垂れ歩の受け方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1四歩と歩を取った手に5三の桂馬が△4五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+s625で先手有利。

対局中は、後手の3三の金が後手玉から遠くに離れているので先手が指しやすいと思っていましたが、後手からの△5七歩の受け方が分かっていませんでした。

△5七歩は次に△5八歩成が狙いですが、5五に先手の歩があるので▲5九歩と打てません。

△5七歩は歩の裏側に歩を垂らす手筋です。

受け方が分からなかったので、仕方なく▲4五同銀を選択しました。

実戦は▲4五同銀△同飛▲4六歩△4一飛▲5四歩△5二歩▲5九飛△6二角で、ソフトの評価値+193で互角。

この手順の▲4五同銀は銀と桂馬の交換で先手が少し駒損になるという意味で指したくなかったのですが、以下5筋の歩を伸ばして互角だったようです。

思ったほど悪くなっていないとはいえ、5六に銀がいるといないとでは先手の陣形の厚みが違います。

▲4五同銀では▲4六角がありました。

▲4六角△5七歩▲6八金引で、ソフトの評価値+600で先手有利。

この手順は▲4六角として角を4段目にして3七の地点を受ける手です。

△5七歩の垂らしの歩には▲6八金引として5八の地点を受ける手がありました。

指されてみればなるほどという手ですが、このような手が見えにくいです。

▲6八金引に△3七桂成なら▲同角△4六歩▲5七金△4七歩成▲同金△5七歩▲4五桂で、ソフトの評価値+1026で先手優勢。

この手順はやや先手がうまくいきすぎですが、後手が△3七桂成から△4六歩には▲5七金から▲4七金とするのがいいようです。

先手の金が玉から離れますが、金駒全体のバランスがいいようです。

再度△5七歩と垂らして△5八歩成を狙ってきたら▲4五桂と打って後手の3三の金の形を咎めるのが味がいいです。

よって▲6八金引には別の手を指すと思いますが、これで先手もまずまずのようです。

垂れ歩の受け方が参考になった1局でした。

龍と馬の組み合わせで駒を活用する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で5一の角が△6二角と上がった局面。ソフトの評価値+208で互角。

居飛車対振り飛車で居飛車側をもって仕掛けて龍と馬の両方が作れるというのはめったにないので、作戦的にうまくいったような気がしていたのですが、形勢は互角のようです。

居飛車は仕掛けるときが慎重になりますが、うまく仕掛けたつもりで気持ちがよくても、実戦は互角でまだまだこれからの将棋というのがよくあります。

本局もそんな感じで、穴熊で2枚の大駒が成りこんで駒の損得はなく、後手の3四の金がやや遊んでいるような感じでも互角というのが将棋の難しいところです。

実戦はここから▲3一龍△5六歩▲3五歩△4四金▲3三龍△5七歩成で、ソフトの評価値-154で互角。

この手順は、▲3一龍とやや地味な手を指して△5六歩に▲3五歩としてから後手の3三の桂馬を取って駒得になったのですが、後手も5七にと金を作ってきました。

対局中は、少し指し手が重くあまりいい手ではないような気もしましたが、やはり評価値は少し下がったようです。

桂馬を取っても先手が歩切れで、後手は5七にと金ができたのが大きいようです。

▲3一龍では▲1二龍がありました。

▲1二龍△5六歩▲2三馬で、ソフトの評価値+332で先手有利。

この手順は、▲1二龍も地味な手ですが△5六歩に▲2三馬が厳しいです。

▲2三馬に△4四金なら▲3三馬△5七歩成▲4二馬△5三銀▲6三銀△4二銀▲6二銀成△同金▲4二龍で、ソフトの評価値+609で先手有利。

この手順は、△4四金に▲3三馬と馬で桂馬を取れるのが大きく、後手は△5七歩成としますが、▲4二馬が次に▲5二馬と▲6四馬を見て厳しいです。

後手は△5三銀と馬に当てて受けますが、▲6三銀が△同銀なら▲5三馬で気持ちがいい手で先手が指せているようです。

▲2三馬に△4三銀なら▲4一馬△2二歩▲6三銀△同銀▲同馬△3五角▲1一龍で、ソフトの評価値+539で先手有利。

この手順は、△4三銀に▲4一馬と潜り込むて手があり△2二歩の受けに単純に▲6三銀と打ち込んで以下▲1一龍までで先手が指せるようです。

龍と馬の組み合わせで駒を活用するのが参考になった1局でした。

指し手に困ったら大駒を活用する

上図は、相居飛車から後手雁木の進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+69で互角。

この局面は、駒の損得はなく銀交換をしてお互いの持ち駒に銀がある形です。

先手は7七の金と6七の金が横に並ぶ形でどの程度固いかが少し判断しづらい局面です。

対局中は、先手が少し指しづらいかと思っていましたが互角だったのが意外でした。

実戦は、ここで指す手があまり浮かばず後手から△7五歩と位を取られるのが気になったので▲7六歩としましたが、あまりよくなかったようです。

▲7六歩△7三桂▲7四銀△7二歩で、ソフトの評価値-119で互角。

この手順は▲7六歩と受けて△7五歩と位を取られるのを受けたのですが、後手は△7三桂と跳ねると桂馬の頭を攻められる展開にならないので、後手は気持ちよく跳ねることができます。

▲7四銀はもたれる手で、△7二歩と打たせれば7筋に歩が使えないので△7二歩は指しづらいかと思っていましたが堂々と指されました。

▲7四銀と打ってもこの銀が使いづらく、その数手後に▲7三銀成△同歩と進んだのですがやや単調で、後手の攻めの桂馬と先手の持ち駒の銀を交換するのは後手が得をした感じです。

このあたりは先手はもう少し工夫すべきでした。

▲7六歩では▲3七角がありました。

▲3七角△7五歩▲4五歩で、ソフトの評価値+153で互角。

この手順は▲3七角と引いて間接的に後手の飛車を狙う手です。

後手は△7五歩と位を取って将来△7六銀の打ち込みを期待しますが、そこで▲4五歩と突いて角を活用します。

角を2六のま使わずにいるより▲3七角として活用する方がはるかにいいです。

3七には桂馬が跳ねる位置なので、角を引いて使うというのが全く浮かびませんでした。

▲4五歩以下△6四歩▲4四歩△同銀▲7六歩で、ソフトの評価値+101で互角。

この手順は、△6四歩と受けた手に▲4四歩△同銀までは自然ですが、次の▲7六歩が味わい深い手です。

▲4五歩と突いても直ぐに攻めを考えるのでなく、▲7六歩として△7六銀の打ち込みを防ぐという感覚です。

このような地味が手がなかなか対局時は見えづらいです。

▲7六歩以下△同歩▲同金直△7四歩▲9六歩で、ソフトの評価値+167で互角。

この手順は7筋が争点になるような展開ですが、これでいい勝負のようです。

指し手に困ったら大駒を活用するのが参考になった1局でした。

遊んでいる桂馬を活用する

上図は、居飛車対振り飛車からの進展で△5一角と3三の角が引いた局面。ソフトの評価値+1137で先手優勢。

対局中は、先手が1歩得して5筋の位を抑えているので少し指しやすいと思っていましたが、先手優勢まで差が開いているとは全く思っていませんでした。

実戦は▲4八角△1二香▲8七銀△8三銀▲7八金△7二金で、ソフトの評価値+681で先手有利。

この手順は、先手は動く手が見えなくて銀冠に組み替えたのに対して、後手も銀冠にする展開でまだ先手有利みたいですが優勢から有利に少し評価値が下がったのが気になります。

▲4八角では▲5四歩がありました。

▲5四歩△同銀▲5五桂△4二金▲4四角で、ソフトの評価値+1098で先手優勢。

この手順は、5筋の位を捨てる▲5四歩で△同銀に▲5五桂と桂馬を活用する手です。

▲5五桂に△同銀としても▲同銀で味がいいので後手は△4二金と辛抱しますが、そこで▲4四角と飛び出します。

次の▲1一角成が受けにくいです。

▲4四角以下△1二香▲7五歩△8三銀▲2四歩で、ソフトの評価値+1198で先手優勢。

この手順は、△1二香と上がって▲1一角成を防いだのですが、▲7五歩が継続手で△同歩なら▲7四歩があります。

よって△8三銀と辛抱しますがそこで飛車を活用する▲2四歩が味がいいです。

先手は自然な手を続けていますがこれで指せているようです。

▲2四歩に△同歩なら▲同飛△3三金▲5三角成△2四金▲5四馬で、ソフトの評価値+3006で先手勝勢。

この手順は▲2四同飛に△3三金と上がって両取りですが、▲5三角成から▲5四馬として飛車と銀桂の交換で先手が少し駒得で後手の2四の金が遊んでいるので、先手勝勢のようです。

▲2四歩に△5二金寄なら▲1一角成△4二飛▲2一馬△5五銀▲同銀△6三桂▲6四銀△4六飛▲7四歩△同銀▲5四歩△7五桂▲5三歩成△6七桂成▲同銀で、ソフトの評価値+1600で先手優勢。

この手順は、△5二金寄として辛抱した手ですが地味に▲1一角成から▲2一馬が厳しいです。

以下△5五銀と銀と桂馬を交換して△6三桂としてから△4六飛と捌いてくる展開ですが、▲6四銀から▲5四歩として先手が指せているようです。

ただし7筋に傷があるため優勢といっても油断できないような形ではあります。

それでも手の流れは、5筋に桂馬を捌いて角を活用するのが本筋のようです。

遊んでいる桂馬を活用するのが参考になった1局でした。

後手の急所の金を働かせない

上図は、先手居飛車に後手三間飛車からの進展で△6九銀と銀を打った局面。ソフトの評価値+129で互角。

駒割りは銀と桂香の交換で少し先手が駒得していますが、後手も5九の馬と6九の銀と8四の香が先手玉を睨んでいるのでいい勝負のようです。

先手は9筋を抑えて後手玉が少し狭いので指せているかと思っていましたが、まだ後手玉を寄せる形のだいぶ前の段階です。

実戦は▲6六馬として遠くにいる馬を自陣に引きつけたのですが、これがあまりよくなかったようです。

▲6六馬△7八銀成▲同玉△5八金▲同金△同馬▲6八金打でソフトの評価値-145で互角でしたが、△5八金で△6四金なら、ソフトの評価値-286で互角。

この手順は、▲6六馬と自陣に引いて守りを固める手で、感覚的に馬で遊んでいたら自陣に戻って活用するのが筋かと思って指しました。

実戦は△5八金として飛車を取りにいく手も普通ですが、△6四金とされると後手は歩切れが解消して、玉の逃げ道が広くなって6四の金も攻めに使えそうです。

この展開になると逆に先手の馬が後手から攻められそうな感じもします。

そのような意味で▲6六馬では▲6五香がありました。ソフトの評価値+203で互角。

この手順は、▲6五香として6四の歩を守る手でやや先手の陣形が薄いのですが、遠くから馬で守る感覚です。

後手の7三の金を攻めに活用させない意味です。

5九の馬と6九の銀と8四の香は3枚の攻めなので、攻め切れるのは結構大変です。

▲6五香以下△7八銀成▲同玉△5八金▲同金△同馬▲9一銀△8一銀▲6八金打で、ソフトの評価値+347で先手有利。

この手順は、△7八銀成から△5八金として飛車を取りにいく手ですが、▲同金△同馬に▲9一銀と詰めろをかけるのがうっかりしやすいです。

△8一銀として▲8二金を受けたのですが、ここで▲6八金打と埋めて自陣を固めて次の狙いは▲6三香です。。

これらの手順は実戦と部分的に似ていますが、後手の7三の金を働かせないのと同時に先手は6筋から手を作れるのも大きいです。

実戦はまだ難しいですが、こちらの方がよかったみたいです。

後手の急所の金を働かせないのが参考になった1局でした。

歩を使って戦線拡大する

上図は、角換わりからの進展で△2八銀と打った局面。ソフトの評価値+120で互角。

駒割りは、角桂と銀銀の交換でいい勝負です。

△2八銀が飛車取りなので飛車がどこに逃げるかという局面ですが、2九の桂馬や1九の香車が取られたら先手が駒損になりますので、ここが勝負所みたいです。

本譜は△2八銀以下▲6七飛△2九銀成▲5四歩△1九成銀で、ソフトの評価値-150で互角。

この手順は、▲6七飛として6筋から飛車を活用する狙いだったのですが、△2九銀成が将来△5四桂と打たれるのが気になって▲5四歩としました。

以下△1九成銀と進むと角と銀銀香の交換で先手の駒損が大きいです。

後手は桂馬や香車の駒を持つと手が広く、先手があまりうまくいっていない感じです。

▲6七飛では▲2七飛がありました。

▲2七飛△1九銀成▲3五歩で、ソフトの評価値+115で互角。

▲2七飛には後手は△1九銀成としますが、そこで▲3五歩が筋みたいです。

▲3五歩は一見ぬるいような感じもしますが、後から効果が出そうな手です。

▲3五歩に△同歩なら▲3四歩△2五桂▲4五歩で、ソフトの評価値+331で先手有利。

この手順は、△3五同歩には▲3四歩があり△2五桂に▲同飛なら△2四香で飛車が死にますが、▲4五歩とすれば△同銀に▲2五飛で今度は飛車が死にません。

▲3五歩に△同銀なら▲6五歩△同歩▲5五金で、ソフトの評価値+257で互角。

この手順は、△3五同銀とすると桂馬の周辺は固くなりますが、後手の5筋が弱くなります。

そこで▲6五歩と合わせて▲5五金と活用していい勝負のようで、次に▲6四歩のような狙いです。

後手も右玉でそんなに守りが固くないです。

▲3五歩に△6五香なら▲同金△同歩▲3四歩△2九成銀▲6四歩△同銀▲5四香で、ソフトの評価値+223で互角。

この手順は、後手は▲3五歩と相手にせず△6五香としたのですが、以下▲同金から▲6四歩から▲5四香が鋭いです。

▲5四香に△6三金なら▲5一角のような狙いです。

先手玉も薄いのであまり駒は渡せませんが、飛車は受けに使って耐えるという感じです。

歩を使って戦線拡大するのが参考になった1局でした。

じり貧の手は避ける

上図は、相掛かりからの終盤戦で▲9一飛の王手に△5一香と受けた局面。ソフトの評価値-19で互角。

対局中は、最初に▲9九飛成としてとりあえず香車を取るつもりだったのですが、なぜか気が変わって▲8四角と打って後手に受けさせてから▲9九飛成としようと思いました。

ただしこれは次に一手を全くうっかりしていました。

△5一香以下▲8四角△8九飛で、ソフトの評価値-717で後手有利。

この手順は▲8四角は次に▲6二角成が狙いで△5二金と思っていたのですが、△8九飛をうっかりしていました。

△8九飛は詰めろではないのですが、次に△6九角が激痛に見えます。

本譜は△6九角を受けるために▲6九桂と打ったのですが、そこで△5二金と逃げられて先手の持ち駒が歩しかなくなったので、だいぶ悪くなりました。

▲6九桂と打つと勝負所がなくなるのでじり貧の状態で、後手は△8六飛成や△6六歩が狙いで先手陣はもちません。

▲6九桂では▲6二角成がありました。

▲6二角成△6九角▲4九玉△7八角成▲5九桂△5二金で、ソフトの評価値-550で後手有利。

この手順は、▲8四角と打ったからには▲6二角成として△6九角の対応を考えるべきでした。

△6九角に▲6八玉は△7六桂▲7七玉△7八角成▲7六玉△8七馬▲8五玉△8六馬▲8四玉△7五馬▲同玉△7四銀打▲7六玉△8六金まで。

この手順は、先手は上部脱出を目指しますが△8六馬と自然に駒を補充してから△7五馬と捨てれば以下ぴったりです。

よって△6九角に▲4九玉と逃げて△7八角成に▲5九桂と受けます。

以下△5二金と進みこの局面は後手有利みたいですが、そんなに簡単ではないようです。

△5二金以下▲6一金△4二玉▲5二馬△同香▲6二金△6九馬▲5八金打で、ソフトの評価値-687で後手有利。

この手順は、▲6一金と張り付いた手で後手は△4二玉として広い方に逃げる手を見せて以下▲5二馬から▲6二金として食らいつきます。

以下△6九馬に▲5八金打として後手に下駄を預けるような展開ですが、実戦的にはまだ大変みたいです。

先手が少し悪いにしろ実戦よりはるかによかったです。

じり貧の手は避けるのが参考になった1局でした。

桂馬が取られる前に活用する

上図は、相掛かりからの進展で後手が△9九歩成と香車を取った局面。ソフトの評価値+552で先手有利。

駒割りは桂馬と香車の交換でいい勝負ですが、先手有利だったようで6五の桂馬を活用したいです。

単純に▲5三桂成△同金▲4五桂は△5二金でぱっとしません。

しかし他の手でうまく活用する手が見えずに▲9九飛としました。

▲9九飛△6五歩で、ソフトの評価値-148で互角。

この手順は、じっと▲9九飛と辛抱して△6五歩と桂馬を取られた形です。

対局中は桂馬を取られても後手は歩切れなのでそれほど痛くはないかと思っていたのですが、後手に桂馬が入ると△6六歩▲同歩△5四桂のような手が気になります。

▲9九飛と△6五歩の手の交換はだいぶ先手が損をした感じです。

▲9九飛では▲7七銀がありました。ソフトの評価値+684で先手有利。

▲7七銀は飛車取りですが、先手の銀が玉から離れるので全く考えていませんでした。

▲7七銀に△9六飛なら▲8四角△5一角▲6二角成△同角▲7三金△7六香▲同銀△同飛▲7七香で、ソフトの評価値+1177で先手優勢。

この手順は、後手が8筋から飛車がなくなったら▲8四角が厳しいです。

▲7七銀に△8一飛なら▲8二歩△6一飛▲5三桂不成△同金▲4五桂で、ソフトの評価値+1040で先手優勢。

この手順は、△8一飛と引いて▲8四角の筋を受けたのですが▲8二歩があり△同飛なら▲7一角△7二飛▲6二角成△同飛▲5三桂成があります。

よって▲8二歩に△6一飛と逃げたのですが▲5三桂不成△同金▲4五桂が厳しく△5二金には▲5三桂打の王手飛車があります。

▲7七銀に△8三飛なら▲8四歩△8一飛▲7四桂△同銀▲同歩△6五歩▲6三銀で、ソフトの評価値+1180で先手優勢。

この手順は△8三飛として受けたのですが、▲8四歩が厳しく△同飛なら▲5三桂成△同金▲6二角があります。

よって▲8四歩に△8一飛と逃げたのですが、▲7四桂が厳しく△5二金なら▲7三桂成があります。

また最後の▲6三銀に△同金なら▲7二角があります。

やはり6五に桂馬が残っていたら先手から色々な手があったようです。

桂馬が取られる前に活用するのが参考になった1局でした。

後手の龍を取りにいく

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6二香成と金を取った手に△同金とした局面。ソフトの評価値+879で先手優勢。

駒割りは角金と飛桂の交換でやや先手が駒得で、守りも先手が少し固そうです。

そのような意味で対局中は、先手が少し指しやすいとは思っていましたが、後手から△5七桂成がくると先手も忙しくなります。

実戦は1一の馬を活用したいと思い後手玉に使ったのですが、これが思ったほどよくなかったようです。

▲6三歩成△同金▲5二歩成△同銀▲4四馬で、ソフトの評価値+478で互角。

この手順はやや遊んでいる1一の馬を使って味がいいかと思っていたのですが、評価値はだいぶ落ちているようです。

▲4四馬に△6二歩とされるとまだ後手玉は粘りが効くようです。

△6二歩とされると次の△5七桂成が△6八成桂と△4四龍の2つの狙いができて、少し複雑になったようです。

▲6三歩成では▲4八金がありました。ソフトの評価値+920で先手優勢。

この手は▲4八金として後手の龍を取る狙いです。

▲4八金以下△同龍上▲同銀△同龍▲6三歩成△同金▲5二歩成で、ソフトの評価値+2066で先手勝勢。

この手順は4八の地点で2枚替えになりますが、▲6三歩成から▲5二歩成として△同銀なら▲2六角が王手龍になるので先手勝勢です。

▲4八金に△5七桂成なら▲4九金△6八成桂▲同金△6七歩▲6三桂△同金▲同歩成△6八歩成▲6二金△同銀▲同と△同玉▲4二飛△6三玉▲5二飛成▲7四玉▲7五銀△8五玉▲8六歩△7六玉▲6六馬まで。

この手順は一直線な手で、後手は1枚の龍を捨てて先手玉に迫りますが▲6三桂が入ると後手玉は急に危なくなり、△同金▲同歩成が詰めろになっています。

▲4八金△5七桂成▲4九金△6八成桂▲同金△8二玉▲6三歩成△同金▲7五桂△7二銀打▲4二飛で、ソフトの評価値+1211で先手優勢。

この手順は、後手は▲6三桂を打たせないように早逃げしたのですが、▲6三歩成△同金から▲7五桂が味がよく、△7二銀打に▲4二飛と攻め駒を足して先手が指せそうです。

先手はもう一枚桂馬が入れば▲8三桂成△同玉▲7五桂のような狙いです。

後手の龍を取りにいくのが参考になった1局でした。

攻め味を作る▲5三歩

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9六香と歩を取った局面。ソフトの評価値-4で互角。

先手は居飛車穴熊にしたのですが、後手は9筋を攻めて△9六香と出てうるさい攻めになっています。

また先手の飛車と角の働きがいまひとつなのに対して、後手の方が飛車と馬が活用できています。

ただし、形勢は互角のようで後手は9筋が手薄で6二の銀がいるため壁になっています。

そのため対局中は、先手から逆に9筋から手をつけることができないかと考えました。

ただし後手の3九の馬が9三の地点に利いているので▲5七歩として後手の馬の利きを止めました。

しかしこの手はあまりよくなかったようです。

▲5七歩△5五歩▲4五銀△8四香▲9五角△2九馬で、ソフトの評価値-335で後手有利。

この手順の△5五歩は後手が自ら飛車の利きを止めてしかも歩切れになるので少し指しにくいのですが、▲4五銀となると先手の銀の位置が少し崩れます。

以下△8四香▲9五角をいれてから△2九馬が地味ながら味がいい手です。

△1九馬と△4七馬の狙いがあり、それに対して先手は▲2三歩成はありますがまだあまり響きません。

また△2九馬に▲9四歩と垂れ歩をする手はありますが、△1九馬▲9三歩成△3七馬はまだ先手に金駒がないので将来後手は△7三銀左とすると広いです。

▲5七歩では▲5三歩がありました。

▲5三歩△同飛▲4五桂で、ソフトの評価値+27で互角。

この手順は、▲5三歩と叩いて△同飛に遊んでいる桂馬を使う▲4五桂です。

先手の2九の桂馬が▲4五桂とできれば一応活用できた感じです。

△5三同飛では△同銀もありますが、飛車の利きが狭くなるので△5三同飛とします。

後手に歩を渡すと9筋の攻めが気になりますが、それ以上に先手は桂馬を活用して攻め味を作る方が大事みたいです。

▲4五桂以下△5四飛▲5五桂△7三金▲6三歩で、ソフトの評価値+138で互角。

この手順は、▲5五桂から▲6三歩と攻めの拠点を作る手で、△5一銀には▲4三桂成として次に▲5三桂成が狙いになります。

このような展開になれば後手も少し嫌な形になりそうです。

攻め味を作る▲5三歩が参考になった1局でした。