玉を固めて指す

上図は、後手△3三角戦法からの進展で後手が4四の飛を△2四飛とした局面。ソフトの評価値+40で互角。

△2四飛は将来△2六歩から飛車先を突破する狙いです。

この手に対して先手がどのような形で受けるか悩みました。

本譜は以下、▲5七角△6二金▲3五角△2一飛▲5八金右△4三銀で、ソフトの評価値+251で互角。

▲5七角で後手の飛車を狙う受け方をしました。

次は▲3五角があるので△4四角と受けたくなるのですが、後手の角が狭いのといつでも▲3六歩の筋があるので少し指しづらいです。

▲5七角に△3四飛としても▲2五桂で受けになっていないので、後手は△6二金と1歩損しますが、5三の地点を守る指し方をしました。

以下△4三銀まで進むといい勝負のようです。

ここで▲2四歩だったらまだ良かったのですが、本譜は▲1五歩△3四銀▲5七角△2六歩で、ソフトの評価値-111で互角とはいえ先手が少し損しました。

▲5七角はソフトの候補手の1つだったのですが、別の指し方で▲5八金右もあったようです。

▲5八金右△4三銀▲6七金△3四銀▲5七銀△6二金でソフトの評価値+93で互角。

この指し方は金と銀を玉側に固めてカウンターを狙う指し方です。

先手の玉の回りは固くなりますが、2筋と3筋は弱くなるので後手から突破される可能性は高くなります。

焦土作戦になりますが、そのときに6筋に位を取っているので、▲6四歩からの後手の陣形に迫れるかという感じです。

後手に2筋と3筋の成駒が出来ると後手玉がそちらの方に逃げ込む展開もあるので、先手は神経を使う指し方です。

ただし、後手の陣形はバランスで戦っており、後手玉はそんなに強くないので、後手陣のどこかを突破できれば勝負になるという指し方です。

まだこれからの将棋ですが、玉を固めて指す構想が参考になった1局でした。

見落としの1手ばったり

上図は、横歩取り青野流からの進展で先手が▲2七同飛とと金を取った局面。ソフトの評価値-155で互角。

駒割りは、角と金銀の交換の2枚替えで先手が損していますが、後手は歩切れなのでいい勝負みたいです。

先手は次に▲2一飛成が狙いなので後手は受ける形です。

本譜は以下、△3二銀▲4五桂△4四金▲2二飛成△4一銀打で、ソフトの評価値+111で互角。

▲2一飛成を受けるには、△2二銀打や△3二銀打かと思っていたのですが、△3二銀は少し意表をつかれました。

▲4五桂に△4四金に手順に▲2二飛成がてきるからです。

ただし、△4一銀打が粘りのある1手です。

後手の次の狙いは、△4五金~△3六桂や△3七金で先手の2八の角が移動すると2二の龍が取られます。

それまでに先手は手を作らないといけないので、忙しい局面です。

ここで4分位考えて次の手を指したのですが、それが1手ばったりでした。

本譜は以下、▲3八銀△7九飛成で、ソフトの評価値-1109で後手優勢。

▲3八銀には△2八飛成▲同龍△4五金ばかりを考えていて、なぜか△7九飛成が全く見えていませんでした。

指されて初めて気が付いたというレベルです。

先手の陣形は金とか銀の金気の駒が少なくばらばらな状態なので、飛車を成られては先手玉が持ちません。

30秒の秒読みならともかく、4分くらい考えて駒の利きをミスをしたのは初めてです。

△4五金と△7八金の両方が狙いで先手がだめです。

△4一銀打に先手がどう指したら良かったかは、調べてまた投稿します。

見落としの1手ばったりがあった1局でした。

例外的な銀と桂馬の交換

上図は、相掛かりからの進展で後手が△8五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+362で先手有利。

対局中は、先に攻め込まれている形なので、先手有利とは思っていませんでした。

本譜は銀取りになっているので逃げたのですが、あまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲8八銀。

実戦は▲8八銀に△3五飛だったのですが、△6六飛▲同歩△4五桂で、ソフトの評価値-382で後手有利だったようです。

攻めの桂と守りの銀の交換は、普通は銀を渡すと損なので逃げたのですが、飛車交換して△4五桂が鋭く、桂馬が入ると△7六桂があります。

また△4五桂と跳ねた形が、後手玉が△4二玉~△3三玉と移動できて広くなったのも大きいです。 

この数手のやりとりは後手満足です。

▲8八銀では▲3六飛がありました。

▲3六飛△7七桂成▲同桂△3六角▲8一飛△7二銀▲8六飛成で、ソフトの評価値+406で先手有利。

銀と桂馬の交換をする▲3六飛は全く見えませんでした。

手順の▲8一飛に△7二銀と受けないと、▲4一角が厳しすぎます。

△7二銀に▲9一飛成もありますが、△8九飛が気になるので▲8六飛成と手厚く指します。

▲8六飛成に△5四角なら、▲4六桂△3六角▲2二歩△同銀▲3四桂で、ソフトの評価値+415で先手有利。

手順の▲2二歩が細かい利かしです。

▲8六飛成に△3五歩なら▲3四歩△4五桂▲同桂△同角▲6五桂打で、ソフトの評価値+754で先手有利。

手順に▲3四歩の拠点が入り、先手指せるようです。

例外的な守りの銀と攻めの桂馬の交換が参考になった1局でした。

3筋突き捨てて▲4五桂

上図は、矢倉からの力戦型の進展で後手が△8一飛と8五の飛車を下げた局面。ソフトの評価値-6で互角。

先手も後手もお互いに玉が固くなる展開にならないので、先手はここから仕掛けました。

本譜は以下、▲5五歩△同歩▲同銀△6五銀▲4五桂△4二銀▲2四歩△同歩▲5四歩で、ソフトの評価値-251で互角。

先手が5筋の歩を交換して▲5五銀と出たときに、△6五銀が次に△7六銀~△8七銀成をみた厳しい手です。

先手は▲4五桂~▲5四歩と垂れ歩で、いつでも銀と桂馬の交換の形を作りましたが、先手が少し模様が悪いのかと思っていました。

ただし、評価値は互角だったのが少し意外でした。

実戦的にはまだまだ大変ですが、先手は5筋から攻めるしかなさそうなので、ちょっと単調だったかもしれません。

▲5五歩△同歩までは同じですが、ここで▲同銀でなく▲3五歩はあったかもしれません。

▲3五歩△同歩▲5五銀△6五銀▲4五桂で、ソフトの評価値-30で互角。

この手順は▲5五同銀とする前に、▲3五歩と3筋の歩を突き捨ててから▲4五桂と跳ねます。

先手は1歩損ですが、△3五歩とした形が先手からいつでも3四の地点に駒を打てるので、攻めの幅が広がる意味です。

また3筋にまた歩が使えるのも大きいです。

ただし、△3六歩と歩を伸ばされるような手もあるので、一長一短です。

▲4五桂に△4二銀なら、▲5三歩△6二金▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲3四飛で、ソフトの評価値-249で互角。

この手順は互角でやや後手持ちみたいですが、▲3四飛と歩の裏側にもぐった形が飛車を追われる展開になりにくいので、後手もしのぐのは大変です。

3筋を突き捨てて▲4五桂が参考になった1局でした。

なかなか指しにくい手順

上図は、角換り腰掛銀からの進展で、後手が△7六歩と歩を取った局面。ソフトの評価値+446で先手有利。

この局面は、先手の6六の銀が浮いており、いつでも後手から△4七歩とか△6七歩とかの厳しい手があるので、先手が少し指しづらいかと思っていたのですが、先手有利は驚きました。

ただし、ここで先手から攻める手はなさそうなので、何か指さないといけないのですが、本譜はあまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲6三歩成△4七歩▲同金△6三金▲5八玉で、ソフトの評価値-35で互角。

△4七歩がいやな手で▲同金として、後手が△6三金と手を戻したときに▲5八玉として、△3八角には▲2八飛を用意してうまく行ったかと思っていたのですが、ソフトの評価は良くなかったです。

▲5八玉と▲7八金の形が、桂馬があると△6六桂のような手があるので、あまり受けに効いていないということかもしれません。

▲6三歩成では▲6五銀右がありました。

▲6五銀右△同銀▲同銀△4七歩▲3八金△6七歩で、ソフトの評価値+818で先手優勢。

この手順は先手の桂得になるのですが、後手から△4七歩とか△6七歩とかのうるさい攻めがあります。

対局中は、この手順もぱっと見で浮かんだのですが、さすがに危険すぎるかと思ってやめました。

ただし、具体的にどのように危険かと考えたわけでなく、直感で危ないと思っただけです。

先手優勢なのですが、短い時間だと指せない感じです。

ただし、将棋は安全に指せばいいかと言われるとそうでもなく、本譜みたいに安全に指しても形勢が悪くなっていますし、少し危険に指しているようでも形勢が良くなっていることがあります。

このあたりは、感覚というより読みが入っていないと難しいです。

なかなか指しにくい手順ですが、読みが入ればこの手順もあると分かった1局でした。

戦線拡大で攻め駒を責める

上図は、角換り腰掛銀から先手が2筋の歩を交換して△2三金に▲2九飛に△2四歩とした局面。ソフトの評価値+305で先手有利。

先手有利になっていますが、評価値+300までは互角なのでほぼ互角です。

△2三金の形は少し異形ですが、上部が手厚い意味があります。

ここで先手の手番ですが、攻める手がなさそうなのでどのように指すか迷いました。

本譜は以下、▲6八玉△6五歩で、ソフトの評価値+133で互角。

△2四歩の局面が先手の陣形は理想形なので、形を崩す必要が出てきました。

何を指しても形が崩れそうなのですが、7九の玉を▲6八玉として△6五歩と仕掛けられるのは難しいのですが、先手はあまり得になっていない感じもします。

7九の玉より6八の玉の方が、後手からの攻めに近いという意味です。

▲6八玉では▲7五歩がありました。ソフトの評価値+157で互角。

この手はよく出る後手の桂馬の頭を狙う手ですが、先手の囲いも薄くなるので指しづらい手かもしれません。

7筋の歩が切れると後手から△7六歩の叩きから△7七歩のような筋があります。

ただし戦線拡大で、このような手から後手の陣形を少しでも崩すということです。

▲7五歩に△同歩だと▲7四歩があるので△6三銀です。

△6三銀▲7四歩△同銀▲3五歩△同歩▲4二角で、ソフトの評価値+400で先手有利。

手順の△7四同銀で、一時的に後手の銀が浮いて陣形が崩れます。

手順の▲3五歩は△同歩とすることで、先手の飛車が2四に出たときに4四の銀取りになる狙いです。

▲4二角以下、△3三桂▲3四歩△同金▲3三桂成△同銀▲4五銀で、ソフトの評価値+379で先手有利。

この展開は少しうまく行きすぎかもしれませんが、飛車と角と銀と桂馬の4枚で攻めているので、先手指せそうです。

戦線拡大で攻め駒を責めるのが参考になった1局でした。

苦しい局面の粘り方

上図は、後手三間飛車に先手居飛車穴熊からの進展で後手が△5六銀と出た局面。ソフトの評価値-90で互角。

先手はと金を作って香得ですが、後手の3六の飛と2五の桂と5六の銀が働いて、互角になっていますが先手指しづらい局面です。

本来は先手はこのような局面を避けて指すべきだったのですが、実際の対局では苦しい展開というのはよくあります。

本譜は以下、▲3九香△3八歩▲同飛△3七歩で、ソフトの評価値-77で互角。

▲3九香はあまり打ちたい手ではないですが、3筋を受けるのは仕方ないと思って指しました。

▲3九香は別に悪い手ではなく、候補手に上がっていた手でした。

後手は△3八歩~△3七歩としました。

実戦はここで▲3七同桂としたのが悪く△4七銀成で、ソフトの評価値-341で後手有利。

▲3七同桂は受けの辛抱が出来なかったのですが、▲3七同桂では▲2八飛がありました。

▲2八飛△6七銀成▲2六歩で、ソフトの評価値-144で互角。

後手は△6七銀成と気持ちのいい手に対して、先手が▲2六歩と辛抱できるかがこの局面です。

▲2六歩の局面は先手に持ち駒はありません。

気持ち的には先手苦しく、まだ詰みまではだいぶ先の話ですが、やや先手ジリ貧のような形でもあります。

▲2六歩に△3八歩成なら▲同金と辛抱します。

こうやって粘って、チャンスを待つしか仕方なかったようです。

苦しい局面の粘り方が参考になった1局でした。

後手の駒を重たくする

上図は、横歩取り青野流からの進展で、後手が△4九角と打った局面。ソフトの評価値-248で互角。

△4九角は全く見えておらず、▲6八玉だと△3八金がうるさいと思って▲同玉としました。

▲4九同玉△3七桂▲3八玉△2九桂成▲同玉△2七飛で、ソフトの評価値-315で後手有利。

この手順は、飛車と角桂の2枚替えで先手は駒損を少し回復できます。

ただし、龍を作られると先手の陣形は金駒が少なく薄いので、実戦的には勝ちづらいかもしれません。

▲4九同玉では▲6八玉がありました。

▲6八玉△3八金▲2六飛で、ソフトの評価値-8で互角。

△3八金に金を取らずに▲2六飛は全く見えていませんでした。

普通は△3八金には▲同銀△同角成▲2六飛△4七馬で、ソフトの評価値-77で互角。

この指し方もあったようですが、後手に歩切れを解消されて先手が手を作れるかどうかという感じです。

変化図の▲2六飛以下△3九金▲8二歩という展開ですが、後手の4九の角と3八の金が少し重たい形なので、その間に▲8二歩から駒損を少しでも回復する狙いです。

また後手も歩切れなので▲5六飛の対応に少し悩みます。

後手の駒を重たくする指し方が参考になった1局でした。

歩切れをつく飛車打ち

上図は、横歩取り青野流からの進展で先手が▲4五桂と跳ねた手に後手が△4四歩と突いた局面。ソフトの評価値+244で互角。

先手の陣形だけ見るとあまり見慣れない形ですが、後手が△2九飛とした手に▲2八角と受けて後手がその角を狙った手に、先手が飛車を打って受けた形です。

駒割りは角と金銀の交換で2枚替えで先手が損ですが、後手歩切れなのでいい勝負みたいです。

△4四歩には▲3三桂成か▲5三桂成のどちらかと思い、最初は▲3三桂成を考えましたが△同桂で、先手の2七の飛車の位置が悪く後手に狙われそうなのでやめました。

本譜は以下、▲5三桂成△同玉▲6四角△同歩▲2九飛で、ソフトの評価値-109で互角。

この局面の駒割りは、飛車と角金桂の3枚替えで先手が駒損ですが後手歩切れなのでいい勝負のようです。

ただし後手から△4九角▲同玉△3七桂のような手があるので、少し怖い形です。

▲5三桂成では▲3八銀がありました。

▲3八銀△2八飛成▲同飛△4五歩▲2六飛打で、ソフトの評価値-136で互角。

▲3八銀で飛車と角の交換になる手は少しだけ見えていましたが、△4五歩で飛車と角金桂の3枚替えで先手の駒祖です。

しかし後手の歩切れをついて▲2六飛打があったようです。

指摘されればなるほどという手ですが、全く見えづらい手です。

次は▲2二飛成が狙いですが、後手も受けづらい形です。

▲2六飛打に△3二金打なら▲8二歩で、ソフトの評価値+185で先手有利。

▲2六飛打に△3二金なら▲2二角成△3六桂▲同飛△2二銀▲2九飛で、ソフトの評価値-31で互角。

▲2二角成に△3六桂は少し難しい手です。

▲2六飛打に△1五角なら▲2二飛成△同銀▲同飛成△3二金打▲2一龍△4八飛▲6九玉△3八飛成▲4四桂で、ソフトの評価値-289で互角。

後手の受け方は、危険なようですがちょっと真似できないです。

後手の歩切れをつく飛車打ちが参考になった1局でした。

後手の銀を働かせない

上図は、後手三間飛車に対して先手居飛車穴熊からの進展で後手が△5六銀と4五の銀が出た局面。ソフトの評価値+210で互角。

対局中は、▲4八金の形があまり良くないのでどこかで▲5八金~▲6八金の展開にしたかったですが、△5六銀がいるとなかなか神経を使います。

本譜は以下、▲2六飛△6五銀▲6四角△7六銀▲8六角△4五歩で、ソフトの評価値-111で互角。

△5六銀を追い払いたいと思い ▲2六飛としました。

対局中はうまく行っているのかと思っていたのですが、本譜のように△6五銀~△7六銀と進むと先手の角が8六にいるので、後手の銀が5六にいたときに比べて働いている感じです。

後手の飛車の横の効きが通ってきたのも大きいです。

結果的には▲2六飛からの手順は、後手の銀を働かせて良くなかったようです。

▲2六飛では▲6四角がありました。

▲6四角△4五歩▲8六角で、ソフトの評価値+132で互角。

このタイミングでの▲6四角が全く見えていませんでした。

普通に1歩得する手なのですが、△5六銀の直前に▲8六角と上がっているので、▲6四角が見えないのはいまひとつ直感が悪いです。

この局面は後手の5六の銀の働きが悪く、先手は▲5四歩から5筋の歩を切って▲5七歩で後手の銀を取るのが狙いです。

後手も▲5四歩には、△同飛▲5七歩△6五歩のような手があるので簡単には銀は取れませんが、6六の銀が安定しているので後手の銀は使いづらいです。

このあたりの感覚が短い時間で分かるようになったらいいですが、なかなか実戦では難しそうです。

後手の銀を働かせないのが参考になった1局でした。