馬を作って自陣に引く形を作る

上図は、先後逆で先手三間飛車からの進展で▲3二銀成と金を取った局面。ソフトの評価値-878で後手優勢。

駒割りは飛角と金銀の交換で後手が駒得ですが、▲3二銀成と金駒が穴熊に張り付いている形です。

先手玉はしっかりしており先手玉への攻め方が難しいので、後手は受けに回りたいところです。

実戦は▲3二銀成以下△5二飛▲4二金△8二飛▲5二歩で、ソフトの評価値-642で後手有利。

この手順は△5二飛とと金の卵を取ったのですが、▲4二金と張り付いてから▲5二歩と垂らす手です。

先手は歩損しましたが少し手得をした感じで次の▲5一歩成がうるさいです。

▲5二歩に△9九角成は▲5一歩成がうるしので△2四角と打つべきでしたが、以下▲5一歩成△4二角▲同成銀△同飛▲5二角△5三金▲6一角成で、ソフトの評価値-1828で後手優勢。

この手順は先手がと金と馬で張り付く手で後手優勢のようですが、実戦的には先手玉の攻めが見えないので結構嫌な形です。

できるだけ後手としては分かりやすい受けの形にもっていきたいので、もう少し明快な手順がほしいです。

△5二同飛では△9九角成がありました。

△9九角成▲4二金△2四角▲5六銀△6六馬▲4五銀△4二角▲同成銀△3三馬で、ソフトの評価値-864で後手優勢。

この手順は△9九角成と香車を補充して馬を作る手です。

△9九角成に▲5一歩成としたいのですが△3二飛と銀を取られますので、▲4二金と張り付きます。

そこで△2四角として▲5一歩成には△4二角▲同成銀△同飛の受けを用意します。

▲5六銀は銀を攻めに活用する手ですが、△6六馬~△4二角~△3三馬の受けがありました。

馬が自陣に戻るとかなり守りがしっかりします。

と金を作られてと金攻めをされるのが穴熊にとって一番面倒な展開ですが、金駒と角の攻めだけだと受けやすくなります。

しかも後手は金や香車などの駒が入り、特に金があると守り駒として埋めることができるのが心強いです。

本局は早めに馬を作って自陣に戻る形を作るのがポイントだったようです。

また受け方としてまずかったのは△5二飛として手順に▲4二金と張り付いた手が飛車取りになるので、後手が少し損をしたようです。

後手の飛車の横の利きは重要ですが、接近した形になると▲4二金という手があります。

このあたりは冷静に考えれば分かりそうですが、対局中はそこまでの余裕がもてていないようです。

しっかりと受ける形を見つけると受けやすくなるのですが、受け方がまずいと相手の金駒やと金に張り付いた攻めをされることがあるので受けのセンスというのもかなり大事みたいです。

馬を作って自陣に引く形を作るのが参考になった1局でした。

受けやすい形をイメージする

上図は、先後逆で先手三間飛車からの進展で▲5二歩と打った局面。ソフトの評価値-1184で後手優勢。

駒割りは飛車と銀の交換で後手が駒得でしかも穴熊なので後手優勢のようです。

ただし、先手玉はしっかりしており後手からの攻めがまだないのと後手の穴熊も2枚の囲いのでそこまで堅くありません。

穴熊の一番嫌な展開は先手からの金駒の攻めで、穴熊の守りの金駒が薄くなる展開です。

特に▲5二歩と垂らしてと金ができて穴熊に寄せてくると金駒と交換になるケースがあります。

後手としてはそれは最低でも避けたいところですが、受け方を間違うととこのような展開になりやすいです。

実戦は▲5二歩に△7四歩と突いたのですが以下▲4一銀で、ソフトの評価値-891で後手優勢。

この手の△7四歩は角取りで将来▲7三桂成のような手で歩を補充されるのをきらった手のつもりでしたが、▲4一銀と引っかけられました。

▲5二歩の瞬間が後手の飛車んぼ利きが止まっているのをうっかりしていたので▲4一銀とされると先手が食いつきやすい形になったようです。

これでも後手優勢だったようですが、気分的には全く冴えません。

受け方がまずいとこのような展開になりがちです。

▲5二歩には△同飛とする手もあったようですが、ソフトの候補手に上がっていませんでした。

▲5二歩△同飛▲4一銀△8二飛▲3二銀成△同飛▲5三金△同金▲同角成△4二金▲5四馬△9九角成▲8一馬で、ソフトの評価値-1136で後手優勢。

この手順の△5二飛はあまり考えませんでしたが、将来の▲5一歩成のと金の卵を取る手です。

ただし、▲4一銀の割打ちの銀があるので後手玉は少し守りが薄くなります。

以下金と銀の交換から▲5三金と張り付く手で、先手の角が馬に成り込みます。

後手も△4二金と馬取りに金を埋めて、以下先手は桂馬を取って後手は香車を取る展開です。

一時的に後手玉が薄くなったものの、と金攻めがなくなったのと金を埋めることができて先手の馬が一時的に穴熊から離れたのでこの展開もあったようです。

ソフトは▲5二歩に△9九角成を推奨していました。

▲5二歩△9九角成▲4一銀△3三馬▲3二銀成△同馬▲5一歩成で、ソフトの評価値-1310で後手優勢。

この手順の後手は△9九角成と香車を補充して馬を作る手です。

以下▲4一銀には△3三馬と自陣に引き返します。

馬は守りの金駒3枚くらい堅いという格言も聞いたことがありますが、この手が価値が高かったようです。

▲5一歩成でと金ができて後手もそれなりに嫌な形ですが、ここで後手の手番なので有効な手を指したいです。

後手は厳しい攻めをして駒を渡すと反動がきつくなるので、このあたりの匙加減が難しいです。

たとえば銀を渡すと▲4一銀のような筋です。

▲5一歩成に自分は△6四香が最初に浮かびましたが、この手はソフトの候補手に上がっていませんでした。

△6四香は攻めというより先手の角の利きを止める手です。

△6四香以下▲8六角△8四歩▲7三桂成△同金▲5三歩で、ソフトの評価値-1053で後手優勢。

この手順の△8四歩は催促ですが、▲7三桂成~▲5三歩がうるさいです。

と金が2枚できる形は後手優勢でも、自分の中では勝てるイメージがありません。

なお▲7三桂成に△同桂なら▲5三歩のと金攻めは防げますが、△7三同桂以下▲7四歩△同金▲7五歩△8五金▲7四歩△8六金▲7三歩成で、ソフトの評価値-1310で後手優勢。

この手順も後手優勢のようですが、自分の中ではいまひとつすっきりしていません。

なおソフトは▲5一歩成以下△7七飛▲6四歩△5三金▲5七角△8四歩▲6三金△4四金▲7三桂成△同桂▲5二と△5五桂で、ソフトの評価値-1346で後手優勢。

この手順は△7七飛と催促する手で以下先手も▲6四歩から攻めてきますが、新たにと金ができる攻めではないので後手も少し受けやすくなります。

最後の△5五桂で後手優勢のようで、先手の持ち駒は歩だけなのでやや戦力不足です。

先手からは▲5三金~▲4二とのような攻め筋は残っていますが、後手も馬と飛車が守りに利いているのですぐにはつぶれないようです。

また△3三銀打や△3一銀打と自陣に埋める手もありそうです。

後手は全く攻められることなく指し手を進めるのは無理みたいですが、少しでも受けやすい形にしておきたいです。

受けやすい形をイメージするのが参考になった1局でした。

馬を作って手を繋げる

上図は、角換わりからの進展で△5一同金とと金を取った局面。ソフトの評価値+154で互角。

先手が早めに仕掛けた展開で、駒割りは飛車と銀の交換になってます。

先手からは▲6三桂という手がありますが、5四の銀が取られそうな形なので少し悩みます。

また先手はゆっくりしていると後手は指したい手がたくさんあるので何とか手を作っていきたいところです。

実戦は▲5三銀成でしたがうまくいきませんでした。

▲5三銀成では▲6三桂がありました。

▲6三桂△7二玉▲5一桂成△5四歩▲6一角成△6三玉▲7一馬で、ソフトの評価値+140で互角。

この手順は▲6三桂から攻める手で 金と銀の交換になりますが、▲6一角成と王手で馬を作れるのが大きかったようです。

ただし、先手は馬と成桂と持ち駒の金の3枚の細い攻めになります。

△6三玉に▲7一馬と飛車取りにするのが継続手だったようです。

後手の飛車が横に移動すると▲8一馬と桂馬を取られますので普通は△8四飛とします。

▲7一馬△8四飛▲5三金△7三玉▲6九玉で、ソフトの評価値+221で互角。

この手順は△8四飛に▲5三金と打つのが少し重たい手です。

▲5三金に△6四玉なら▲6二馬△8三飛▲6六銀で、ソフトの評価値+578で先手有利。

この手順の△6四玉はやや危険みたいで、▲6二馬~▲6六銀とするのがうまいようです。

先手は駒不足なので7七の銀を活用する▲6六銀が継続手で、△5三飛には▲6五銀△同玉▲5三馬があります。

よって▲5三金には△7三玉とします。

△7三玉に▲6二馬△8三玉▲8四馬△同玉に▲8二飛が浮かびますが、△同角と取られてしまいます。

そのような意味で先手が攻めの手を継続するのが難しいと思っていましたが、▲6九玉と自陣に手を入れる手がありました。

自分はこの▲6九玉は全く浮かびませんでしたが、4九の金が浮き駒になるので指しにくいです。

▲6九玉に△2九飛なら▲6二馬△8三玉▲3九金△1九飛成▲2九歩△7三銀▲7一馬△7二銀▲4七歩で、ソフトの評価値+102で互角。

この手順は自分が最初に浮かんだ手ですが、△2九飛は4九の金が浮いているので指したくなります。

△2九飛に▲6二馬とするのが浮かびませんでしたが、△8三玉に▲3九金と壁を作る受け方です。

本来は守りの金は玉の近くにいた方が玉が堅いのですが、▲3九金~▲2九歩と龍の利きを止めるような受け方もよく見られます。

△7三銀の馬取りで手順に後手玉が堅くなったようですが、▲7一馬と潜り込んで以下▲4七歩と後手の角の処置を聞く手でいい勝負のようです。

これらの展開を見ると最初の局面図からは▲5三銀成より▲6三桂の方がよかったようです。

馬を作って手を繋げるのが参考になった1局でした。

玉の近くで自ら戦いを起こす

上図は、相居飛車からの進展で△5二玉とした局面。ソフトの評価値+529で先手有利。

4一の玉が△5二玉とした形です。

序盤で角交換から先手がは早い段階で馬を作った展開です。

相手の持ち駒に角があるので注意が必要ですが、馬を作れば自陣が引き締まります。

現状は1八の馬ですが、後手陣に直通しているので悪くはありません。

実戦はここで▲3七桂と跳ねましたがこの手が少し甘かったようで。ソフトの評価値+342で先手有利。

▲3七桂は部分的には遊んでいる桂馬を攻めに使う手ですが、本局ではそれ以上に価値の高い手があったようです。

▲3七桂では▲7五歩がありました。

▲7五歩に△9二角なら▲7六金で、ソフトの評価値+517で先手有利。

この手の▲7五歩は後手の桂頭を狙う手ですが、自玉の守り駒にある歩を使って手を作るので少し指しにくいところはあります。

桂馬を取り切っても守りの歩がいなくなるので、このあたりのバランスがどうかなどと考えてしまいます。

▲7五歩に△9二角の自陣角は7四の地点の補強ですが、受け一方の手に見えるので指しにくいです。

しかし△9二角はソフトの推奨手でした。

このように辛抱して指すというのがなかなかできないのですが、これには▲7六金と位を確保するのが自然のようです。

位を取って位を確保すると陣形が広くなって駒が上ずりやすいので独特の感覚が必要です。

▲7六金以下△8一飛▲9六歩△8四飛▲9五歩△8一角▲7七桂で、ソフトの評価値+870で先手優勢。

この手順は自分が浮かんだ手ですが、後手は飛車を8筋に回して以下理想は△8四飛~△7四歩と合わせて7筋の位を目標に手を作ることです。

ただし、この展開は後手の飛車が狭いので活用が難しいようです。

ソフトの読みは▲7六金以下△4一玉▲9六歩△3一玉▲7四銀△6一飛▲9五歩△2二玉▲9四歩△同歩▲9三歩△8一角▲8三銀成で、ソフトの評価値+675で先手有利。

この手順は先手は▲7四銀と駒を置いてから9筋を伸ばす手で、戦いを大駒の反対側の玉の近くで行うのが興味深いです。

攻め駒を責めるといった指し手で、相手玉を直接攻めるのでないので自分は少し指しにくいところはありますが参考になります。

▲7五歩に△同銀なら▲7四歩で、ソフトの評価値+603で先手有利。

この△7五同銀は▲7四歩があります。

先手は桂馬を取っても歩切れなのが少し気になるのと、7五に銀がいるのでいつでも△7六歩と叩く手があります。

それを見越したうえで▲7四歩とすることになります。

▲7四歩に△7六歩なら▲同銀△同銀▲同金△5六歩▲7三歩成△同金▲6五桂で、ソフトの評価値+1307で先手優勢。

この手順は△7六歩から後手が攻め合いにきたのですが、先手は普通に対応して▲7三歩成~▲6五桂で▲5三銀の筋があるので先手優勢です。

▲7四歩に△6五桂なら▲同歩△7一飛▲6六桂△5六歩▲8二銀△7二飛▲7三歩成△同金▲同銀成△同飛▲7四金で、ソフトの評価値+978で先手優勢。

この手順は△6五桂~△7一飛で次に△7四飛~△7六歩が狙いです。

先手は▲6六桂と7四の歩を守るのが大事なようで、△5六歩とあやを求めた手には▲同歩とせずに▲8二銀から金と銀の交換をして▲7四金で先手が指せているようです。

先手は▲6三馬の狙いで、1八の馬が遠くから利いているのが大きいです。

▲7四歩に△7二歩なら▲7三歩成△同歩▲4七桂△4一玉▲3七桂で、ソフトの評価値+604で先手有利。

この手順の△7二歩は辛抱の歩ですが、ソフトの推奨手でした。

△7六歩と攻める筋がなくなるので後手はつらいところはありますが、下から歩を打つことで▲7三歩成に△同歩と形を崩さずに対応することができます。

先手はもらった桂馬を▲4七桂と据えるのが味がよく、△4一玉は▲5五桂の受けですが▲3七桂で先手が指せているようです。

玉の近くで自ら戦いを起こすのが参考になった1局でした。

思わぬ駒を攻めに活用する

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6四角とした局面。ソフトの評価値+276で互角。

対局中は余裕がないのか、この局面を局後に検討したら気がついたことが2つありました。

1つは角と桂馬の交換で後手が駒損ということです。

序盤で角と銀の交換で少し駒損になっていたのは分かっていましたが、その後の指し手でさらに駒損になっていました。

角と銀の交換の印象が強かったので、どこでさらに駒損になったかも分からないくらいです。

もう1つはこの局面は後手は指しようがないと思っていたのですが、ソフトの評価値を見ると互角だったのが驚きでした。

正直投了級の局面かと思っていたので、全く手が見えていない感じです。

この局面を数分眺めていたのですが、ここからの指し手は全く予想していませんでした。

主に見ていたのは6筋と7筋で手が浮かばなかったので左側なども見ましたが、いい手は浮かびませんでした。

実戦は△8六歩で、ソフトの評価値+790で先手有利。

この手順の△8六歩は全く冴えない手ですが、指す手が浮かばなかったので仕方なく指した感じです。

自滅に近い手を指すよりかはいいのかもしれませんが、あまり狙いのある手ではなくどちらかというと1手パスに近いです。

△8六歩では△7八歩がありました。ソフトの評価値+447で先手有利。

この△7八歩は香取りですが、▲同馬と▲同香の両方が考えれます。

ただの歩ですが意外と効果のある手でした。

△7八歩に▲同馬なら△同龍▲同香△4五桂で、ソフトの評価値-171で互角。

この手順は▲7八同馬には△同龍で飛車と角の交換から△4五桂と跳ねる筋がありました。

△4五桂と跳ねたからといって後手に大きく形勢が傾いたということはありませんが、守りの強い先手の馬を消して△4五桂と桂馬を攻めに参加できるのが大きいです。

△7八歩に▲同香なら△6七歩成▲同馬△同龍▲同銀△4五桂で、ソフトの評価値-192で互角。

この手順の▲7八同香にはそこで△6七歩成と入れるのが浮かびにくいです。

△6七歩成に▲同銀は△7七歩で香車が取れる形になるのが最初に△7八歩を入れた効果です。

△7八歩を入れずに△6七歩成は▲同銀で、今度△7八歩としても▲同飛とされます。

先に▲7八同香とさせてから△6七歩成が鋭く、▲同馬に△同龍▲同銀△4五桂と進みます。

△4五桂の局面は4五の桂馬と4六の歩と5四の桂馬が連係がとれており、△3七桂成と△5七桂成の両方の狙いがあります。

また桂馬を捌くことで桂頭を狙われることもなくなりました。

持ち駒も角と桂馬と歩が数枚でそこそこいい駒が集まっているので、これでいい勝負のようです。

本局は3三の桂馬が攻めに活用するという形だったのですが、5六の馬を消せば△4五桂とすることができると考えればよかったようです。

思わぬ駒を攻めに活用するのが参考になった1局でした。

少ない戦力で手を繋ぐ

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲5五馬とした局面。ソフトの評価値+222で互角。

8二にいた馬が▲5五馬と引いた形です。

後手は龍を作っていますが、角と桂馬の交換で後手が駒損です。

後手はやや戦力不足ですが、この局面は互角だったようです。

後手としては何とか龍を軸に攻めを繋げたいのですが、とりあえず6六の歩をうまく攻めに使いたいと思いました。

実戦は△9七龍だったのですが以下変化手順で▲3五歩で、ソフトの評価値+686で先手有利。

この手順の△9七龍は歩を入手して次に△6七歩成を目指すつもりだったのですが、▲3五歩が厳しかったようです。

攻めている場所が違うようで、後手はと金ができても先手玉は遠く銀を取っても千手からの▲3四歩~▲3三歩成の取り込みの方が厳しいです。

▲3五歩に△4三銀右としても▲3四歩△同銀▲3五歩で、△同銀でも△2三銀でも▲3四桂が厳しいです。

また▲3五歩に△4三桂として▲5六桂に△3五桂としても▲3七金で、次に▲3六歩から桂馬が取られます。

これらを見ると後手の桂頭を狙われると受け方が難しいようです。

△9七龍では△4三銀右がありました。

△4三銀右▲6三歩△7七歩▲同銀△6七歩成▲6二歩成で、ソフトの評価値+333で先手有利。

この手順は△4三銀右と桂頭を事前に守る手で、苦しくても攻めたいのを我慢して受けに回るべきだったようです。

このような手を気持ちの余裕で指せるようになればいいのですが、対局中の余裕のなさなどでなかなかできません。

受け一方の手ですが、相手の攻めが1つ減ったと思えばチャンスがくるかもしれません。

△4三銀右に▲6三歩は垂れ歩ですが、次の▲6二歩成が受けにくいです。

△7七歩は自陣を受けてもきりがないということで垂れ歩の攻めですが、▲同銀とします。

△6七歩成とと金ができて銀取りですが、先手も▲6二歩成と攻め合いになります。

▲6二歩成以下△3一金▲5一と△6六歩で、ソフトの評価値+428で先手有利。

この手順は△3一金と早逃げをするのですが、この手は少し分かりにくいです。

本来なら△7七とで銀を取れるのですが▲同馬が龍取りで、と金がいなくなってさっぱりします。

その後▲5一とで香車を取られて先手の方が楽しみが多いです。

△3一金は将来▲5一とに△3一金と逃げるのが手の流れですが、先に△3一金として▲5一とが金に当たらないという意味のようです。

△3一金▲5一とに△6六歩が少し難しいです。

次に△7七とで銀と取ったときに▲同馬とさせないという意味ですが、と金の裏側に歩を打つことで将来6七のと金がいなくなれば△6七歩成とと金ができて攻め駒が増えます。

一時的に駒がだぶっているのですが、後手も攻めが切れないような攻め方をする必要がありこのような手は参考になります。

△6六歩以下▲8八銀なら△6九龍で、ソフトの評価値+375で先手有利。

将棋は先手有利ですが、後手も細い攻めで勝負形に持ち込むような感じです。

少ない戦力で手を繋ぐのが参考になった1局でした。

分かりづらい形にして粘って指す

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲7五角とした局面。ソフトの評価値+65で互角。

△5四桂と打った手に6六の角が▲7五角とした形です。

駒割りは角と銀の交換ですが後手は敵陣に龍を作っておりいい勝負のようです。

後手から△4五歩~△4六歩とする手がありそうですが、先手は4六の地点は金と飛車と角の3枚が利いています。

そのため△4五歩は少しし無理攻めかと思って△9九龍としましたが、この手は少し甘かったようです。

実戦は△9九龍▲5五桂△4二金引▲6三桂成△5一香▲9一角成で、ソフトの評価値+415で先手有利。

この手順は△9九龍として香車を補充する手で部分的には自然な手です。

それに対して▲5五桂~▲6三桂成が地味な手ですがいい手だったようです。

▲6三桂成に△5一香と取った香車を自陣に埋めて受けたのですが、次の▲5三成桂が厳しいので仕方ないようです。

本当は香車は攻めに使いたかったのですが、受けに使う形で以下▲9一角成と香車を補充されました。

お互いに香車を取った形ですが、この局面は先手がよくなったようです。

先手の馬が▲5五馬と引くのが龍取りで味がいいのですが、後手は取りたい駒があまりありません。

局面が長引けば先手がいいようです。

△9九龍では△4五歩がありました。

△4五歩▲同歩△4六歩▲同金△9九龍▲9一角成△7三歩▲5六金△4六歩で、ソフトの評価値+273で互角。

この手順は△4五歩~△4六歩を入れてから△9九龍と香車を補充する手です。

このやりとりは意味が分かりにくいのですが、5四に打った桂馬でいつでも△4六桂と金と交換できる形を作ったようです。

▲4六同金に△同桂でなく△9九龍が難しいです。

手の流れだけいえば△4六同桂として以下▲同角成が自然ですが、先手の自陣に馬が戻る形になって手厚くなります。

できれば後手としては馬を自陣に引くような形は避けたいです。

そのような意味で時間差で△9九龍として以下▲9一角成とします。

お互いに香車を補充する形ですが、△7三歩が先手の馬の利きを止める手です。

馬を自陣に引き返させない意味で、一時的に先手の馬を遊び駒にしてその間に後手が手を作っていくという感じです。

▲5六金は取られそうな金を逃げる手で次に▲4四歩が狙いですが、△4六歩と飛車の利きを止めてどうかという形です。

4六歩と攻め拠点を作れば4七からの打ち込みがありますが、後手は取れる駒が少なく駒不足なので簡単ではなさそうです。

どちらかと言うと先手の方が指したい手がたくさんありそうですが、後手も3枚の金駒で守っているのでいい勝負のようです。

後手としては少し分かりづらい形にして粘って指すという感覚のようです。

分かりづらい形にして指す粘って指すのが参考になった1局でした。

事前に受けの手を指す

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速からの進展で、▲5五歩と打った局面。ソフトの評価値-528で後手有利。

▲5五歩は5一の香車による銀取りと後手の角の利きを止めた手です。

ここまで先手に攻められるパターンで受けの手が多かったのですが、ここで後手に手番が回ってきました。

先手陣は美濃囲いで4枚の金駒でしっかり守っています。

それに対して後手陣は1一の角や3四の金も浮いて守りがやや不安定です。

飛車2枚は後手にあるのですが、働きはどちらかといういうと攻めより受けの方が強いです。

そのため後手が攻めに出るのは少し危険だったようですが、本局は△2四桂としました。

実戦は△2四桂に▲7三銀だったのですが変化手順で▲2六桂△2五金▲8五歩△同龍▲3四銀△3五金▲3三香で、ソフトの評価値-526で後手有利。

この手順の△2四桂は持ち駒に桂馬があれば部分的にはある手で、持ち駒にもう1枚桂馬があるので将来△3六桂と継ぎ桂をすることが可能です。

この筋は後手の持ち駒がたくさんあれば詰み筋に入るのですが、現状はやや駒不足なのと先手玉は4七に逃げるスペースもあるので簡単には詰みません。

そのような意味でこの場合は少しタイミングが早かったようで、先手から▲2六桂と打つ手がありました。

後手の守りの金を安い駒で攻める手で、後手も対応が少し悩みます。

▲2六桂に△3三金と引くのが後手玉の近くに守り駒を寄せるので自然ですが、▲8五歩△同龍▲3五香で、ソフトの評価値-420で後手有利。

この展開は▲8五歩と後手の龍の横の利きをそらすのがうまい手で、▲3五香と打って桂馬と香車で金を攻める形です。

後手は△3三金と引くとさらに金を狙われやすくなるので▲2六桂には△2五金とします。

5段目の金になったので守りとしてはほとんど機能しませんが、上部の厚みと攻めに使う意図です。

先手の▲3四銀~▲3三香は細い攻めですが意外とうるさいようで、以下△2二玉でも△4二玉でも▲6四馬として食いつく形です。

後手有利とはいえ玉の薄い形は神経を使います。

△2四桂では△2四香がありました。

△2四香▲2六桂△同香▲同歩△7六飛で、ソフトの評価値-1032で後手優勢。

この手順の△2四香は後手玉の頭を狙う手ではありますが、どちらかというと▲2六桂を事前に受ける手です。

先手の指す手が難しいので▲2六桂と打ってきましたが、この手はあまりよくなかったようです。

ソフトは△2四香には▲8五歩△同龍▲6四馬を示しており以下△1五桂で、ソフトの評価値-825で後手優勢。

この展開はいつでも2七の地点に殺到する筋があり、先手は受け方が少し難しいです。

よって▲2六桂と打って以下△同香▲同歩と進みましたが、2七の地点に空間があきます。

これは先手にとっても嫌な形ですが、そこで△7六飛と飛車を活用します。

この△7六飛は盤面全体を見ないと浮かびにくいのですが、次に△7九飛成とすると将来2七に直接駒を打ち込むような筋があります。

その場合は先手は▲5九歩と底歩を打ちたいのですが、2歩のため打てません。

このような展開なら後手が最初の局面図より少し分かりやすい形になったようです。

事前に受けの手を指すのが参考になった1局でした。

粘っこい受け方

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速からの進展で、▲6四馬とした局面。ソフトの評価値-528で後手有利。

後手が△7二飛とした手に7四の馬が▲6四馬とした形です。

元々が後手が苦しい将棋だったのでその流れでまだ苦戦を意識していたのですが、この局面は後手有利だったようです。

駒割りは飛香と銀の交換で後手が駒得しています。

後手は数手前に8筋と9筋の桂馬と香車を拾えたのが大きいようです。

ただし、先手の攻め駒も後手玉の近くに集中しているので油断できません。

実戦は▲6四馬以下△8四飛成▲9一馬で、ソフトの評価値-184で互角。

この手順の△8四飛成は6四の馬をけん制する手で、味がいいので少し指しやすくなったかと思っていました。

しかし平凡に▲9一馬と香車を補充されると意外とたいしたことはなかったようです。

後手としてはできるだけ早く3筋と5筋にいる先手の攻め駒を消去したいです。

△8四飛成では△5三銀がありました。

△5三銀▲同歩成△同金▲9一馬△4四金で、ソフトの評価値-397で後手有利。

この手順は5三の地点で清算する手ですが、△5三同金が馬取りになるのが味がいいです。

▲9一馬と香車を取られますがそこで後手に手番が回ってきました。

△4四金と4段目に金が出るのが少し浮かびにくいのですが、次に△3四金と△5七香成の狙いがあります。

先手の3四の桂馬がいなくなる後手玉はかなり安全になります。

△4四金で相当後手が良くなったという印象ですが、驚いたのはびっくりするほど評価値に差が開いていません。

先手は戦力不足で厳しいのではと思っていましたが、ここからの展開は全く予想していませんでした。

△4四金以下▲4二香△同金▲同桂成△同角▲5二歩△同飛▲5三歩△同飛▲6四馬△4一銀で、ソフトの評価値-617で後手有利。

ここからの先手の手の作り方は相当鋭いと思いました。

▲4二香と打つのは少し苦し紛れみたいにも感じるのですが、現実的に先手は金を入手するのは大きいです。

△4二同角で狙われやすい角を低く引いて落ち着いたかと思いましたが、▲5二歩~▲5三歩がありました。

局面が落ち着くと後手は指したい手がたくさんあるので、先手は何とか手を作っていくという感じです。

△5三同飛に▲6四馬としていつでも飛車を入手できる形に対して△4一銀がしぶとい手です。

事前に金駒を埋めて玉を固める手ですが、自分はこのような手があまり見えてないです。

△4一銀では△5四金でどうかなどと考えていたのですが、▲9七馬△8九飛成▲6二銀で、ソフトの評価値-307で互角。

やはり将棋は中終盤が強くないと勝てないので、このあたりの指し手の精度を少しでも上げたいです。

粘っこい受け方が参考になった1局でした。

狭いところに飛車を打つ

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速からの進展で、▲3四桂と歩を取った局面。ソフトの評価値+447で先手有利。

駒割りは飛車と銀桂の交換の2枚替えで先手が駒得です。

▲3四桂と跳ねた手に△3一銀と引けば金駒は取られませんが。攻めの拠点が残るので気持ち悪いです。

後手は持ち駒の飛車を使って攻めたいのですが、先手が1段金のため打ち込み場所が少ないです。

何とか攻めの糸口を見つけたいのですが、ここからの指し手は少し重たかったようです。

実戦は▲3四桂以下△6八歩▲7九金△8八歩▲6八金△8九歩成で、ソフトの評価値+664で先手有利。

この手順は△6八歩として▲同金なら△7九飛と打つつもりでした。

それは後手も指せそうなので▲7九金と飛車の打ち込みに備えました。

△8八歩が継続手の桂取りですがそこで▲6八金とするのがうまかったようです。

以下△8九歩成と桂馬を補充することはできましたが、後手は歩切れになりました。

この展開は後手も駒損を少しでも回復して何とか粘っているという認識だったのですが、評価値はさらに先手に傾いたようです。

△8九歩成として先手の手番になるのでここから攻める展開で先手が指せているようです。

△6八歩では△7八とがありました。

△7八と▲同金△6九飛▲4二桂成△同金寄▲7九銀△5八歩▲4八銀△8六桂で、ソフトの評価値+370で先手有利。

この手順は△7八とでと金を捨てる手です。

と金はうまく使えば戦力になると思っていたので、ここで捨てる手は全く浮かびませんでした、

▲7八同金に6九飛が狭い飛車で打ちにくいです。

後手は金駒を投入することで後手の飛車をつかまえる手で、▲7九銀として次に銀を入手すれば▲5八銀で後手の飛車が取られます。

そこで△5八歩と打つのが敵の打ちたい所に打ての手でした。

この手があったので後手の△6九飛の打ち込みが可能だったようです。

逆の言い方だとこの△5八歩が見えないと、△7八と~△6九飛の筋にたどり着けません。

△5八歩は次に△5九歩成の狙いもあるので▲4八銀と受けましたが、そこで入手した桂馬を△8六桂と打ちます。

この形になると先手の金か銀のどちらかは取れるので、後手の飛車は安心して攻めに専念できます。

ただし、これでも先手有利だったのとここからの手順はは少し驚きました。

△8六桂以下▲7七桂△5二飛▲6四馬△7八桂成▲同銀△9九飛成▲4五桂△6一香で、ソフトの評価値+362で先手有利。 

この手順の▲7七桂は取られそうな桂馬を逃げる手で少し浮かびづらいです。

△5二飛も5三の地点の補強ですが、後手玉の近くに飛車を寄せるので少し指しにくいです。

先手は桂馬を入手して▲4五桂と打てば角取りと▲5三歩成の筋でうるさいと思っていましたが、△6一香もなかなか粘りのある手でこのような手を覚えたいです。

なお、△5二飛には▲5五銀が正着のようですが、このあたりの変化は難易度が高かったです。

狭いところに飛車を打つのが参考になった1局でした。