいです。

本局で▲4四銀と出た形は後手にとっても少し嫌なところですが、冷静に対応すれば相手の手を利用することができたようです。

なお実戦は▲4四銀以下△5七歩▲同角で、ソフトの評価値-1789で後手優勢。

この手は5筋にあやをつけたつもりだったのですが、勝勢から優勢になっているので手の精度としてはかなり悪かったようです。

△5七歩などは何となく叩きたくなるところですが、読みが入ってなく叩いただけなのでいまひとつです。

最終盤は時間がないことがほとんどなので直感だけになりがちなのですが、少しでも精度のいい手を読んで納得いく形で指したいです。

△5七歩では△4四同金がありました。

△4四同金▲5三香△同飛▲同角成△5六香で、ソフトの評価値-99985で後手勝勢。

この手順の△4四同金は全く考えてなかったのですが、王手になっているのでまずは考える最初の手だったようです。

王手になっているのも気がつかず、▲5三香で後が面倒だと読みを打ち切ったのが読みが荒いです。

それが棋力なので仕方ないのかもしれませんが、そこからもう少し考えるようにしたいです。

▲5三香に△同飛▲同角成に△5六香と打つ手があったのですが、以下詰み筋だったようです。

△5六香が以下詰みと分かるかどうかは大事ですが、後手玉は▲5二歩以下の詰めろになっているので後手は緩い手は指せません。

そのような意味で後手は少しプレッシャーがかかる局面になります。

香車を取ってすぐに香車を使うという手の流れはやや浮かびにくいです。

また△5六香以下も難しい手が含まれており、簡単ではありません。

△5六香以下▲5七歩△4九銀▲6九玉△5八金で、ソフトの評価値-99989で後手勝勢。

この手順の難しいところは△5八金が見えるかどうかですが、金駒を1枚多く渡す寄せ方なので浮かびにくいです。

時間が多くあれば浮かぶかもしれませんが、短いと考えないような手の部類です。

△5八金以下▲同銀△同銀成▲同玉△6九銀で、ソフトの評価値-99993で後手勝勢。

この手順は清算して△6九銀となりますが、後手は桂馬と歩だけで詰みと分からないと△5八金は指せません。

△6九銀に▲4八玉なら△3六桂▲3八玉△2八龍▲4九玉△4八龍まで詰みです。

この手順は後手の持ち駒に桂馬があることを確認していないと指せません。

△6九銀に▲6八玉なら△5七香成▲同玉△5九龍▲6六玉△5五龍まで詰みです。

この手順は△5七香成に▲同玉とする形で、うっかり▲同角などと考えるかもしれません。

盤上に駒が並んでいたらこのようなことはありませんが、頭の中だけだと▲5七同角が浮かんでもおかしくありません。

また△5五龍で1手詰めのところを△5六龍と読んで、以下▲7五玉△6五龍▲8四玉△7四龍▲9五玉△9四龍が浮かぶ可能性もあります。

これでも詰みですが、手数が長いと読み抜けがあったり面倒だと思うと読みを断念することもあります。

また別の詰まし方で真ん中の局面図から▲5七歩に△4六桂もありました。

△4六桂▲同歩△4七銀▲同玉△4九龍▲3七玉△3六銀▲同玉△3八龍▲2六玉△3五金打▲1六玉△3六龍▲1五玉△2五龍まで詰みです。

この手順は△4七銀と△3六銀の2枚の捨て駒が難しいです。

また△3五金打と重たく攻めるのも大事で、5三に馬がいるので△3五金は▲同馬とされるので要注意です。

2つの寄せはどちらもそれなりに難しいですが、1手でも先を考える様に意識したいです。

香車を補充して詰ましにいくのが参考になった1局でした。

4枚連続の捨て駒で詰み筋

上図は、先後逆で角換わり腰掛銀からの進展で▲5五角成と銀を取った局面。ソフトの評価値-99973で後手勝勢。

この局面は後手が全くだめになったのかと思っていましたが、先手玉に即詰みがありました。

しかし実戦は詰み筋が見えず、△7九銀▲同玉△6七桂▲8八玉で、ソフトの評価値+2962で先手勝勢。

終盤で手が見えないとこのようになるという典型で、ソフトに指摘されるまでは全く分かっていませんでした。

△7九銀では△8九金がありました。

△8九金▲同玉△7七桂で、ソフトの評価値-99982で後手勝勢。

この手順の△8九金は、攻めの拠点がないところに金を捨てるので浮かびにくいです。

△8九金に▲7七玉なら△6七金▲同金△同歩成▲同玉△5八銀以下詰みです。

よって▲8九同玉としますが、△7七桂が鋭いです。

攻めるなら△7七桂しかありませんが、▲同金とさせると金を斜めにさせることで先手玉が少し弱体化します。

△7七桂に▲8八玉なら△8九飛▲7七玉△6七金▲同金△同歩成▲同玉△5八銀以下詰みです。

よって△7七桂に▲同金とします。

▲7七同金△7九金▲同玉△6八銀で、ソフトの評価値-99986で後手勝勢。

この手順の難しいところは、▲7七同金に△6九飛と打つのも魅力的に見えます。

しかし△6九飛には▲7九銀で先手玉は詰みません。

▲7九銀に△9九金なら▲8八玉で不詰みです。

また8八の地点に金駒を打って▲同玉に△9九銀の筋は攻め駒が足りません。

よって詰ましにいくなら▲7七同金に△7九金しかなさそうです。

△7九金に▲8八玉なら△8九飛▲9七玉△8八銀まで詰みです。

△7九金▲同玉と進みますが、△6八銀が鋭いです。

王手をするなら△6八銀くらいしかなさそうですが、これが意外にもぴったり詰み筋に入っているようです。

△6八銀に▲8八玉なら△7七銀成▲同玉△6七飛▲8八玉△8七飛成▲同玉△8六歩▲7七玉△6七金▲8八玉△8七歩成▲7九玉△7八とまで詰みです。

よって△6八銀には▲同玉しかなさそうです。

△6八銀以下▲同玉△5八飛で、ソフトの評価値-99990で後手勝勢。

△5八飛に▲7九玉なら△5七馬▲8九玉△5九飛成▲8八玉△7九馬▲9九玉△8九馬まで詰みです。

△5八飛に▲6九玉なら△5九馬▲7九玉△6八馬▲8八玉△7七馬▲同玉△6七金まで詰みです。

この手順の△6八馬に▲8九玉としても△5九飛成▲8八玉△7九馬▲9九玉△8九馬まで詰みです。

これらの詰み手順はなかなか実戦で見ることはなさそうですが、ソフトで検討しなければスルーされていたので自分にとって価値のある内容だったようです。

4枚連続の捨て駒で詰み筋なのが参考になった1局でした。

最終盤で張り付いて寄せる

上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で△7六歩と歩を打った局面。ソフトの評価値+3999で先手勝勢。

△7六歩は次に△7七歩成が狙いですが、先手玉に詰めろはかかっていません。

この瞬間を活かして後手玉を寄せ切りたいところです。

実戦は▲5三桂成△同金▲2一歩成△4二玉▲5一角で、ソフトの評価値+99987で先手勝勢、

この手順は▲5三桂成に△同金としたため▲2一歩成~▲5一角で後手玉が詰み筋に入りました。

▲5一角に△同玉なら▲6二銀△4二玉▲5三銀成△同玉▲4五桂という筋で、手数はかかりますが詰みです。

しかし▲5三桂成はソフトの推奨手ではありませんでした。

▲5三桂成には後手は△2二玉で、ソフトの評価値+2007で先手優勢。

この手順は▲5三桂成には△2二玉が粘りにでた手で、これでも▲4一銀が▲3二銀成からの詰めろで先手勝勢のようです。

ただし、大きく形勢に影響がなくてもできれば最終盤も精度のいい手を指したいです。

▲5三桂成では▲2一歩成がありました。

▲2一歩成△4二玉▲4一角で、ソフトの評価値+3168で先手勝勢。

この手順は▲2一歩成~▲4一角と張り付く手で、▲4一角がいつでも▲3二角成や▲5二角成とする筋があります。

また4五に桂馬がいるのでいいタイミングで▲5三桂成を決め手に使いたいところです。

なお▲4一角は何気に詰めろになっています。

▲4一角に△8九龍なら▲3二角成で、ソフトの評価値+99995で先手勝勢。

▲3二角成に△同銀なら▲3一角で△5一玉なら▲6一金まで詰みです。

▲3一角に△4三玉なら▲3四金まで詰みです。

▲3二角成に△同玉なら▲2三角で、△同玉なら▲2二金まで詰みです。

▲2三角に△4二玉なら▲4一角成まで詰みです。

この▲2三角というのも直ぐに見えるようになりたいのですが、このような手もなかなか見えていないのが現状のようです。

後手陣は金駒が多いのですが、急所を攻めるとあまり受けに機能していないようです。

▲4一角に△3一歩なら▲5二角成で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

▲5二角成に△同玉なら▲6一角で、△6三玉なら▲7三金まで詰みです。

▲6一角に△5一玉なら▲4一金まで詰みです。

よって▲5二角成に△同銀としますが▲5三桂成で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

▲5三桂成に△同玉なら▲6二角△4二玉▲5一銀△3三玉▲3四金まで詰みです。

よって▲5三桂成に△同銀としますが▲4一金で、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

この手順の▲5三桂成に△同銀は▲4一金という打ちにくい手がありました。

▲4一金は下から金を打つ手なので、金の使い方としては効率が悪く浮かびにくいです。

▲4一金に△3三玉なら▲3四銀△4四玉▲4五銀上△3五玉▲3六飛まで詰みです。

▲4一金に△5二玉なら▲6一銀△で、△6三玉なら▲5二角まで詰みです。

▲6一銀に△4三玉なら▲5二角△4四玉▲3四角成まで詰みです。

なお▲4一角に△3一歩の局面は▲5二角成でなく▲3二角成や▲3四桂でも以下詰みのようですが、最短手数は▲5二角成だったのでこれを書きました。

また最後の局面図の▲4一金では▲4三歩以下も詰みのようですが、最短手数は▲4一金だったのでこれを書きました。

手数が長い寄せは途中で駒を取る手などがあるのと、1通りではないことも多いため読みがまとまらないことも多いです。

最短手数も大事ですが、自分にとってどの手順が詰ましやすいかというのも色々調べると面白いようです。

最終盤で張り付いて寄せるのが参考になった1局でした。

盤面全体を見て考える

上図は、先後逆で相居飛車から▲4五桂と打った局面。ソフトの評価値+717で先手有利。

△5六角と龍取りに角を打った手に▲4五桂と打ち返してきました。

このような局面で手が見えないと致命的で実戦は△5一角▲3三歩で、ソフトの評価値+1532で先手優勢。

この手順は反射的に△5一角としましたが▲3三歩と打たれてほぼ終了形です。

いくら終盤で手が見えなくなると言っても、さすがにこの展開はまずいです。

▲4五角にあきらめモードだったですが、▲4五桂にも悪いなりに粘る手はあったようです。

△5一角では△7三金がありました。

△7三金に▲3三桂成なら△3四角▲同成桂△2九飛▲6九銀△8四桂▲3三歩△4二金で、ソフトの評価値+318で先手有利。

この手順は△7三金として9二の飛車を受けに使う手です。

自分は3筋と4筋ばかりの受けを考えていて、右側が全く見ていませんでした。

後から盤面全体を見ないといけないと思っても、余裕がないとできていないようです。

▲3三桂成△3四角▲同成桂は部分的に飛車と角金の交換で後手が駒損ですが、△2九飛と打つ手がありました。

2筋の受けにも利く飛車ですが、先手は5筋と6筋に歩を使っての合駒ができないため▲6九銀と打つ形です。

▲6九銀と打つと後手玉も少しだけ安全になるので△8四桂と攻め合いでどうかという形です。

以下▲3三歩に△4二金と耐えてまだ後手も頑張れそうです。

△7三金に▲3三龍なら△同金▲同桂成△2九飛▲3九歩△同飛成▲6九銀△4七角成で、ソフトの評価値+528で先手有利。

この手順は▲3三龍と踏み込む手で、以下△同金▲同桂成でこれも飛車と角金の交換で後手が駒損です。

後手玉は危ないのですが9二に飛車がいるので▲3三同桂成は詰めろになっていません。

以下△2九飛に▲3九歩の中合は細かい手筋で、△同飛成とさせることで2筋の受けをなくします。

また△3九同飛成とさせると将来▲1七角のような手が生じる可能性もでてきます。

△3九同飛成に▲6九銀の合駒ですが、△4七角成が詰めろになります。

△4七角成には▲5九金と打てば後手玉は薄く先手がよさそうですが、先手も攻めの戦力が減るのでまだ大変なようです。

このような展開も最初の局面図からすると後手は粘っている形です。

本局の失敗はあきらめが早すぎるのと盤面全体を見ていないのが原因ですが、今後は少しでもこれを意識して指したいです。

盤面全体を見て考えるのが参考になった1局でした。

最終盤で少しでも可能性のある手を選ぶ

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4四香と打った局面。ソフトの評価値+503で先手有利。

対局中は▲4四香が見えてなかったのですが、この手は詰めろだったようです。

実戦は△5九角で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

△5九角は失着ですが以下▲1二香成△同玉▲1三歩△同桂▲同桂成△同玉▲2五桂△2二玉▲1三銀△3一玉▲4一金△2一玉▲1二銀打まで詰みでした。

この手順は数手前に▲4四香と打ったことで▲4一金と打てる形になっていました。

詰めろを受けるだけだったら△2四角と打って1三の地点を補強する手はあったようですが、ソフトの評価値+1173で先手優勢。

△2四角は受け一方の手なので実戦ではあまり指す気が起きませんが、手数を伸ばすならこのような手になっていたようです。

ただし、攻め味が全くなくミス待ちみたいな形なのでやや他力みたいなところはあります。

最初の局面は少しの差で先手有利になっているようですが、自分のソフトでよくある最終盤になると1手で評価値が大きく入れ替わるようで、見た目以上に先手有利だった可能性が高いです。

では△5九角では△3七角がありました。

△3七角に▲1八玉なら△2六角成で、ソフトの評価値-1355で後手優勢。

この手順は△3七角と直接打つ手ですが、実戦の△5九角よりはるかにいいです。

△5九角は以下即詰みだったので論外ですが、△3七角の王手にはは相手も間違う手を選択する可能性があります。

△3七角に▲2九玉や▲3九玉なら△3八飛成~△2八金の筋で詰みです。

△3七角に▲1八玉に即詰みはありませんが、△2六角成がありました。

△2六角成に▲同銀なら△3八飛成▲1七玉△2六金▲同玉△3六金▲1五玉△2四銀▲1六玉△2七龍まで詰みです。

また△2六角成に▲1二香成~▲1三歩の筋はありますが、△2六馬の形なので上部が手厚く後手玉に即詰みはありません、

△2六角成の瞬間は先手玉に詰めろはかかっていませんが、後手玉に即詰みもなく次に△2五馬と桂馬を取る手があるので逆転していたようです。

△3七角に▲1七玉△2四歩▲3七金△同金▲3三銀で、ソフトの評価値+99976で先手勝勢。

この手順は△3七角に▲1七玉でこれ以上攻めの手が続かないので△2四歩と受けに回りましたが、▲3七金~▲3三銀がありました。

▲3三銀は浮かびにくい手で、3三の地点は後手は2一の桂と3二の金ご2二の玉の計3枚の受けに対して、先手は2五の桂馬と3三の銀の計2枚なので数の上では攻めが足りていません。

そのため浮かびにくいのですが、1四の香車と4四の香車がいるので詰み筋に入ったようです。

▲3三銀に△同桂なら▲1二香成△同玉▲1三銀△2三玉▲1二角△1四玉▲1五歩△同玉▲1六銀△1四玉▲1五銀打まで詰みです。

この手順は△3三同桂には▲1二香成と薄くなった1筋から攻めるのが効果的です。

▲3三銀に△同金なら▲同桂成で、ソフトの評価値-99974で後手勝勢。

▲3三同桂成に△同玉なら▲4三金で、△2二玉なら▲3三銀△同桂▲3二金△同飛▲同金△同玉▲4二飛△2三玉▲1二飛成まで詰みです。

この手順の▲4三金に△2三玉なら▲4一角△3二銀▲2二金△同玉▲3二角成△同飛▲同金△同玉▲4二飛△2三玉▲3二銀△1四玉▲2三銀打△1三玉▲1四銀打まで詰みです。

▲3三同桂成に△同桂なら▲1三銀△同歩▲同香成△同玉▲1四歩△同玉▲1五歩△同玉▲1六銀△1四玉▲1五歩△2三玉▲1四角△2二玉▲3二金△同飛▲同角成△同玉▲4二飛△2三玉▲1四銀まで詰みです。

結局最初の局面図は後手が悪いみたいですが、少しでも可能性のある手を選択すべきだったようです。

最終盤で少しでも可能性のある手を選ぶのが参考になった1局でした。

受けに回って駒をもらって詰ます

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3九銀と打った変化手順の局面。ソフトの評価値-2317で後手勝勢。

▲3九銀は△3七角からの詰めろ逃れの手ですが、この局面は後手勝勢だったようです。

ただし後手からの寄せが見えないと▲1三香成からの手が間に合ってきますので後手は厳しく攻めることになります。

▲3九銀には△3七角と打つことになりますが、以前▲1八玉とした変化を調べました。https://shogiamateur.com/?p=74724&preview=true

今回は△3七角に▲2九玉とする変化を調べます。

▲3九銀以下△3七角▲2九玉△1七歩成▲2八香で、ソフトの評価値-1704で後手優勢。

この手順が浮かびにくいのは2つ理由があります。

1つは△3七角に▲2九玉とすると△1七歩成とと金ができて、さらにその手が△3八飛成以下の詰めろになります。

玉の近くにと金ができる形は避けたいので浮かびにくいです。

もう1つは△3八飛成以下の詰めろを受けるために▲2八香と打ったのですが、これは将来と金で取られる形で駒損になる受け方です。

この2つが重なることで考えにくい手順になります。

▲2八香は駒取りの受け方ではありませんが、この局面で先手玉に寄せがあるかが気になります。

うまく攻めたら先手玉が寄りそうな気もするので、これが実戦だったらかなり迷います。

後手が厳しく攻めるなら△3八飛成や△2八とや△2七とがあります。

▲2八香に△3八飛成なら▲同玉△2八と▲同銀△同角成▲同玉△3七金▲1七玉△2八銀▲1六玉△2七金▲4四角で、ソフトの評価値+99972で先手勝勢。

この手順は後手は大駒を捨ててから攻め立てる手ですが即詰みはないようで、▲4四角とした形は詰み筋に入ったようで先手勝勢です。

後手は寄せを目指しましたが少し足らないようで、駒を渡しすぎると反動がきついです。

▲2八香に△2八となら▲同銀△同角成▲同金△3七銀▲3九銀△2八銀成▲同銀△3七金▲3九金で、ソフトの評価値-702で後手有利。

この手順は△2八とから成算する手で、△3七銀と攻めた形はぎりぎりのようで千日手の含みもありはっきりしません。

▲2八香に△2七となら▲同金△4八銀▲3八金△3九銀成▲同金△4八銀で、ソフトの評価値-1796で後手優勢。

この手順は△2七とで銀を補充する手で、金駒を入手すると攻め方の幅が広がります。

△4八銀と打った手が△3九銀成からの詰めろで▲3八金と受けますが、△3九銀成~△4八銀が△3九銀成からの詰めろでこの攻め方は有力だったようです。

▲2八香に攻める手でなく受ける手としては△2二玉は有力だったようです。

▲2八香以下△2二玉で、ソフトの評価値-1681で後手優勢。

この手の△2二玉は1三の地点を玉で受ける形で顔面受けのような手です。

相手の攻め駒に近づく受け方なので攻めのあたりは強くなりますが、玉が広い方に逃げる形になると簡単にはつかまらないようです。

やむを得ず指すという感覚か、受けても大丈夫という感覚で指すかなど色々な気持ちはありますが、攻めるとやや危険と判断すれば△2二玉に目がいくようです。

△2二玉に▲1三香成なら△同桂▲同桂成△同玉▲2五桂△2二玉▲4一銀△3八飛成▲同銀△2八と▲同銀△同角成▲同玉△3七金▲1八玉△1七香▲同玉△2八銀▲1六玉△1四香▲1五歩△2四桂まで詰みです。

この手順は先手が▲1三香成から攻めてきたのですが、まだ後手玉に寄り筋はないようで駒を少し渡すと△3八飛成から詰みのようです。

最後の詰まし方の△1四香~△2四桂は見えづらいのですが、2五に桂馬がいる場合にたまにでるようです。

受けに回って駒をもらって詰ますのが参考になった1局でした。

歩を垂らして詰めろをかける

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1五香と歩を取った局面。ソフトの評価値-1642で後手優勢。

▲1五香は詰めろではありませんが、次に▲1三香成で詰めろがかかります。

評価値はだいぶ後手に傾いていますが、対局時は大変な局面かと思っていました。

最終盤の指し手の精度は特に大切で、序盤と中盤で形勢を有利に進めても終盤でおかしな手を指すと簡単に形勢が接近します。

自分はこのパターンがかなり多く、勝ち将棋をものにできない傾向が強いです。

実戦は▲1五香△1二歩▲1四歩△同銀▲同香で、ソフトの評価値+101で互角。

この手順の△1二歩は将来▲1二歩を消した手で手堅いと思っていましたが、これがあまりよくなかったようです。

さらに▲1四歩に△同銀としたのも意味不明で、まだ△2四銀と逃げるべきでした。

終盤で甘い手とおかしな手を指すと評価値が大きく下がるという典型的なパターンです。

△1二歩では△1六歩がありました。ソフトの評価値-1323で後手優勢。

この△1六歩は何気に先手玉に△3七角以下の詰めろがかかっています。

指摘をされればなるほどという手ですが、実戦で見つけるのは意外と難しいです。

1筋に歩を打つと今度は将来1筋に歩を使って受けることができないと歩切れになるので成算がないと指せないです。

△1六歩に▲同銀なら△3七角▲2七玉△3八飛成▲同玉△2八金まで詰みです。

△1六歩の瞬間は後手玉に即詰みはないので先手は自玉を受けることになります。

△1六歩▲3九銀△3七角▲1八玉△3八飛成▲同銀引△2六角成で、ソフトの評価値-1933で後手勝勢。

この手順の▲3九銀は詰めろ逃れの手ですが、それでも△3七角がありました。

△3七角に玉の逃げ方は2通りですが、▲1八玉には△3八飛成~△2六角成がありました。

飛車を切って△2六角成が次に△1七歩成以下の詰めろになっています。

また馬ができることで後手の上部が手厚い形になり、後手玉が安全になります。

終盤は駒の損得より速度が大切で本局の変化手順は部分的に飛車と金の交換ですが、馬ができて詰めろがかかって上部が手厚くなり後手にとっては負けにくい形になったようです。

△2六角成に▲1三香不成なら△同桂▲1二歩△同玉▲1三桂成△同玉▲1四歩△2四玉で、ソフトの評価値-7821で後手勝勢。

この手順は先手が王手ラッシュで攻めてきましたが、△2四玉の形は後手玉に寄り筋はなさそうです。

△2六角成に▲2八銀打なら△1五馬▲2九玉△2五馬で、ソフトの評価値-2796で後手勝勢。

この手順の▲2八銀打は詰めろ逃れですが△1五馬が次に△1七香以下の詰めろで、▲2九玉には△2五馬と桂馬をとって後手玉が安全になります。

△3七角にソフトは▲2九玉を示していましたが、それはまた別の機会に調べます。

歩を垂らして詰めろをかけるのが参考になった1局でした。

馬と銀を交換して攻めを繋げる

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3七銀と打った変化手順の局面。ソフトの評価値-953で後手優勢。

△4六角と打った手に▲3七銀と打った形です。

以前△4六角に▲3七香と打った形を調べました。https://shogiamateur.com/?p=74707&preview=true

△4六角に▲3七香は安い駒の合駒ですが、角取りにならないので後手が少しほっとするところはあります。

今回の▲3七銀は角取りの受けなので後手は決断を迫られる形です。

後手がゆっくりした攻めをすると▲1三桂成からの攻めが間に合ってくる可能性がありますのである程度厳しく攻めたいです。

▲3七銀以下△同金▲同金左△3九銀▲同玉△3七角成▲2八金打で、ソフトの評価値-1180で後手優勢。

この手順は△3七同金とできるのが数手前に△4七金とした効果で、盤上の駒が相手の守り駒と交換できる形になると持ち駒になるので攻めの自由度が増します。

▲3七同金左には△3九銀と打てるのが継続手で、相手の守り駒だった銀を攻めに使う形です。

△3七角成に▲同金は△2八金で詰みなので▲2八金打と敵の打ちたいところに打ての格言の手を指してきました。

後手は▲3七銀に対してここまでうまく攻めてきましたが、また▲2八金打に対しての攻め方で悩みます。

▲2八金打は馬取りの受けなのでまた後手は決断を迫られます。

▲2八金打には△同馬や△3八馬や△4六銀などがぱっと見浮かびましたが、それ以外の手でした。

▲2八金打以下△2七馬▲同金直△4七銀▲2九銀△4二飛で、ソフトの評価値-977で後手優勢。

この△2七馬が浮かびづらいのは馬と銀の交換になるからです。

一般的に守りは金の駒が強いので馬と金を交換するというのは終盤では浮かびがちですが、銀というのはやや微妙な駒です。

この先入観があると時間をかけても浮かびません。

▲2七同金直としましたが△4七銀が継続手で、▲同金なら△3八銀~△4七銀成の筋があります。

よって▲2九銀と埋めてきましたが、そこで△4二飛と遊んでいる自陣飛車を攻めに使う形です。

後手の攻めは飛車2枚と銀2枚の計4枚の攻めが可能なのでうまくいけば先手玉を攻略できそうです。

△4二飛に▲4八香なら△同銀成▲同金△4六香▲3七銀△4八香成▲同銀△4七歩▲3七銀△2八金▲同金△4八金▲同歩△同歩成▲同銀△同飛上成まで詰みです。

この手順はややうまくいきすぎですが、▲4八香の受けには△同銀成~△4六香が厳しいです。

▲3七銀の受けには△4八香成~△4七歩が分かりやすいようで、▲3七銀には△2八金からの詰みがありました。

自分は△2八金が見えてなかったのでまだまだのようです。

このような手を短い時間で指せるようにしたいのですがまだ寄せが甘いようです。

△2八金は逃げ道封鎖の捨て駒ですが、4八の地点だけの攻めでは2筋に逃げられる可能性があるのでそれをつぶす手でした。

馬と銀を交換して攻めを繋げるのが参考になった1局でした。

細い攻めの継続の仕方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4九歩と打った局面。ソフトの評価値-1140で後手優勢。

駒割りは飛角と銀香の交換で後手が駒得で、ここで後手の手番なのが大きいです。

大駒はすべて後手にあるので金駒は少なくなりがちですが、それでも後手に3枚の金駒があるのも大きいです。

対局中はどの程度駒得なのかという駒割り計算をする余裕はほとんどありません。

先手から▲1三桂成△同桂▲1四歩の筋が間に合ってくると面倒になります。

そのため後手はある程度厳しい攻めをしたいです。

実戦は△4七歩▲3八金△4六金で、ソフトの評価値-954で後手優勢。

この手順は△4七歩と抑えてから△4六金として次に△3七角のような狙いだったのですが、やや疑問だったようです。

△4六金には変化手順で▲3九銀と粘る形で、まだ先手玉に寄り筋はなさそうです。

寄り筋がないのに無理に攻めるのは危険なので自陣に手を戻すことになるのでしょうが、このあたりに気持ちの切り替えが難しいです。

4六の金が思ったほど活用できていないのがやや不満です。

できれば4六の金は相手の金駒と交換して持ち駒にしてから攻めの幅を広げたいです。

△4七歩では△4七金がありました。

△4七金▲3八金打△4六角▲3七香で、ソフトの評価値-1020で後手優勢。

この手順の△4七金は次に△4八金が詰めろになります。

そのため先手は▲3八金打と埋めることになるのですが、そこで△4六角が継続手だったようです。

ただし、後手も飛車と角と金の3枚の攻めなのでぎりぎりです。

△4六角の王手には3七の地点に合駒をするのが自然ですが、受け方は大きく2つあります。

1つは安い駒で受けることで相手の持ち駒になってもあまり戦力が増えない受け方です。

後手としては角取りではない受け方なので少しほっとするところはあります。

▲3七香以下△4八金▲同金△4七歩▲3八金△5七角成で、ソフトの評価値-1112で後手優勢。

この手順の△4八金は自然ですが、▲同歩には△8九飛成があります。

後手は桂馬を補充してから次に△2九金のような手があるので後手の手が続きます。

後手は持ち駒に桂馬がはいると△4五桂のような手もあるのが大きいです。

そのため先手は▲4八同金としますが、そこで△4七金とすると▲3八金打で千日手になる可能性があります。

それは後手にとって面白くないので手を変えますが、△4七歩~△5七角成が浮かびにくいです。

△5七角成は詰めろではありませんが、次に△3九金とするような狙いがあります。

また馬を作ることで自陣の遠い受けにも役立っているようです。

△5七角成に▲1三桂成なら△同桂▲1四歩△3九金▲1三歩成△3八金▲同銀△同飛成▲同玉△4六桂▲2七玉△3八銀▲1七玉△2七金まで詰みです。

この手順はうまくいきすぎですが、後手の持ち駒に桂馬が入ると△4六桂からの詰み筋に入ります。

そのため先手の攻めに制限がかかっているようです。

△5七角成に▲2九金なら△2四銀▲1三歩△4六金▲5四歩△4八歩成▲同歩△同馬▲同金△同飛成▲3八銀打△1七金▲同玉△1六香▲同銀△同歩▲同玉△1五歩▲1七玉△1六銀▲1八玉△2七銀成まで詰みです。

この手順の▲2九金は△3九金の事前の受けですが、△2四銀と一旦緩めるのが少し指しにくいです。

穴熊の守りの銀は重要なので簡単には渡さないようです。

先手はすぐに攻めるのは反動がきついので▲1三歩とか▲5四歩とか力をためた手をするのですが、△4六金~△4八歩成が鋭いです。

以下△1七金と捨ててからの詰みも少し浮かびにくく、ちょっとした手の見え方というのは形勢に大きく影響しそうです。

△1七金では△1七香以下でも詰みのようです。

細い攻めの継続の仕方が参考になった1局でした。

最終盤で盤上に駒を埋めて戦力を増やす

上図は、相居飛車からの進展で△5六歩と突いた局面。ソフトの評価値+4675で先手勝勢。

先手が▲2九馬と王手をした手に△5六歩と突いた形です。

5段目の中段玉というのは寄せにくい形で、定形になりにくくつかみどころが分かりにくいです。

そのため指し手がぶれることが多くなり、それが最終盤になると形勢に大きく影響します。

実戦は△5六歩に▲同歩だったのですが、以下変化手順で△5七歩▲同玉△2五銀で、ソフトの評価値-1467で後手優勢。

この手順の▲5六同歩は次に▲5七桂からの詰めろで冷静な手かと思っていましたが、△5七歩が敵の打ちたいところに打ての手で、以下▲同玉に△2五銀と飛車を取られると後手玉への詰み筋が消えて後手良しになっていました。

最終盤で甘い手を指すとこのようになるという典型ですが、このあたりの手の精度が荒いと勝てそうな将棋も勝てなくなります。

このあたりを何とかしたいと毎回思うのですが、これが簡単ではありません。

▲5六同歩では▲4六金がありました。

△5六歩に▲4六金△6四桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手の▲4六金は詰めろです。

▲4六金に△2五銀なら▲5六金で、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

▲5六金に△5四玉なら▲4三銀△同金▲6五金△5三玉▲5二金まで詰みです。

この手順は▲4三銀と先に銀を捨てるのが急所で、▲6五金から追うと△5三玉▲5二金△4三玉で後手玉が詰まなくなります。

▲5六金に△同飛なら▲同馬△7六玉▲6六飛△8五玉▲8六銀まで詰みです。

この形は6一に馬がいるので9四の地点に利いているのと、5六に馬がいるので7四の地点に利いています。

馬とか角の利きをうっかりしやすく、▲8六銀で詰みというのが自分は見えていませんでした。

このような手が見えていないと読みを断念せざるを得ないことになりがちです。

▲5六金に△6四桂と受けて5六の地点を補充する受けでまだ大変そうでも、評価値は50000の大差で次の手が決め手でした。

△6四桂以下▲6九桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

△6四桂と受けたことで先手玉も少し安全になりますが、まだ△2五銀と飛車を取る手が残っているので先手もある程度厳しい手が必要です。

▲6九桂と王手をせずに守りの金を攻める手がありました。

▲6九桂に△7八金なら▲7七桂打△同金▲同桂△同飛成▲5六金で、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

▲5六金に△5四玉なら▲6五金△5三玉▲4三金△同金▲5二金まで詰みです。

▲5六金に△7六玉なら▲6五銀△8五玉▲9六金まで詰みです。

▲5六金に△同桂なら▲同馬△7六玉▲6五銀△8五玉▲9六金まで詰みです。

▲6九桂に△2五銀なら▲7七桂で以下△同飛成なら▲5六金以下詰みです。

最初の局面図から▲4六金とか▲6九桂とかで、盤上に駒を埋めて戦力を増やすという感覚が大事だったようです。

最終盤で盤上に駒を埋めて戦力を増やすのが参考になった1局でした。