苦しいときは大駒を持ち駒にする

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、▲4五銀が▲4四銀と進んだのに対して、後手が△3四銀が△3五銀とした局面。ソフトの評価値-580で後手有利。

△3五銀は見えておらず、いい手を指されたと思っていました。

△3五銀に対しては、▲3五同銀か▲3三銀成か不成か迷いましたが、本譜はあまり良くなかったです。

本譜は以下、▲3五同銀△同飛▲4四角△3四飛▲1一角成△4七と▲同金△3八飛成で、ソフトの評価値-568で後手有利。

本譜は飛車を取り合わずに、▲4四角から▲1一角成で香得になったのですが、後手に飛車を成られては苦しいです。

以下、▲5八銀△4九銀から全くだめで、先手の飛車が遊んでいるのが大きいです。

▲3五同銀では▲3三銀不成がありました。

▲3三銀不成△2六銀▲4四銀不成で、ソフトの評価値-703で後手有利。

▲3三銀と飛車を取る手は見えていたのですが、▲3三銀不成から▲4四銀不成は見えていませんでした。

評価値的にはこれも後手有利ですが、先手は飛車を持ち駒にしているので後手が甘い手を指せば互角に持ち込めそうです。

また後手玉が△6二玉と中央に近いので、いつでも▲5三銀成と王手をする筋もあります。

▲4四銀不成に△2八飛なら、▲3七桂△同銀成▲4六角△7三角▲5五歩△3六歩▲2二飛で、ソフトの評価値-203で互角。

▲4六角に△7三角と合わせたら、▲5五歩で角交換を避けて▲3七角を狙うのが面白い筋です。

▲4四銀不成に△3八飛なら、▲3七桂△同銀成▲3二飛△7一玉▲1六角△3九飛成▲2四歩△4二歩▲3一飛成で、ソフトの評価値-587で後手有利。

この後手有利はまだ実戦的には大変です。

苦しいときは大駒を持ち駒にするのが参考になった1局でした。

下から受ける▲3八歩

上図は、角換り腰掛銀からの進展で▲6八玉の形で後手が△4七銀▲5七玉に△3六銀成とした局面。ソフトの評価値+63で互角。

棋譜などで見たことはあっても、実戦では初めての局面です。

次に△4六角や△3七成銀▲同金△4五桂の筋があるので、どのように受けるかが難しいです。

本譜は以下、▲6八玉△4七成銀▲同金△3八角▲3六角で、ソフトの評価値-102で互角。

対局中は△3八角の両取りに▲3六角で切り返したかと思っていたのですが、△2九角成▲8一角成△4七馬▲7九玉で、ソフトの評価値-224で互角。

この展開は後手の△4七馬がまずまず働いており、後手から△8六歩があるため、実戦的には先手受けづらそうです。

先手の▲8一馬の働きがいまひとつなのも少し不満な展開です。

▲6八玉では▲3八歩がありました。ソフトの評価値+63で互角。

▲3八歩は△4六角に▲5八玉で受けたのと、△3七成銀に▲同歩とできるように受けた手です。

ただし、▲2五桂と跳ねてから▲3三歩と叩く筋がなくなるので一長一短です。

秒読みで▲6八玉とそれ以外の手の2種類浮かぶというのは、結構難しいです

やはり直感の▲6八玉が、△4七成銀を許したいまひとつ筋が悪い手だったようです。

▲3八歩に△4六角なら▲5八玉で、ソフトの評価値+506で先手有利。

▲3八歩に△2四銀なら▲6三銀△6一金▲7四銀成△6二金▲6三成銀で、ソフトの評価値+608で先手有利。

先手は受けるばかりでなく、▲6三銀△同金▲7二角の筋もあるのでいい勝負みたいです。

下から受ける▲3八歩が参考になった1局でした。

盤面全体をよく見る

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6五香と打った手に後手が△6三金が△7三金寄と逃げた局面。ソフトの評価値-104で互角。

対局中は、後手の△3八銀が見えているので先手が苦し紛れに▲6五香と打った感じだったのですが、評価値は互角だったのが驚きました。

本譜は以下、▲6一龍△3八銀▲8九飛△4七歩成で、ソフトの評価値-787で後手有利。

▲6一龍は次に▲6二香成を見た手ですが、後手が△3八銀から△4七歩成とと金を作って金を取れる形になれば後手優勢です。

▲6一龍では▲7三桂成△同銀▲6四桂がありました。ソフトの評価値-44で互角。

なぜか普通に▲7三桂成と金を取る手が全く見えておらず、秒読みだったとはいえ、このあたりの原因は自分でもよく分かっていません。

金を取ってから▲6四桂と跳ねて勝負します。

▲6四桂には△同銀▲同香に後手が攻める手もあるのですが、実戦的には後手やりづらい感じなので、△7一金と引きますがそこで▲2七金で、ソフトの評価値+210で互角。

盤面全体を見ないと▲2七金は浮かばないですが、角を取る形にして手を繋げます。

▲2七金に△4八銀なら、▲3七金△4九銀不成▲7一龍△同玉に▲7二金△同銀▲同桂成△同玉▲6一角以下詰み。

これはうまく行きすぎですが、何気に▲6五香が働いています。

▲2七金には△6三歩▲3七金△6四歩▲4六飛で、ソフトの評価値+248で互角。

飛車が活用できる展開になれば、本譜とは全く違っていました。

なお、▲2七金では▲6三金と張り付いて▲7一龍を狙う手もあるのですが、△6一歩と受けられてソフトの評価値-249で互角。

意外とこの展開は金が重くて大変なようです。

盤面全体をよく見るのが大事と分かった1局でした。

直感で飛車の活用に目がいく

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形から▲5六桂と打った手に対して、△6四金が△6三金と引いた局面。ソフトの評価値+142で互角。

駒割りは角銀と飛桂の交換でいい勝負です。ただし、対局中はそれまでの手の流れで先手が少し指しづらいのかと思っていました。

本譜は以下、▲1一飛成△4六歩▲4九飛△3七角で、ソフトの評価値-91で互角。

▲1一飛成は香車を取る手で普通ですが、△4六歩の垂らしが次に△4七歩成▲同金△3八角を狙っていて▲4九飛と受けたのですが、△3七角が次に△3八銀があるので、先手が忙しくなったようです。

▲1一飛成では▲4九飛もあったようです。ソフトの評価値-107で互角。

▲4九飛だと飛成が受からないので、こちらの方が実戦的だったかもしれないです。

先手が2枚飛車で攻めると後手も大変です。

ただし、▲4九飛には△3七角▲4二飛成上△5九角成で、ソフトの評価値-79で互角。

後手は銀を渡すと▲7一銀の筋があるので攻めに制約がありますので、△6二銀と受ける形になりそうです。

先手は▲1一飛成と香車を取ってから▲6五香のような感じで、大駒の活用から狙いが分かりやすかったように思えます。

やはり大駒の活用は局面の形勢に大きく影響します。

▲4九飛が指せるかどうかで展開が全く違ってきます。

直感で飛車の活用に目がいくのが大事だと分かった1局でした。

じっくりした戦いにする

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形から後手が△6五飛と歩を取った局面。ソフトの評価値-316で後手有利。

対局中は▲6六歩か▲4六角かの組み合わせから、▲2四角のどれかだと思うのですが、本譜の進行はあまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲6六歩△6三飛▲2四角△4四金で、ソフトの評価値-426で後手有利。

先手は6筋の傷を消して▲2四角と飛び出したのですが、手順に△4四金と桂馬を守られて歩を取られた形が、後手がよさそうな展開みたいです。

後手は△5五歩から△5四金と駒を中央に寄せていくのに対して、先手は▲4六角とするか▲2五桂のような感じで、後手の金の圧力が大きいです。

▲6六歩では▲4六角がありました。

▲4六角△5五歩▲6六歩△6三飛▲5五角で、ソフトの評価値-376で後手有利。

先手1歩得で▲5五角と王手に出た局面ですが、これもほとんど互角も後手有利のようです。

角が金と接近戦をする戦いでは金の方が強いのが、形勢に出ているのかと思いますが、実戦的にはまだこれからです。

本譜の手順と違って駒を捌くよりも抑え込みのじっくりした戦いです。

それと簡単に▲4四歩を取られないようにしているのが、本譜との違いです。

▲5五角に△6四歩なら、▲6五歩△5四金▲4六角△5五歩で、ソフトの評価値-274で互角。

この指し方は、後手は金の圧力で中央を制圧します。

▲5五角に△6四金なら、▲6四同角△同飛▲4三歩成で、ソフトの評価値-360で後手有利。

この指し方は角と金の交換ですが、と金が出来て後手有利もまだ実戦的には大変です。

いずれにしろ先手は華々しい戦いより、角で後手玉を睨んでじっくりした中央での戦いの方が本筋のようです。

じっくりした戦いにする▲4六角が参考になった1局でした。

穴熊で角と金を交換

上図は、先手居飛車後手振り飛車の対抗形からの進展で、後手が△9五歩と端歩を突いた局面。ソフトの評価値+571で先手有利。

角と飛桂の交換で先手駒損も、穴熊で先手玉が固いので先手有利です。

ただし後手の△9五歩は先手から見ればいやな手です。

▲9五同歩とすると後手の持ち駒に歩が3枚あるので、△9七歩から端を攻められて大変です。ソフトの評価値+136で互角。

本譜は以下、▲2三角△4八飛▲4九歩△同飛成▲1二角成△同香▲5三角成△6三歩で、ソフトの評価値-12で互角。

先手は▲2三角の両取りに△4八飛と打たせて、2段目の飛車の位置をずらす▲4九歩から角と飛車を交換して▲5三角成としましたが、△6三歩で思っていたほど大したことがなかったです。

△6三歩では△6三金引と思っていたのですがそれは、▲同馬△同金▲2二飛で、ソフトの評価値+159で互角。

このあたりは形勢の見方が楽観的だったか、実戦は結構大変です。

▲2三角では▲2三とがありました。

▲2三と△5二飛▲6一角△5一飛▲7二角成△同銀▲6二金で、ソフトの評価値+372で先手有利。

▲2三とは後手玉と反対側に行くので、全く考えてなかったです。

後手は△5二飛と逃げますが、▲6一角から角と金を交換して▲6二金と張り付くのは、持ち駒が少ないせいもあり少し指しづらいです。

ただし先手が穴熊なので、後手玉を薄くしておいた方がいいみたいです。

▲6二金以下△4三歩▲5一金△4四歩▲5二金△6一歩▲6二歩で、ソフトの評価値+820で先手優勢。

先手の▲6二金からの金の活用は少し重い形ですが、▲6二歩と確実に後手玉に迫る形なので先手指せるようです。

穴熊で角と金を交換する指し方が参考になった1局でした。

馬を作らせて局面を打開

上図は、相掛かりからの進展で持久戦模様から後手が△6五桂▲同歩△同桂▲6六銀△6四歩とした局面。ソフトの評価値-168で互角。

対局中は次の指し手がさっぱり見えず、▲6七金右と上がったら△8六歩▲同歩△5九角の筋があるとは分かっていたのですが、他に変わる手も浮かばなかったのでそのように指しました。

本譜は以下、▲6七金右△8六歩▲同歩△5九角▲4九飛△8六角成▲8七歩△8五馬で、ソフトの評価値-309で後手有利。

馬を作らせて▲8七歩に△8五馬と引くといつでも9筋から手を作ることができるので、先手良くなかったです。

先手は攻める方はどうかですが、あまり駒が前に出ていないので難しそうです。

馬を作らせる展開だったら、▲4九飛では▲2八飛の方が良かったようです。

▲2八飛△8六角成▲7七桂で、ソフトの評価値-138で互角。

先手は馬を作らせて守りの桂馬を自分から交換する指し方で、玉を弱くしているような感じもしますが、桂馬が入れば▲5六桂を狙います。

以下、△9五歩なら▲8七歩△7七桂成▲同金寄△8五馬▲5六桂で、ソフトの評価値-218で互角。

このような展開だったら、馬を作らせてもいい勝負だったようです。

最初に戻って馬を作らせない指し方だと、▲7九玉△8一飛▲6八金右△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛で、ソフトの評価値-323で後手有利。

一見馬を作らせずに辛抱する指し方の方が手堅いかと思っていたのですが、先手から動く手がなく、後手から△9五歩や△2五歩や△2五桂など手があるので、後手有利みたいです。

馬を作らせて局面を打開するのが参考になった1局でした。

△4五角戦法の強襲の修正加筆

上図は、横歩取り△4五角戦法からの進展で先手が1一の馬を▲2二馬とした局面。ソフトの評価値+561で先手有利。

ここで次に▲3二馬とした手が、▲4二金とか▲4一飛の詰めろと書いたのですが、正確には後手の龍が8筋にいない場合でした。 https://shogiamateur.com/wp-admin/post.php?post=1493&action=edit

読みが抜けており失礼致しました。

  • 8筋に龍がいない場合の、▲3二馬~▲4一飛の場合。

△6九龍▲3二馬△6六桂▲4一飛。

▲4一飛の王手には、△6二玉の1手です。

▲4一飛△6二玉▲6一飛成△同玉▲5二金△同玉▲4一銀。

飛車を切ってから▲5二金と1枚金を捨てるのが指しにくいですが、▲4一銀以下詰みになります。

▲4一銀以下、△6二玉▲5二金△7二玉▲6一角△8二玉▲8三歩△9二玉▲8四桂まで。

最後が桂を打って詰みというので、少し心細い攻めですがぴったりです。

  • 8筋に龍がいない場合の、▲3二馬~▲4二金の場合。(図面省略)

▲4一飛で▲4二金の詰め方です。

▲4二金△6二玉▲5二飛△同金▲同金△同玉▲4一銀△6二玉▲5二金△7二玉▲6一角△8二玉▲8三歩△9二玉▲8四桂まで。

最初の数手が違うだけで途中からは▲4一銀以下と同じ詰め方です。

後手玉は、広くてぱっと見は詰まない形ですが、手順の▲6一角が打てる筋になると寄せが見えてきます。

後手玉の寄せ方が参考になった1局でした。

▲8六角が見えるかどうか

上図は、横歩取り青野流からの進展で▲4五桂と跳ねた手に対して△3三金が△4四金とした局面。ソフトの評価値+869で先手優勢。

対局時は角と金銀の2枚替えで先手が少し駒損で悪いながらも、後手歩切れなので、先手少し悪いのかと思っていたのですが、ソフトの評価値が先手優勢なのは驚きました。

本譜は以下、▲5三桂成△同玉▲6四角△同歩▲2九飛で、ソフトの評価値-561で後手有利。

駒損の先手はさらに飛車と角桂の交換でさらに損を重ねて、飛車をすぬきましたが、評価値は後手有利で1000点以上落としていました。

先手は金銀桂の駒損で後手は歩切れですが、後手が手厚いようで有利のようです。

▲5三桂成△同玉まではいいとして、▲6四角では▲8六角がありました。

▲8六角△6四桂▲同角右△同歩▲2九飛で、ソフトの評価値+873で先手優勢。

▲6四角では平凡な▲8六角が全く見えていませんでした。

▲8六角に△6二玉は▲3一角成で、ソフトの評価値+1310で先手優勢。

実戦の▲2九飛と変化手順の▲2九飛では、桂馬の持ち駒が後手か先手で全く違っており、それが形勢に大きく影響しているようです。

ソフトだと▲8六角のような手は見逃さないのですが、人間は全くうっかりしやすいです。

次の1手で出されれば多分分かる手も、実戦では見えていないということが多いです。

▲8六角が見えるかどうかが大事と分かった1局でした。

形勢が離れないように指す

上図は、角換り腰掛銀からの進展で後手が△8六歩▲同歩△同飛と銀取りに出た局面。ソフトの評価値-250で互角。

対局中は先手が桂損しているのでだいぶ先手が悪いのかと思っていたのですが、少し先手の模様が悪いとはいえ互角だったのは意外でした。

受けるなら▲8七銀か▲8七金かで迷いました。

本譜は以下、▲8七金△8二飛▲8三歩△同飛▲8六歩で、ソフトの評価値-429で後手有利。

▲8三歩と打ってから▲8六歩と受けたのは、△8三飛として飛車の位置を悪くしてから次に▲7二角の狙いだったのですが、ここでじっと△8二飛とされてあまり効果がなかったようです。

元々後手が桂得で、先手の歩の数が減って後手に増えているので、後手が有利になった感じです。

▲8七金では▲7五銀があったようです。

以下▲7五銀△7六飛▲6六角で、ソフトの評価値-289で互角。

▲7五銀は比較的少ない受け方で先手を取ったとはいえ、△7六飛の銀取りに▲6六角と打って受けるのは、先手の角が狭くて余計に悪くなったかと思うのですがそうでもなさそうです。

先手の次の狙いは▲7七歩です。

▲6六角に△8六桂なら、▲7七歩△7八桂成▲同玉△6六飛▲同銀で、ソフトの評価値+120で互角。

▲6六角に△8三桂なら、▲2四歩△同歩▲2三歩△同金▲1一角成△7五飛▲7六歩△8五飛▲2二歩△同金▲4四香で、ソフトの評価値+282で互角。

模様の悪い将棋を粘るのは辛抱がいりますが、人間同士の将棋ならノーミスで終わるということはほとんどないので、悪いなりに形勢が離れないようにするのは結構大事かと最近は思っています。

形勢が離れないように指すのが大事だと分かった1局でした。