と金攻めの対応

上図は、先後逆で先手振り飛車穴熊に後手銀冠から8筋で飛車交換となって▲8六同銀と飛車を取った局面。ソフトの評価値-365で後手有利。

▲8六銀の形があまり良くないので、後手少し指せているのかと思っていたのですが、先手は穴熊で固いのと、後手は玉のコビンが開いているので、飛車の打つ場所を気を付けないと先手が角を持っているので、王手飛車の筋があります。

本譜は以下、△7八飛▲8二飛△9三桂▲6四歩△同歩▲9七香△4五角で、ソフトの評価値+60で互角。

本譜の進行は、後手は狙いがはっきりしない展開で△7八飛も△4五角も働いておらず、全く良くなかったです。

△7八飛では△6九飛の方が良かったようです。

以下、▲9七桂△8九飛成▲8二飛△7三桂で、ソフトの評価値-483で後手有利。

後手は△6九飛と打って次に▲8九桂を取る狙いです。よって▲9七桂と逃げますが、後手は△8九飛成として▲8六銀を狙います。

先手は▲8二飛として銀に紐をつけて、かつ、△8一桂を取る狙いです。

よって△7三桂と逃げます。

この展開で後手がいやなのが、先手から6筋からのと金攻めです。

と金の遅早で、と金の攻めは遅いようでも受ける方は神経を使います。

以下、▲6四歩△同歩▲6三歩△6五桂▲6二歩成△7三角で、ソフトの評価値-318で後手有利。

先手のと金攻めがいやなので、角を使って受けた形ですが、角が使いづらくあまりいい手ではないかもしれないです。

受けが大変なら、手順の▲6三歩に△9三角と打って△5七角成から△2六歩の攻め合いを選択することになりそうです。

打ちづらいとはいえ、と金攻めを受ける△7三角という手があると分かった1局でした。

歩越し飛車への指し方

上図は、先後逆で居飛車戦で後手の△3三銀に対して先手が▲2五歩と打った局面。ソフトの評価値-282で互角。

先手の▲3六飛が、歩の上にいる飛車で少し窮屈です。

対局中は、先手の▲2五歩の意味が分からずに、以下の指し手は、△5二飛▲4七銀△3一玉▲9六歩△5一金で、ソフトの評価値-43で互角。

▲2五歩は△2四銀から△2五銀など、先手の飛車を目標にするのを防いだ手でした。

それが気づかなかったため、平凡に指してほぼ互角で、▲5六銀から▲4五歩などで、先手の飛車が軽くなりました。

▲9七角と間接的に後手玉を睨む筋もありそうです。

歩の上に飛車がいる形が少ないため、後手も感覚の違いが気づかなかったようです。

△5二飛までは良かったようですが、▲4七銀に対しては△3一玉でなく、△2四歩の方が良かったようです。ソフトの評価値-348で後手有利。

後手の△2四歩に対して▲同歩は、△2四同銀でも△2八歩でも後手有利のようです。

△2四銀と出た形は、先手の飛が詰まされそうです。

△2四歩に対しては、▲5六銀△2五歩で、▲4五銀には△同銀▲同歩△5七歩。

△2五歩に▲4五歩なら△6二角。

この展開なら、後手の1歩得で先手の飛車の活用が難しく、後手が良かったように思えます。

歩越し飛車には、金気の駒で盛り上げていく指し方があると分かった1局でした。

横歩取りの△6七銀成

上図は、横歩取り△4五角戦法で、後手が△3三桂と跳ねずに△8七銀と打った展開から△8八歩に対して▲7七歩と打った局面。ソフトの評価値+92で互角。

△8七銀と打った手では△3三桂と跳ねて、先手の馬を自陣に引かせない指し方もありますが、本局は自陣に馬が引いて少し先手は手厚いです。

本譜は以下△8九歩成▲7六歩△9九とで、ソフトの評価値+358で先手有利と進みましたが、△8九歩成では△6七銀成▲同金△8九歩成も気になっていました。

銀捨てからの△8九歩成に▲5六歩と後手の角筋を止める指し方がありそうですが、△8八飛と先に8筋に飛車をおろされて、結構先手大変そうです。

△8八飛に▲1一飛だと△2二銀▲2一飛成△3一金で、飛車が死んでしまいます。

よって△8九歩成には▲8二歩で、ソフトの評価値+119で互角。

▲8二歩は手筋で△同銀なら▲8五飛と打つ狙いですが、▲8二歩を打たないで単に▲8五飛だと、▲8一飛成となったときに後手陣にあまり響いていない感じです。

▲8二歩△同銀▲8五飛△2五飛▲8二飛成△2八飛成▲6二歩△同金▲8一龍△6一銀で、ソフトの評価値+120で互角。

△2五飛がなかなかの手で▲2七歩と受けると、△6七角成▲同馬△8五飛▲同馬△8八飛で、ソフトの評価値-824で後手優勢。

よってお互いに飛車が成り合って激しくなる手順で、▲8一龍に△6一銀と受ける形です。

△6一銀では△6一桂が節約できますが、▲3八銀と受けたときに△2六桂の筋を残しています。

この局面をどう見るかですが、先手が香得になっていますが、▲2九桂と▲1九香はいずれ後手の龍で取られそうです。

後手は△6七角成とする筋や、△5五桂や△9九とも指したい手です。

先手の狙いは、▲7一銀で△7二金と逃げたら▲6二歩と打つ筋です。

お互いに大変な局面だと思います。

後手の△6七銀成から△8九歩成の筋は、まだあると分かった1局でした。

桂馬を控えて打つ

上図は、相矢倉の将棋で後手が△2五銀と歩を取った局面。ソフトの評価値-4で互角。

一時期流行った戦型ですが、最近では、このようにがっちり組んだ矢倉は少ないです。

ここからどのように手を繋げていくかが難しいですが、本譜は以下、▲5五歩△3六銀▲5四歩△同銀で、ソフトの評価値-403で後手有利。

地味なたった4手のやり取りですが、先手の形勢が不利になりました。

理由としては、先手は1歩を持ち駒にしましたが、 後手の△3六銀と△5四銀が働いてきて、手厚くなったというのが大きいと思います。

先手の▲1八飛や▲4六銀が、活用しにくいというのもありそうです。

本譜の進行はまずかったようです。

▲5五歩では、▲3五歩がありました。以下、△3五同歩▲5五歩△同歩▲6六桂で、ソフトの評価値±0で互角。

指摘されればなるほどという手順です。

まず▲3五歩と突き捨てて、△同歩と取らせることでいつでも▲3五銀と歩を補充する形にします。

▲5五歩は、歩を突き捨てることにより後手の角道を止める手です。

△5五同歩と取らせて、▲6六桂と打ちます。

この▲6六桂が味が良さそうな手で、直接的な狙いは▲7四桂と跳ねる手で、間接的な手は歩が入れば▲5四歩と打つ狙いがあります。

▲5四歩と打てる形になるのは、▲5五歩を突き捨てた効果です。

▲3五銀と、歩を取れる形になっているのが大きいです。

▲6六桂に△3六歩なら、▲2八飛△3四銀▲7四桂△8四飛▲3五歩で、ソフトの評価値+178で互角。

これはまだ結構難しい戦いですが、本譜より先手の駒が活用できています。

歩を突き捨てて▲6六桂と桂馬を控えて打つ感覚が分かった1局でした。

後手の桂馬の活用

上図は、先後逆で角換り腰掛銀から、先手が▲4八飛と回った局面。ソフトの評価値-35で互角。

ちょっと古いタイプの将棋で、▲5八金と△5二金型で△2二玉と囲っています。

後手は、後手番の上、△2二玉と囲っているので、攻めの手が遅れています。

本譜は以下、△7四歩▲4五歩△6四角▲2六角△3五歩▲同歩△9五歩で、ソフトの評価値+249で互角。

△7四歩は桂馬の活用を見たのですが、さすがに手が遅れており、▲4五歩と仕掛けられました。

△6四角と打ってけん制するも、▲2六角と打たれ、△3五歩の手筋も堂々と▲3五同歩で、△9五歩と突いて歩が入ったら△3六歩を狙うも、後手の手が遅れています。

評価値は互角になっているものの、先手有利に近い互角だと思います。

以下、▲4四歩△9六歩▲4五銀と後手が苦しい戦いとなりました。

△7四歩では△9三桂の方が、良かったようです。ソフトの評価値-34で互角。

後手が7筋の歩を突いていないときに、桂馬の活用で△9三桂はよくあるのですが、このときは見えてなかったです。

これは△8四歩なので、△8五桂と跳ねることが出来ます。

△9三桂以下、▲4五歩なら△8五桂▲8六銀△4五歩▲同銀△4四歩▲同銀△同銀▲同飛△4三金右▲4七飛△5五角で、ソフトの評価値-451で後手有利。

手順の△4四歩と1歩損しても△4三金右として、△5五角が急所です。

先手は▲8六銀の形なので、△5五角から斜めのラインを狙います。

▲8六銀で▲6八銀はありますが、9筋が弱くなるので一長一短かと思います。

これなら後手も、だいぶ戦えていたように思います。

△8四歩と△9四歩を活かした△9三桂が、参考になった1局でした。

△5二玉△8四飛戦法で辛抱

上図は、先後逆で後手が横歩取りの△5二玉△8四飛戦法で、先手が▲3七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+206で互角。

△2六歩で先手の飛車の活用を抑えていますが、▲5五歩と突いているので、いつでも▲5四歩から▲5三歩がありいやな形です。

このようなはっきりしない局面では、どのような方針で指すのか迷います。

本譜は以下、△8六歩▲6六角△8五飛▲7七桂△8二飛▲8六歩△同飛▲8七歩△7六飛で、ソフトの評価値+385で先手有利。

歩を使って飛車を△7六飛としましたが、次の狙いがはっきりせず、次に△6六飛から攻めるのは、先手に飛車を持たれると▲8二飛や▲2三歩が厳しいので、切るのは早いです。

先手はいつでも▲5四歩からの決戦があるので、その分有利ということだと思います。

△8六歩では、△7四歩があったようです。

△7四歩▲4六歩△8五飛で、ソフトの評価値+235で互角。

△7四歩は地味な手ですが、△7三桂やいつでも△7五歩▲同歩△8六歩から飛車を横に使う手で、価値が高そうな1手です。

▲4六歩は次に▲4五歩の狙いで、それに対して後手は△8五飛と受けます。

▲4五歩なら△5五角で▲同角△同飛▲4六角なら△7三角で、ソフトの評価値-22で互角。

以下▲4四歩△同歩▲5五角△同角▲8五飛△9九角成▲8一飛成△8九馬で、ソフトの評価値-434で後手有利。

先手が動いた場合の一例ですが、このような展開なら後手はこの戦法らしい戦い方かと思います。

後手は、▲4四歩から玉のコビンが開く形になりますが、場合によっては△4一玉と受けることになります。

辛抱するところは辛抱して、動くときは動くという感覚が、少し分かった1局でした。

△4五桂の受け方

上図は、横歩取り△4五角戦法からの急戦で、後手が△4五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+638で先手有利。

△4五桂では△5四香の方が多いのですが、このタイミングでの△4五桂の対応に少し悩みました。

とりあえず▲5七の地点を守らないといけないですが、本譜は以下、▲6六角△5四香▲5六歩△5七銀で、ソフトの評価値+12で互角。

▲1一馬を間接的に遠くから受けに効かせて、▲6六角と厚く受けたつもりですが、△5七銀が入ると結構大変なようです。

まだ互角なので、正確に指せればいいのですが、後手の△5四香と△4五桂と△5七銀が先手玉に迫って、さらに持ち駒に飛車があれば、受ける方は神経を使います。

1手受け損なえば、すぐに終了形になりそうな感じです。

やはり1段玉に上から迫られると、大変みたいです。

先手の▲6六角では、▲6八玉があったようです。

▲6八玉△5四香▲5六歩△5七飛▲4六飛で、ソフトの評価値+749で先手有利。

手順の▲5六歩に△同香なら▲5八歩です。

▲4六飛が実戦で打てるかどうかは微妙ですが、受けるならこれしかありません。

▲4六飛で▲6六馬は△4七飛成があります。

▲4六飛以下、△5六飛成▲同飛△同香▲5八歩です。

まだ大変とはいえ、2段玉になれば1段玉より受けやすい感じがします。

横歩取りは激しい変化が多く、あまり知らない形の手を指されると、とっさの対応が難しいですが、受け方が勉強になった1局でした。

角の使い方が重い

上図は、後手△3三角型の横歩取りに対して、先手が▲5八玉型で構えて後手が△7五歩と仕掛けた局面。ソフトの評価値+114で互角。

△7五歩に取るのは、後で7筋から後手に手を作られると思って取らずに別の手を指したのですが、あまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲3三角成△同桂▲6六角△2五歩で、ソフトの評価値-137で互角。

▲6六角は、△7六歩に▲8四角を見せた手ですが、△2五歩から、▲3六飛△2四飛▲2七歩△7六歩の進展で、▲6六角が重たく使いづらくなり、以後、全くいいところなかったです。

▲3三角成では、▲7五同歩と取った方が良かったようです。ソフトの評価値+109で互角。

後手は7筋の歩が切れたので、手が広がりますが、△7七歩には▲同桂で、先手の飛車がいるので、△7六歩には▲同飛があります。

▲7五同歩に対して、△6五桂が気になりますが、△6五桂▲3六飛△2三銀▲3三角成△同桂▲5五角で、ソフトの評価値+133で互角。

先手の▲3六飛は、後手の△3三角が動くと▲3二飛成の筋があるので、後手は△2三銀と△3二金に紐をつけると、角交換してから▲5五角で勝負します。

▲5五角は、▲3三角成と▲9一角成の狙いですが、後手も△3五歩と打って、▲同飛なら△2四銀と上がって、3筋を受けた後に、▲9一角成を防ぐ展開がありそうです。

△3五歩には、飛車を逃げる展開になりそうですが、これなら先手は2歩得で、どこかで▲6八銀と固める形となり、いい勝負だったようです。

先手の▲6六角は、あまり良くないと分かった1局でした。

終盤で平凡手を指す

上図は、居飛車対振り飛車の終盤戦で、先手が▲4二銀と打った手に対して△5二金と引いた局面。ソフトの評価値+1328で先手優勢。

実戦では、優勢などと思ってなく、ほっとけば△4二金と銀を取られますし、また△9七香からの詰めろが厳しいです。

しかも切れ負け将棋で、時間を使って読むことが出来ないので、ほとんど直感勝負になってます。

本譜は以下、▲5四金△9七香で、ソフトの評価値-1134で後手優勢。

先手の▲5四金が次に狙いがない凡手で、△9七香の詰めろが入ってからは、攻守が入れ替わりました。

ここからは、先手は勝てない流れになりました。

▲5四金では、▲5四飛の方が良かったようです。ソフトの評価値+1302で先手優勢。

▲5四飛は、△5五角を取る狙いでなく、▲5二飛成からの詰めろです。

▲5二飛成△7三玉▲6三金△同銀▲8二銀△8三玉▲6三龍以下の詰めろです。

▲5四飛に△6四角打とすれば、▲5三銀打です。ソフトの評価値+1715で先手優勢。

以下、△同金▲同銀不成△同角▲5五飛のような感じです。ソフトの評価値+2084で先手勝勢。

先手勝勢とは言っても、まだ後手から△9七香のような手や、受けに回る手もあって、全く油断はできませんが、△9七香には▲5一角のような手を狙って勝負することになります。

優勢から勝勢に持って行って、最後に詰ますまでは大変な流れですが、狙いを持って指すことが大事だと分かった1局でした。

穴熊の端攻めの受け

上図は、先手は居飛車穴熊に対して、後手は高美濃囲いで、▲3七桂に△4二飛と受けた局面。ソフトの評価値+288で互角。

先手は、穴熊が完成しているおり攻める形で、▲4八銀が少し立ち遅れていますので、▲5七銀と上がるのは自然です。

ただ、その後の先手の指し手が、あまり良くなかったようです。

本譜は、▲5七銀△6五歩▲8六角△4一飛▲6八飛△6四銀で、ソフトの評価値-15で互角。

6筋に駒が働くようにしましたが、▲6六歩だと△同歩▲同銀△6五歩で大したことががありません。

▲8六角では、▲4六歩の方が良かったようです。ソフトの評価値+304で先手有利。

感覚的に▲5七銀は、左側の方で使いたいのですが、後手に△6五歩と位を取られており難しいので、▲4六歩から戦いを起こします。

先手の次の狙いは、▲4五桂ですが、後手の飛車と角が直通しているので先手にとっては怖い局面です。

後手が△6四銀なら▲4五桂です。ソフトの評価値+353で先手有利。

この局面をどう見るかですが、△4四角なら▲2四歩△8五桂に▲2三歩成△9六歩▲同歩△9七歩▲同香△同桂成▲同桂△9二香打▲5五歩で、ソフトの評価値+336で先手有利。

上の手順の△9六歩で、△9七桂成だと▲同香△9六歩▲同香△同香▲9八歩△9二香打▲9五桂で、ソフトの評価値+369で先手有利。

どちらの変化も後手からの端攻めがありますが、後手からの切り札でもあるので、先手は辛抱強く受けるしかありません。

ただし受けきれば、先手は▲3二とから飛車を成りこむ筋があるのが楽しみです。

玉に近いところでの戦いで、先手有利というほどの感覚はありませんが、の端攻めをされても、対応するという感覚が大事だと分かった1局でした。