バラバラな陣形の受け方

上図は、横歩取り青野流からの進展で、後手が△4四角と打った局面。ソフトの評価値-95で互角。

△4四角は狙いの厳しい1手で、先手が受け間違えると先手の▲2七金が浮いているので、いっぺんに悪くなる感覚があります。

ただし、あまり評価されにくいのですが、玉が広いといういい面もあります。

本譜は以下、▲8七歩△7六飛▲7七歩△3五角▲7六歩△2九飛で、ソフトの評価値-669で後手有利。

この受け方は△2九飛が厳しく、先手がまずかったようです。

▲8七歩では▲7七角の方が良かったようです。ソフトの評価値-111で互角。

▲7七角に△3五角は▲8六角で、ソフトの評価値+359で先手有利。

▲7七角に△8八飛成▲同金△3五角▲同歩△2九飛が気になります。ソフトの評価値-190で互角。

後手は飛車と持ち駒の銀と歩の攻めですが、先手の金と銀がバラバラなので、受け間違えたら終わりのような展開です。

先手はここで2通りの受け方があるようです。

1つは、△2九飛▲2八角△2六歩▲2五飛△2七歩成▲同飛△3二銀打▲4五桂で、ソフトの評価値+19で互角。

△2六歩に▲同金は△3八銀打▲同銀△2八飛成で先手悪いので、駒損になりますが、▲2五飛と打って辛抱します。

先手は角と金銀の交換で駒損ですが、後手歩切れで先手の楽しみは▲4五桂や▲8二歩です。

もう1つは、△2九飛▲3八銀△3九飛成▲4九角△4八銀▲2六飛で、ソフトの評価値-301で後手有利。

この受け方はやや綱渡り的な感じもあり、ソフトの評価値が後手有利ですが、ほぼ互角の後手有利です。

ただし、大駒を渡す展開になると、先手はさらに危険度が増しやすいみたいです。

▲2六飛は、△2六歩▲同金△4九銀不成▲同銀△2八龍を防いでいます。

この展開も2筋に攻防に飛車を打って、将来的に▲8二歩を狙います。

先手のバラバラな陣形の受け方が参考になった1局でした。

取った香車を攻めに使う

上図は、後手四間飛車に対して先手トーチカからの進展。先手が2筋に戦いを起こした手に対して、後手が△7五歩と先手の桂馬の頭を狙ってきて、△4六歩と突いた局面。ソフトの評価値+504で先手有利。

先手は飛車が成って攻めは成功していますが、後手はいつでも△7七歩成と桂馬を取る手があり、また△4六歩と突いているので△4七歩成を見せています。

実戦では△4六歩の対応に悩んだ末取った展開にしたのですが、あまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲4六同歩△同飛▲2四角△2六飛▲3五角△同歩▲2六龍△7七歩成▲同銀右△5七角で、ソフトの評価値+54で互角。

飛車と角桂の交換となり、少し先手が駒損で△5七角と打たれ互角です。

先手は▲1一龍と香車が取れていないのも面白くありません。

▲4六同歩では、2種類の面白い手がありました。。

1つは、▲4六同歩で▲1一龍です。

▲1一龍△7七歩成▲同銀右△4七歩成▲7四歩で、ソフトの評価値+443で先手有利。

と金を作らせても、先手は香車を取りにいく手順です。

△8五桂なら▲7六香で次に▲7三歩成を見せる展開です。

△7四同銀なら▲6四香で△5一金寄では▲6二角。▲6四香に△6三桂で、▲同香成△同銀引▲7四歩▲8五桂▲7三桂△5一金寄▲5三角で、ソフトの評価値+1208で先手優勢。

もう1つは、▲4六同歩で▲2四角です。

▲2四角△4三飛▲4六角△7七歩成▲同銀右△5八角▲1一龍△4七角成▲2四角で、ソフトの評価値+366で先手有利。

▲2四角で次に▲4四歩と打って後手の飛車の活用を抑えます。

以下△5六馬▲4四歩△5三飛▲7六香で、ソフトの評価値+673で先手有利。

どちらの手順にしても、▲1一龍と香車を補充して、取った香車を▲6四香や▲7六香として攻めに使う展開です。

取った香車を攻めに使う展開が参考になった1局でした。

銀を取らせる間に手を作る

上図は、角換り腰掛銀からの進展で後手が△7六歩と突いた局面。ソフトの評価値+277で互角。

先手は馬を好位置に作っていい展開ですが、後手の角も働いており、次は△6六角の狙いがあるので、どのように受けるかがポイントになりそうです。

本譜は以下▲6七歩で、ソフトの評価値+75で互角。

▲6七歩は△6六角を受けた普通の手ですが、この場合は後手に△2三歩▲同馬△2二歩と、2筋を先に受けられて結構大変なようです。

△2三歩から△2二歩の受け方では、単に△2二歩もあり意味はほとんど同じで、先手から▲2二歩から▲2三歩の叩きを事前に受けています。

先手が悪いというわけではないですが、後手もゆっくりすると△6五歩から銀を1枚得する展開になります。

▲6七歩では▲7四歩があったようです。

▲7四歩に△同金なら▲7五歩で、△6四金なら▲2二歩△同金▲3四馬で、ソフトの評価値+1039で先手優勢。

この展開は後手の角が全く使えないので、さすがにまずそうです。

手順の▲7五歩に△同金でも▲同銀△同角▲2二歩で、ソフトの評価値+693で先手有利。

この手順も▲2二歩が急所のようで、ここに手が入ると先手有利になるみたいです。

▲7四歩に後手は△6六角で▲7三歩成△9二飛▲2三桂で、ソフトの評価値+318で先手有利。

後手は角を使うため△6六角と銀を取りましたが、先手も▲7三歩成と桂馬を取ってと金を作り、取った桂馬を▲2三桂とする展開です。

以下、△4一玉▲1一桂成△9九角成▲9四香△5二飛▲3四馬で、ソフトの評価値+466で先手有利。

うまくいっている例ですが、こんな感じだったようです。

銀を取らせる間に手を作るというのが分かった1局でした。

銀交換を避けてゆっくり指す

上図は、相掛かりからの進展で後手が△7六銀を△6五銀とした局面。ソフトの評価値±0で互角。

先手は▲6九角が使いづらい形ですが、後手も居玉で△2二銀の壁銀なのでバランスはとれているようです。

先手は▲8八銀が壁銀であまり形が良くないかと思い、銀を活用しようと思ったのですが、あまり良くなかったです。

本譜は以下、▲7七銀△4二玉▲8六銀△6六銀▲同歩△8五歩で、ソフトの評価値-436で後手有利。

先手が壁銀の活用をしようと思ったのは、後手が浮き飛車だったので銀を接近戦で使った方が、飛車をいじめる展開になっていいかと思ったのですが、△8五歩まで進むと先手さっぱりです。

▲7七銀と引くと手順に△7六歩と伸ばされて、▲8八銀と引いているようでは、何をやっていたのか分からない展開です。

▲9五銀と出て次の▲8三銀に期待も、当然△6五歩とされて全くいいところなかったです。

▲7七銀では▲5七銀の方が良かったです。ソフトの評価値-15で互角。

▲5七銀は銀交換を避けて、ゆっくりした展開にする狙いです。

▲6九角が使えていないので、その活用を図ります。

▲5七銀△4二玉▲4七角△8四飛▲9七銀△7四銀▲6六銀△3三銀で、ソフトの評価値-189で互角。

▲4七角で間接的に後手の△7四飛を狙います。後手はそれを避けて△8四飛としますが、先手は2枚の銀の活用を図ります。

どこかで▲8六銀と▲6六銀から▲7五銀とぶつける筋から▲7四歩のイメージです。

後手はそれを避けて△4二玉から△3三銀という感じです。

まだこれからの戦いですが、本譜より明らかに良かったようです。

銀交換を避けてゆっくり指すというのが分かった1局でした。

少しずつポイントを稼ぐ指し方

上図は、後手が横歩取り△3三桂からの進展で、先手が▲3一同角成と後手の角を取った手に△3一同金とした局面。ソフトの評価値+473で先手有利。

先手が桂損も後手の駒が不安定で、先手にチャンスがありそうな局面です。

本譜は以下、▲7四飛△同金▲4六角△6四金▲2四角で、ソフトの評価値+725で先手優勢となりましたが、△6四金では△5五桂で大変だったようです。ソフトの評価値-45で互角。

一見王手飛車で、先手が気持ちよく攻めているようでも、銀と桂の交換で後手が△5五桂と打っていると、いつでも△6七桂成のような厳しい手があるので、先手良くありません。

この展開は▲5八玉が危なすぎて、面白くなさそうです。

また後手は別の手として、▲7四飛に△4六桂と捨てて▲同歩に△7四金として王手飛車を防ぐ指し方もあったようです。

先手は▲7四飛と指すのが早かったようで、▲6二銀の方が良かったようです。ソフトの評価値+411で先手有利。

先手の次の狙いは、▲7三銀成△同玉▲4六角△6四桂▲7四飛△同玉▲2四角です。

▲7三銀成に△同桂なら▲7四飛△6六桂▲同歩△8五角▲6七銀△7四角▲7五歩△8九飛▲7四歩で、後手から△6九銀のような怖い筋がありますが、先手残っているようです。

▲6二銀に△8五角なら、▲3六飛△3五歩▲7一角△8三玉▲7三銀成△同玉▲3五角成で、ソフトの評価値+1187で先手優勢。

先手は少しいいとはいえ、勝ち急いでないのが参考になります。

▲6二銀に△6五銀打なら、▲7四飛△同銀▲7一銀打△8三玉▲7三銀成△同玉▲8二角△7二玉▲7三歩△同桂▲9一角成△7一玉▲7三馬△2二飛▲7四馬で、ソフトの評価値+877で先手優勢。

まだ難しいところはありますが、踏み込むところは踏み込む指し方が参考になります。

▲6二銀と張り付いて、少しずつポイントを稼ぐ指し方が参考になった1局でした。

壁銀相手の指し方

上図は、相掛かりからの進行で先手が▲4五桂と跳ねた手に対して後手が△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+88で互角。

▲3三同桂成が普通で、そう指すと△同銀とした形が後手陣が良くなるのであまりしたくなかったのですが、他の手が浮かびませんでした。

本譜は▲3三同成△同銀▲8二歩△同銀▲2七角で少し先手が指しやすくなりましたが、△8二同銀で△2五歩▲2九飛△8二金で結構大変だったようです。

▲3三同桂成では▲2七角という手がありました。

▲2七角に△3五飛は、▲同飛△同歩▲5三桂成△同玉▲5一飛△6二玉▲8一飛成△7一飛▲5四桂で、ソフトの評価値+249で互角。

飛車を後手陣に打ち込んで良さそうも、後手も飛車を持っているので、受けが効き互角のようです。

▲2七角に△2五桂は、▲3六角△3九飛▲2五角△8九飛成▲7九歩で、ソフトの評価値+332で先手有利。

先手有利と言っても、後手に△8九飛成とされているのでそこまで有利という感じはしませんが、▲7九歩の底歩で持ちこたえています。

▲2七角に△3八飛成は▲5三桂成で、ソフトの評価値+147で互角。

△3八飛成がうまくいけば後手の銀得になりますが、▲5三桂成がありそうです。

△5三同玉なら、▲5五飛△6二玉▲3八金で、ソフトの評価値+73で互角。

飛車と銀桂の2枚替えで先手が少し駒損ですが、飛車を持っているのでまずまずかと思います。

▲5三桂成に△4一玉なら、▲3八金△2五桂▲6一飛△5一歩▲8一飛成で、ソフトの評価値+46で互角。

先手は▲8一飛成でだいぶ優勢かと思っていたのですが、後手もまだ△6二金の受けがあるようで、結構いい勝負みたいです。

どの変化も結構大変ですが、△2二銀が△3三銀と活用する展開より面白いかと思います。

▲2七角と壁銀相手の指し方が、参考になった1局でした。

同じような手順でも形勢が違う

上図は、横歩取り青野流からの進行で、後手の△4五桂▲6八銀に△3七歩と打った局面。ソフトの評価値-236で互角。

横歩取り青野流は、激しい変化になりやすいですが、後手は▲8一飛成を受けずに△3七歩と攻め合いにきました。この時点で先手が駒損になりそうです。

本譜は以下、▲8一飛成△3八歩成▲同金△1九角成で、ソフトの評価値-667で後手有利。

この進行は、先手銀損で後で▲9一龍と取れることはできますが、後手も△2九馬と取ってさらにそれが金取りなので、だいぶ後手が良さそうです。

先手は角と桂馬がありますが、少し使いづらい展開です。

先手の▲8一飛成では▲3七同桂がありました。

▲3七同桂△同桂成▲8一飛成△3八成桂▲同金△1九角成で、ソフトの評価値-61で互角。

この手順は、▲3七桂と取っても先手は同じ銀損なのですが、持ち駒が桂馬が2枚になっています。

最初の変化は持ち駒の桂馬が1枚だったのが、後の変化では2枚になっているのが大きく、ソフトの評価値が全く違うのが驚きました。

△1九角成以下、▲5六桂△3七歩▲4八金△2七歩成▲7二歩などが考えられます。

▲7二歩に△同銀なら▲6四桂打です。

この変化も大変ですが、先手の桂馬が使いやすい展開で龍もかなり働きそうです。

▲3七同桂と持ち駒を増やして清算してから飛車が成るという指し方が、参考になった1局でした。

攻めの継続手

上図は、後手が右四間飛車から攻めている局面。ソフトの評価値-704で後手優勢。

後手の△7六銀と△7五桂が働いており、持ち駒に角もあるので、後手十分ですが、ここからの指し手はまずかったです。

本譜は以下、△3三銀▲4五歩△5四歩▲6六角△6四飛▲6七歩で、ソフトの評価値-533で後手有利。

後手有利となっていますが、実戦感覚では▲6七歩と受けられた形は、ちょっと後手が攻めあぐねているような感じがします。

ここから気持ちを切り替えて攻めを考えるのは、短い時間では大変です。

△3三銀では△6七歩成▲同桂△8七桂成の方が良かったです。ソフトの評価値-684で後手有利。

手順に後手の△7五桂が△8七桂成と進んで、駒が前進しています。

次は△7八成桂から△8七角の筋があるので、▲6八金左と逃げます。

▲6八金左△8六角▲7八歩△4三金で、ソフトの評価値-1130で後手優勢。

△8六角と一枚効かせて次に△7七成桂を狙います。

先手は▲7八歩と受けますが、後手は△4三金と▲4四角を防ぎます。

△4三金に▲6三歩成△同飛▲9一角成なら、△5四歩で▲5五桂を防いで次に△6六歩を狙います。

△4三金に▲4五歩なら、△5四歩▲4四歩△5五歩▲4三歩成△5六歩で後手玉も怖いところはありますが、攻め合い勝ちができそうです。

自玉が安全で相手玉を攻略するというのは、平手の将棋ではよほど大差がない限りないので、どこかで踏み込むことが大切のようです。

歩を成ってからの指し方が参考になった1局でした。

▲8四歩から▲8三歩

上図は、横歩取り青野流から、△2六歩▲3八銀△7六飛とした局面。ソフトの評価値+79で互角。

△2六歩に対しては▲2八歩と受ける手もあるのですが、後で2筋に歩を使う筋を残したいので、▲3八銀と受けました。

後手の△7六飛に対して本譜は以下、▲7七角△同角成▲同桂△5五角▲2二歩△3三桂▲2一歩成△4二銀から部分的にはよくある展開となりました。

その展開もあるのですが、別の展開がないか調べてみました。

▲7七角で▲8四飛△8二歩▲8三歩で、ソフトの評価値+111で互角。

先手は部分的には怖い形ですが、△8八角成には▲同飛で受かっています。

▲8三歩には△7二金と受ける形です。

▲8三歩△7二金▲3三角成△同桂▲2四飛△2二銀▲2一角で、ソフトの評価値+241で互角。

△7二金と壁形で後手玉が右側に移動できない形にして、角交換してから▲2四飛と回ります。

▲2四飛に△2二銀と受けてから▲2一角。

部分的にはある手ですが、攻めが飛車と角だけなので少し単調ではあります。

▲2一角に△2三銀では、▲3二角成△2四銀▲4二金△6二玉▲4三馬が詰めろ飛車とりで先手優勢。

▲2一角に△4二玉では、▲3二角成△同玉▲4二金△同玉▲2二飛成で先手優勢。

手順の▲4二金に△2一玉は▲2三歩です。

よって、▲2一角には△2三金で以下、▲2六飛△2五歩▲1六飛△3一銀▲3五歩△1六飛▲同歩△2二金▲3四歩で、ソフトの評価値+66で互角。

細い攻めではありますが、△7二金と壁になっており後手も神経を使う将棋なので、どこかで手を変える可能性は高いです。

▲8四飛から▲8三歩の筋はあると分かった1局でした。

両取りの桂馬で駒得

上図は、先後逆で先手雁木で、後手右四間飛車から6筋を攻めて先手が▲5五角と打った局面。ソフトの評価値-621で後手有利。

対局中も少し指せているのかと思っていましたが、後の攻め方が少し重たかったようです。

本譜は以下、△6六歩▲5六銀左△7六銀で、ソフトの評価値-242で互角。

決して悪い進行ではなさそうですが、先手は▲6八歩と下から受けられると、先手の陣形は意外としっかりしていて、▲4四角や▲9一角成などもあり、まだ難しい将棋です。

△6四桂と打つ筋はありますが、△5六桂と銀をとっても、▲5六同銀で先手はしっかりしています。

△6六歩と打つ手では、△6六桂と打った方が良かったようです。ソフトの評価値-599で後手有利。

△6六桂は両取りなので、金駒と桂馬の交換で駒得の展開になります。

△6六桂に対して▲9一角成なら、△7八桂成▲同銀△7六銀▲6四香△6三歩▲7七歩△6五銀で、ソフトの評価値-640で後手有利。

手順の▲6四香で▲6七歩なら、△8八金▲7九香△7八金▲同香△6七銀成で、ソフトの評価値-1594で後手優勢。

後手は▲9一角成と香車を取られても、後手玉にはあまり響かない形です。

▲6四香と後手の飛車先を止める手がありますが、歩があれば△6三歩で受かります。

△6六桂に対して▲7三角成なら、△7八桂成▲同銀△8八角▲6二馬△同金▲6四飛△9五角が△7九金の詰めろで、ソフトの評価値-1519で後手優勢。

駒得して先手玉に迫る形になれば、自然に後手優勢になりそうです。

駒得を図る両取りの△6六桂が参考になった1局でした。