歩を突き捨てて攻めの拠点を作る

上図は、後手雁木からの進展で4二の玉が△3一玉とした局面。ソフトの評価値+309で先手有利。

対局中は、先手が手を作っていくのは難しいと思っていましたが、評価値は先手有利は意外でした。

本譜は、▲2五桂△同桂▲同飛△9五歩▲同歩△7五歩で、ソフトの評価値-347で後手有利。

この手順は、先手は▲2五桂から桂馬の交換をしたのですが、後手にあまり響いておらず△9五歩から△7五歩と教科書通りの指し方をされて先手苦しいです。

△7五歩に▲同歩なら、△7七歩▲同桂△同桂成▲同銀△6五桂で、ソフトの評価値-753で後手有利。

この手順は、7筋の歩を突き捨てた効果で、△7七歩と叩くことができ以下おかわりの△6五桂で先手がもちません。

△9五香と捨ててから△9七角や△7七歩が厳しいです。

▲2五桂とするのは、後手に手が広くなるのでまずかったようです。

▲2五桂では▲3五歩がありました。

▲3五歩△同歩▲1六角で、ソフトの評価値+236で互角。

この手順は、▲3五歩と突き捨ててから▲1六角と打つ手です。

▲1六角は次に▲3四歩と打つ狙いですが、後手もどのように受けるか悩みそうです。

▲1六角△3四角▲同角△同銀▲6五銀△同歩▲2六桂△4三銀打▲1六角で、ソフトの評価値+403で先手有利。

この手順は、△3四角と合わせた手ですが角交換の後に▲6五銀から▲2六桂と打つ手があり、△4三銀打の受けに少し重たい手ですが▲1六角と打つと先手が駒得できそうです。

最初の局面の▲1六角に△3六歩なら、▲同銀△3四歩▲3五歩△同歩▲同銀で、ソフトの評価値+409で先手有利。

この手順は、△3六歩から△3四歩と歩を突き捨てて敵の打ちたい所に打ての△3四歩ですが、▲3五歩と合わせて難しいながらも先手指せそうです。

歩を突き捨てて攻めの拠点を作るのが参考になった1局でした。

桂馬を自陣に打って受ける

上図は、後手角交換振り飛車から△6五歩と突いた局面。ソフトの評価値+267で互角。

この局面は、先手の桂得で後手の3三の銀が遊び駒になっているのですが、意外と難しく形勢は互角のようです。

後手の5筋の位の特に5四の金の圧力が大きいと思います。

後手の△6五歩もなかなかの手で、3三の銀は活用する展開にはならないようです。

実戦は△6五歩に対して▲6八飛△6六歩▲同金△6五歩で、ソフトの評価値-154で互角。

この手順は、▲6八飛と6筋を飛車で受けたのですが、△6六歩から平凡に△6五歩とされるとよくなかったようです。

△6五歩に▲6七金は△3九角成がありますので▲6五同桂としたのですが、△6六角と金を取る手があり以下▲同飛に△6五金で、ソフトの評価値-164で互角。

この展開は、駒損を回復されて後手の陣形が少し手厚いので先手の対応がよくないみたいです。

△6五歩には▲5八桂がありました。ソフトの評価値+316で先手有利。

この手は、駒得していた桂馬を受けに使う手です。

▲5八桂に△6六歩なら▲同桂が手順に金取りになります。

▲5八桂△6六歩▲同桂△6四金▲同角△同銀▲7四桂△7一玉▲6五歩△同桂▲同桂△同銀▲6四金で、ソフトの評価値+729で先手有利。

この手順は、▲6六同桂から角と金を交換してから▲7四桂と王手の形になると急に後手玉が危なくなります。

▲5八桂に△6四金なら、▲6五桂△同桂▲3五歩△同歩▲6五歩△同金▲6六歩で、ソフトの評価値+286で互角。

この手順は、▲6五桂から桂馬の交換でじっくりした展開になりそうですが、まだ先手が駒得していますのでいい勝負のようです。

桂馬を自陣に打って受けるのが参考になった1局でした。

角のラインの受け方

上図は、後手が角交換振り飛車からの進展で△6四角と打った局面。ソフトの評価値-47で互角。

対局中は、△6四角は考えてはいたのですが、うまい受け方が分からず本譜は受け損なったようです。

本譜は▲1八飛△2六歩▲同歩△2八歩で、ソフトの評価値-383で後手有利。

この手順は、△6四角に▲1八飛と逃げて以下△2六歩から△2八歩まで進むのは考えていましたが、悪いなりに仕方ない展開かと思っていました。

△2八歩以下▲6五歩△7五角▲6六銀左△同角▲同銀△2九歩成で、ソフトの評価値-421で後手有利。

この手順は、▲6五歩に△7五角が当然ですがうまい手で、以下角と銀桂の2枚替えでさらに1九の香車も取られそうなので後手がいいです。

▲1八飛では▲3七角がありました。

▲3七角△同角成▲同桂△6四角▲3八金で、ソフトの評価値+29で互角。

対局中は▲3七角は少し浮かんだのですが、交換してから再度△6四角に▲3八金で先手が悪いかと思っていました。

ここで気になっていた手が△3五歩で、以下▲同歩△7五角で次に△3六歩と打つ手の受け方が気になります。

▲3八金以下△3五歩▲同歩△7五角▲3四歩△同銀▲3六歩で、ソフトの評価値-1で互角。

この手順は、△3五歩と打ち捨てることで3六に空間をあける手で次に△3六歩を見ています。

それに対して先手は▲3四歩と突き捨ててから▲3六歩と敵の打ちたい所に打ての格言に沿った手です。

以下△3五歩▲同歩△4三銀▲3四歩△同銀▲3六歩で、ソフトの評価値-1で互角。

この手順は、△3五歩と打ってから△4三銀と引いて次に△3六歩を狙う手ですが、▲3四歩と捨てて▲3六歩で千日手模様になりそうです。

先手もやや不本意な部分はありますが、受けるならこのような形になりそうです。

角のラインの受け方が参考になった1局でした。

対振り飛車には玉を遠くに配置する

上図は、角交換振り飛車からの進展で5筋の歩を交換して△5一飛とした局面。ソフトの評価値+15で互角。

対局中は、先手の飛車がやや働きが悪く、陣形も少しバラバラなので模様が取りにくいと思っていました。

6九の地点に空間があいているので▲7八玉としたのですが、ソフトの評価値-69で互角。

この手は数手前に▲8八玉と寄っており手損するのであまりよくなかったようです。

対振り飛車なので、後手の飛車に近くなる▲7八玉はあまりよくないという意味です。

▲7八玉では、▲5八金がありました。

▲5八金に気になる筋が△3六歩▲同歩△6四角ですが▲4六歩で、ソフトの評価値+130で互角。

この手順は、▲5八金は4九の金の一段金を活用する手で、ソフトは対振り飛車には早めに▲5八金と上がることが多い印象ですが、本局もそれが自然でした。

後手の持ち駒に角があるので、打ち込みには気を付けていたのですが、飛車ではないのでそこまで神経質になることはなく▲5八金と上がって駒組をした方がよかったです。

以下△3六歩▲同歩△6四角には▲4六歩で角道を止めます。

これは受け損なうと後手の飛車や角が先手陣を直通していますので油断できません。

▲4六歩以下△同歩▲6五歩△4七歩成▲6四歩△5八と▲同飛△4七金で、ソフトの評価値+350で先手有利。

この手順は、後手が角と金の交換から△4七金と張り付いた展開です。

やや後手が無理気味に動いてきたとはいえ、先手陣は薄いので駒損して飛車が成られると苦しいです。

△4七金以下▲6三歩成△同銀▲5二歩△同飛▲5三歩△同飛▲3五角で、ソフトの評価値+251で互角。

この手順は、▲6三歩成から▲5二歩と▲5三歩を歩を連打して▲3五角で受ける展開です。

先手は神経を使いそうですが、後手も飛車と金だけの攻めなのでいい勝負のようです。

対振り飛車には玉を遠くに配置するのが参考になった1局でした。

歩切れを解消して遊び駒を活用する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で4三の金が△5四金と上がった局面。ソフトの評価値+403で先手有利。

ここまでの手順は、後手が早い段階で△3三桂と上がった手に▲同角成から▲7七角とした進展で、以下桂馬の頭を狙う展開から先手が桂得になっていますので一応成功しているようです。

ただし、先手は2六の銀が遊んでいるので、本譜は自陣に引き付けました。

本譜は▲3七銀△7三角▲4八銀△6四歩▲4七銀△8四角で、ソフトの評価値+441で先手有利。

この手順は、2六の銀を4七に引き付けてまずまずかと思っていましたが、意外とここから先手が動くにくい駒組になったようです。

評価値は先手有利ですが、後手の5五の歩の位と5四の金が圧力があり、先手は歩切れなのも気になります。

▲3七銀では▲3五歩がありました。ソフトの評価値+307で先手有利。

▲3五歩は全く見えてなかったですが、歩切れを解消する手です。

▲3五歩に△同歩なら▲同銀△3四歩▲2六銀△4五歩▲3七銀で、ソフトの評価値+393で先手有利。

この手順は、後手がおとなしく△3四歩と打って先手は歩切れが解消されたのですが、歩が入ると先手の駒組が多少広くなるような感じです。

桂得で歩切れだと先手も神経を使いますが、1歩でも持ち駒にあると桂得が主張できそうです。

2六の銀は必ずしも中央に寄せるだけでなく、1歩だけでも持ち駒にすると2六の銀は働いているという感覚が大きいようです。

このような感覚はもってなかったので、今後の実戦に役立てたいです。

歩切れを解消して遊び駒を活用するのが参考になった1局でした。

横歩取りの2枚の桂馬の攻めの受け方

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で、8五の飛車が▲3五飛とした局面。ソフトの評価値+45で互角。

▲3五飛は次に▲6五桂とすると▲3三角成がありますので、後手としては神経を使います。

▲3五飛に3三の地点を守る△2二銀や△4二銀はありますが、▲4五桂に△同桂だと▲3二飛成がありますので、この受け方も神経を使います。

この後手の戦法は受けるときに神経を使いますが、どのように受けたらいいか分かっていませんでした。

本譜は△7四歩に▲6五桂で、ソフトの評価値+908で先手優勢。

この展開は△7四歩がぬるい手みたいで、後手の3三と5三の地点が薄いのが気になります。

△7四歩では△4二銀がありました。

△4二銀▲4五桂△2七歩成で、ソフトの評価値-27で互角。

この手順は、△4二銀として3三と5三の地点を受けた手です。

▲4五桂はやや無理筋で△同桂なら▲3二飛成がありますが、そこで△2七歩成の利かしがあります。

▲同歩なら△1九角成、▲同銀なら△2八角成、▲3三桂成なら△同金で少し受けやすくなります。

最初の局面で△4二銀に▲6五桂なら△4四歩で、ソフトの評価値+80で互角。

この手順は、▲6五桂として先手の角道を開いた手です。

6五の桂馬は6四に角がいますので、簡単には取られません。

▲6五桂に△4四歩が受けの手筋ですが、ぱっと見で意味が分かりにくいです。

△4四歩に▲同角なら、△4三金▲6六角△2七歩成▲同歩△6二玉で、ソフトの評価値+105で互角。

この手順は△4四歩と突いて▲同角と取らせることで△4三金として金を3段目で受ける手です。

ただし、少し力のいる指し方みたいなので、受け損なうと空中分解する感じがします。

途中の△2七歩成は後から2筋に歩を使えるようにする手で、△4三金と上がった展開だと▲2六飛と回れば後手は2筋を受ける形になりませんが、3三金の形なら△2四歩と受ける手です。

いすれも後手の指し方は難しいですが、力戦型なのでやむを得ないかもしれません。

横歩取りの2枚の桂馬の攻めの受け方が参考になった1局でした。

盤面全体をよく見る

上図は、相居飛車から後手右玉の展開で▲4四歩と打った手に△同金とした局面。ソフトの評価値+99で互角。

駒割りは銀と桂馬の交換で先手が少し駒得ですが、先手は歩切れなのでいい勝負のようです。

大駒は後手の方が働いているのに対して、先手は飛車も角はほとんど働いていないのがやや不満な展開です。

この局面では▲4四銀とするのが自然に見えますが、なぜか対局中は▲4二銀と打つのが見えてその手を指してしまいました。

実戦は▲4二銀以下△4六角▲8八玉△5八飛成▲同銀△4五金で、ソフトの評価値-280で互角。

この手順の▲4二銀は後手陣形に攻めの拠点を作るつもりだったのですが△4六角の王手が軽い手で、▲8八玉に飛車が直通することで△5八飛成があり▲同銀に△4五金として飛車と金銀の2枚替えで先手がだいぶ駒損になりました。

△4六角の王手をうっかりしていたとはいえ、先手が駒損になったので互角とはいえだいぶ形勢を悪くしました。

▲4二銀では▲4四銀がありました。

▲4四銀△同角▲8四銀で、ソフトの評価値+107で互角。

この手順の▲4四銀は普通の手ですが、△同角に▲8四銀が少し見えづらいです。

8五の歩の裏側に駒を打つのは一つの狙いですが、金と銀しかなくてやや駒不足の中で▲8四銀は全く気がつきませんでした。

▲8四銀の次の狙いは▲8三金から▲7三銀成です。

▲8四銀△8三銀▲同銀成△同玉▲4五金△5七銀▲6九銀△3三角▲3五歩で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順の▲8四銀に対する△8三銀以下の進行で後手が3段玉のやや不安定な形になるのですが、先手も駒不足のため簡単ではないようです。

▲4五金と中央に金を打って後手の角にプレッシャーをかけますが、△5七銀と打ち込むのも結構な手です。

部分的には△5七銀には▲5九金と引きたいのですが、△6六銀成とされると後手の飛車と角が一気に働くので、先手は▲6九銀と辛抱します。

以下△3三角と逃げた手に▲3五歩と辛抱してどうかという展開です。

これらの手順の▲8四銀と▲4五金が浮かぶかどうかが結構大事みたいで、このような手をできるだけ短い時間で指せるようになりたいです。

指摘されるとなるほどという手ですが、実際に対局で指せるかというとこれが結構難しいです。

やはり盤面全体をよく見るのが大事なようです。

盤面全体をよく見るのが参考になった1局でした。

安い駒で攻める△3七歩

上図は、横歩取り青野流からの進展で△4五桂と跳ねた手に3七の銀が▲4八銀と引いた局面。ソフトの評価値-985で後手優勢。

この局面は、駒の損得はなく先手の龍や後手の馬はそれなりに働いているのですが、後手の△4五桂と跳ねた手が先手玉に迫っている分後手が優勢で、見た目以上に差が開いている感じです。

対局中は、△3六桂くらいで先手が悪いなと思っていましたが、気が付かない手を指されました。

本譜は以下△3七歩で、ソフトの評価値-1196で後手優勢。

△3七歩が一見ぬるいようでもこれが厳しかったです。

後手は持ち駒の桂馬を温存して歩で攻める手です。

△3七歩に▲2八歩なら、△3八馬▲3三歩△同金▲2五桂△3四金で、ソフトの評価値-1497で後手優勢。

この手順は、▲2八歩に△3八馬ともぐりこめるのが△3七歩の効果で、以下△3六桂から4八の地点で清算して△3八飛の詰み筋を狙っています。

△3七歩に▲1六角△同馬▲同歩△3八歩成▲同金△3六桂で、ソフトの評価値-1181で後手優勢。

この手順は、▲1六角で馬を消した手ですが、最後の△3六桂が厳しいです。

△3六桂に▲5九銀なら、△2九飛▲3九歩△3七歩でソフトの評価値-1855で後手優勢。

この手順は▲3九歩と底歩で受ける手ですが、△3七歩が厳しく先手陣はもちません。

△3六桂に▲3三歩なら、△同金▲2二角△2九飛▲3三角成△4八桂成▲同金△6九銀▲6八玉△7八銀成▲同玉△6九角▲8八玉△8七金▲7九玉△7八金まで。

この手順の△4八桂成に▲同玉でも、△3七角▲同金△同桂成▲同玉△2六銀▲4八玉△4九金▲5八玉△5九金▲6八玉△6九金▲5八玉△5九飛成まで。

この手順は、先手は受けてもきりがないので▲3三歩から▲2二角で後手陣に嫌味をつけた手ですが、△2九飛が△4八桂成からの詰めろになっており、後手勝勢です。

△3七角から詰ますのがいい手ですが、△3七角で△5九角▲5八玉△6九銀▲同玉△7七角成の開き王手は▲3九歩と底歩が効いて詰まないので注意です。

安い駒で攻める△3七歩が参考になった1局でした。

後手の捌きの受け方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+362で先手有利。

先手としては4五の桂馬を歩で取って桂得したい局面です。

それに対して、後手は桂馬が取られる前に飛車とか角が捌けるかという感じです。

本譜はがっちり受ける意味で▲4七金と上がりました。

▲4七金△3二飛▲3六歩で、ソフトの評価値+172で互角。

この手順は、受けに強い金を活用することで4六の地点をしっかり受けたつもりだったのですが、金が斜めに上がって玉の守りが少し弱くなりますので一長一短です。

▲3六歩以下△3三銀▲6六歩で、ソフトの評価値+224で互角。

互角の進行だったので、悪くはなかったと思いますが最初の局面では別の手があったようです。

▲4七金で▲2六飛がありました。

▲2六飛△3二飛▲3六歩で、ソフトの評価値+289で互角。

この手順は、▲2六飛として事前に△4六角の筋を受けた手で、△3二飛に▲3六歩と辛抱します。

3五の銀がいなくなると、△4六角が後手の狙いです。

▲3六歩に△3四歩なら、▲4四銀△同金▲同角△4六角▲3五歩△1九角成▲1一角成△5三銀▲6六馬で、ソフトの評価値+444で先手有利。

この手順は、△3四歩から△4六角とした手ですが、▲3五歩と飛車の横の利きで受ける展開です。

4六に角がいるときに△5七桂成とされるのはまずいですが、飛車の横の利きで角を取れる形にしています。

よってお互いに香車を取り合ってという進行です。

▲3六歩に△3四金なら、▲同銀△同飛▲4五歩△1九角成▲4四歩△5五歩▲4五金△1四飛▲3五歩で、ソフトの評価値+284で互角。

この手順は、△3四金と捌いて以下▲4五歩と桂馬を取った手に△1九角成で香車を取ってどうかという進行です。

駒割りは金桂と銀香で先手が少しいいみたいですが、後手も馬を作っていい勝負です。

やはり平手の将棋では、粘り強く指せば簡単に片方が優勢になる展開にはならないようです。

後手の捌きの受け方が参考になった1局でした。

△4四銀と手厚く受ける

上図は、先後逆で角換り腰掛銀からの進展で▲3五歩とした局面。ソフトの評価値-22で互角。

▲4五歩△同歩▲3五歩と進んだ展開ですが、4筋を突き捨ててから▲3五歩はよくある手です。

対局中は、受けに回り過ぎるのは大変かと思い△6五歩としたのですが、この手はまずかったようです。

△6五歩には▲4五銀で、ソフトの評価値+321で先手有利。

△6五歩の攻め合いより、▲4五銀と出ると次に▲3四歩の取り込みが大きいです。

▲4五銀に△同銀なら、▲同桂△4四銀▲6三銀△6一金▲6四角△6二銀▲5四銀不成△5二金▲4三歩△4一玉▲2二歩で、ソフトの評価値+1172で先手優勢。

この手順は、▲6三銀から▲6四角がいい手で、以下▲5四銀不成から▲4三歩が厳しいです。

▲4五銀に△5五角なら、▲4六角△同角▲同飛△5五角▲4七飛△3七角成▲同飛△4五銀▲6三角△同金▲7二角△8二飛▲6三角成△5五角▲4七飛で、ソフトの評価値+340で先手有利。

この手順は、△5五角とやや捻った受け方で角と銀桂の交換の展開ですが、▲6三角から▲7二角も厳しく先手がやや指せそうです。

△6五歩では△4四銀がありました。ソフトの評価値-152で互角。

△4四銀は4五の地点を銀2枚で守る手です。

△4四銀に▲4五銀なら、△同銀右▲同桂△5四銀▲4六歩△3七角で、ソフトの評価値-256で互角。

この手順は、▲4五銀は少し無理気味な手ですが、▲4五同桂に△同銀と取らずに△5四銀と受けるのが興味深いです。

△4五同銀なら桂得ですが、4四の地点に空間があき、▲6三銀や▲2二歩など暴れられるのが気になります。

△4四銀に▲3四歩なら、△3六歩▲2五桂△3七歩成で、ソフトの評価値-187で互角。

この手順の△3六歩に▲同飛なら、△4九角▲6八金右△2七角成があります。

受けに回っていれば、まだこれからの将棋だったようです。

△4四銀と手厚く受けるのが参考になった1局でした。