▲1七桂を働かせない

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛からの進展で、先手が▲2二歩と打った局面。ソフトの評価値-243で互角。

▲2二歩にはどのように対応しても後手の形が崩れそうなので、いやな手ではあります。

本譜は以下、△2二同金▲2五桂で、ソフトの評価値-92で互角。

後手は△2二同金と辛抱しましたが、▲2五桂で先手の駒も活用できる展開です。

互角の展開ですが、△2二同金と形を崩して▲2五桂と跳ねさせたのは、少し後手が損したかもしれません。

△2二同金では△8八角成▲同銀△3三桂がありました。

△3三桂以下▲2一歩成△4五角で、ソフトの評価値-206で互角。

▲2一歩成とと金を作らせますが、△3三桂と跳ねることで▲2五桂を防いでいます。

△4五角が少し打ちにくい手で、後手の飛を攻める手です。

△4五角以下▲4六飛△2四飛▲7五歩△1六歩で、ソフトの評価値-181で互角。

▲4六飛と逃げたのは自然な手ですが、次の△2四飛が地味な1手です。

△2四飛は▲2五桂を防いだ手で△同飛と取れる形にしています。

2四に飛車がいないと、▲2五桂△同桂▲4五飛と浮いた角と取られます。

▲7五歩は飛車の横効きを広げた手で、以下△1六歩でいい勝負のようです。

▲1七桂を働かせない展開が参考になった1局でした。

飛車交換後の細かい攻め方

上図は、後手三間飛車に対して先手が居飛車穴熊からの進展で、飛車交換から先手が▲2三歩と垂らしたときに後手が4二の角を△3三角と上がった変化手順の局面。ソフトの評価値+1219で先手優勢。

実戦では▲2二歩成を受けずに別の手だったので、△3三角は変化手順です。

△3三角は▲2二歩成を受けた手で、対局中はこの手に対してどのように手を作っていこうかと考えていました。

ただし、△3三角は受け一方の手なので、後手を持つとあまり指す気はしない手ではあります。

△3三角には3つの手がありました。

1つは、△3三角▲2二歩成△同角▲2四角△2七飛▲4二角成△3七飛成▲5五歩で、ソフトの評価値+725で先手有利。

手順の△2七飛で△3三歩なら、▲5二飛△6二飛▲5一飛成で、ソフトの評価値+1294で先手優勢。

手順の▲5五歩に△同歩なら、▲5四歩△同金▲5二飛です。

受け一方では後手苦しいようです。

2つは、△3三角▲1五歩△3六歩▲3一飛△6二飛▲4五桂で、ソフトの評価値+1114で先手優勢。

▲1五歩に後手は△3六歩から桂馬を狙う手は、▲3一飛と銀取りに対して△6二飛と受けたら▲4五桂があります。

▲4五桂以下△同歩▲3五角△5三桂▲1四歩で、ソフトの評価値+1038で先手優勢。

後手が飛車を自陣に使ってしまうと、攻めの手がなくなりますのでややジリ貧になりそうです。

ただし、ソフトの推奨手は△3三角に▲6一飛でした。

3つは、△3三角▲6一飛△7一飛▲同飛成△同金▲1五歩で、ソフトの評価値+1074で先手優勢。

▲6一飛は全く見えていませんでした。

▲6一飛の狙いは、△3六歩なら▲3一飛成△6二飛▲2二歩成です。

よって後手は△7一飛として盤面から飛車を消しますが、そこで▲1五歩です。

▲1五歩以下、△3六歩▲3一飛△7二飛▲4五桂△同歩▲3五角△4一桂▲1四歩で、ソフトの評価値+1366で先手優勢。

△3六歩~△3七歩成は後手の1つの狙いですが、先手が居飛穴で玉が遠いので、間に合わない展開です。

飛車交換後の細かい攻め方が参考になった1局でした。

横歩取りの華々しい変化

上図は、先後逆で後手が横歩取り△8四飛戦法からの進展で、後手が△2三銀とした局面。ソフトの評価値-289で互角。

△2三銀に対して先手も手の広いところですが、本譜は以下▲3六飛△7五歩▲2二歩で、ソフトの評価値-234で互角。

この手順は自然な感じですが、対局中は別の進行も気になっていました。

1つは、△2三銀に▲3三飛成△同桂▲6六角打△7五歩▲3三角成△1六歩で、ソフトの評価値-382で後手有利

△2三銀に▲3三飛成~▲6六角と打つのがたまに見る手順です。

△7五歩に▲3三角成としますが、△同金とせずに△1六歩が少し気が付きにくいです。

2三の銀と3二の金がお互いに紐が付いているので、慌てて△3三同金と取る必要がないということみたいです。

△1六歩以下、▲3二馬△同銀△2二角成△4一銀で、ソフトの評価値-602で後手有利。

もう1つは、△2三銀に▲3三飛成△同桂▲同角成△同金▲6六角△2九飛で、ソフトの評価値-339で後手有利。

先手は3三の地点で清算して▲6六角と飛車と金の両取りをかける手順です。

ここで両取り逃げるべからずの△2九飛がなかなか指せない手です。

△2九飛の狙いは△4九角なので、△2九飛▲3九金△1九飛成▲8四角△3八歩で、ソフトの評価値-728で後手有利。

手順の▲8四角で先に受ける▲2九歩は、△4四角▲8四角△1七角成▲3一飛△3二金▲2一飛成△3一歩で、ソフトの評価値-935で後手優勢。

先手に龍を作られても△3一歩と底歩で受けるのが参考になります。

横歩取りの華々しい変化が参考になった1局でした。

意外と差がつきにくい局面

上図は、角換わりから先手が右玉にした展開で、後手が△9五歩▲同歩△9七歩とした局面。ソフトの評価値±0で互角。

指されてみれば結構いやな筋で、 この手に対して▲9七同香なら△8五桂があり、先手が受けなければ△9五香の狙いもあります。

本譜は少し捻った受け方をしました。

本譜は▲6一角△9五香▲9四角成△9八歩成で、ソフトの評価値-30で互角。

▲6一角はソフトの候補手に上がっていない手でしたが、他の手が浮かびませんでした。

ただし、△9八歩成まで進むと、と金が働くような展開になりそうです。

それに対して、先手は9四の馬が働くかどうかという展開になりそうです。

評価値は互角だったですが、ソフトは別の手を推奨していました。

▲6一角では▲7七角で、ソフトの評価値-31で互角。

▲7七角は△9五香を受けるならこの手がありますが、将来△7五歩の筋や△8五桂が角に当たるなどが気になって、指す気がしませんでした。

▲7七角に△8一飛なら、▲2九飛△8五桂▲8六角△同角▲同歩△9五香▲5五歩△4三銀で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は、△8五桂に▲8六角から角交換して後手の桂馬が取れる展開ですが、後手玉も固いのでいい勝負のようです。

▲7七角に△8四飛なら、▲2九飛△7五歩▲8六角で、ソフトの評価値-17で互角。

この手順は、△8四飛としてから△7五歩と仕掛ける手ですが、▲8六角が返し技で、△7六歩なら▲6四角△同飛▲8二角という感じです。

ただし、どの展開も思ったほど評価値に差がなく互角だったのが不思議です。

ソフトで検証すると局面や指し手によって評価値に差が開くことが多いのですが、この局面に関してはほとんど差がつかなかったです。

8筋と9筋が戦場ですが、お互いの玉が遠いところにいるので、そんなに悪い手でなければ評価値に差がつきにくいのかもしれません。

意外と差がつきにくい局面だったのが参考になった1局でした。

受けに回って辛抱する

上図は、横歩取り青野流からの進展で後手が△5四角と打った局面。ソフトの評価値+160で互角。

横歩取り青野流は激しい変化が多いのですが、本局はやや持久戦模様となりました。

△5四角は△7六銀~△8六歩や△3六歩のような筋が狙いで、先手としては両方の受けが少し気になります。

受けに回るより先に動いた方がいいかと思いましたが、あまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲7七桂△7六銀▲2五桂△2四銀で、ソフトの評価値-118で互角。

▲7七桂と▲2五桂で銀取りで一時的に気持ちはいいのですが、その後の手があまり続きません。

桂馬は後には戻れないので、跳ねて良くなればいいのですが、そうでない場合は逆に動きにくくなります。

△2四銀以下、▲3四歩△8六歩▲同歩△同飛で、ソフトの評価値-337で後手有利となりました。

▲7七桂では▲8八銀がありました。

▲8八銀△7六銀▲6六飛で、ソフトの評価値+186で互角。

△7六銀の狙いは、次に△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△6七銀成▲同金△2六飛の飛車のすぬきですが、それを避ける意味で▲6六飛とします。

▲6六飛に△8六歩なら▲同歩△同飛▲6四飛△8七銀成▲同銀△同角成▲5九角で、ソフトの評価値+544で先手有利。

手順の▲5九角は少し難しい受け方です。

ただし、▲6六飛には△6五銀▲2六飛△7六銀▲6六飛のような千日手模様になる可能性があります。

先手は千日手を避けるなら、▲2六飛で▲5六飛のようになりそうです。

▲6六飛のように丁寧に受けに回る指し方は難しいですが、動いて形を決めるより、まだ辛抱した方がいいみたいです。

受けに回って辛抱する指し方が参考になった1局でした。

玉のコビンを攻める

上図は、後手三間飛車に対して先手居飛車穴熊からの進展で、後手が△2七角と打った局面。ソフトの評価値+253で互角。

先手は後手玉のコビンを狙って、▲2八角と打った手に△2七角とした展開ですが、次の一手は良くなかったです。

▲4八飛△5五歩で、ソフトの評価値+30で互角。

▲4八飛と逃げたのはあまり意味がなく、後手に△5五歩と突かれると△5四角成や△6三角成で馬ができて手厚くなる形です。

後手の△2七角は飛車と取る狙いより、自陣に馬を作る狙いもあったようで、そちらの方が大きかったです。

▲4八飛では▲6三銀不成がありました。

▲6三銀不成△5五歩▲同角△7三桂で、ソフトの評価値+333で先手有利。

▲6三銀不成と空き王手に対して△5五歩と5筋を突き捨てて△7三桂とします。

△5五歩と突き捨てたのは、2七の角が後手陣に効く形になるためです。

△7三桂と跳ねて受けた形は少し後手も薄いのですが、先手は持ち駒に歩しかないので手が続かないように見えます。

△7三桂以下▲7四銀成△5四銀▲6四角△5三歩▲7八飛で、ソフトの評価値+454で先手有利。

△7三桂に▲7四銀成が手厚い手で、ここで▲7二銀成や▲5二銀成では少し淡泊な手になってしまいます。

後手の△5四銀では△5四角成もありますが、▲5八飛でソフトの評価値+573で先手有利。

歩の切れた筋に飛車を回すのがいい味です。

よって△5四銀ですが▲6四角が、次に▲3一角成を狙います。

それを受ける△5三歩に▲7八飛が狙いの1手になります。

3八の飛車を取らせることに考えが固定されていると、▲7八飛は見えにくです。

後手は△4九角成とする余裕はありません。

飛車と角と成銀の3枚の攻めなので、まだ攻め切るのは大変ですが攻めの形にはなっています。

玉のコビンを攻めるのが参考になった1局でした。

遊んでいる角の活用

上図は、雁木からの進展で先手が▲3八歩と打った手に後手が△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-227で互角。

駒の損得はなく先手の1歩損ですが、対局中は後手の陣形が手厚く先手は攻めるのが大変と思い、このあたりはかなり局面を悲観的に見ていました。

しかし、評価値が少し後手がいいとはいえ互角だったのには驚きました。

本譜は以下▲5六銀△5五歩▲4七銀△3五銀打で、ソフトの評価値-712で後手有利。

この手順は、▲5六銀と出た手に△5五歩に▲6七銀では何をしているのか分からないので、▲4七銀としましたが手厚く△3五銀と打たれて先手がはっきり悪くなりました。

後手陣がさらに手厚くなり、先手の典型的な失敗の手順のようだったです。

どうもこのあたりの相手が手厚くて形勢が少しいいくらいから、先手がどのように手を作っていくかというのが、私はあまりうまくないようです。

▲5六銀では▲6五歩がありました。

▲6五歩△同歩▲9七角△6六歩▲5六銀で、ソフトの評価値-293で互角。

先手は8八の角が遊んでいるので、▲6五歩とします。

△同歩でその後に手がないのかと思っていたのですが、▲9七角がありました。

▲9七角はいつでも▲5三角成とする狙いがあります。

後手は8四の角がいるので△6六歩としますが、▲5六銀です。

▲5六銀に△5五歩は9七に角がいるので、▲5五同銀△同銀▲5三角成で、ソフトの評価値+1449で先手優勢。

さすがにこの手順はうまく行きすぎですが、先手は角の活用をしなければいけなかったようです。

遊んでいる角の活用が参考になった1局でした。

プレッシャーをかけて粘る

上図は、角換り腰掛銀からの進展で後手が△7六歩と突いた手に先手が7七の銀を▲6六銀とした局面。ソフトの評価値-583で後手有利。

△7六歩が味のいい手で、先手が▲7六同銀としても△6六角があったので▲6六銀としました。

この手順も6六の銀が浮いた形なので、あまりいい形ではありませんが後手から咎められました。

本譜は▲6六銀以下、△9三角▲5七金△6五銀で、ソフトの評価値-670で後手有利。

後手の△9三角が浮いている6六の銀を狙った手で、▲5七金と受けたときに△6五銀が継続手です。

▲6五同銀なら△5七角成が厳しいので、▲6七歩と受けますが△5四桂で、ソフトの評価値-648で後手有利。

この展開は後手の攻めが筋に入っていて、狙いが分かりやすいです。

どこかで△3二飛と馬取りの形にして、将来▲4二角や▲4二銀を先に受けるのも味がいいです。

▲5七金では▲5七銀がありました。ソフトの評価値-736で後手有利。

元の局面が悪いので先手苦しいですが、▲5七銀と辛抱してどうかという感じです。

▲5七銀は駒を引く手なので、後手からの攻めの手を避けているという形です。

▲5七銀以下、△6五銀▲8三馬△6六桂▲6八金で、ソフトの評価値-839で後手優勢。

手順の▲8三馬は、▲9三馬~▲4二角を狙った手です。

この展開も先手苦しいのですが、後手が決めそこなったら先手から将来▲4二角や▲4二銀があるので、後手も油断できません。

こうやって後手にプレッシャーをかけて粘った方が、筋に入っている実戦の本譜よりあやがあったようです。

プレッシャーをかけて粘るのが参考になった1局でした。

薄い玉は飛車で攻められる形を避ける

上図は、横歩取り青野流からの進展で後手が△4一銀打とした局面。ソフトの評価値+111で互角。

ここから▲3八銀△7九飛成の進展になったのが失敗でした。https://shogiamateur.com/wp-admin/post.php?post=10091&action=edit

△4一銀打には2通りの指し方があったようです。

1つは、▲5三桂成△同玉▲6四角△同歩▲2九龍で、ソフトの評価値-305で後手有利。

先手は▲5三桂成~▲6四角~▲2九龍と後手の飛車を抜いたのですが、この局面の駒割りが飛車と金銀桂の3枚替えです。

後手の陣形は金と銀がたくさんいて負けにくい形で手厚いのですが、歩切れで攻めの手を作っていけるかどうかという感じです。

評価値は後手有利になっていますが、300から互角から有利に変わるのでほとんど互角の評価値です。

これに似たような将棋は以前指していました。https://shogiamateur.com/wp-admin/post.php?post=8637&action=edit

もう1つは、▲2七龍△4五金▲3八龍で、ソフトの評価値-347で後手有利。

先手は龍を自陣に引いて飛車を取る展開です。

ぼろっと△4五金と桂馬を取られるのは少し指しづらいですが、後手の飛を取ってどうかという 手順です。

▲3八龍以下△2八飛成▲同龍です。

先手は▲1一角成や▲8二歩を楽しみに、それまで辛抱する展開になります。

これも少し先手が苦しそうですが、自玉が薄い場合は、飛車で攻められない形にした方がいいみたいです。

薄い玉は飛車で攻められる形を避けるのが参考になった1局でした。

飛車先を突破されるときの粘り方

上図は、後手△3三角戦法からの進展で後手が△2六歩と突いた局面。ソフトの評価値-111で互角。

対局中は、△2六歩がきてもどうにかなるかと思っていたのですが、△2六歩に▲2四歩だと△2七角が途中で気が付いて悪いと思い別の手を指しました。

本譜は以下、▲1四歩△2七歩成▲2二歩△同飛▲1三歩成△2六飛で、ソフトの評価値-678で後手有利。

この手順は△2六飛をうっかりして先手失敗です。

▲1四歩では、苦しいながらも▲2四歩で辛抱すべきでした。

▲2四歩△2七角▲同飛△同歩成▲1六角で、ソフトの評価値-133で互角。

△2七角に先手は本意ではないですが、飛車と角を交換して▲1六角と打ちます。

次の狙いは▲3四角なので後手は受ける形ですが、△4三銀だと▲同角成△同金▲3二銀があるので、▲3四角には△4三金と受けます。

▲1六角△4三金▲3四角△同金▲3二銀で、ソフトの評価値-181で互角。

先手は▲3四角~▲3二銀と少し重たいですが、次に▲2三歩成から粘る指し方です。

この手順は、積極的に指すというよりやむを得ず指すという感じですが、将棋では苦しい局面も多くあり、そこでどこまで差を広げられないようにして持ちこたえるかということがあります。

本局もそのような感じです。

▲3二銀以下、△6一飛▲2三歩成△2九飛▲4三銀不成△3七と▲3四銀不成△4八と▲同角で、ソフトの評価値-350で後手有利。

少し苦しい局面から後手有利になりましたが、互角に近い後手有利なので先手はまだ粘り強く指すことになりそうです。

飛車先を突破されるときの粘り方が参考になった1局でした。