攻め合いにする手順

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値-394で後手有利。

この局面までは後手が少し模様が悪いと思って指していたので、やや指し手や気分が受け身になっていました。

ここで▲3五歩とどの程度効いているのかはっきり分からない手を指されて、直感で当面受けに回った方がいいと思い△同歩としました。

早指し将棋でなければ攻め合いの手順なども考えるのでしょうが、早指しだとそのような時間はありません。

実戦は△3五同歩▲4五桂△3六歩▲5八飛△5四歩▲9七角で、ソフトの評価値-176で互角。

この手順は、△3五同歩に▲4五桂と跳ねていつでも▲3三歩の叩きをみた展開です。

△3六歩と伸ばして次に△3七歩成でプレッシャーをかけたつもりでしたが、先に▲5八飛と回られ△5四歩に▲9七角とされると次に▲6四角がやや受けづらい形です。

▲9七角には△6三銀と受けて、以下▲6五歩なら△9五歩▲6四歩△9六歩のように指すべきでしたが考えがまとまりませんでした。

ただこれらの展開は後手が辛抱する展開なので、やや不満かもしれません。

△3五同歩では△6五歩がありました。

△6五歩▲同歩△8六歩▲同歩△7三桂で、ソフトの評価値-361で後手有利。

この手順は、6筋と8筋の歩を突き捨てて△7三桂と跳ねて攻め合いにする展開です。

遊んでいる8一の桂馬が攻めに使えるような展開になれば満足です。

また8筋の歩を突き捨てることで▲9七角と活用しづらい展開になっているのも大きいです。

△7三桂に▲6四歩なら、△6五桂▲6六銀△8八歩▲同角△8五歩で、ソフトの評価値-673で後手有利。

この手順は、▲6四歩の催促には△6五桂と跳ねて▲6三歩成を甘くします。

▲6六銀と逃げたときに△8八歩と叩いて▲同角に△8五歩と継ぎ歩をすれば▲8五同歩に△8六歩と垂れ歩で後手が指せるようです。

この手順の△8八歩に▲同玉なら△7五銀と打って▲同歩なら△8六飛から△6六飛を狙う感じです。

このようなやや細い攻めも、飛車と角と銀と桂馬をうまく組み合わせれば手になるようです。

攻め合いにする手順が参考になった1局でした。

持ち駒に角が2枚あれば△3九角

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲9四同銀と香車を取った局面。ソフトの評価値-344で後手有利。

この局面は、角と銀香の2枚替えで後手が少し駒損ですが、ここで後手の手番なのが大きく少し指せているようです。

ただし、後手の飛車の動ける範囲が狭く9四に銀がいるので少し狙われやすいです。

本譜は△9三歩と打って先手の銀を取りにいったのですが、これが悪かったようです。

△9三歩▲8七香△8六歩▲8五香で、ソフトの評価値+354で先手有利。

この手順は▲8七香に△8六歩と打って何とかなるのかと思っていたら▲8五香をうっかりしていました。

▲8五香で後手の飛車が死んだのでまずいと思っていたのですが、よく見ると△9二飛と逃げる手もあってまだ粘れる手はあったのですが、見えていませんでした。

実戦は△8七歩成▲8二香成△7八と▲同玉△6二金で、ソフトの評価値+800で先手優勢。

このような展開になると先手に飛車を渡して後手が苦しいです。

このようなところが手が見えてなくて、一直線に形勢が悪くなるのが昔からある悪い癖のようです。

△9三歩では△3九角がありました。

△3九角▲3八飛△4九角で、ソフトの評価値-492で後手有利。

この手順は、持ち駒に角が2枚あればたまにでる筋ですが、目線が8筋と9筋にばかりにいっていたので全く見えていませんでした。

△4九角に▲1八飛なら、△2七角成▲8七香△8四歩▲9三歩△7一金で、ソフトの評価値-379で後手有利。

この手順は、▲8七香に△8四歩と受けるのが冷静な手みたいで、▲9三歩で次に▲9一銀を狙っても△7一金で後手の飛車の動ける範囲が広くなるので後手が指せるようです。

△4九角に▲3九飛なら△5八角成▲7五角△4八馬▲6九飛△5八金で、ソフトの評価値-685で後手有利。

この手順は、△5八角成が次に△5七馬が王手飛車取りになるので▲7五角と受けた手ですが、△4八馬から△5八金と先手の飛車を取る形になって後手が指せるようです。

持ち駒に角が2枚あれば△3九角を考えるのが参考になった1局でした。

大駒の活用を先に考える

上図は、相掛かりからの進展で△6四香と打った局面。ソフトの評価値+454で先手有利。

駒割りは角と桂馬の交換で先手が駒得していますが、後手も桂馬や香車が先手陣に睨んでおり結構難しい局面です。

ここで先手は貴重な手番が回ってきたので攻めるか受けるか少し迷いましたが、実戦は受けに回ってやや失敗したみたいです。

本譜は▲5五歩△7七歩成▲同桂△同桂成▲同銀△7六歩▲8六銀△同銀▲同歩△6六桂打で、ソフトの評価値+220で互角。

▲5五歩は桂馬取りで攻めを催促したのですが、△7七歩成から後手は銀と桂馬を清算してから△6六桂打と進むと先手の▲5五歩と突いた手はあまりいきない感じです。

このような展開になると後手は小駒が活用できているのに対して、先手は1三の馬が全く働いていないのが気になります。

▲5五歩では▲2二馬がありました。

▲2二馬△2三金▲3二馬で、ソフトの評価値+377で先手有利。

この手順の▲2二馬に対して△4三金と逃げるのが自然ですが、▲4四歩△4二金▲3二とで先手の攻めが早くなります。

よって後手は先手を取って△2三金と馬にあたりますが先手は▲3二馬と潜り込んで、後手に迫る手順です。

今見てもこれが自然な感じですが、特に大駒が働くか働かないかの違いは大きいです。

私の将棋は以前から大駒がそのままになって終局というのが結構あって、盤面全体を見ていないことが多いようです。

本局も▲5五歩とすれば後手はがんがん攻めてくるというのは分かるはずですが、このあたりの大局観がいまひとつのようです。

短い時間で考えるときは、ひょっとしたら大駒の活用を先に考えるということ試した方がいいのかもしれません。

やはり大駒は小駒より働きが大きいので、いい手を指せば少しでも形勢が有利になりやすいようです。

大駒の活用を先に考えるのが参考になった1局でした。

単に飛車を下ろして攻め手を広げる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形から△7二同銀と桂馬を取った局面。ソフトの評価値+1037で先手優勢。

この局面は、銀と桂馬の交換で少し先手が駒得で、玉の守りも先手がしっかりしているので先手が指せているようです。

ここで先手の手番なのでどのように手を広げていくかという感じですが、本譜はあまりよくなかったようです。

本譜は、▲7四歩△同歩▲5五角でソフトの評価値+333で先手有利。

この手順は、▲7四歩として後手玉のコビンをあけた手で▲5五角と打って王手と▲1一角成をみて味がいいと思っていたのですが、これが意外と評価値を見るとたいしたことがなかったようです。

▲5五角に△7三桂打で後手玉がしっかりして、△7三桂打以下▲1一角成なら△1九龍で、ソフトの評価値+185で互角。

このような展開になると7筋の歩を突き捨てたのがむしろ傷になっているようで、将来後手から△7五桂を狙った角と桂馬と香車を使ったうるさい攻めが気になります。

やはり7筋の位はもう少し残しておいた方がよかったようです。

▲7四歩では▲4一飛がありました。

▲4一飛△7一桂で、ソフトの評価値+720で先手有利。

この手順は、▲4一飛と打って次に▲6二銀△同金▲7一角を狙った手です。

なお▲4一飛は候補手の1つで、ソフトは▲2一飛を推奨していました。

後手は3二に金がいるので、▲2一飛と打つと後手は3筋に歩が切れていると△3一歩のような底歩がありますが、この場合は2歩になり成立しません。

よって▲2一飛でも問題ないと思いますが、意味合いとしては▲4一飛と同じ狙いです。

後手は△7一桂と受けに桂馬を使うことで、先手玉が少し安全になるのが大きいようです。

△7一桂以下▲1一飛成△1九龍▲4一龍△8七香▲同金△7九角▲7八玉△6八角成▲同銀△3一金打▲6一龍△同銀▲8五歩で、ソフトの評価値+1449で先手優勢。

この手順は、▲4一龍に後手は受けてもじり貧になるので△8七香から△7九角として金を取ってから△3一金として龍を取る手ですが、▲6一龍から▲8五歩として先手が指せるようです。

ただしこのような後手の指し方も参考になりそうです。

単に飛車を下ろして攻め手を広げるのが参考になった1局でした。

少し辛抱して指す

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で相穴熊からの進展で△4六歩と突いた局面。ソフトの評価値-321で先手有利。

対局中は、と金を作って2一の桂馬が取れて1一の香車も取れそうな形でそれは満足なのですが、飛車の働きが後手の方がいいので少し先手が苦しいと思っていました。

しかし評価値が先手有利なのは全く気がつきませんでした。

△4六歩は手筋の突き捨てで、このような局面の対応が間違えやすいのですが本局もそのようになりました。

本譜は▲4六同銀△4七龍で、ソフトの評価値-137で互角。

▲4六同銀か▲4六同歩か対局中は迷ったのですが、先手を取った方がいいと思って▲4六同銀としたのが失着です。

▲4六同銀には△4七龍で銀取りになってかえって忙しくなった感じです。

△4七龍に▲5五銀なら△5七歩の垂れ歩が厳しいです。

△4七龍には▲2六角成と粘る手はありましたが、△3六銀成と遊んでいた銀が活用できる展開は先手はやや不本意です。

▲4六同銀では▲4六同歩がありました。

▲4六同歩△5七歩▲1一と△4七龍▲6九金で、ソフトの評価値+54で互角。

この手順は、△5七歩の垂れ歩の瞬間がややぬるいので▲1一とで香車を補充します。

△4七龍で次に△5八歩成を狙えば▲6九金で辛抱する展開です。

これが実戦的だったと思いますが、▲6九金はソフトの候補手の1つでしたが推奨手ではなく▲7四桂と打つ手でした。

▲7四桂に△7三銀なら▲6四銀△同歩▲6三香で、ソフトの評価値-104で互角。

このような手順がよく見えるなという展開ですが、さすがに鋭いです。

少し攻めが細いところはありますが、狙い筋としては応用が利きそうです。

ただし、できるだけ辛抱して駒を蓄えてから後手陣に迫れるのが理想的だと思います。

少し辛抱して指すのが参考になった1局でした。

9筋の地獄突きで手を広げる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で▲4六飛に△4三歩と歩を打って受けた局面。ソフトの評価値+541で先手有利。

この局面は、飛車と角の交換でやや先手が駒得をしており、先手が有利みたいですが後手も角を持ち駒にしているので先手は角の打ち込みに注意する必要があります。

本譜は▲2六飛△3六歩▲6五銀で、ソフトの評価値+324で先手有利。

この手順は、▲2八飛として2筋に飛車を戻して後手からの△2七角や△2八角の打ち込みを受けたのですが、△3六歩と先手の飛車の横利きと止めた手に▲6五銀と浮いていた銀を引いて、いまひとつ先手の狙いがはっきりとしない指し方です。

このあたりは後手の指し方に振り回されている感じもします。

▲2八飛では▲9六歩がありました。ソフトの評価値+622で先手有利。

▲9六歩はいかにも筋というような手で、後手玉は6二に歩がいるため壁になっています。

先手は9筋は位を取られていますが、後手が壁の陣形で9筋の守りが薄いので、▲9六歩という地獄突きの手が厳しいです。

次に▲9五歩から▲9四歩と歩を伸ばされては9筋の位を取った意味があまりないため△9六同歩です。

△9六同歩▲7五歩△3八角▲9三歩△同香▲9五歩△2九角成▲9六飛△8四桂▲9四歩△9六桂▲同香△9四香▲同香△7六歩▲9二飛△7一玉▲3四桂で、ソフトの評価値+1411で先手優勢。

この手順の▲7五歩は後手からいつでも△7六歩と角筋をいかした手があるのですが、先手は飛車の横利きで▲7六同飛とすることができます。

後手は△3八角から桂馬を取って△8四桂として粘り強い指し方ですが、先手も強く飛車を渡して攻めるのが参考になります。

先手の指し方はやや強引なところがあり、後手の角道を通した攻めを受けるのは怖いところもありますが、後手も壁になっているのでバランスはとれているようです。

9筋の地獄突きで手を広げるのが参考になった1局でした。

簡単に駒損を回復されないようにする

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で3四の飛車を△2四飛とぶつけた局面。ソフトの評価値+818で先手優勢。

この局面は後手が△2五桂と跳ねて▲同飛に△2四飛とぶつけた展開ですが、この瞬間は先手が桂得です。

飛車交換になりそうですが、先手は4七の銀が浮いているので銀をどうするかが課題です。

本譜は、△2四飛以下▲3五飛△3四歩▲2五歩△3五歩▲2四歩△同歩▲5六銀△4九飛で、ソフトの評価値+643で先手有利。

この手順の▲3五飛は歩切れを解消する手ですが、△3四歩に▲2五歩と打つ形なので、▲3五飛としなくても最初から▲2四同飛としてもほとんど変わらなかったと思います。

結局、飛車交換してから4七の銀が浮いているので▲5六銀と上がったのですが、△4九飛と打たれて次に△2九飛成が受けづらいのでややもったいなかったようです。

△4九飛に▲4七角と受ける手はありますが、△5四歩と突かれて△5五歩を狙われるとかえって先手が忙しい感じです。

▲3五飛では▲2四同飛がありました。

▲2四同飛△同歩▲5八銀で、ソフトの評価値+872で先手有利。

この手順は、あっさりと飛車交換してから▲5八銀と引いて自陣を固める手です。

4七の銀は▲5六銀に使うという先入観があると▲5八銀は見落としやすいかもしれません。

この局面はお互いに自陣が低い構えですが、先手の桂得です。

ここで後手の手番ですが、2九の桂馬と1九の香車を取って駒損を回復する狙いがあります。

▲5八銀に△2八飛なら、▲5六角△5四歩▲7六桂△6三銀左▲4一飛で、ソフトの評価値+1288で先手優勢。

この手順は、▲5六角と△2九飛成を受けるのがいい手のようで、△5四歩と突いて△5五歩を狙うのですが、▲7六桂と控えの桂馬を打って次に▲6四桂を狙います。

△6三銀左に▲4一飛と打って今度は▲8四桂を狙って、これは先手の理想的な展開です。

ここで大事なのは、▲5六角と打って△2九飛成に▲同角を用意して桂馬を取られないようにすることです。

△2九飛成と桂馬を取られると駒損が回復されさらに△1九龍と香車を取られると先手の香損になるので、駒損は避けたいです。

簡単に駒損を回復されないようにするのが大事だと分かった1局でした。

先手の攻め筋をどのように受けるか

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲7二歩と打った手に△同銀に▲9一龍と香車を取った変化手順の局面。ソフトの評価値-1191で後手優勢。

実戦は▲9一龍で▲8五龍だったので変化手順ですが、このときに後手はどう指せばいいか分かっていませんでした。

先手の次の狙いは▲8四桂ですが、後手は攻め合いにいくかその前に一旦受けに回るかの判断が迷う局面です。

評価値はだいぶ後手がいいですが、ここまで差が開いているのは気がつきませんでした。

ここでは2通りの指し方があったようです。

1つは攻め合いで△2九馬とする手です。

△2九馬▲8四桂△7一銀打▲7二桂成△同銀で、ソフトの評価値-1353で後手優勢。

この手順は、▲8四桂に△7一銀と受けるのが少し気がつきにくい受け方で、駒を足して受けます。

指されれみればなるほどですが、多分実戦では見えていないような気がします。

やはり受けるときはしっかりと受けないといけないみたいです。

この受け方は先手にもう一枚桂馬があればおかわりの▲8四桂がありますが、この場合は桂馬はありません。

後手は次に△3八馬と金を取る手があるので後手が指せています。

もう1つの指し方は▲1九龍に△8一香と先に受ける手です。ソフトの評価値-1206で後手優勢。

この△8一香は▲8四桂と打つのを受けた手で、部分的な形では△8一歩ですが▲8四桂と打たれます。

▲1九龍△8一歩▲8四桂△7一銀として、8一に歩を置くことで後手陣が固くなるという考えもあるようですが、後手はまだ△2九馬が回ってきていないのでやや受けすぎのようです。

よって△8一香ですが、そこで▲8二歩とすれば△2九馬と進みます。

△8一香▲8二歩△2九馬▲4八金△3六飛▲8一歩成△8六桂で、ソフトの評価値-1956で後手優勢。

この手順は、▲8二歩と打たれると香車が取られる形ですが、この瞬間に後手は△2九馬と桂馬を取って次に△3八馬を狙います。

▲4八金と逃げれば△3六飛が一見ぬるいような手に見えてうっかりしやすいのですが、▲8一歩成に取ったばかりの桂馬を△8六桂と打つのが厳しいです。

この△8六桂も部分的には形の手ですが、取ったばかりなので打つのをうっかりしやすいです。

この手順は、次に△7八桂成と金を取った手が△6八成桂以下の詰めろなので、この攻め合いは後手の1手勝ちのようです。

先手の攻め筋をどのように受けるかが参考になった1局でした。

大駒を交換して持ち駒にする

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3七歩成とした局面。ソフトの評価値+233で互角。

この局面は▲3七同飛か▲3七同桂かのどちらかが浮かびますが、対局中は少し迷いました。

別の手で△3七歩成に▲3五歩もありそうですが、△3八と▲3四歩△4八とで後手のと金が働いているのでこの場合は後手がいいです。ソフトの評価値-587で後手有利。

実戦は▲3七同桂△2七銀▲3五歩△同角で、ソフトの評価値+84で互角。

この手順は、遊んでいた2九の桂馬を少しでも活用として後手の2筋と3筋の攻めを重たくさせようとしたのですが、▲3五歩に△同角と取られる手をうっかりして後手の駒が捌けてきた感じです。

先手はゆっくりした流れから2一の桂馬と1一の香車を取りたかったのですがちょっと失敗したみたいです。

先手の飛車もあまり働きがよくないので、この場合はだいぶ損をしています。

▲3七同桂では▲3七同飛がありました。

▲3七同飛△同飛成▲同桂で、ソフトの評価値+183で互角。

この手順は、飛車交換でお互いの持ち駒に飛車が入る展開です。

ここで後手の手番ですが、先手は▲2一歩成から▲7四桂が狙いです。

▲3七同桂に△4九飛なら▲2一歩成△5八歩▲7四桂△5九歩成▲3一飛△6九と▲8二桂成△同玉▲5四銀で、ソフトの評価値+476で先手有利。

この手順は、桂馬を取ってから▲7四桂が狙いの一手ですが、後手も△4九飛から△5八歩と垂れ歩を打ってと金を作る展開でお互いの角が逃げないのが興味深くやや先手が指せそうです。

▲3七同桂に△5七歩なら▲同角△5九飛▲6六銀で、ソフトの評価値+380で先手有利。

この手順は、△5七歩の垂れ歩に▲同角としてから△5九飛と打つ手ですが、▲6六銀と銀を引いて使って先手も指せるようです。

これらの手順より、先手は飛車を交換してから持ち駒にした方が手が広かったようです。

大駒を交換して持ち駒にするのが参考になった1局でした。

簡単に駒損しない

上図は、2枚銀からの中盤戦で△8八歩と歩を打った局面。ソフトの評価値-1063で後手優勢。

この局面は、角と銀桂の交換で2枚替えで先手が少し駒得ですが、後手は守りもしっかりして龍を作っているのが大きく後手優勢のようです。

△8八歩は一見ゆっくりしているようでも先手から有効な手がなければ、△8九歩成と駒損を回復されと金攻めが間に合ってきます。

実戦は△8八歩以下▲2五歩△同歩▲2四歩△同金▲2五桂△2八歩▲同飛△8九歩成で、ソフトの評価値-1084で後手優勢。

この手順は、8筋の受けを放棄して2筋からあやを求めたのですが、しっかり受けられて△8九歩成とされると、相変わらず先手が苦しいです。

▲2五歩では2通りの指し方がありました。

1つは、▲2五歩で▲7七金△8二龍▲8四歩で、ソフトの評価値-1030で後手優勢。

この手順は、▲7七金と龍にあてて△8二龍に▲8四歩とする手です。

▲8四歩は一時的に後手の龍の働きをおさえる手ですが、このような手がなかなか浮かびません。

▲8四歩に△8九歩成なら▲同飛で、ソフトの評価値-1104で後手優勢。

この手は▲8九同飛とすることで次に▲8三歩成を楽しみにする手です。

実戦的には▲8九同飛に△7六歩のような手があってまだ先手が苦しいですが、元々の局面が先手が苦しいので仕方ないです。

▲8四歩に△同龍なら▲9七桂で、ソフトの評価値-1043で後手優勢。

この手は△8四同龍に▲9七桂と駒損をさけて逃げた手ですが、大駒は近づけて受けよで場合によっては▲8五歩と打って後手の龍の活用をはばむ展開です。

もう1つは、▲2五歩で▲7七桂△7六歩▲7八銀で、ソフトの評価値-1081で後手優勢。

この手順は、▲7七桂と逃げて△7六歩と打たれるとお手伝いのような手に見えますが、▲7八銀と打って先手を取って受けます。

この▲7八銀もなかなか浮かびませんが、△8二龍ならそこで▲6五桂と逃げます。

▲6五桂に△6四歩なら、▲5四歩△6五歩▲2五歩△同歩▲同飛△2四歩▲6五飛で、ソフトの評価値-949で後手優勢。

この手順は結局後手から桂馬を取られるのですが、その間に先手は飛車の活用ができた展開なので、苦しいながらも先手も楽しみができたようです。

どちらの手順も桂馬を簡単に取られないように7筋と8筋の駒を投入しているのが興味深いです。

簡単に駒損しないのが参考になった1局でした。