一目でその手が見えるか

上図は、後手三間飛車に先手居飛車穴熊からの進展で後手が△4三同銀と馬を取った局面。ソフトの評価値+102で互角。

対局中のこの局面は、角と金の交換ですが、先手は守り3枚の居飛車穴熊に、後手は片美濃で歩切れで、3六の角と3四の飛車がこの瞬間あまり働いていないので、先手がチャンスかと思っていました。

ただし、先手が少し指しやすいかと思っていたのですが、評価値的には互角だったのがやや意外でした。

本譜は△4三同銀以下▲5三金△5二銀▲6二銀で、ソフトの評価値-631で後手有利。

先手は▲5三金から金と銀を打ち込んで少し重たく攻めたのですが、この手順ははっきり悪かったようです。

以下△5三銀▲同銀成△3六歩で先手が忙しくなりました。

先手の攻め急ぎで攻めが細かったようです。

▲5三金では▲2四歩がありました。ソフトの評価値+242で互角。

先手は軽く▲2四歩と突く手がありました。

飛車を活用する手であればこれが自然です。

次に▲2三歩成が厳しいので△2四同歩なら▲2三銀で、ソフトの評価値-5で互角。

▲2三銀に対しては△5六角成で以下、▲3四銀成△同馬でソフトの評価値+64で互角。

この手順は、後手は馬を引き付けて粘る形でまだ大変ですが、先手は飛車が入ったので一応満足です。

実戦の金と銀を重たく打つより、はるかに駒の効率では▲2四歩と突いた方が良かったです。

▲2四歩は時間を使って考えるというより、瞬間的にここに目が行くようになりたいです。

一目でその手が見えるかの▲2四歩が参考になった1局でした。

局面をゆっくりする

上図は、角換り腰掛銀からの進展で後手が△1二歩と受けた局面。ソフトの評価値+279で互角。

対局時は、少し模様が悪くて次の1手がよく分からなったのですが、評価値は互角とはいえ先手に傾いていたのは驚きました。

本譜の進行も決していいとは思ってなかったのですが、指す手が分からなかったので指したという感じです。

本譜は以下、▲4五銀△3七角成▲同金△4五銀で、ソフトの評価値+218で互角。

本譜は、角と銀桂の2枚替えを選択したのですが、評価値を見ると少し下がってはいるものの互角なので、そんなに悪い手ではなかったようですが、やや単調な流れだったと思います。

▲4五銀では▲6一角がありました。

▲6一 角△2四銀▲9四角成△1五銀▲9五馬で、ソフトの評価値+76で互角。

この手順は▲6一角ともたれるような指し方で、馬を作ってお互いに香車を取り合う展開です。

評価値的には、▲4五銀と出るよりこちらの方が少し悪いみたいですが、互角なので許容範囲かと思います。

▲9五馬以下△8三香▲9六馬△7四歩▲2七香で、ソフトの評価値+57で互角。

後手は△8三香から先手玉を狙う手に対して、▲9六馬と守りを固めます。

以下先手も▲2七香からいつでも後手玉に殺到する形を作ります。

先手はやや馬の働きが狭く、後手からいつでも△8六歩の筋はありますが、馬付きで守っており、駒の損得はなくいつでも後手玉の頭から攻める形にはなっているのでいい勝負のようです。

駒の損得がなければ、急いで攻める必要はないのでじっくりした手で攻めることも可能になります。

局面をゆっくりする▲6一角が参考になった1局でした。

1筋を突き捨てたら▲1三歩

上図は、角換り腰掛銀からの進展で後手が△9六歩を垂れ歩を指した局面。ソフトの評価値+202で互角。

対局中は、後手の△9六歩を取る手も考えましたが、9六の香車が形が悪いので取り切れませんでした。

本譜は以下、▲1四歩△9五香▲9八歩△3五銀▲1五香△1二歩で、ソフトの評価値+206で互角。

この展開は、お互いに端歩を詰めていい勝負のようですが、▲1四歩はソフトの候補手に上がっていませんでした。

▲1四歩では▲1三歩があったようです。ソフトの評価値+228で互角。

▲1四歩と▲1三歩の違いは、▲1四歩とすると△1二歩と受ける形になりやすいですが、▲1三歩とすると後手は1筋に歩を打って受ける形になりません。

▲1三歩に△1三同香なら、▲3四歩△9五香▲9八歩△3六歩▲2五桂△3七歩成▲2六角で、ソフトの評価値+682で先手有利。

この手順は、▲3四歩と歩を取って△3六歩と打たれるのですが、1三に香車がいるので▲2五桂と跳ねていつでも▲1三桂成の筋があります。

また△3六歩~△3七歩成は後手の狙い筋ですが、この場合は▲2六角が次に▲4四角を見て厳しいです。

▲1三歩に△9五香なら▲9八歩△1三香▲3四歩で、ソフトの評価値+236で互角。

やはり▲1四歩より▲1三歩の方が攻め味が増す感じです。

1筋を突き捨てたら▲1三歩が参考になった1局でした。

攻めでなく龍を引いて使う

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△6三歩と打った局面。ソフトの評価値-299で互角。

一見先手が攻めているようですが、先手の銀損です。

ただし、先手は馬付きの穴熊で後手が歩切れなので、やや後手持ちですが互角です。

本譜は▲6六桂△4三銀▲6三香成△同銀で、ソフトの評価値-496で後手有利。

▲6六桂は後に後手から△4四角と出る手を防いで銀取りに打ったのですが、△4三銀と引かれると▲6六桂が働いておらず、後手に歩が入ると△6五歩のような手があるので、先手失敗みたいです。

▲6六桂では▲1四龍があったようです。

▲1四龍△6五銀▲2五龍△6四歩▲8六桂で、ソフトの評価値-361で互角。

▲1四龍と引いて龍を活用する筋は、全く見えませんでした。

龍を敵陣で使うことばかりを考えていると、この手は浮かびません。

△6五銀に▲2五龍と桂馬をとって△6四歩に▲8六桂と打って粘ります。

▲8六桂は後手からの△7六銀から香車を使った攻めに事前に受けるのと、▲9四桂打の王手の筋もあります。

以下▲8六桂には△同香▲同馬△5三角で、ソフトの評価値-321で後手有利。

この局面も先手銀損なので苦しいですが、▲2三龍と入って▲2九歩など後手の龍の利きを止める受け方で辛抱する感じです。

攻めでなく龍を引いて使うのが参考になった1局でした。

盤面全体を見る

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△5二銀と銀を打った局面。ソフトの評価値+526で先手有利。

対局中は、少し先手が指しやすいと思っていましたが、ここから本譜はややチャンスを逃した感じです。

本譜は△5二銀以下、▲5四馬△4三金で、ソフトの評価値+148で互角。

この手順は、▲5四馬と歩を取って金取りなので自然ですが、評価値が大きく下がったのを見ると、まだいい手があったようです。

▲5四馬では▲7一銀がありました。ソフトの評価値+667で先手有利。

美濃囲いに少し早いタイミングで▲7一銀と放り込むのはたまに見る筋ですが、本局でこの手があるのは気が付きませんでした。

▲7一銀に△9二玉なら、▲5二馬△同金▲4一銀で、ソフトの評価値+883で先手優勢。

さすがに▲7一銀に△9二玉と逃げるのは、▲5二馬~▲4一銀の割打ちの銀があっては、▲8二金の筋があるので後手玉がもちません。

また▲7一銀に△9三玉もありますが、▲4一銀を▲8二銀打で、ソフトの評価値+869で先手有利。

先手の攻めは少し重いですが、先手は以下駒得ができそうです。

よって▲7一銀に△同金ですが、▲5二馬△4三銀▲5三馬で、ソフトの評価値+490で先手有利。

最後の▲5三馬も地味な1手ですが、▲5三馬に△5六角成なら▲4一銀△5五歩▲3二銀不成△同銀▲4二金△4一銀打▲同金△同銀▲4三銀で、ソフトの評価値+526で先手有利。

この手順は、▲4一銀~▲4二金が少し重たく打ちづらいですが、▲4三銀で飛車を取る形になれば先手指せそうです。

なお▲5三馬では、▲4三同馬△同金▲3二銀△4二金▲2三銀不成△5六角成もありそうです。ソフトの評価値+745で先手有利。

盤面全体を見る▲7一銀が参考になった1局でした。

勝負所で粘り強く指す

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛戦法からの進展で、▲8五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+193で互角。

この局面は、数手前に▲7四歩と打った手に△6五桂と跳ねた手に▲8五桂と桂馬の跳ね違いをした展開です。

先手から次に▲7三歩成があり、また▲6六歩と桂馬を取りにいく手もあるので後手が少し忙しい局面です。

評価値は互角ですが、対局時は後手が悪いと思っていたので指し手がやや淡泊になりました。

本譜は▲8五桂以下△7六歩▲7三歩成△同銀▲同桂成△同金▲5五銀で、ソフトの評価値+679で先手有利。

この手順は、後手は銀と桂馬の交換で少し駒損でさらに▲5五銀と打たれるとさらに駒損がひどくなる展開で、典型的にまずいパターンです。

このような手順は後手からするとまずいのですが、この手順を回避する手が見えませんでした。

こういう局面から形勢に差が開いて勝負所がなくなりますので、何か手順をひねってでも食らいつく展開を考えないといけないみたいです。

△7六歩では△7四飛がありました。

△7四飛▲6六歩△8四飛▲8六歩△3五歩で、ソフトの評価値-177で互角。

この手順は、△7四飛と歩を取る手でこの手は自然ですが▲6六歩に△8四飛が少しうっかりしやすいです。

△8四飛としたのは、7四飛の位置だと▲6六歩から▲6五歩と桂馬を取れば▲6六桂の飛車と角の両取りがあるので、それを事前に受けた手です。

▲8六歩と受けに回ったときに△3五歩がこの形の急所です。

角のラインで桂馬の頭を狙うのはこの戦型ではよくでます。

指摘を受ければなるほどという手順で、これを短い時間で指せるかというのが大事だと思っていますが、これが難しいです。

短い時間でもぱっといい所に手がのびる感覚が将棋の実力でも大きい部分のように思います。

勝負所で粘り強く指すのが参考になった1局でした。

駒損をしないように指す

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△8四香と打った局面。ソフトの評価値+89で互角。

△8四香は角取りなので角が逃げる1手ですが、▲7七角か▲6八角のどちらか迷いました。

本譜は以下、▲6八角△5六桂▲1三角成△6八歩で、ソフトの評価値-183で互角。

▲6八角には△5六桂が見えていたのですが、以下馬を作って粘ってどうかと思っていました。

△6八歩以下▲同金上△同桂成▲同馬で、ソフトの評価値-70で互角。

馬を作って比較的穴熊は固いのですが、先手が金損なので駒損しています。

金は大駒の角と同じくらいの駒の強さだと思いますので、金損はやはり大きそうです。

▲6八角では▲7七角がありました。ソフトの評価値+40で互角。

▲7七角は△8五桂と打たれると手順に角取りになるので、指しづらかったです。

▲7七角以下、△9六歩▲同歩△8五桂▲3三角成△9七歩▲同香△同桂成▲同桂で、ソフトの評価値-49で互角。

穴熊の端を狙われるのは先手もいやな筋ですが、後手も6二の角がいて壁になっているので、▲9四桂と打たれる手が回ると後手玉が危なくなります。

△8四香の局面は先手の桂損なので、ここからは駒損が大きくならないように指すべきだったようです。

駒損しないように指すのが参考になった1局でした。

深く囲って攻めの当たりを避ける

上図は、相掛かりから後手が△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+3で互角。

△3三桂は遊んでいる桂馬を活用した手ですが、後手から△2一飛から△2四歩~△2五歩と伸ばされるのが少し気になっていました。

また△5五銀とぶつけられる筋もあって、あまり先手はゆっくりした展開にするのはまずいかと思っていました。

本譜は▲4八飛△5五銀があったようです。ソフトの評価値-239で互角。

▲同銀なら△同歩で、次に△5六歩▲同歩△3九角のような筋があります。

また△5五銀に▲6七銀は△6五歩が厳しすぎます。

△5五銀に▲4七銀も、△6六銀▲5六歩で次に▲6七歩を狙うのは△6五桂で先手が悪いです。

よって▲4八飛はあまり意味がなかったようです。

▲4八飛では▲7九玉がありました。

▲7九玉△5五銀▲同銀△同歩▲3五歩△5六歩▲3四歩で、ソフトの評価値+198で互角。

▲7九玉は全く考えてなかったですが、後手の5筋からの攻めに前もって遠く逃げている形です。

▲7九玉だと△5五銀から銀交換して、△5六歩▲同歩△3九角▲3八飛△6六角成の筋で先手が悪いのかと思っていました。

銀交換してから▲3五歩が後手の桂馬の頭を狙う手で、後手も狙いの△5六歩と突きますが、そこで▲3四歩が少し気が付きにくい1手です。

▲3四歩以下△5七歩成▲3三歩成△5八と▲同飛で、ソフトの評価値+405で先手有利。

この手順は、普通5八の金を歩で取られるのはだめなのですが、3三にと金が出来た状態で手順に▲5八飛の王手で先手が指せるようです。

▲3四歩に△4五桂なら、▲同歩△4六角▲2七飛△3六銀▲2六飛△5七歩成▲3六飛△1三角▲8八玉△5八と▲5六飛△5四歩▲5八飛で、ソフトの評価値+1062で先手優勢。

この手順は、△4五桂~△4六角と先手玉のコビンを狙う指し方で先手もいやな形ですが、▲2七飛以下受かっているようです。

深く囲って攻めの当たりを避ける▲7九玉が参考になった1局でした。

攻めの拠点を作る歩の垂らし

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、後手が△6五桂と打った局面。ソフトの評価値+404で先手有利。

駒割りは、角と銀桂の交換で2枚替えで先手が少し駒損ですが、後手が歩切れで飛車があまり働いていないので先手有利です。

実戦は、△6五桂に▲6六角△5五銀だったのですが、△5五銀で△5七銀だったらどう指したらいいか気になっていました。

普通に指すと△5七銀▲同角△同桂成▲同飛△4四飛で、ソフトの評価値+182で互角。

この手順は、先手も駒損が回復できて互角ですが、後手の飛車が活用できる展開が先手が少し不満です。

△5七銀には▲同飛△同桂成▲4三銀があったようです。ソフトの評価値+379で先手有利。

△5七銀に▲同飛△同桂成に▲4三銀がうっかりしやすい手です。

▲4三銀で▲5七同角だと△4四飛で飛車が捌かれます。

▲4三銀以下△1二飛▲5七角△4五桂▲6六角△6五歩▲7七角△6四銀▲5三歩で、ソフトの評価値+546で先手有利。

この局面は、駒の飛車と角の交換で先手が1歩得ですが、先手有利は意外でした。

最後の▲5三歩がなかなか指せない1手です。

後手は歩切れで△1二飛と捌けない形になりましたが、△4五桂~△6五歩~△6四銀と遊んでいる駒を働かせて味がいいです。

それに対して先手は4三の銀が少し重たい形なので、この駒をどのように活用するかが大事になりそうです。

後手は歩切れなので△5三同銀なら、▲3四銀不成△4九飛▲4三歩成△6四銀▲2三銀成△6二飛▲5三歩で、ソフトの評価値+868で先手優勢。

後手は普通に指すと先手からのと金攻めで悪そうです。

▲5三歩に△5七桂成なら、▲5二銀不成△7三金寄▲6一銀不成△4七飛▲5二歩成で、ソフトの評価値+604で先手有利。

この手順は、△5七桂成に先手は▲5二歩成としても4三の銀が使いづらいので、▲5二銀不成とします。

後手は△7三金寄と受けたときにさらに▲6一銀不成と銀を活用します。

後手は受けてもきりがないので△4七飛としますが、そこで▲5二歩成が味がいいです。

実戦的にはまだまだ大変ですが、先手は銀と歩が活用できる展開になりました。

攻めの拠点を作る歩の垂らしの▲5三歩が参考になった1局でした。

▲7九玉と深く囲う

上図は、角換りからの進展で後手が△7三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+38で互角。

この局面は、駒の損得はなくいい勝負ですが、後手の持ち駒に角があるので先手は角の打ち込みに注意しながら指す感じです。

対局中は、9筋が薄いので後手から9筋を伸ばされて△8五桂という展開になったらまずいと思って▲7六銀と打ちました。

本譜は▲7六銀で、ソフトの評価値-245で互角。

▲7六銀は良くなかったようです。

▲7六銀には△7五歩▲6七銀左で、ソフトの評価値-170で互角。

後手の△7五歩が見えてなくて、▲6七銀左と引いた形はいつでも後手から9筋の伸ばしての手があるので、あまり意味がなかったようです。

▲7六銀では▲7九玉があったようです。

▲7九玉△9四歩▲6七金寄で、ソフトの評価値+19で互角。

▲7九玉~▲6七金寄は全く見えませんでした。

一時期の将棋が、▲7九玉と深く囲わずに▲6八玉のまま戦いをするのがあったので、その影響か▲7九玉は考えてなかったです。

また▲6七金寄も後手から△6五歩▲同歩△6六歩▲同金△3九角の筋もあるので、指しづらいかと思っていました。

ただし、後手は角と歩が3枚あって色々な攻めはありますが、先手は持ち駒に銀がありますので、簡単に後手が攻め切れるという将棋ではないようです。

▲6七金寄に△9五歩▲同歩△9七歩なら▲8六銀で、ソフトの評価値+15で互角。

後手は先手の手薄な9筋に手をつけますが、▲8六銀と打ってまだ大変です。

先手は玉側で辛抱して駒が入れば、▲1四歩△同歩▲1三歩のような感じで1筋から手を作る指し方になりそうです。

▲7九玉と深く囲うのが参考になった1局でした。