後手に△4七馬をさせない指し方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△2九馬と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-247で互角。

この局面は、飛車と角の交換から先に香車と桂馬を取られたのでやや先手が苦しいです。

次に△4七馬とされるとさらに先手が苦しくなるので、ここが正念場です。

本譜は先手の飛車がいじめられる展開はまずいと思い▲3五飛としましたが、これはあまりよくなかったようです。

▲3五飛△同歩で、ソフトの評価値-445で後手有利。

この手順は、▲3五飛と飛車と角の交換でここから手を作ってどうかという展開にしたかったのですが、▲3五飛は少しタイミングが早かったようです。

▲3五飛は決断の一手ですが、評価値が下がっているのでやや辛抱が足らない感じです。

このような局面で辛抱して互角のまま指すか、短気を起こして形勢を損なうかで全く展開が違ってきます。

ここは後手の△4七馬を防ぐ手を考えた方がよかったです。

▲3五飛では▲3八歩がありました。ソフトの評価値-215で互角。

この手は▲3八歩と打って後手の馬の利きを止める手です。

歩を打って辛抱する手で、この手は見えてはいたのですが辛抱しすぎかと思って指せませんでした。

ただしこのままでは後手の2九の馬が活用できないので、この手はあったようです。

▲3八歩に△4六歩なら▲同歩△1八馬▲3五飛△同歩▲5三歩で、ソフトの評価値-299で互角。

後手の△4六歩は手筋で、▲同歩に△1八馬とすることで将来△5四馬と引けるような形になります。

ただし△1八馬の瞬間が後手の馬が少し遊んでいるので、▲3五飛から▲5三歩として先手が少し苦しいながらも互角だったようです。

後手に△4七馬をさせない指し方が参考になった1局でした。

地味な龍の活用

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7一歩と打った局面。ソフトの評価値+218で互角。

駒割りは、角と銀香の交換で先手が2枚替えで駒得ですが、2九の桂馬が働いていないのがやや不満です。

先手は穴熊に囲ってしっかりしていますが、いつでも後手から△5七角成とされると▲同金で先手の駒が上ずるので注意が必要です。

実戦は▲2二龍△6四桂で、ソフトの評価値+428で先手有利。

この手順は、1一の龍のままでは龍の働きが悪いのと後手から△2三飛があるのでそれを受ける意味で▲2二龍としたのですが、あまりよくなかったようです。

▲2二龍はいつでも▲6二龍とできる意味もあるのですが、後手から△4四角と攻防の角を打たれる可能性があります。

△6四桂は後手の上部を手厚くしていつでも△7六桂とすることができる味のいい手で先手がやや失敗したと思っていたのですが、評価値はなぜか先手有利になっているのは全く気がつきませんでした。

先手は△7六桂の筋を受ける一手だったと思いますが、難しいです。

最初に戻って▲2二龍では▲1二龍がありました。ソフトの評価値+143で互角。

▲1二龍はいつでも▲6二龍とする狙いと、△2三飛と△4四角を受けた手です。

このような地味な一手が少し見えにくいですが、6二の金を狙って△2三飛と△4四角を受けるならこの手しかありません。

▲1二龍に△6四桂なら▲7五銀△同銀▲同歩で、ソフトの評価値+435で先手有利。

この手順は△6四桂として△7六桂を狙ったのですが、▲7五銀と打って後手陣が少し薄くなるので先手が指せるようです。

▲1二龍に△3九角なら▲7五銀△同銀▲同歩△同角▲7四歩△5七角成▲7七香△7五桂▲7三歩成△同金左▲8五桂で、ソフトの評価値+403で先手有利。

この手順は、△3九角とややもたれた指し方ですが▲7五銀としてから▲7四歩と桂の頭に歩を打てるのが大きいようで、△5七角成に▲7七香と攻め駒を足して先手が指せるようです。

このような展開になると先手が穴熊がいきています。

地味な龍の活用が参考になった1局でした。

角取りをどうやって切り返すか

上図は、相早繰銀からの進展で△5四銀と銀を打った局面。ソフトの評価値+817で先手優勢。

駒割りは、角と銀の交換でやや先手が駒得ですが、△5四銀もなかなかしぶとい手で▲9一角成なら△7七飛成があります。

よって先手は角取りを受けながら△7七飛成の筋も消さないといけないので、少し神経を使います。

本譜は、▲8三角△7一飛▲7二歩で、ソフトの評価値+834で先手優勢。

この手順は、▲8三角△7一飛には▲7二歩として△7七飛成の筋を消すのが自然に見えます。

実戦は▲7二歩以下△8一飛▲7三角成と進んだのですが、△7二同金ならどう指していいか分かっていませんでした。

早指しだと指したのはいいのですが、相手の指した次の一手にどのように指していいか全く浮かんでいないことがあります。

本局もそんな感じで△7二同金には▲7六飛と回る手があって、ソフトの評価値+1817で先手優勢。

この手順の▲7六飛は結果オーライみたいな手で、この手があるので▲7二歩は有効だったのですが、▲7六飛は対局時には見えていないのでまず指せません。

また別の手で▲8三角では▲6四桂もありました。ソフトの評価値+624で先手有利。

この手は、後手の陣形が5二の玉と7四の飛車が角のラインで攻めることができないかと考えたら▲6四桂は浮かびますが、それでも少し指しにくい手です。

▲6四桂に△同歩なら、▲8五角△5五銀▲7四角△6三銀▲8三角成△7二金▲同馬△同銀▲7一飛で、ソフトの評価値+684で先手有利。

この手順は、桂馬を捨ててから▲8五角の間接的な王手飛車で、以下飛車を取ってから少し先手が指せているようです。

▲6四桂に△4二玉なら、▲2二角成△同金▲8三角△7七飛成▲6一角成△8八龍▲3九玉△9九龍▲2八玉で、ソフトの評価値+3604で先手勝勢。

この手順は、△4二玉なら▲2二角成から▲8三角が厳しく、▲8三角に△7一飛なら▲6一角成△同飛▲5二金があります。

よって▲8三角には△7七飛成ですが、▲6一角成が詰めろで以下後手は龍で王手をしますが▲2八玉で先手玉が安全になったので先手勝勢です。

こういう展開になるのも▲6四桂があったからで、このような飛び道具があれば将棋の流れが速くなります。

角取りをどうやって切り返すかが参考になった1局でした。

敵陣だけでなく飛車の打つ場所を探す

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△2八角と打った局面。ソフトの評価値+430で先手有利。

駒割りは、飛車と角の交換でやや先手が駒得ですが、後手の△2八角が△5五歩と△1九角成を狙った手で、先手がどうやって受けるかという局面です。

対局中は、最初は飛車と角の交換で少しありがたい感じでしたが、5七の金と5六の飛車の配置がやや重たくて少し指しづらいのかという感じに変わっていました。

実戦は、▲6七金△1九角成▲3六飛△3四歩で、ソフトの評価値-72で互角。

この手順は、▲6七金と逃げて辛抱して△1九角成に▲3六飛と角にあてましたが、△3四歩と受けられるとはっきりしません。

先に香損してさらに△2九馬とされると駒損が大きくなるので、先手が忙しい感じです。

このあたりは、勝負所で推奨手が指せればそれなりにいい勝負になるのですが、推奨手や候補手が指せないと形勢が悪くなる典型的なパターンです。

▲6七金はいいとして△1九角成には▲3四飛がありました。ソフトの評価値+137で互角。

この手順の▲3四飛は今見ても自然な手ですが、なぜか対局中は全く見えていませんでした。

▲3四飛以下△7一角▲3三飛成で、ソフトの評価値+105で互角。

この手順は、▲3四飛から桂馬を取って▲3三飛成とする手で飛車が成れれば先手も一応手になっていますが、実戦的には互角のようです。

後手も手厚い陣形で△2九馬とすれば駒得になるのでいい勝負のようです。

また別の手で最初の▲6七金では▲3八飛がありました。ソフトの評価値+421で先手有利。

この手は、対局中には見えており後手の2枚の角に当たるので、それなりの手だと思っていましたが後手もそれは承知の上で指しているのだろうと思い指せませんでした。

特に自陣飛車というのが少し引っ掛かります。

▲3八飛に△1九角成なら、▲3五飛△5五香▲1六飛で、ソフトの評価値+1170で先手優勢。

この手順は、△1九角成から△5五香は少し無理なのですが、△5五香に▲1六飛が馬取りになるのが見えていませんでした。

このあたりも手があまり見えていなかった感じです。

▲3八飛に△5七角成なら▲同飛△1九角成▲3三飛成で、ソフトの評価値+609で先手有利。

この手順は、先手の飛車が敵陣に成れるのが大きいです。

敵陣だけでなく飛車を打つ場所を探すのが参考になった1局でした。

後手の単騎の銀の進出

上図は、横歩取り青野流からの進展で△7二金とした局面。ソフトの評価値+138で互角。

対局中は、先手が2歩得で後手歩切れに対して、先手の3五の飛車が狭い形なのでいい勝負のようです。

先手は飛車と角の交換になっても自陣への打ち込みが少ないので、ここまでは先手がまずまず指せていると思っていました。

横歩取りは一般的に先手の評価値が少し高くでるようですが、私がこの戦形で先手をもってもなかなか互角の評価値にならず少し評価値が-になるので、ここまでは満足の展開です。

ただしここから数手で局面がおかしくなった感じです。

本譜は▲4六歩△5四銀▲2七歩△3五角▲同歩△5五銀で、ソフトの評価値-244で互角。

この手順の▲4六歩は玉のコビンがあくのであまり指したくはなかったですが、他の手も浮かばなかったので仕方なく指した感じです。

△5四銀に▲2七歩と突いたのがだいぶぬるかったようで、△3五角と飛車と角の交換から△5五銀と出られて、この局面がすでに先手が指しにくいです。

後手の狙いは△4六銀から△3六歩ですが、△4六銀を受けづらい形です。

△5五銀に▲4七銀では△2九飛がありますので△5五銀には▲4七玉ですが、さすがに最初から予定で選択する手順ではなさそうです。

▲4六歩では▲6八銀がありました。

▲6八銀△5四銀▲2七歩△7四歩▲2六歩で、ソフトの評価値+104で互角。

この手順は、▲4六歩と突かずに低い陣形で駒組みを進める手で、▲4六歩を突かなければ後手は△5五銀とは出にくいです。

先手の飛車はいずれ後手の角と交換になりやすいので、先手の駒組みは後手からの飛車の打ち込みに注意しなくてはいけませんが、角が2枚持ち駒にあれば2筋と3筋の歩を伸ばして▲5六角から後手の3三の桂馬の頭を狙うという展開が狙いです。

これも結構難しい展開ですが、本譜よりははるかによかったようです。

後手の単騎の銀の進出が参考になった1局でした。

あっさり香車を捨てて歩を補充する

上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で△4四同銀と銀を取った局面。ソフトの評価値+347で先手有利。

ここまで先手が攻めている状態ですが、2歩損なので攻めを続けなければいけない局面です。

ゆっくりしていると後手に抑え込まれてしまいますが、この局面が先手有利だったのは気がつきませんでした。

本譜は遊んでいる桂馬を活用する意味で▲2五歩としましたが、この場合はあまりよくなかったようです。

▲2五歩△同歩▲同桂△2四歩で、ソフトの評価値+81で互角。

先手は2筋と1筋と突き捨てている効果で▲2五歩から継ぎ歩をしましたが、△2四歩と受けられると攻めを継続するのは結構大変なようです。

△2四歩には▲1三歩と垂らす手はありますが、先手は歩切れになるのでやや心細いです。

▲2五歩では▲1五香がありました。ソフトの評価値+400で互角。

このタイミングで▲1五香と走って香車を捨てる手は全く浮かびませんでした。

今見ても少し無理っぽいような気もしますが、普通は△同香とします。

△同香▲1二銀△4七歩▲同飛△4六歩▲同飛△4五歩▲2三歩△1三角▲4八飛で、ソフトの評価値+570で先手有利。

この手順は△1五同香とすることで1二の地点に空間があくので▲1二銀が鋭いです。

やや重たい銀ですが、▲2三歩と▲2一銀不成の狙いがあります。

後手は4四の銀が狙われやすいので△4七歩から連打をしますが、先手は歩を補充してから▲2三歩と効かせて▲4八飛とすれば先手が指せるようです。

▲1五香に△1三歩なら、▲同香成△同桂▲1四歩△4七歩▲同飛△4六歩▲同飛△2五桂▲2三歩で、ソフトの評価値+489で先手有利。

この手順は、後手は香車を取らずに△1三歩と辛抱する手ですが▲同香成△同桂から▲1四歩とすれば攻めの手が継続できているようです。

実戦的にはまだ大変ですが、一応先手が攻めている展開なのでまずまずかと思います。

あっさり香車を捨てて歩を補充するのが参考になった1局でした。

疑問が解決した手順

上図は、横歩取り青野流からの進展で△4四角と打った局面。ソフトの評価値+86で互角。

△4四角の筋はいつでもあるとは思っていたのですが、このタイミングで打たれるのをうっかりしていました。

後手の次の狙いは△3五角▲同歩△3六歩なのでこれを受けなければいけませんが、△4四角に▲8五飛は△同飛▲同桂△9九角成で先手が悪いと思っていました。

よってそれ以外の手がないか考えたのですが、手が見つからず仕方なく▲8五飛と指しました。

ただしそこからの展開は全く思っていないような進行になりました。

本譜は▲8五飛△8四歩▲3五飛で、ソフトの評価値+89で互角。

この手順は、仕方なく▲8五飛と指したつもりだったのですが、後手は飛車交換を避ける△8四歩に▲3五飛と元の位置に戻った展開です。

将棋を続けていると、こう指されたらこちらが悪いなと思っても他の手が見えず仕方なく指すことがあるのですが、相手がこちらが悪いと思った手を指してこないケースがあり、これが本局の進行です。

対局中は不思議で仕方なかったのですが、後から調べるとこちらの読み筋が間違っていたようです。

最初の局面から△4四角以下▲8五飛△同飛▲同桂△9九角成▲8二飛△7二銀▲8三角で、ソフトの評価値+320で先手有利。

この手順は、飛車交換から後手が△9九角成と先に駒得する展開で、▲8二飛△7二銀に▲8三角までは1本道でここで△7一金と指されたら先手が悪いと思っていました。

△7一金以下▲7二飛成△同金▲同角成△7七香▲8八銀打で、ソフトの評価値+822で先手有利。

この手順は、▲7二飛成から2枚替えの展開で△7七香と打った手に▲8八銀打がいい手で、先手に角が入ると▲6三角△4二玉▲4一金で後手玉が詰んでしまいます。

この▲8八銀打も読みになかったです。

△7七香で△9八飛もありますが▲8八金打で、ソフトの評価値+582で先手有利。

これらより後手は飛車交換をせずに指すのが正しかったようです。

疑問が解決した1局でした。

苦しい局面は相手が迷うような手を指す

上図は、先後逆で▲8六同歩と銀を取った局面。ソフトの評価値+729で先手有利。

駒割りは、角と銀の交換で後手が駒得ですが、後手は飛車が働いていないのに対して先手は飛車が働いておりと4五の桂がいつでも▲3三歩と叩く筋があるので、先手が指しやすいです。

対局中は、後手が苦しいと思っていましたがここで具体的な手が全く見えず実戦は狙いが分かりにくい指し方になりました。

本譜は△5四金▲同飛△8八歩▲同玉△7五歩で、ソフトの評価値+1341で先手優勢。

この手順は、△5四金とすれば▲同飛で先手の飛車が軽くなるのでよくないとは思っていましたが、他の手が見えなかったので仕方なく指した感じです。

▲同飛に△8八歩から△7五歩で、▲7五同歩なら△8七歩▲同玉△4三角の準王手飛車を狙ったのですが、△7五歩を取らなければその展開になりません。

このような局面は、相手に迷わせるような指し方があると思うのですが、これを短い時間で指すのが結構難しいです。

△5四金では△5六歩がありました。ソフトの評価値+829で先手優勢。

この△5六歩は次に△5四金とする狙いですが、ここで先手に迷ってもらうという意味みたいです。

普通は▲5六同飛ですが、2二に角がいるので△5五歩と叩けば先手が取れるという意味です。

ただし先手が取れたからといって別に後手が有利になるわけではありません。

また5六飛の形が△4七角とすれば少し先手も嫌な形になります。

▲5六同飛△5五歩▲同成銀△4七角▲5七飛△3七歩成で、ソフトの評価値+190で互角。

この手順は△5五歩に▲同成銀とさせてから△4七角と飛車取りに打つ手です。

△4七角には飛車を逃げずに指して先手がいいようですが、▲5七飛も自然な手です。

以下△3七歩成として角にひもをつけて、この指し方はだいぶ差がつまった感じです。

△5六歩▲4三成銀△同銀▲3三歩△4七角▲5三桂成で、ソフトの評価値+823で先手有利。

この手順は、▲4三成銀から▲3三歩と攻める手ですが、△4七角と打って先手の飛車の活用をおさえます。

形勢は先手がいいですが、飛車が抑え込まれている形なので気分的には先手も嫌な展開です。

こうやって少しずつ先手に嫌な展開にして辛抱した方がよかったようです。

苦しい局面は相手が迷うような手を指すのが参考になった1局でした。

分かりやすい形で受ける

上図は、角換わりからの進展で△3七歩成と桂馬を取って▲同金に6二の飛車を△6一飛と引いた局面。ソフトの評価値+577で先手有利。

この局面は一時的に先手が桂損ですが、6五の桂馬が取れる形なので駒の損得はありません。

先手が2歩得しているので悪くはないとは思っていましたが、▲6五銀右と桂馬と取った時に△5四桂と打たれる筋が気になっていました。

よって先手有利というのは全く気がつきませんでした。

実戦は▲2四歩△同歩▲6五銀右△5四桂▲6七歩△6六桂▲同歩で、ソフトの評価値-8で互角。

この手順は、▲2四歩と突き捨てましたがどのように指していいか分からなかったのでとりあえず指した感じですが、後手に歩を渡したのは少し損だったようです。

△5四桂に▲6七歩と下から歩を打って受けたのもいまひとつだったようで、△6六桂に▲同歩という形が、6七の地点に空間があいているのと、6五の銀がやや中途半端な位置なので形勢を損ねたようです。

▲2四歩では▲6五銀右がありました。

▲6五銀右△5四桂▲同銀△同歩▲6七歩で、ソフトの評価値+467で先手有利。

この手順は、△5四桂に▲同銀とあっさり指してから△同歩に▲6七歩と打って受ける手です。

この局面は、銀と桂馬の交換でやや先手が駒損ですが、後手は歩切れで先手の2歩得です。

先手は桂馬が2枚持ち駒にあるので、▲3四桂や▲1六桂から▲2四歩など攻めの手としては困りません。

また▲8四角成から馬を作って手厚く指すこともできるようです。

後手は守りが固いのですがやや歩を使った細かい攻めがしづらい形で、先手は3七金と玉から離れていますが、バランスがいい形なので先手が指せるようです。

分かりやすい形で受けるのが参考になった1局でした。

後手の強襲の対応

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△1九龍と香車を取った局面。ソフトの評価値+817で先手有利。

この局面は後手は美濃囲いで金と銀は2枚の守りに対して、先手は矢倉で金と銀が3枚で守っているのでやや先手が固いですが、後手は1九に龍がいるのであまり油断はできない形です。

本譜は▲1一飛成△6二香でソフトの評価値+1002で先手優勢と進みましたが、△6二香で△8七香なら先手もまだ大変だったようです。ソフトの評価値+306で先手有利。

△8七香は1九に龍がいるので厳しい手で、▲同玉なら△8九龍があるので▲同金しかありません。

▲8七同金△7九角で、ソフトの評価値+483で先手有利。

△7九角には▲9八玉か▲7八玉しかありませんが、△6八角成から金を取って先手玉に張り付く形になれば結構うるさいです。

また後手に桂馬があるので△7五桂と金取りに打ちながら上部を手厚くできるので、先手も振りほどくのが大変です。

▲1一飛成では▲7五歩がありました。

▲7五歩△8七香▲同金△7九角で、ソフトの評価値+855で先手優勢。

▲7五歩は△同歩なら▲7四歩が厳しいので、この瞬間に△8七香から△7九角と厳しく攻めます。

△7九角▲7八玉△6八角成▲同銀△5四金▲7三角成△同桂▲5九香で、ソフトの評価値+1218で先手優勢。

この手順は、後手は角と金の交換から△5四金として角を入手する手ですが、▲5九香と受けて次に▲7四歩が厳しいので先手が指せるようです。

△7九角▲7八玉△6八角成▲同銀△5八金なら、▲6七銀直△6九龍▲8八玉△6八金▲7四歩△6七金▲6一飛成△同銀▲7三歩成△同桂▲8三銀△同玉▲7五桂以下詰み。

この手順は、後手は角と金の交換から△5八金と張り付いて先手も玉が薄いので神経を使う展開ですが、どこかのタイミングで▲7四歩と取り込み▲6一龍から▲7三歩成△同桂▲8三銀として▲7五桂を決め手にするイメージです。

この手順も決してやさしくはないですが、手の流れとして先手は駒がたくさん入れば▲6一龍から決めにいくという感じで、それまで先手がぎりぎりのところで辛抱する指し方です。

後手の強襲の対応が参考になった1局でした。