▲3五同銀が見えるか

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△6三金と上がった局面。ソフトの評価値+236で互角。

ここまでの手順は、先手は後手の振り飛車の捌きを抑えて持久戦にした展開です。

対局中は、3七の桂馬が浮いているの少し気になっていましたが、ここまで後手はそれを咎める展開でなくゆっくりした駒組みだったので、多分その指し方はしてこないだろうと思っていました。

しかし、ここから後手は3七の地点を攻める展開をしてきました。

本譜は▲6六歩△1五角▲4七金△3二飛▲1六歩で、ソフトの評価値+104で互角。

この手順は、このタイミングで△1五角として△3七角成を狙う手で、1六歩と突いていない手を咎めてきました。

△3七角成を受けるのであれば▲4七金か▲2七飛が自然ですが、実戦では▲4七金を選択しました。

以前の自分の感覚だと▲4七金は玉の守りから金が離れるのでだいぶ損をしたという感じですが、バランス的重視の考えだとあまり違和感がないです。

このあたりはその時の流行りの考えというのがあるみたいです。

ちなみにソフトも▲4七金は推奨手でしたが、▲2七飛も候補手の1つでした。

実戦は、▲1六歩に△5一角だったのですが△3五歩と突かれたときの対応が分かっていませんでした。

△3五歩に▲2七銀と辛抱するのは銀の形が悪すぎてとても指す気がしません。

▲1六歩△3五歩に▲1六歩△3六歩▲3八歩△3七歩成▲同金のつもりでしたが、ソフトの評価値+97で互角。

この手順は角と銀桂の交換で2枚替えなので先手が駒損ですが、後手も歩切れなのでいい勝負のようです。

ソフトの推奨手は、△3五歩▲同銀でソフトの評価値+507で先手有利。

この手順は、△3五歩に▲同銀とする手で全く見えていませんでした。

▲同銀以下△同飛▲3六歩△3七角成▲同金△3四飛▲2二角で、ソフトの評価値+599で先手有利。

この手順は、角と銀桂の2枚替えで先手が駒損も3六の歩と3七の金の位置がよく、後手が歩切れであまり手がないので、▲2二角からゆっくりした展開で先手が指せそうです。

▲3五同銀とする手が見えるかどうかで形勢が大きく変わる典型のようです。

▲3五同銀が見えるかが参考になった1局でした。

少し受けに回ってから攻め合い

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3四歩に3三の角が△5五角と出た局面。ソフトの評価値+597で先手有利。

対局中は、後手が数手前に△7二歩打っており後手から△6五桂から△7七歩という攻めがないので少し指しやすくなったかと思っていましたが、後手が飛車を成る手があるので、それを受けるかどうかが気になっていました。

受けるなら▲4六歩ですが、先手の飛車の横利きがなくなるので働きが悪くなると思い攻め合いにいったのですが。これがよくなかったようです。

本譜は▲5四桂△4七飛成▲6二桂成△4九龍▲7九金寄△6五桂で、ソフトの評価値+160で互角。

この手順は、▲5四桂から▲6二桂成として攻め合いにいったのですが、別に駒を取る手でなく次に▲5二歩成としても△同金▲同成桂で、駒が後手玉と反対にいくので効率が悪いです。

後手は飛車が成って△6五桂と打つと△7七歩は二歩で打てませんが、後手の攻めが先手玉に迫ってきているのでだいぶ先手が損をしています。

△6五桂と打つまではこの手順で仕方ないと思っていましたが、以下▲6六銀△1九角成となると次に△7六香があるので、先手がまずいです。

▲5四桂では▲4六歩がありました。ソフトの評価値+510で先手有利。hhh

▲4六歩は後手の飛車成りを受けた手ですが、先手の飛車の横利きも消えているので、だいぶ先手が損をしているかと思ったいた大局観がいまひとつでした。

▲4六歩に△6五桂なら▲6六銀△4六角▲5四桂△4五飛▲6二桂成△1九角成▲4六歩△3五飛▲6三成桂△3九飛成▲5九桂で、ソフトの評価値+364で先手有利。

この手順は、▲4六歩に△6五桂と攻めの拠点を作ってから△4六角とする手で、先手は以下▲5四桂から▲6二成桂と本譜と同じような指し方をする展開です。

途中で△1九角成に▲4六歩と打つのが、後手の飛車と馬の働きを1歩で少し鈍くする狙いで細かいです。

後手は△3五飛から飛車を成る展開に先手は▲6三成桂から▲6四角を狙います。

後手が飛車を成る展開は結構厳しいのですが、先手も▲6三成桂から攻め合いでどうかという感じです。

先手有利といってもほとんど互角の感じです。

少し受けに回ってから攻め合いが参考になった1局でした。

横歩を取って飛車を活用する

上図は、矢倉模様から後手が△6四銀から△7五歩と早めに動いた展開で、先手が2筋の歩を交換してから△2三歩と打った局面。ソフトの評価値+376で先手有利。

対局中は、後手の攻めの銀と先手の守りの銀が早めに交換になったので、先手が少し悪いという先入観がありました。

ただし、現在の評価値が先手有利だったのはやや意外でした。

△2三歩に▲3四飛も少し見えたのですが、△3三歩と打たれると継続手がないと思って▲2五飛と引いたのですが、ソフトの評価値-216で互角。

この手はチャンスを逃したようで、▲2五飛としても先手の次の狙いがはっきりしません。

実戦は、▲2五飛に△8六歩と打って▲同歩に△8七歩といった展開になりました。ソフトの評価値-153で互角。

この手順はやや先手が攻められる手で、面白くなかったかもしれません。

▲2五飛では▲3四飛がありました。

▲3四飛△3三歩で、ソフトの評価値+394で先手有利。

この手順は、▲3四飛と横歩と取れば△3三歩と打たれて飛車が死にそうな感じです。

それで先手の手が続かないと思っていたのですが、ここで意外な手がありました。

△3三歩に▲4四角で、ソフトの評価値+365で先手有利。

この手順では、△3三歩に▲4四飛とするのが手の流れから自然に考えるのですが、△同歩▲同角△2九飛で、ソフトの評価値-576で後手有利。

この手順は、先に飛車を渡して王手になるので先手が少し苦しそうです。

よって△3三歩には▲4四角とするのがうっかりしやすい手です。

▲4四角に△3四歩なら、▲2二角成△同金▲5三桂成で、ソフトの評価値+680で先手有利。

この手順は、後手に飛車を取られますが、角を捌いてから▲5三桂成が▲4二銀の詰めろなので、先手も指せそうです。

▲4四角に△同歩なら、▲同飛△3四歩▲3三銀△同桂▲5三桂不成で、ソフトの評価値+363で先手有利。

この手順は、角と銀の交換から△3四歩を飛車を狙って指しますが、▲3三銀が強烈で△同桂に▲5三桂不成で、先手も指せるようです。

ただし手の流れはすごく難しく、▲3三銀と捨ててから▲5三桂不成はまず見えません。

まだまだ難しい展開ですが、横歩を取って飛車を活用するのが参考になった1局でした。

飛車を切るか逃げるか

上図は、相掛かりから△1九歩成と歩を取って成った局面。ソフトの評価値+171で互角。

駒割りは桂馬と香車の交換でほぼ互角ですが、後手から飛車成りが見えているので先手も忙しい局面です。

本譜は、▲2四飛△同飛▲5四桂△5三銀▲3一角△5四銀▲4二銀で、ソフトの評価値-243で互角。

対局時は飛車を横に逃げる手も見えたのですが、働きが悪くなるより銀と交換した方がいい思いやや無理筋かとは思いましたが▲2四飛としました。

以下▲5四桂は▲4二銀△5二玉▲4一角の詰めろですが、△5三銀と受けられて以下▲3一角としますが互角のようです。

▲2四飛はそこまで悪い手ではなかったようですが、別の指し方があったようです。

▲2四飛では▲5九飛がありました。

▲5九飛△1八飛成▲2七角で、ソフトの評価値+143で互角。

棋風的に短い時間では▲2四飛のような手は見えるのですが、▲5九飛のように逃げる手が見えていないようです。

時間がたくさんあれば他の手も考えることができますが、短い時間では直感がほとんどになります。

▲2四飛をほとんどの時間で考えてうまくいかないから別の手を考えるということが短い時間ではできずに、結局無理気味でも▲2四飛のような手を選択します。

やはりこのあたりは直感が少し悪いという感じです。

▲5九飛に△1八飛成で先手失敗のようでも▲2七角があります。

この▲2七角というのも直感がよければ直ぐに浮かびそうです。

▲2七角に△2八龍なら▲2九歩△同と▲同飛△同龍▲同銀△3九飛▲3一飛△4一香▲2八銀△8九飛成▲6三角成で、ソフトの評価値-1189で後手優勢。

この手順で思ったのが、先手は自ら飛車交換の形に持っていって先手が▲6三角成で指せるのかと思っていたのですが、評価値は圧倒的に後手優勢だったのが意外でした。

一言で言えば先手が失敗しているということですが、ソフトの評価値はその場面では互角のようでも、数手先に候補手のような手を続けても差がついてくることが終盤では多いです。

終盤は詰む詰まないが直ぐに分かるので、評価値の変動も大きいです。

この場合は△8九飛成と先手玉が急に危なくなったが大きいです。

このように考えると、最初の局面は互角というよりやや後手の方が有利のように見えます。

ややすっきりしませんが、やはり形勢を判断するというのは結構難しいです。

飛車を切るか逃げるかが参考になった1局でした。

見た目以上に難しい局面

上図は、相掛かりからの進展で△3一金打とした局面。ソフトの評価値+635で先手有利。

駒割りは、金桂と銀の交換で先手が桂損していますが、飛車が成りこんでおり5三に成桂が働いているので先手が指せそうです。

ここでうまい決め手がありそうな局面ですが、△3一金打もしぶとい手なのでまだ大変なようです。

実戦は▲4二銀△同金上▲同成桂△同玉▲7五角△6四桂▲2二龍と進んでだいぶ先手がよくなったと思っていたのですが、ここで△8七銀がありました。ソフトの評価値-421で後手有利。

この手順は、▲4二銀から清算して▲7五角と王手飛車をかければ△6四桂に▲2二龍△同金▲8六角でだいぶ駒得になって先手がいいと思っていましたが、ここで△8七銀がありました。

駒の取り合いになって、王手飛車をかけて▲2二龍までで先手良しと読みを打ち来ると、△8七銀にはどきっとします。

△8七銀以下▲6八玉△2二金▲8六角△8九飛で、ソフトの評価値+2で互角。

この終盤は、ソフトの形勢判断の変動も大きく難しくてよく分かりません。

手の流れは角をどこかのタイミングで▲7五角と使う筋ですが、最初の局面では▲4二銀で▲7五角があったようです。ソフトの評価値+688で先手有利。

この手順は▲4二銀と清算してから▲7五角でなく、単に▲7五角と飛車取にりでる手です。

清算してからの▲7五角は王手飛車ですが、単に▲7五角は普通の飛車取りです。

▲7五角に△5三銀なら▲2二龍△8五飛▲2五龍で、ソフトの評価値+540で先手有利。

この手順は、△5三銀と玉頭にある成桂を取りますが、▲2二龍と角と取ってから▲2五龍として先手の駒得です。

▲7五角に△2三金なら▲4二銀△同金▲同成桂△6二玉▲8六角で、ソフトの評価値+618で先手有利。

この手順は、△2三金には▲4二銀から成桂を活用して▲8六角と飛車を取って先手指せそうです。

ただし、最初の局面で▲4二銀でも▲7五角でも見た目以上にまだ大変な局面のようです。

見た目以上に難しい局面だったのが参考になった1局でした。

飛車を取らせてもそれなりにいい勝負

上図は、角換わりから後手右玉の進展で△6五歩と突いた局面。ソフトの評価値-31で互角。

対局中はやや先手の作戦負けで△6五歩に▲同歩と取れないようではだいぶ先手が悪いと思っていました。

本譜は△6五歩▲4八角で、ソフトの評価値-49で互角。

▲4八角は将来後手の△3九角のような手の先受けの自陣角ですが、評価値がそんなに悪くなかったのが驚きでした。

なおソフトの推奨手は▲4八角では▲3九角だったのですが、意味合いは同じでも先手の飛車の横利きが効いている違いです。

ただしどちらも受けが主体の自陣角なので指しにくい手ではあります。

対局中は、▲6五同歩と取ったらどの程度先手玉が危険なのかが気になっていました。

△6五歩以下▲同歩△同桂▲6六銀△3九角▲1八飛△6六角成▲同金△5七桂成で、ソフトの評価値-36で互角。

この手順は△3九角から角と銀の交換で△5七桂成とする展開です。

部分的には先手の失敗というイメージだったのですが、評価値はそこまで悪くないのが驚きでした。

△5七桂成の時点で読みを打ち切るような感じですが、実戦的にはまだまだ難しそうです。

△5七桂成以下▲5八銀△2七銀▲5七銀△1八銀不成▲同香△3九飛で、ソフトの評価値-115で互角。

この手順は、先手は飛車を見捨ててから成桂を取る展開で△3九飛まで一直線のようです。

先手は結構豊富な持ち駒ですがやや玉が弱く、後手は飛車があるのが大きいです。

△3九飛以下▲8八玉△3七飛成▲6五桂△6一桂▲6四歩△同銀▲6三歩△同玉▲4八銀打△3八龍▲9七角で、ソフトの評価値+495で先手有利。

この手順は△3七飛成の瞬間に▲6五桂と攻めの拠点を作ります。

▲6五桂には強く△5七龍▲7三角△7二玉▲8二銀のような展開もありますが、後手は△6一桂と打つのが自然です。

△6一桂に▲6四歩と銀の頭に歩を叩いてから△6四歩の筋を消して、▲4八銀打と玉の遠いところに防波堤を作るのが大きいです。

△3八龍に▲9七角と自陣角を打って▲6四角を含みにすれば先手指せそうです。

飛車を取らせる展開もそれなりにいい勝負なのが参考になった1局でした。

歩を使った細かい動き

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形から▲5五歩に突いた手に△5四歩とした局面。ソフトの評価値+65で互角。

先手は穴熊に対して後手は銀冠で8筋に位を取った手厚い陣形です。

△5四歩には▲5六飛としたのですが、ソフトの評価値はあまりよくなくソフトの推奨手は▲6五歩、次善手は▲5四同歩でした。

しかし、▲6五歩には△4八角成、▲5四同歩には△同銀で、読み筋がどうこうというより一目で指しにくいと思ったから全く考えていませんでした。

▲6五歩や▲5四同歩を調べる気にはあまりならなかったので、今回は▲5六飛からの展開が気になりました。

実戦は▲5六飛△5五歩▲同飛△5四銀▲5六飛△4六歩で、ソフトの評価値-37で互角。

▲5六飛に△5五歩から銀を出て△4六歩が手筋です。

△4六歩と突くことで将来△4五銀や△4五桂と出る展開もありそうです。

評価値では互角なので、先手もここまではそんなに悪くはないようです。

実戦は▲4六同歩△3六歩▲同歩△5五歩▲5七飛△2五桂で、ソフトの評価値-267で互角。

この手順は▲4六同歩としたのですが、△3六歩から△5五歩と銀を守ってから△2五桂が軽い捌きで少し先手が抑え込まれたようで損をしたようです。

△4六歩には▲同飛がありました。

▲4六同飛△4五銀▲2六飛△3六歩▲4六歩で、ソフトの評価値+18で互角。

▲4六飛は△4五銀▲2六飛△3六歩で悪いと思ってそれ以上は考えてなかったのですが、手はあるようで▲4六歩がありました。

▲4六歩が見えていたら多分▲4六同飛としていたと思いますが、実戦で見えないと全く違う展開になります。

▲4六歩に△同銀なら▲3六飛でソフトの評価値+185で互角。

この手順は、▲3六飛となれば先手の飛車が軽くなり数手前と違って理想的な展開です。

よって数手前に戻って▲2六飛に△3六歩と突くのはあまりよくないとなれば、さらに数手前の△4六歩は突かずに△5五歩もあったようです。

このあたりの歩を使った細かい動きの数手は、居飛車対振り飛車の持久戦にはよく出そうで結構難しいです。

歩を使った細かい動きが参考になった1局でした。

攻防の桂馬を打つ

上図は、相掛かりからの進展で▲9七角と8八の角と出た手に△7五歩と突いた局面。ソフトの評価値+1109で先手優勢。

駒割りは香車と桂馬の交換でほぼ互角ですが、後手は飛車と角の働きが悪いので先手が優勢です。

△7五歩は大駒を近づけて受けよの手で、▲5四歩△同飛▲3一角成を受けた手です。

対局中は、▲7五同角が直ぐに浮かびましたが△6四銀と打たれた時の対応が分かっていませんでした。

△6四銀に角が逃げるのは手の流れが少しおかしいように思っていて、後手は7筋の歩が切れれば△7七歩など先手にとって嫌な手が将来ありそうです。

よって実戦は▲7五同角としなかったのですが、あまりよくなかったようです。

本譜は、▲6八玉△5四飛▲4六桂△1四飛で、ソフトの評価値+579で先手有利。

この手順は、▲6八玉と後手の飛車筋を受けた手ですが、効果は不明です。

後手は危ない形だった飛車を△5四飛から△1四飛として△2四銀から飛車成が楽しみになりました。

また後手の3一の角道が通って先手も▲7五角としづらくしています。

この数手の交換で評価値はまだ先手有利ですが、後手の方がだいぶ得をしたようです。

▲6八玉では▲7五同角がありました。

▲7五同角△6四銀▲同角△同歩▲5五桂で、ソフトの評価値+1112で先手有利。

この手順は、△6四銀にあっさりと▲同角として角と銀の交換にするのが全く見えていませんでした。

△6四同歩の次の手が分からなかったのもその理由の1つです。

△6四同歩に▲5五桂と打つのが全く見えませんでした。

▲5五桂の意味は、次に▲5四歩△同飛▲4三桂不成が狙いで、後手の飛車の利きを受けた手でもあります。

▲5五桂は攻めにも受けにも利くようです。

▲5五桂に△5四歩なら、▲4五桂△5五歩▲5三桂不成△同角▲5四歩で、ソフトの評価値+1273で先手優勢。

この手順は、後手は△5四歩は敵の打ちたい所に打ての格言に沿った手ですが、▲4五桂と跳ねて以下先手の駒得で先手が指せそうです。

▲5五桂では▲4五桂と直接的に跳ねるのが自然のようですが、▲5五桂と少しひねって指すのが興味深いです。

攻防の桂馬を打つのが参考になった1局でした。

無理に動いて悪くなる

上図は、横歩取り青野流からの進展で△1五歩と突いた局面。ソフトの評価値-380で後手有利。

駒割りは角と金の交換でいい勝負ですが、後手は龍を作っており自陣龍の形です。

対局中は、先手が少し指せているのかと思っていましたが、評価値は逆で後手の方がいいようでした。

やはり自陣龍とはいえ龍の力は大きいのと、先手は2七の角の働きがいまひとつなのが評価値に出ているようです。

実戦は、先手も攻める手がないので手待ちみたいな感じにもしたかったのですが、後手が1筋と2筋から動いてくる手が気になってやや無理っぽいかと思って▲7四歩としました。

▲7四歩△3五歩▲7三歩成△同銀▲8五桂△8二銀で、ソフトの評価値-914で後手優勢。

この手順は、▲7四歩に△同歩なら▲4六角が狙いですが当然後手は歩を取らずに△3五歩と▲4六角で龍を狙う筋を消します。

先手はいまさら攻めないわけにはいかないので、歩を交換してから▲8五桂と跳ねましたが△8二銀とじっと受けられて先手の攻めは無理筋です。

後手に桂馬が入ると△5五桂や△7五桂があり、それだけでも結構先手はいやな形です。

▲7四歩では▲5六歩がありました。ソフトの評価値-444で後手有利。

▲5六歩△2六歩▲4九角△1六歩▲同歩△1八歩▲同香△1九金▲8二歩△同金▲7四歩で、ソフトの評価値-486で後手有利。

この手順は、▲5六歩と様子見で後手から動いてもらうような手です。

後手は△2六歩と押さえてから1筋に手を広げて△1九金と打って駒得を図る展開です。

△1九金は打ちにくいのですが、先手からあまり攻め手がないのを見込んでいます。

先手は▲8二歩と手筋の歩を捨てて後手の形を崩してから▲7四歩と打ってどうかという展開です。

先手はどこかで▲4六角と打つ狙いですが、ちょっと苦しい局面ではあります。

この手順は実戦と部分的に似ていますが、後手は1筋に金を使っているのが実戦と違います。

後手の1筋の金が駒得して活きる展開になれば後手優勢ですが、金が遊べば先手もチャンスがあると思って指すしかなさそうです。

無理に動いて悪くなるのが参考になった1局でした。

力をためる▲3五歩

上図は、先手急戦矢倉調の進展から▲4五歩と突いた手に△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+129で互角。

対局中は、▲4五歩に後手がどう指すか分かっておらず△3三桂も全く考えてなかったです。

△3三桂の狙いがよく分からず、ほとんど時間を使わず▲2一金と攻めたのですがこれがよくなかったようです。

▲2一金△7五角で、ソフトの評価値-181で互角。、

この手順は、2一の地点に空間があいたので▲2一金と打ったのですが△7五角とされると後手の角が活用しやすくなりました。

また、△7五角とすることで壁になっていた後手陣がほぐれてきた感じです。

以下▲2二金のような手はありますが△同金で、意外と後手陣がバランスがとれているようです。

▲2一金は急ぎすぎのようで▲3五歩がありました。ソフトの評価値+65で互角。

▲3五歩は後手陣に効いているかどうかぱっと見でよく分からない手です。

▲3五歩では直線的な手として▲4四角や▲4四歩や▲7二金のような手がありそうですが、ここで▲3五歩はなかなか指せないです。

先手の持ち駒に歩があれば考えるかもしれませんが、歩切れの状態で▲3五歩は浮かびません。

評価値は少し落ちていますが互角なので、それなりの手のようです。

▲3五歩は直線的な手を続けても攻めが切れるということで、後手にも動いてもらって含みをもたせたという感じです。

中盤で1手パスに近いような感覚の手が指すのは、心に余裕がないと指せないかもしれません。

▲3五歩に△同歩なら、▲4四歩△3六歩▲同銀△5四銀▲3四歩△5五銀▲3三歩成△同銀▲5五歩で、ソフトの評価値+558で先手有利。

この手順は、△3五同歩はやや甘いようですが▲4四歩と歩を取って次に▲4三金や▲3四歩を狙っています。

このような展開になれば、▲3五歩と突き捨てた手は効いている感じです。

▲3五歩に△8五桂なら、▲3四歩△8八歩▲同金△7七銀▲3三歩成△同銀▲3四歩△同銀▲4四角で、ソフトの評価値+19で互角。

この手順は、▲3五歩に受けずに△8五桂から攻める手で、△7七銀はやや重たい攻めですが先手は▲3三歩成から▲3四歩と攻め手いい勝負のようです。

やはり将棋は攻める手だけでなく、少し間合いを図って指す方が手が広くなるという感じです。

力をためる▲3五歩が参考になった1局でした。