駒の損得より働き

上図は、相掛かりから先手が▲1三香成と後手の香車を取った手に、△同角と応じた局面。ソフトの評価値+459で先手優勢。

ここでは指しやすいかと思っていましたが、この後の指し手は、思ったほど良くなかったです。

本譜は以下、▲1九香△2二角▲1二香成で、ソフトの評価値-95で互角。

角と香の交換が確定して駒得なので、先手優勢かと思っていたのですが、評価値はむしろ互角に戻っています。

▲2二成香としても△同銀で、大したことないということだと思います。

本譜は以下、△9八歩成▲2二成香△同銀▲5六角と進みましたが、ソフトは△9八歩成では、△7七歩▲同銀△9八歩成を推奨しており、このあたりの感覚は正直よく分かりません。

いずれ△6五桂とか△8五桂と跳ねたときに、▲7七銀に当たるということでしょうか。

▲1九香では、▲7五香の方が良かったようです。ソフトの評価値+458で先手有利。

△9四飛なら、▲7四歩△8五桂▲7三歩成△8一銀▲1八飛△1二歩▲6三と△同玉▲1三飛成△同歩▲8三角で、ソフトの評価値+1911で先手優勢。

△7五同飛なら、▲7五同角△7四香▲8四角△7八香成▲同玉△9八歩成▲7四歩で、ソフトの評価値+597で先手有利。

本譜と違って、△2二角を取るより、7筋から攻めた方が、後手玉に厳しいということみたいです。

また▲7八金を取らせても、右側が結構広いので、先手玉はそこまで危険でないということみたいです。

駒の損得でなく、働きも結構大事であると分かった1局でした。

上部に逃がす攻め

上図は、角換り腰掛銀から▲5一角が▲4二角成と金を取って、△同金とした局面。ソフトの評価値+432で先手有利。

角と金の交換とはいえ、先手玉は固く、先手の攻めの飛車と銀と桂が働いており、▲4四歩の拠点もあるので、少し指しやすいかと思っていましたが、次の一手が分かりませんでした。

本譜は以下、▲2四飛△3四歩▲2九飛△2四銀で、ソフトの評価値+261で互角。

▲2四飛に△同歩で飛車を捨てる展開も自信なかったですが、本譜も意外と大変だと思っていました。

▲2四飛では▲2三銀成があったようです。

以下△同玉に▲3五金で、ソフトの評価値+403で先手優勢。

▲3五金の瞬間は、先手の角損なのでちょっと無理っぽいと思って、指さなかったのですが、△1三銀打と受ける手が気になります。

△1三銀打▲1四歩△同玉▲1五香で、ソフトの評価値+2829で先手勝勢。

△1五同銀なら、▲2一飛成が受けなしで先手勝ち。

△1五同玉なら、▲2五金△同銀▲同飛△1六玉▲2七銀△1七玉▲3八金で、次は▲1五飛。それを受ける△1四歩も▲1八銀△同玉▲2八金△1八玉▲2九金まで。

▲1八銀に△1六玉も▲2七金まで。

上部に逃がす攻め方は、やりそこなうと入玉される可能性があるので、躊躇しやすいですが、これなら決まっているようです。

よって、▲3五金には、△3二玉と早逃げする感じですが、本譜より良かったようです。

上部に逃がしても、攻めが繋がることもあると分かった1局でした。

居飛車穴熊で金銀交換

上図は、先後逆の局面で、先手中飛車後手居飛車から、お互いに穴熊に組んで、先手が▲4七金と上がった局面。ソフトの評価値+73で互角。

先手が、▲3四歩と攻めの拠点を作っていますが、後手の穴熊も固くまだこれからの戦いです。

実戦は、次の一手の方針がなかなか決まらず、悩みました。

本譜は以下、△8六歩▲同歩△8二飛▲7七角△3三歩で、ソフトの評価値+191で互角。

後手の△3三歩は、先手の攻めの拠点を清算する意味ですが、その前に8筋を突き捨てたのは、先手に1歩渡して攻めの幅が広がるので、余計だったかもしれません。

ただ、戦いを起こす前に飛車先の歩を突き捨てるのは、よくある筋なので、何とも言えません。

8筋を突き捨てる前に、△1五歩と様子を見る手から、3筋を清算する指し方もあったようです。

△1五歩は、先手から1筋を逆襲される筋もあるかと思って指さなかったのですが、お互いに1筋を突き合っている形ではないので、考えすぎでした。

本譜は以下、▲3八飛△3四歩▲同銀△同金▲同飛△8八歩▲5四歩で、ソフトの評価値-39で互角。

対局中は、この展開は先に攻められて、おもしろくなかったかなと思っていたのですが、いい勝負だったようです。

攻めの銀と守りの金の交換で、先手が▲5四歩で角が働く展開も、後手は△8九歩成で桂馬をとって、どこかで△3五桂と打つ狙いです。

後手が攻められているので、もう少し辛抱する展開になりますが、このくらいなら受けに回って勝負と、自信をもって指すべきでした。

必要以上に楽観するのは良くないですが、逆に悲観的になりすぎるのも良くないと分かった1局でした。

勝負所で間違える

上図は、相掛かりから後手が9筋の歩を突き捨てて、△9七歩と打った局面。ソフトの評価値+203で互角。

ここは勝負所で、後手は次に△9五香が狙いですが、先手も後手もお互いに手が広い局面です。

▲9七同香なら△9六歩で、以下▲8七歩から後手の飛車を追い回す指し方もありますが、それはやる気が起きず、受けずに別の手を指しました。

本譜は以下、▲2三歩△1三角▲3四飛△4二銀で、ソフトの評価値-48で互角。

▲2三歩からの手順は、良くなかったようです。△1三角の位置は、いつでも△4五桂から△5七角成の筋があり、悪い位置ではありません。

また、先手の▲3四飛の位置が狭く、次に△2三金で困る形です。

以下、後手に9筋から手をつけられ、飛車を2筋に回られ、勝負所なかったです。

▲2三歩では、▲3五歩が良かったようです。この形だと、先手の飛車が追われることはありません。

△3五同歩なら、▲3四歩△4五桂▲2二角成△同銀▲3三歩成で、ソフトの評価値+690で先手有利。

△2三歩なら、▲3四飛△9五香▲9四飛で、ソフトの評価値+381で先手有利。

△9五香なら、▲3四歩△4五桂▲2二角成△同銀▲8七歩△8四飛▲6六角で、ソフトの評価値+442で先手有利。

先手は、後手の手によって対応を変えているのが、興味深いです。

後手は、それ以外の手を指すことも予想されますが、本譜よりは、先手良さそうです。

桂馬の頭を狙い、角を捌くという指し方が、参考になる1局でした。

中盤で1手パスの手を指す

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で、お互いに穴熊に囲って後手が△9四歩と突いた局面。ソフトの評価値+1048で先手優勢。

飛車と角の交換で、先手玉が金銀4枚で囲っているのに対して、後手は金銀2枚で、先手が、持ち駒に飛車を持っているのが大きいようです。

後手の△8五銀が浮いていますが、その駒が働く展開になるかが、ポイントになりそうです。

本譜は以下、▲2二歩△9五歩で、ソフトの評価値+722で先手有利。

▲2二歩は、△同角なら▲2四飛が狙いですが、当然取らずに△9五歩で、いつでも△9六歩からの端攻めを見せられて、だいぶ損をしました。

▲2一飛成と飛車で桂を取れるところを、わざわざ歩切れになっての▲2二歩は、1手パスのような手で、全く意味がなかったです。それに比べて後手の△9五歩は、価値の高い手です。

▲2二歩では、▲5八飛が良かったようです。ソフトの評価値+1070で先手優勢。

▲5八飛は全く気付きませんでしたが、▲5六飛を狙って、▲5三の垂れ歩や、場合によっては、▲5五歩で後手の角道を止めることができます。

▲5八飛からは、△5三金▲2一飛成△7六歩▲5六飛△5四歩の展開も、先手十分です。ソフトの評価値1096で先手優勢。

▲2八飛は、2筋でなく5筋で活用するのが、急所だったようでした。

重い受け方で苦労する

上図は、角交換振り飛車で後手が△4二飛と△2二飛から移動した局面。ソフトの評価値+286で互角。後手の狙いは△4五歩ですが、先手の次の一手が悩みました。

▲5六銀だと、△5五歩▲同銀△4五歩で後手に捌かれそうです。また、▲5八金だと、桂の交換後に、△3七角と打たれる手が気になります。

▲4八金だと△3七角は防いでいるのですが、▲3七桂がいないと、△3九角▲3八飛△4八角成▲同飛△3七金の筋が気になります。

本譜は以下、▲4八金△4五歩▲同歩△同桂▲同桂△同飛▲3七角で、ソフトの評価値-212で互角。

指しているときは、あまりいい手ではないとは思っていましたが、やはり、重たい差し方だったようです。

以下、△6四歩▲2四歩の展開になりました。先手は、角を使いづらいのが難点です。

▲4八金では、▲2四歩があったようです。

この手は、△1五角や△同歩▲同飛△1五角のような筋でだめと、全く考えてなかったです。

▲2四歩に△1五角は、▲2七飛がありました。ソフトの評価値+246で互角。

以下、△2四歩なら▲1六歩で角がつかまるので、△2四同角ですが、そこで▲5八金と上がります。

後手は1歩得ですが、△2四角が使いづらく、△2四角が動くと▲2三飛成の筋があります。先手は軽い形で、持ち駒に角を持っているので、まずまずかと思います。

また、▲2四歩に△同歩▲同飛△1五角には、▲2三飛成△3七角成▲5六銀△4三金▲2一龍のような感じです。先に駒損しますが、龍ができれば先手も戦えそうです。

先入観でなく、読みを入れるのは大事だと分かった1局でした。

飛車交換になる展開を逃す

上図は、横歩取り青野流から、後手が角と金の交換して△9七歩▲同香に△8六金と打った局面。ソフトの評価値+265で互角。

△8七金以下飛車を成る展開になると、先手は守りが薄く、3筋が壁になっており大変なので、ここは勝負所です。

本譜は以下、▲6五桂△8七金▲同歩△同飛成で、ソフトの評価値-213で互角。

▲6五桂△8七金の後に、▲同歩でなく▲5三桂成△同玉▲5五飛の方がよかったですが、▲6五桂に△6二銀で大変そうです。ソフトの評価値-61で互角。

△6二銀は、▲5三桂成に△同銀で、形よく守ることができます。

それで、△8七金とか△9七金を間に合わせます。それだと、先手が忙しい展開となり、持ち歩を使える筋があまりないので、苦しそうです。

▲6五桂では、平凡に角を逃げる▲6五角が良かったようです。

以下、△9七金に▲8五飛で、ソフトの評価値+102で互角。

飛車交換に桂馬を活用する筋が見えておらず、以下△同飛▲同桂△8八金▲7九歩といった感じです。

△8八金で△7五飛なら、▲2一角が厳しそうです。

▲6五角と逃げるのは、全く見えなかったですが、このような手もあると、勉強になった1局でした。

相穴熊での銀交換

上図は、相穴熊で後手の△6五銀に▲同銀△同歩と銀交換をした局面。ソフトの評価値+449で先手有利。

銀交換すると、このような局面がよく出るのですが、ソフトは+449で先手有利とは、少し驚きました。

本譜は以下、▲8六角△5二金左▲5五歩△8五銀で、ソフトの評価値+219で互角。

▲8六角から▲5三角成を狙うのは、普通かと思っていたのですが、ソフトはあまりいい感触ではないようです。

△8五銀が単独の銀なので、打ちにくいかと思っていたのですが、△4五歩から△5五角と出て、△7六銀という形になれば、穴熊もいやな形です。

本譜は以下、▲7五角△4五歩▲2四歩△同歩▲5四歩から、飛車と角の交換で、先手有利となりましたが、飛車と角の交換を避けるような指し手であれば、互角だったようです。

▲8六角では、▲3六歩の方が良かったようです。ソフトの評価値+457で先手有利。

このタイミングでの▲3六歩は、気づきませんでした。

▲3六歩に△7一金なら、▲2四歩△同歩▲3五歩で、△同歩なら▲3四銀△2二角▲2四飛。

▲2四歩に△同角なら、▲2五銀で先手有利です。

また▲3六歩に△6六歩なら、▲同角△6五銀▲7五角△5二金左▲2四歩△同歩▲3五歩△4五歩のような感じです。

これは、後手の角が先手の玉を狙っているので、怖い形ではありますが、まだ後手の攻めが細いので、これをしのげば、先手有利が拡大されます。

▲8六角と出たときに、△8五銀はあるというのと、▲3六歩は、何気に次に▲3五歩を狙っていると、分かった1局でした。

中盤の指し手が単調になる

上図は、相掛かりの将棋がら後手が△2八角と打った局面。ソフトの評価値+503で先手有利。

ソフトでは先手有利となっていますが、対局時は▲1九香が取られる形になっており、後手の△6五桂も急所にいるので、先手忙しいと思っていました。

本譜は以下、▲8六歩△8四飛▲7二角でソフトの評価値+52で互角。

指し手を急いだのか、形勢が互角に下がりました。以下、△1九角成▲8三角成△同飛▲7二歩成△7五歩で、ソフトの評価値-116で互角。

△7五歩は▲同飛なら、△5七桂成▲同玉△8四角が狙いです。

局面の大局観が良くないと、指し手にもそれが出るようです。

▲7二角では▲7七桂が良かったようです。▲7七桂は、後手の働いている△6五桂を盤面から無くして、桂を持ち駒にする狙いです。

以下、△同桂成▲同銀△1九角成▲8六飛△同飛▲同歩△8一香▲6五角で、ソフトの評価値+555で先手有利。

△8一香は、先手の▲8一飛を事前に受けた手ですが、▲6五角で、次に▲4四桂と▲8三角成△同香▲8二飛の狙いです。

先手は、飛車交換の展開に持ち込み、後手の△2二銀と△8三銀の形が悪いのを、咎めるような指し手が良かったようです。

大局観を良くして、指し手に生かせるように、なりたいものです。

予想外の手を指される

上図は、角換りの将棋から先手が▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値-378で後手有利。△同歩なら▲2三角成や▲2三飛成などの強襲があり、先手玉が低い陣形で、大駒の打つスペースが少ないので、油断なりません。

後手の歩が3枚あるとはいえ、実戦では、ソフトの評価値みたいに後手有利という感覚はなかったです。

本譜は以下、△4四角▲3六飛△3五角▲同飛△同歩▲4五角打でソフトの評価値-803で後手優勢。

△4四角で受けきれているのかと思っていたのですが、▲3六飛から飛車と角の交換をして、▲4五角打は見えてなかったです。

ソフトの評価値は、後手に良くなっているのですが、実戦心理は少し逆で、読みにない手を指されて、ちょっとうっかりしたなという感じでした。

本譜は以下、△5四銀▲2三角成△同金▲同角成で、ソフトの評価値-696で後手有利。

△5四銀は、ほとんどノータイムだったのですが、角取りの形だけで、考えて指していなかったです。

以下、香を取られてから▲5六香のような筋が出たのであまり良くなかったようです。

あm

△5四銀では、△5二玉と銀に紐をつけて、早逃げした方が良かったです。

以下、▲2三角成△同金▲同角成△3六歩▲4五桂△3七歩成のような感じです。

予想外の手を指されても、一旦腰を落として考えるのが大事と、分かった1局でした。