香車を下段から打つ

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で、後手が△5五歩とした局面。ソフトの評価値+21で互角。

対局時は、先手は穴熊で固いものの後手の陣形が手厚いのでだいぶ先手が悪いと思っていましたが、評価値は互角だったのが驚きました。

本譜は▲1一飛成△5六歩▲5八歩で、ソフトの評価値-687で後手優勢。

この手順は自然に見えたのですが、▲1一飛成と▲5八歩は共に良くなかったようです。

▲5八歩は△5七歩成を受けただけで、▲3五角として△5七歩成なら▲5三歩のような感じで勝負すべきだったようです。

△5五歩に対しては▲5五同銀△同銀▲1一飛成で、ソフトの評価値-80で互角。

5五同銀と歩を取ってから▲1一飛成とします。

この手順なら、後手から5筋に歩を伸ばされることはありませんし、先手から5筋に歩を使える筋がありそうです。

▲1一飛成以下△2五桂▲5九香△6四銀▲5三歩△5一歩▲4一龍で、ソフトの評価値-38で互角。

▲1一飛成に対して後手は△2五桂として歩切れを解消します。

先手は5五銀を目標に▲5九香とします。

▲5九香に△5六歩もありますが、5五の銀が浮いた状態なので△6四銀とします。

以下▲5三歩の垂らしに△5一歩と受けたら▲4一龍です。

この手順は、後手が普通に受けた場合の展開ですが、次に▲5二歩成△同歩▲同香成のような感じです。

以下どこかで▲3五角のような手が回れば、後手陣に迫ることができます。

その他で理想をいえば、▲2六歩と打って桂馬を取りに行って攻めに活用する展開になれば手が広がっていきそうです。

香車を下段から打って攻めを繋げるのが参考になった1局でした。

飛車と金の交換で食らいつく

上図は居飛車対振り飛車からの進展で、先手居飛車穴熊で飛車交換後に△6五歩と突いた局面。ソフトの評価値+7で互角。

対局中は、先手玉は固いものの後手玉の厚みが強くて、先手が悪いのかと思っていたのですが、互角だったのは驚きました。

本譜は以下、▲5七銀△5六歩▲同銀△5五歩で、ソフトの評価値-29で互角。

▲5七銀と普通に指すとこのような手順になり互角ですが、やはり後手陣が手厚くあまり先手がいいイメージがありません。

▲5七銀では▲6一飛成がありました。

▲6一飛成△同銀▲7五金で、ソフトの評価値+102で互角。

▲6一飛成は数手前に▲3一飛と打ったばかりなので、このタイミングで飛車と金の交換をするとは思っていませんでした。

△6一同銀に▲7五金が狙いの1手です。

先手は駒損していますので先手有利にはなりませんが、穴熊の固い囲いなので後手陣に食らいつく狙いです。

▲6五金以下△9三角▲6五金△同銀▲同銀△6四歩▲7四銀打で、ソフトの評価値+458で先手有利。

この手順は、後手が普通に指したのですが、▲7四銀打とすると先手は持ち駒に歩が3枚しかないのですが▲3五角の狙いもあり、意外と後手は先手の攻めを振りほどくのが大変みたいです。

▲6五金以下△9三角▲6五金△3九飛▲5四金△同金▲6五銀打で、ソフトの評価値-42で互角。

この手順も先手は金と銀を交換して、▲6五銀打と食らいつく展開で実戦的にはいい勝負です。

どちらの手順も先手の穴熊の固さを活かした展開になりそうです。

穴熊にして大駒を切って金を打つ筋は、以前全く違う局面でもありました。https://shogiamateur.com/wp-admin/post.php?post=6639&action=edit

このような手は、意外と後手をもつと大変なようです。

飛車と金の交換で食らいつくのが参考になった1局でした。

形を決めずに自陣の整備

上図は、角換りの進展から▲3七桂に後手が△2四銀とした局面。ソフトの評価値+104で互角。

対局中は、後手からは△5五歩や△5五銀などの狙いがあるのに対して、先手がどのように動くかが難しいと思っていました。

実戦は△2四銀に▲2五桂△8二角と後手はさらに力をためたのですが、▲2五桂には△5五銀とぶつける手もあったようです。

△5五銀▲同銀左△同歩▲同角△同飛▲同銀△3七角▲2九飛△2二玉で、ソフトの評価値+110で互角。

この手順は飛車と角の交換から△3七角と打つのは後手の狙い筋ですが、▲2九飛に△5五角成は▲5一飛の切り返しがあるので、ここで△2二玉とするのが少し見えにくいです。

△2二玉の形は先手に飛車があり1筋から攻める手もありますが、意外と後手玉はしっかりしています。

▲2五桂では▲7九玉があったようです。

▲7九玉△2二玉▲9五歩△9二香▲4八飛で、ソフトの評価値+68で互角。

先手は玉の整備をして▲4八飛と回ります。

▲4八飛の狙いがいまひとつ分かりにくいのですが、3七の桂馬が▲2五桂とすると4六の角はいますが3七の地点が手薄になるので、▲4八飛として5八の金と連携しているという意味だと思います。

また3七の桂馬がいなくなると4六の角は、▲3七角や▲2八角と引きやすくなり、その後▲4四歩と飛車を活用しやすいというのも考えられます。

その後の先手の方針は、▲7七銀~▲8八玉~▲6六歩~▲2五桂などです。

早く▲2五桂と跳ねて形を決めずに、玉の整備などの駒組みを進めた方が9筋の位を活かせる展開になったようです。

形を決めずに自陣の整備をするのが参考になった1局でした

どのような形で▲2二歩を打つか

上図は、後手ゴキゲン中飛車からお互いに穴熊に囲った進展で△4四歩と歩を突いた局面。ソフトの評価値+39で互角。

△4四歩で先手の4五の桂は取られる形になりましたが、先手は▲2二歩と打ってから桂馬を取り返す筋があるのでいい勝負のようです。

本譜は▲2二歩で、ソフトの評価値-28で互角。

▲2二歩と打つのは狙い筋の一つで、先手はと金と飛車が働けばいいという考えです。

本譜は▲2二歩△4五歩▲同歩△3三桂▲6三歩成△同金▲2四飛で、ソフトの評価値-257で互角。

△4五歩と桂馬を取った手に▲同歩として△3三桂に▲6三歩成を利かしてから▲2四飛としたのですが、桂損した割に飛車がまだあまり働いていないのであまりよくなかったようです。

なお△4五歩には普通に▲2一歩成として、以下△4六歩には▲4八飛で、ソフトの評価値+86で互角の方がよかったようです。

▲2二歩では別の指し方で▲6三歩成がありました。

▲6三歩成△同金▲3三桂成△同角▲2二歩で、ソフトの評価値-104で互角。

この手順は、▲6三歩成は後手の陣形を崩すので普通の手ですが、△同金に▲3三桂成が少しみえづらいです。

▲3三桂成に△同桂なら▲2四飛△4五桂▲2二飛成で、ソフトの評価値+653で先手有利。

この手順は、△4五桂として飛車取りも▲2二飛成が角取りになるので先手有利です。

よって▲3三桂成に△同角ですが、そこで▲2二歩です。

▲3三桂成とすることで、4五の地点に駒があたらないようにしたのが▲3三桂成の効果です。

4五の地点に駒があたると、ゆっくりしていると後手から△4五歩から△4六歩から△4七歩成の筋があります。

どのタイミングで▲2二歩と打っても評価値的には大きな差はありませんでしたが、色々な手順で▲2二歩と打つのが興味深いです。

最後の▲2二歩の局面は後手の1筋の歩が1三にあるので▲2二歩は少しきついですが、1四に歩があると▲2二歩には△1三桂と跳ねる筋があるので少し先手が損をします。

どのような形で▲2二歩を打つかが参考になった1局でした。

拠点を作って圧力をかける

上図は、後手三間飛車に先手居飛車穴熊からの進展で、後手が4三の銀を△5四銀とした局面。ソフトの評価値+20で互角。

対局中は、先手の作戦が少し失敗してあまり良くないかと思っていたのですが、評価値は互角だったのが意外でした。

先手の7五の銀が少し使いづらいと思って▲6六銀としたのですが、ここから厳しく指されました。

本譜は▲6六銀△7六歩▲6八角△3六歩で、ソフトの評価値+11で互角。

▲6六銀は次に▲5五銀を見た手ですが、△7六歩▲6八角に△3六歩が気が付きにくい手です。

穴熊に飛車交換を目指すのは決断の1手ですが、玉の周辺は後手の方が手厚いという意味だと思います。

また先手の6八の角が働きがいまひとつです。

△3六歩以下は▲同飛△同飛▲同歩△8四角で、先手の6六の銀と6八の角が使いづらい展開になりました。

▲6六銀では▲7四歩があったようです。ソフトの評価値+90で互角。

▲7四歩は、将来後手から△7四歩と打たれるのを防いだ手ですが、次に▲8六歩を狙っています。

普通、穴熊から▲8六歩のような手は少ないのですが、玉頭戦になれば後手玉も危険度が増します。

ただし、後手からも歩の筋が切れると将来△8七歩の叩きの歩が生じることもあるので一長一短です。

▲7四歩以下△8三銀▲8六歩△7四銀▲同銀△同金▲8五歩△7二金で、ソフトの評価値+48で互角。

この手順は、銀交換で後手玉も薄くなったので先手もまずまずです。

△7二金以下、先手は▲8七銀~▲8八金上と上部を手厚くしてチャンスを待つ感じです。

拠点を作って圧力をかける▲7四歩が参考になった1局でした。

中央からの攻めの受け方

上図は、角換りからの進展で後手が△5四歩と突いた局面。ソフトの評価値+13で互角。

△5四歩は△5二飛から△5五歩や△5五銀を見せており、先手としてはいやな筋です。

本譜は▲6六銀と受けたのですが、あまり良くなかったようです。

▲6六銀△5一金▲6八玉△4二金上で、ソフトの評価値-59で互角。

評価値的には互角ですが、先手がマイナスになっています。

後手が△5一金~△4二金上と平矢倉に組んで玉が固くなったのに対して、先手は▲6六銀とやや形がくずれて玉もあまり固くなっていないが大きいようです。

▲6六銀では▲6八玉がありました。

▲6八玉△5二飛▲7九玉で、ソフトの評価値+25で互角。

▲6八玉~▲7九玉と堂々と指すのは全く見えてなかったです。

▲7九玉に△5五歩なら、▲4七銀△6五銀▲3七桂△5六歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲9一角成で、ソフトの評価値+589で先手有利。

この手順は後手は中央から攻めたのですが、▲9一角成で先手有利です。

▲7九玉に△5五銀なら、▲同銀△同歩▲3七桂△5六歩▲同歩△同飛▲9一角成で、ソフトの評価値+589で先手有利。

この手順も後手は中央から攻めても同じような▲9一角成の筋があるので、まだ早いようです。

やはり後手は△5一金~△4二金と固めるような展開になりそうです。

それに対して先手は、▲3七桂とか▲6六歩とか▲1五歩とか▲8八玉の組み合わせで指すようです。

後手の中央からの攻めの受け方が参考になった1局でした。

大局観を間違える

上図は、相掛かりからの進展で後手が△5四角と打った局面。ソフトの評価値-226で互角。

△5四角の直前に、5五の銀が▲6六銀と下がった形なので、△5四角を打たれました。

▲6六銀と△7五歩を受けたつもりだったので、△5四角と打たれたときは7筋と8筋の後手の攻めを受け流すことができるかと思っていました。

本譜は△5四角以下▲5六角△7六角▲7四角△8六歩で、ソフトの評価値-877で後手優勢。

角には角で▲5六角と打って△7六角に▲7四角の展開です。

後手は△8六歩と歩を合わせましたが、△8六歩で△8七角成は▲8二歩△同飛▲8三歩があります。

△8六歩は後手の飛車の位置をずらす手筋で、△8六歩▲同歩△同飛となれば▲8三歩が飛車取りになりません。

このあたりの評価値は後手が圧倒的にいいので、先手の大局観はだいぶ間違っていたようです。

実戦は以下、▲8六同歩△同飛▲8八歩△8七歩▲同歩△同角成▲7五銀△8一飛▲8二歩△同飛▲8三歩△7八馬▲8二歩成△7七馬で、ソフトの評価値-1132で後手優勢。

この展開になると先手は勝負所がないです。

▲5六角では▲1五歩がありました。

▲1五歩△同歩▲1三歩で、ソフトの評価値-181で互角。

このタイミングで、1筋から手をつけるのは全く見えてなかったです。

▲1五歩~▲1三歩と攻めに回るのは、後手の△7六角からの攻めを受けるのは大変なので攻め合いという意味だと思います。

▲1三歩に△同香なら、▲2五銀△7六角▲1四歩△8七角成▲1三歩成△同桂▲8五香△同桂▲8八金△9七桂成▲8五角で、ソフトの評価値-548で後手有利。

先手は▲2五銀とためて▲1四歩を狙うも、後手から△7六角からの攻めは結構きついようです。

ほかに対抗策はあるかもしれませんが、結果的には△5四角と打たれた局面は、あまり先手は良くない感じです。

大局観が間違っていたのが参考になった1局でした。

桂馬を受けに使う

上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で後手が△5五馬と3七の馬を引いた局面。ソフトの評価値-50で互角。

駒割りは先手の銀得ですが、後手の大駒と6四の桂馬が良く働いています。

対局中は、次に△3三馬の狙いもあるので、先手が駒得ですが少し悪いと思っていました。

本譜は以下、▲4三成銀△7六桂でソフトの評価値-438で後手有利。

▲4三成銀と銀が逃げたのですが、△7六桂が厳しい1手です。

△7六桂には▲7八玉で耐えていると思っていたのですが、▲7八玉△6八桂成▲同金△5八金で、ソフトの評価値-745で後手有利。

金と桂馬の交換から△5八金と張り付くてが見えておらず、後手有利です。

▲4三成銀では▲4八桂がありました。ソフトの評価値-213で互角。

▲4八桂は全くみえていませんでした。

桂馬は▲7五桂と攻めに使うことばかりを考えていたので、受けに桂馬を使うのは気が付きませんでした。

▲4八桂は飛車取りですが、△3六飛も防いでいます。

後手は飛車を守るなら△7六飛になり、次の後手の狙いは△3三馬です。

▲4八桂以下、△7六飛▲4三成銀△7七飛成▲同桂△7六桂▲7八玉で、ソフトの評価値-184で互角。

後手は駒損なのでゆっくりできないので、飛車を切ってから△7六桂とします。

▲7八玉の局面は先手の飛車得ですが、後手玉が手厚く、先手陣が不安定なのでいい勝負みたいです。

桂馬を受けに使う▲4八桂が参考になった1局でした。

位を取り返す合わせの歩

上図は、先後逆で先手右玉に構えた手に後手が6三角と打った展開で、先手が▲3六銀と4七の銀が上がった局面。ソフトの評価値-199で互角。

ここで次の1手が分かりませんでした。

本譜は以下、△5五銀▲8八角△5四歩▲4五銀△4四歩▲3六銀で、ソフトの評価値+10で互角。

△5五銀はやや方向違いの手で、▲8八角と遠見の角を打たれて△5四歩と6三の角道を止めるようでは、手の流れがまずかったです。

△5五銀では△3四歩がありました。ソフトの評価値-205で互角。

△3四歩は、先手に3筋の位を取られたのを逆襲する手で、気が付いたらぱっとこの1手という感じです。

△3四歩に▲同歩なら△同銀▲3五歩△同銀右▲同銀△同銀で、ソフトの評価値-1542で後手優勢。

さすがにこの手順はうまく行きすぎですが、狙いが分かりやすい流れです。

△3四歩に▲2四歩なら、△同歩▲3四歩△3五歩で、ソフトの評価値-176で互角。

手順の▲3四歩に△同銀なら▲2四飛でこの展開もありますが、△3五歩と位を取って後手指せそうです。

△3五歩以下▲4七銀△3四銀で、ソフトの評価値-382で後手有利。

3筋の位をとって後手の陣形が厚くなれば、先手は結構なプレッシャーになるので後手指せそうです。

位を取り返す合わせの歩の△3四歩が参考になった1局でした。

自然に桂馬を跳ねる

上図は、横歩取り青野流からの進展で、後手が△3二銀と3一の銀が上がった局面。ソフトの評価値-258で互角。

この戦型になると似たような将棋を指すことが多いです。https://shogiamateur.com/wp-admin/post.php?post=10139&action=edit

ここから▲4五桂が桂馬を活用して2八の角が広くなるので自然な1手ですが、△3六銀が気になったので別の手を指しました。

本譜は以下▲2二飛成△2三金打▲3一龍△2七銀で、ソフトの評価値-1091で後手優勢。

▲2二飛成は次に▲3四歩や▲4五桂を狙った手ですが、△2三金打が固い1手です。

▲3一龍ともぐりこんで、次に▲4五桂の狙いはありますがそこまで厳しくないので、△2七銀と打たれてはっきり悪くなりました。

▲3一龍では▲1一龍と香車を取った方が良かったようですが、△2七銀▲4五桂△2八銀成▲5六香△6二玉で、以下▲5三香成から迫る手はありますが、少し足らないようです。

▲2二飛成で▲4五桂がどうなるかが気になります。

▲4五桂に△3六銀で、ソフトの評価値-307で後手有利。

△3六銀は▲2二飛成があるので少し指しづらいですが、先手は4五の桂が取られるのも気になります。

△3六銀以下▲2二飛成△2三金打▲1一龍△4五銀▲2六香△3六桂▲1二龍で、ソフトの評価値+118で互角。

後手は△4五銀と桂馬を取ってから△3六桂が狙いの1手ですが、先手も▲2六香と後手の歩切れを突いて、▲1二龍が何気に厳しい1手です。

このような展開になると、いい勝負みたいです。

なお△3六銀で△4四金は。▲2二飛成△4一銀打▲5三桂成△同玉▲6四角△同歩▲2九龍の狙いもあります。ソフトの評価値-305で互角。

この展開の駒割りは、飛車と金銀桂の3枚替えで先手駒損ですが、後手歩切れなのでいい勝負みたいです。

自然に桂馬を跳ねる▲4五桂が参考になった1局でした。