攻めの拠点を取り除く▲5七同銀

上図は、2枚銀からの進展で▲5五歩と歩を取った手に△5七歩と打ってきた局面。ソフトの評価値+380で先手有利。

△5七歩と打ってきたのも微妙なタイミングで、このようなやり取りにだいたいこちらが間違えることが多いです。

本当はこのような局面でしっかり考えて指すのが長い目で見れば強くなるような感じがするのですが、早指し将棋ではせいぜい考えて3分か4分くらいです。

本局もここから間違えたようです。

実戦は、▲4八金△6三銀▲5七金△7七歩成で、ソフトの評価値+27で互角。

▲4八金とかわした手に△6三銀と引いたのですが、そこで気が緩んだかふわっと▲5七金としたため、△7七歩成をうっかりしていました。

▲同桂なら△7六歩、▲同桂以外であれば△6五桂があり先手が駒損になり失敗です。

△7七歩成が見えてなかったので仕方ない面はありますが、△6五桂以上に警戒しておかなくてはいけませんでした。

▲4八金では▲5七同銀がありました。

▲5七同銀△6五桂で、ソフトの評価値+375で先手有利。

この手順は、△5七歩と打った手に逃げると5七に歩の拠点が残り先手玉が少し狭くなるので、▲5七同銀と歩を取り払う手です。

▲5七同銀に勢い後手は△6五桂と跳ねてきます。

△6五桂以下▲5四歩△8八角成▲同金△5七桂成▲同金△5五角▲6二銀△3七角成▲5一銀成△同銀▲3三桂△同桂▲同歩成△2六馬▲6三角で、ソフトの評価値+2001で先手勝勢。

この手順は、やや極端な例ですが△6五桂以下▲5四歩と駒の取り合いから△5五角と打つ展開で、△8八角成と△3七角成があって先手が失敗しているのかと思いますが、飛車取りに▲6二銀と打って先手が指せているようです。

このような展開になるのは、対局中に先手が有利と思っていれば選びくい選択ですが、△5五角と打たれてもそこで読みを打ち切るのでなく▲6二銀と攻め合いにいけるかどうかだと思います。

実戦的には先手も壁金で玉が狭いので神経を使いますが、一本道の変化になりやすいので勝ち負けが分かりやすいというのはあるようです。

攻めの拠点を取り除く▲5七同銀が参考になった1局でした。

角得の局面からどう指すか

上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で△2九飛成と飛車が成った局面。ソフトの評価値+1591で先手優勢。

この局面は、先手の角得ですが後手はそれを承知で角を損をして飛車が成ってきた展開で、後手玉がまだ固いので先手優勢といえ手数はまだかかります。

実戦は後手からの△8六桂が気になって▲7五銀としましたが、これがあまりよくなかったようです。

本譜は▲7五銀△5六歩▲5五角△9一玉▲3一龍で、ソフトの評価値+285で互角。

この手順は、▲7五銀に△5六歩がうるさい筋で▲5五角として壁の角が捌けて次に▲7四桂を狙ったのですが、△9一玉と穴熊の組まれました。

次に後手から△4四銀の龍取りと角取りがあるので▲3一龍としましたが、角得なのに評価値は互角になりました。

このあたりが将棋の難しいところで、丁寧に受けようと思って指すと後手がそれ以上有効な手を指して形勢が元に戻るという典型的なパターンです。

私の将棋の課題の1つで、優勢で進んでいるのですがここから優勢を維持できずにあっさりと互角になるというのが結構多いです。

先手の1手1手はそんなに悪くはないはずですが、組み合わせが悪いようです。

▲7五銀では▲5四桂がありました。

▲5四桂△8六桂で、ソフトの評価値+1405で先手優勢。

▲5四桂は直感で見えていたのですが、△8六桂の対応が分からなかったので指せませんでした。

△8六桂に▲同歩なら△8七銀▲同玉△6九龍▲7八銀△5八龍▲6九銀打で、ソフトの評価値+1043で先手優勢。

この手順は、△8七銀以下2枚の金が取られる形でだいぶ先手が駒損をしたようですが、この場面だけの損得は金金と銀桂の交換です。

▲6九銀打以下△2八龍▲6二桂成△同銀で、ソフトの評価値+1094で先手優勢。

ここまで進んでみると、全体で角銀と金の交換で実質角得でまだ先手が十分です。

また△8六桂には▲6八玉と逃げる手もあったようです。

▲6八玉以下△6九龍▲同玉△7八金▲5九玉△8八金▲2一飛で、ソフトの評価値+2014で先手勝勢。

この手順は、△6九龍以下△7八金として角が取られる展開ですが、▲2一飛の局面では、角と金の交換で、先手は2枚の飛車と▲5四桂が次に▲6二桂成と金を取る形なので先手十分です。

角得の局面からどう指すかが参考になった1局でした。

少し苦しくても辛抱して指す

上図は、相矢倉からの進展で△5二飛と6二の飛車が移動した局面。ソフトの評価値-323で後手有利。

この局面は後手の飛車と角と4五の銀が中央を制圧しており、先手は3七の銀が立ち遅れているので後手が指せるようです。

後手有利とはいえまだ微差の段階なので先手はまだ急ぐ必要はなかったのですが、本譜はまずかったようです。

本譜は▲2四角△同歩▲4一銀△5一飛▲3二銀成△同玉▲7三歩成△同角▲7四銀△8二角▲8五銀△同歩▲5五桂で、ソフトの評価値-789で後手有利。

この手順は、▲2四角と先手から角と銀の交換をして▲4一銀の割り打ちの銀を打ちます。

以下銀と金の交換となり、さらに7五の銀が8五の桂馬と交換になりました。

▲5五桂と打った局面では、金桂馬と角銀の交換でやや先手が駒損で歩の数も少ないのでだいぶ先手が悪くなったようです。

後手玉は薄くはなったのですが、先手は3七の銀と2九の桂馬が活用できていないので、少し先手の切れ模様です。

最初の局面が少し模様が悪いとはいえ、自分から駒損して攻めるのはまずかったようで辛抱が足りません。

▲2四角では▲5八飛がありました。ソフトの評価値-357で後手有利。

この手は△5六銀と受ける▲5八飛で実戦では見えてはいたのですが、利かされだと思って指せませんでした。

▲5八飛とすると飛車が攻めに使えなくなり受けに回るからという意味ですが、このようなしっかりとした受けの手を指さないと形勢が大きく変わるようです。

▲5八飛以下△9五歩▲8六歩△9七桂成▲同香△9六歩▲同香△同香▲9七歩で、ソフトの評価値-343で後手有利。

この手順は、▲5八飛に9筋から動いてくる手ですが、先手も▲8六歩と催促していい勝負のようです。

少し後手が指しやすいみたいですが、先手も後手の指し手に対応できているようです。

少し模様が悪くても辛抱して指していれば、短気を起こして自滅するより形勢を損ねるということは少ないようです。

少し苦しくても辛抱して指すのが参考になった1局でした。

重たい陣形をほぐす▲7四歩

上図は、相居飛車の2枚銀からの進展で後手が5筋の歩を突き捨ててから△6五銀とでた局面。ソフトの評価値+141で互角。

△6五銀は▲同銀なら△同桂が次に△5七歩と叩く筋で、この展開は先手が避けたいところです。

数手間に▲5八玉と組み替えたのですが、2段玉は後手の攻めに近いので受けるのに神経を使います。

先手がやや作戦負けかと思っていたのですが、互角で評価値が少し先手が良かったのは意外でした。

△6五銀に次の一手が全く見えず少し時間を使って考えたのですが、全く考えがまとまりませんでした。

本譜は△6五銀以下▲2四歩△同歩▲6八金△5六歩で、ソフトの評価値-336で後手有利。

この手順は、▲2四歩は将来▲2二歩とか▲2三歩を含みにした手ですが、まだ駒不足でタイミングが早かったようです。

▲6八金は5七の地点を補強した手ですが、2筋の突き捨てとあまり関連性がないです。

後手は△5六歩と歩の裏側に歩を垂らして後手有利になったようです。

▲2四歩では▲7四歩がありました。ソフトの評価値+127で互角。

▲7四歩は先手から角交換を狙う手で、ここで歩を突くとゆっくりした展開から急な流れの展開になりそうです。

▲7四歩以下△6六銀▲同歩△7四飛▲4二角成△同金▲7六歩で、ソフトの評価値+153で互角。

この手順は、角と銀がお互いの持ち駒になる展開で後手としては駒が捌けた感じですが、先手もやや重たい形がほぐれてバランスよく構えた陣形なのでいい勝負のようです。

最後の▲7六歩が中合いの受けで次に▲7五銀の狙いですが、△7六同飛なら▲6七銀と打ちます。

▲7六歩△同飛▲6七銀△7四飛▲5六角△8四飛▲2四歩△同歩▲7四歩で、ソフトの評価値+259で互角。

この手順は、大駒は近づけて受けよで▲6七銀と飛車当たりで受けて△7四飛に▲5六角と自陣角を打って手厚くします。

以下2筋を突き捨てて▲7四歩と後手の桂馬を狙う展開でいい勝負のようです。

最初の▲7四歩は見えるか見えないかみたいな手ですが、実戦で指さなくても考える候補くらいに上がるようになりたいです。

重たい陣形をほぐす▲7四歩が参考になった1局でした。

9筋の垂れ歩をどのように受けるか

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、△9八歩と歩を打った局面。ソフトの評価値-17で互角。

この局面は先手が9筋の端攻めをした手に後手が9筋を受けるのでなく△9八歩と垂れ歩を打った展開です。

先手はいつでも▲9二歩成とする手がありますので、普通は△9九歩成を受ける形ですが、受け方があまりよくなかったかもしれません。

本譜は△9八歩以下▲8八銀△8四歩で、ソフトの評価値-54で互角。

この手順は、▲8八銀として△9九歩成を受けた形ですが、先手は壁銀になって8八の銀が使いづらいです。

先手から9八の歩を取りきる形にはなかなかならないうえに、▲8八銀は動くと△9九歩成があるのでやや利かされ気味な感じです。

▲8八銀では▲8八玉がありました。

▲8八玉△8四歩▲9八玉△8三銀▲8八玉で、ソフトの評価値-126で互角。

この手順は▲8八玉として△9九歩成を受ける形で、以下▲9八玉から歩を取る展開です。

その間に後手は△8四歩から△8三銀と上部を手厚くする展開で、以下先手も▲8八玉と態勢を立て直す形です。

評価値的には▲8八銀とした手より少し悪いですがほぼ互角です。

形は▲8八銀より▲9八玉から▲8八玉とした方が先手の形がいいと思いますが、このあたりの評価値の判断は不明です。

先手は盤面の角に対して後手は持ち角なので後手の方が指しやすいかもしれません。

実戦の▲8八銀はほとんどのノータイムだった上に、▲8八玉は全くみえていなかったので、このあたりの大局観がいまひとつだったです。

棋譜並べなどをすると感覚的に▲8八銀でなく▲8八玉と指している方が多いように思います。

9筋の垂れ歩をどのように受けるかが参考になった1局でした。

銀が4段目にでて手厚く指す

上図は、相掛かりからの進展で△1二歩と打った局面。ソフトの評価値+487で先手有利。

この局面は駒の損得はありませんが、1筋をおさえているのと後手の6五の銀と7四の金が少し重たい形なので先手が少し指しやすいのかと思っていました。

評価値も少し先手がいいようでこのあたりはまずまずです。

ただしここからどのように指し手を広げるかが結構難しいです。

実戦は▲7五歩△同金▲2四歩△同歩▲同飛△3四歩で、ソフトの評価値+428で先手有利。

この手順は、▲7五歩に△同金とさせてから▲2四歩と合わせる手で、2筋の歩を交換してから△2三歩には▲6四飛を狙った手です。

後手は2筋を交換してから△3四歩としましたが、▲同飛なら△5四銀のような感じで粘るので▲2六飛としましたが、△2三歩ではっきりしない展開となりました。

なお▲2六飛では▲2二飛成△同金▲6二角で、ソフトの評価値+289で互角という指し方もありますが、少し指しやすいと思っている局面で飛車を渡すのは勇気がいります。

▲7五歩では▲8六飛がありました。

▲8六飛△8五歩▲2六飛△7六歩▲4六銀で、ソフトの評価値+495で先手有利。

この手順は、▲8六飛と回って飛車成りを狙います。

後手は△8五歩と打って受けますが、▲2六飛と戻ります。

後手の△7六歩も歩切れになるので指しづらい手ではありますが、▲4六銀とでてどうかという展開です。

どうも私の棋風は▲4六銀のような手を全く考えていないような感じで、4七の銀の形のまま▲5六歩と突いて5筋に歩が使えるようにしたいという固定概念がちょっと強いようです。

▲4六銀とでるといつでも後手から△5六歩のような手があるので、やや避けているという感じです。

たまたまだいぶ昔に棋譜並べをしたときに▲4七銀の形のまま▲5六歩と突いた将棋が印象に残っている影響かもしれません。

▲4六銀△5六歩▲同歩に△同飛なら▲5五歩で、ソフトの評価値+1065で先手優勢。

この手順は、△5六同飛に▲5五歩で後手は飛車が取られそうなので先手優勢です。

▲4六銀△5六歩▲同歩に△同銀なら▲5四歩で、ソフトの評価値+648で先手有利。

この手順は、△5六同銀に▲5四歩として△同飛なら▲5五銀のような感じで先手指せそうです。

銀が4段目にでて手厚く指すのが参考になった1局でした。

少しいい局面からの指し方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3五角と打った手に2六の飛車が△2五飛とした変化手順の局面。ソフトの評価値+1362で先手優勢。

実戦は▲3五角に投了だったのですが、△2五飛と逃げたら形勢は少しいいかとは思っていましたがどのように指すか迷っていました。

駒割りは角と銀の交換で先手が駒得で、5三に桂馬が成っているのでまずまずですが、まだ後手玉はまだ寄り筋ではないです。

色々な指し方があってかえって迷いそうな局面です。

ぱっと見は△2五飛▲6二成桂△3五飛▲7二成桂△同金▲3五金△3八銀不成で、ソフトの評価値+1136で先手優勢。

この手順は▲6二成桂から攻める手で、この手の流れを考えていました。

全体の駒割りは飛車と桂馬の交換でだいぶ先手が駒得になりましたが、将棋はまだまだで3五の金が遊んでいるので後手もまだ粘りがききそうです。

▲6二成桂では▲6三歩がありました。ソフトの評価値+1238で先手優勢。

この手は歩を使って後手の陣形を崩す手です。

次に▲6二歩成が厳しいので後手は△6三同銀です。

△6三同銀▲同成桂△同金▲6四歩△6二金▲6三銀△4四桂▲6二銀成△同金▲3七飛△3六歩▲3九飛で、ソフトの評価値+1540で先手優勢。

この手順は、▲6三銀に△4四桂が粘り強い手で先手は2枚の角の動きが遮断されますが、▲3七飛と歩切れを解消してどうかという展開です。

結局最初の局面は、後手玉に迫るのはまだ早い段階なので先手は盤面全体を使って駒を活用する展開がいいようです。

無理気味に攻めにいって攻めが切れて反動をくらうというのが一番まずいパターンでこれを一番やりがちです。

早く勝ちたいという気持ちを抑えて、寄せがない場合はじっくり指すという気持ちで指せるかどうか大事みたいです。

少しいい局面からの指し方が参考になった1局でした。

後手の強襲の受け方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で相穴熊からの進展で△5七銀と打った局面。ソフトの評価値+1で互角。

駒割りは角と桂馬の交換で先手が駒得ですが、△5七銀が厳しいのでいい勝負のようです。

ただし実戦の感覚では、後手が一時的に駒損ながらもがんがん攻めている展開なので先手としてはあまり面白くない展開です。

読み筋であったとはいえ△5七銀に受け損なうと後手の手が続くのでしっかり受けたいところですが、本譜はまずかったようです。

本譜は△5七銀以下▲7七銀打△6八銀成▲同金△8五桂で、ソフトの評価値-434で後手有利。

この手順は、穴熊なので受けるときは駒を埋めるというので反射的に▲7七銀打としたのが悪く飛車を取られてから△8五桂と打たれると後手の駒損がどんどん回復されています。

△8五桂に▲8六銀では△6六飛があるので先手の受けが失敗です。

後手玉の穴熊がしっかりしていて先手から攻める手がありません。

▲7七銀打では▲5五角がありました。

▲5五角△6八銀成▲同金で、ソフトの評価値-2で互角。

この手順は、自陣に駒を埋めるのでなく▲5五角とやや受けに利いているのかどうかがぱっと見で分かりにくい角を打つ手です。

後手は普通は飛車を取りますので△6八銀成としますが▲同金でどうかという展開です。

この瞬間が後手の飛車が直通してるので、何か技がかかれば先手がまずいような形です。

▲6八同金以下△7四桂▲6七金引△6六歩▲7七金寄△6五飛▲7八銀△5五飛▲同歩△4六角▲7九銀打で、ソフトの評価値+550で先手有利。

この手順は、後手は△7四桂から△6六歩とがりがり攻める手ですが、▲7七金寄とすると意外と後手も手が続かないようで少し無理のようです。

▲6八同金以下△1二香▲7九銀打△2九飛▲6四歩△5四歩▲4六角で、ソフトの評価値+144で互角。

この手順は、△1二香は▲1一角成を事前に受けた手で先手も▲7九銀打と埋める展開です。

△2九飛はいつでも△1九飛成を狙った手ですが、先手は▲4六角として香車を取られないようにするのが興味深いです。

実戦的にはまだ大変ですがいい勝負のようです。

後手の強襲の受け方が参考になった1局でした。

優勢な局面でどう指すか

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で▲6四歩と歩を取った手に△同金とした局面。ソフトの評価値+1064で先手優勢。

駒割りは互角ですが、後手の2七の銀と6二の角があまり働いていないのでここまでは先手が指せているようです。

ここからどのような指し方で優勢を維持するかが将棋の難しいところです。

本譜は▲2六歩△同飛▲4三歩成△同歩▲5三銀で、ソフトの評価値+1119で先手優勢。

この手順の▲2六歩に△同飛と利かせたのは、6二に金があって持ち駒に角があれば▲3五角が狙いの意味です。

ただし、持ち駒に角が入ったらという条件なのでうまくいかないと1歩損になります。

実戦は▲5三銀以下△同角▲同桂成と進みましたが、▲5三銀に△6三金は▲6二銀成△同金引▲5三桂成△同金▲3五角があります。

これらの手順で特に悪くはなかったようですが、ソフトは別の指し方を示していました。

▲2六歩で▲4三歩成△同歩▲1一角成△4四歩で、ソフトの評価値+1253で先手優勢。

この手順の▲4三歩成から▲1一角成は部分的には自然な手ですが、△4四歩とされたら先手が失敗かと思って指せませんでした。

手順に先手の角道が止められて、次に△4五歩とされると金取りになるので先手がまずいのではという感覚です。

△4四歩以下▲2一馬△4五歩▲5六金△1八銀不成▲6九飛△6五歩▲3一馬△4四角▲7七銀で、ソフトの評価値+1222で先手優勢。

この手順は▲1一角成から▲2一馬と大駒を活用する手ですが、後手も△1八銀不成から△2八飛成を狙った手です。

先手は▲3一馬として後手は△4四角とお互いに角を活用する展開で、▲7七銀までで先手優勢ですが、後手のあまり働いていなかった大駒が働く展開になるのが少し気になります。

お互いに手を尽くせば、将棋で片方が一方的に勝つというのは基本的にほとんどないので、これ位の展開は割り切って受け入れないといけないのかもしれません。

安全勝ちばかり望んでいてはいけないということみたいです。

優勢の局面でどう指すかが参考になった1局でした。

1歩損して受ける

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△5五銀左と4四の銀が出た局面。ソフトの評価値+785で先手有利。

対局中は、後手の8筋の歩が伸びていつでも△8七歩成とする筋があり、先手玉は7七とやや流れ弾に当たりやすい位置にいるので先手の模様があまりよくないかと思っていたのですが、先手有利は気がつきませんでした。

次に後手から△8七歩成▲同金△6六銀▲同玉△8七飛成の筋があるので先手はどこかで8筋を受ける形ですが、本譜はあまりよくなかったようです。

本譜は△5五銀左以下▲8五歩△6六銀▲同玉で、ソフトの評価値+48で互角。

この手順は△8七歩成の筋を▲8五歩として受けたのですが、普通の受けで以下△6六銀▲同玉となると後手もすっきりした形なので互角になったようです。

先手玉は4段玉で広いという意味はありますが、やや不安定なのであまり強い戦いができません。

やはり△6六銀▲同玉とした手順があまりよくないようです。

▲8五歩では▲5五同銀左がありました。

▲5五同銀左△同銀▲8三歩△同飛▲8五歩で、ソフトの評価値+614で先手有利。

この手順は、▲5五同銀左に△同銀とさせたときに▲8三歩と打ち捨てて△同飛とさせてから▲8五歩と打つ手です。

先手は▲8三歩と1歩を捨てて▲8五歩としたときに歩切れになるので少し指しづらいところはありますが、次に▲7二角が狙いです。

▲8五歩に△6六銀打なら▲8六玉△8二飛▲4二銀で、ソフトの評価値+1302で先手優勢。

この手順は、△6六銀打として銀を拠点とする手で以下△8二飛と飛車の位置を変えて辛抱する展開ですが、▲4二銀が何気に厳しい手です。

▲4二銀に△同金▲同歩成に△同玉なら▲2四飛で、▲同歩成に△同飛なら▲4三歩から▲5二角のような筋です。

▲4二銀に△2二玉も▲4一角が厳しいです。

このような展開になると意外と先手玉はしっかりしており、4三の歩が攻めの拠点に役立っているようです。

1歩損して受けるのが参考になった1局でした。