桂頭に争点を求めて動く

上図は、先後逆で角換わり腰掛銀からの進展で▲4六角と打った局面。ソフトの評価値-133で互角。

2四の地点で角交換をしてから再度▲4六角と打った形です。

先手の▲4六角が好位置で後手から動く手はないと思っていましたが、ここでも動く手がありました。

実戦は▲4六角以下△8一飛▲7九玉△2二角で、ソフトの評価値+221で互角。

この手順の△2二角は▲5五銀を防いだつもりですが、やや苦し紛れのような感じです。

互角のようですが、もう少しいい手が欲しいです。

△8一飛では△3五歩がありました。

△3五歩に▲同歩なら△3六角で、ソフトの評価値-267で互角。

この手順の△3五歩ですが、4六に角がいるので普通は▲3五同歩です。

後手の持ち駒に歩があれば△3六歩ですが歩がありません。

また歩を入手して△3六歩を目指すのはあるかもしれませんが、簡単に歩は入らないです。

そのような意味で3筋の歩の突き捨ては意味が分からなかったのですが、△3六角と打つ手がありました。

たまに△3六角とぱっと見意味が分かりづらい手が相居飛車で出ることがありますが、狙いは△2七角成です。

△3六角に▲2八飛なら△5八角成▲同玉△3六金▲4七銀△同金▲同玉△5五銀打で、ソフトの評価値-566で後手有利。

この手順は▲2八飛なら△5八角成~△3六金と金を入手してから△3六金が鋭いです。

▲4七銀に△同金とするのもうっかりしやすく、先手玉の守りの金駒をなくして薄くしてから△5五銀打で角を取りにいくのがいいようです。

△3五歩に▲4七銀なら△3六歩▲同銀△8六歩で、ソフトの評価値-236で互角。

この手順の▲4七銀はソフトの候補手に上がっていましたが、推奨手ではありませんでした。

後手は△3六歩▲同銀とさせてから△8六歩が継続手のようです。

△8六歩に▲同銀なら△2二角▲2五銀△6六角▲7七銀△2二角で、ソフトの評価値-379で後手有利。

この手順は△2二角と打って△5五銀狙いですが▲2五銀もなかなかの手です。

銀をぶつける手は見えにくいのですが、2四の銀がいなくなると▲3三歩のような手がうるさくなります。

▲2五銀には6六角~△2二角で後手が少し指せているようです。

△8六歩に▲同歩なら△8五歩▲5六歩△8六歩▲8八歩△8五桂▲5五歩△7七桂成▲同金△8七歩成▲同金△8八歩で、ソフトの評価値-416で後手有利。

この手順は後手は8筋に継ぎ歩をする手ですが、▲5六歩は次に▲5五歩で銀を取る狙いです。

その手に対して△8五桂が少し見えづらいですが、▲8六銀なら△3九角と打つのが狙いです。

△8七歩成~△8八歩の攻め方もうまいです。

最初の局面図から4六の角が持久戦になれば活きてきそうですが、後手が早い段階で動くとやや負担になるようです。

桂頭に争点を求めて動くのが参考になった1局でした。

4筋の位に反発する指し方

上図は、先後逆で角換わり腰掛銀からの進展で▲4六角と打った局面。ソフトの評価値-161で互角。

角換わり腰掛銀で先手が4筋の位を取って△5四銀に▲4六角と打ってきました。

この指し方をされて局面が落ちつくと先手の方が指しやすいイメージです。

4筋の位を取られたら直ぐに反発するのを考えたのですが、考えがまとまりませんでした。

先手から▲6四角と歩を取る手があるので実戦は△6三金としましたが▲4八飛で、ソフトの評価値-88で互角。

この△6三金はソフトの候補手にある普通の手ですが、推奨手ではありませんでした。

以下▲4八飛には△2四角と打って相手の角を消しにいきますが▲同角△同銀で、ソフトの評価値-86で互角、

この展開もありそうですが自分は特別な狙いをもって指している訳ではなく、局面がいまひとつ理解できていませんでした。

最初の局面図で▲4六角には△4四歩がありました。

△4四歩に▲同歩なら△同銀▲4五歩△5五角▲同銀△同銀左▲同角△同銀で、ソフトの評価値-339で後手有利。

この手順は4筋に反発する手で、後手玉が△3一玉と低く構えているのでこの手があったようです。

また先手の飛車先の歩を突いてなく攻めに飛車が働いていないので、動くチャンスだったようです。

3七に桂馬が跳ねているので4五の地点は補強されているのですが、後手の狙いは5五の地点だったようです。

歩の交換から▲4五歩に△5五角と打つのがこの形で、一時的に角と銀の交換になりますがまた駒損を回復できます。

△5五同銀とした形は後手有利のようですが、もう少し調べてみます。

△5五同銀以下▲7一銀△8四飛▲8二角△同飛▲同銀不成△4六角▲4七金△3九角▲3八飛△5六銀で、ソフトの評価値-1076で後手優勢。

この手順の▲7一銀に△8四飛はソフトの候補手に上がっていましたが、推奨手ではありませんでした。

ただし▲8二角には△同飛~△4六角が厳しいようです。

この手順は2枚の角と銀で5七の地点に狙いをつける手で、角角銀でも手になるようです。

先手から▲7一飛と王手をする筋はありますが、△4一歩と打つことができるのが大きいです。

△5五同銀以下▲7一銀△9二飛▲8三角△4六角▲4七金△2四角▲9二角成△同香▲9一飛△3九銀▲1八飛△4二金右で、ソフトの評価値-737で後手有利。

この手順の難しいところは△4六角▲4七金に△2四角とする手で、やはり急所は5七の地点のようです。

また△3九銀~△4二金右も難易度が高く、まず実戦では指せない気がします。

最初の局面図から△4四歩▲2五桂△2四銀▲2六歩△4五歩▲6四角△6三金▲3七角で、ソフトの評価値-269で互角。

この手順は▲2五桂と跳ねる手ですが、△2四銀が桂取りになります。

普通は▲2六歩型ですが本局は▲2七歩型なので、△2四銀に▲2六歩と突くことになります。

△4五歩▲6四角△6三金▲3七角にここからの後手の方針も難しいです。

▲3七角以下△3五歩▲4七銀△8六歩▲同銀△4四角▲7七銀△4六歩▲同角△4五銀で、ソフトの評価値-256で互角。

この手順の△3五歩は相手の角を責める手ですが、反面守りの歩を使うので反動も厳しくなる可能性があります。

それでも△3五歩として手を作っていくようです。

▲4七銀は角頭の守りですが、△8六歩~△4四角で4四の地点の空間を埋めます。

また△4四角は将来▲5五角のような手を消しているようです。

△4六歩▲同角△4五銀で後手が少し指しやすいようですが、いい勝負のようです。

4筋の位に反発する指し方が参考になった1局でした。

△8三飛から△5五歩の仕掛け方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3三角と変化手順をした局面。ソフトの評価値-69で互角。

実戦は△3三角で△5五歩だったのですが、思ったほどの成果は上がらないようです。https://shogiamateur.com/?p=76214&preview=true

△8六歩でソフトは△3三角を推奨していました。

△3三角から先手が持久戦にした場合の展開を調べてみます。

△3三角に▲4九飛なら△9四歩▲9六歩△8一飛▲9七香△8二飛で、ソフトの評価値+40で互角。

この手順は先手も後手も仕掛けを見送る形で、膠着状態みたいな感じになります。

できれば居飛車側から打開をするのが理想ですが、打開が難しいとなると少しずつ形を変えての手待ちになります。

気持ちに余裕がないと少し無理気味に動くのかもしれませんが、相穴熊の場合は形勢が傾くと取り戻すのがきつい戦型です。

よって長期戦になっても構わないというこの指し方もありそうです。

△3三角に▲2七銀なら△8三飛▲2八金上△5五歩で、ソフトの評価値-77で互角。

この手順の興味深いところは、先手が最初の局面図から▲4九飛としたのと▲2七銀とするので後手の指し手が違うということです。

同じ手待ちのような意味でもソフトには違うように見えるようです。

▲2七銀は数手前の▲2六歩を活かした手待ちで、▲2七銀~▲2八金上と銀冠穴熊にする狙いです。

よくある穴熊は▲3九金型なので後手の攻め駒の大駒の利きに入ることが多いです。

それに対して▲2七銀~▲2八金上型は相手の攻め駒より遠い位置にあるので、攻める側としてはその分手数がかかります。

ただし▲2七銀~▲2八金上までがセットの手なのでこの瞬間に後手は仕掛けのチャンスがあるようです。

△8三飛はぱっと見意味が分かりにくい手で、これも手待ちのようにも見えますが狙いがありました。

▲2八金上にこのタイミングで△5五歩が鋭いです。

△5五歩以下▲同角なら△5四金▲7七角△6五桂で、ソフトの評価値-27で互角。

△8三飛~△5五歩のような仕掛けは昔からあった指し方ですが、この戦形にならないとうっかり忘れている指し方です。

△8三飛とした意味は▲5五同角に7三の桂馬にひもがついているということです。

そのため▲5五同角には△5四金と金を攻め駒に使うことができます。

穴熊の金は守りに使うという先入観があるとこの△5四金もなかなか浮かばない部類の手です。

△6五桂に▲6八角なら△4五歩で、ソフトの評価値-498で後手有利。

この手順は▲6八角には△4五歩で後手の角の利きを止めることができません。

△6五桂に▲6六角なら△8六飛で、ソフトの評価値-686で後手有利。

この手順は△8六飛で後手の飛車成りを受けるのが難しいです。

△6五桂以下▲同銀△同金▲4五歩△5五銀で、ソフトの評価値+87で互角。

この手順は△6五桂で後手が成功のようにも見えるのですが、実戦的には▲同銀~▲4五歩がうるさい手です。

銀と桂馬の交換で後手が少し駒得のようでも、△6五同金とした形がやや離れ駒になるのでまだ大変な局面のようです。

お互いに精度の高い手を指すと簡単には形勢が傾かないようで、やはり将棋は難しいです。

△8三飛から△5五歩の仕掛け方が参考になった1局でした。

相穴熊の角の使い方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3三角と変化手順をした局面。ソフトの評価値-69で互角。

実戦は△3三角で△5五歩だったのですが、思ったほどの成果は上がらないようです。https://shogiamateur.com/?p=76214&preview=true

△8六歩でソフトは△3三角を推奨していました。

△3三角からの展開を調べる理由は、△3三角はただの手待ちなのか何か狙いがあるのかなどがよく分かっていないのと、このような指し方を覚えないと将棋の幅が狭いような感じがしたからです。

△3三角から先手が急戦にした場合の展開を調べてみます。

△3三角以下▲4五歩△同歩▲3三角成△同金寄で、ソフトの評価値-574で後手有利。

この手順の▲4五歩はソフトの候補手にも上がってない手なので、あまりいい手ではない可能性が高いです。

ただし、自分の感覚では▲4五歩のような手が最初に見えて先手の飛車と角と銀が前に進む展開です。

ソフトの候補手に上がっていないので本来は▲4五歩は考えても仕方がない部類の手で後手が正確に対応すればいいのですが、このあたりの受け方が自分レベルだと結構難しいです。

▲4五歩に△同歩は自然ですが、▲3三角成に何で取るかが4通りあるので少し迷います。

何で取っても少し穴熊の形が変わってくるのですが、できるだけ囲いに影響のない取り方をしたいです。

ソフトは△3三同金寄を推奨していました。

△3三同金寄以下▲3五歩△同歩▲3四歩△同金▲4五銀で、ソフトの評価値-319で後手有利。

この手順は自分が最初に浮かんだ手ですが、▲3五歩も△同歩の両方ともソフトの候補手に上がっていない手でした。

これらは筋の悪い手を考えていたということになりますが、△3三同金寄で評価値でだいぶよくなってもちょっとおかしな手を指すと形勢が接近するパターンです。

▲3五歩以下ソフトは△8六飛▲7七桂△8九飛成で、ソフトの評価値-680で後手有利。

この手順の▲3五歩と▲7七桂はソフトの推奨手でなかったのですが、やはり後手が正確に指すと形勢に差が出るようです。

△3三同金寄以下▲5一角△8六飛▲7七桂△5八角▲7三角成△8九飛成▲4八飛△3六角成で、ソフトの評価値-486で後手有利。

この手順がソフトの読み筋だったのですが、お互いに角の使い方が浮かびづらいです。

△3三角以下▲4五歩△同歩▲同銀で、ソフトの評価値-96で互角。

この手順は▲4五同銀とシンプルに歩を取ってくる手です。

この瞬間は後手にとっても嫌な形で後手は2通りの指し方がありそうです。

▲4五同銀以下△6五桂▲4四歩△5三金▲6六角△8六飛▲3四銀△8九飛成▲3三銀成△同金で、ソフトの評価値-242で互角。

この手順は△6五桂に▲4四歩が嫌な手ですが△5三金が少し指しにくいです。

△5三金は離れ駒になるので読みがはいってないと指せません。

▲4五同銀以下△7七角成▲同桂△4六歩▲同飛△5五角▲4八飛△7七角成▲4四歩△3三金寄▲5四銀△4四馬で、ソフトの評価値-194で互角。

この手順は後手は角交換から△4六歩~△5五角で以下桂馬を補充しますが、先手も4筋に攻めの拠点を作っていい勝負のようです。

将棋はいくら序盤の形を研究しても、見なれない形になる中盤過ぎからは棋力の高い方がやはり強いです。

このあたりも少しずつですが棋力を向上させたいです。

相穴熊の角の使い方が参考になった1局でした。

直線的な手だけでなく含みある手を指す

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲8六同歩とした局面。ソフトの評価値-117で互角。

後手が△8六歩と突き捨てた手に▲同歩とした形です。

後手としては先手からどのタイミングで▲4五歩と動いてくるかが気になる形で、その形になる前に後手が動いた方がいいと思いました。

後手としては最低限飛車を働かせる展開で、できれば7三の桂馬も活用したいです。

実戦は▲8六同歩に△5五歩としましたがこれはあまりよくなかったようです。

△5五歩以下変化手順で▲同角△8六飛▲4九飛で、ソフトの評価値+29で互角。

この手順の△5五歩はこの形ではよくある手で、▲同銀なら△6五桂と活用します。

後手の桂馬が5段目まで進めば一応働いています。

よって▲5五同角としますが△8六飛として飛車を活用します。

△8六飛に▲8八歩△8三飛を予想していましたが、▲8八歩では▲4九飛とする手がありました。

8九の地点を飛車で受けるのが盲点で、次の狙いは▲7三角成です。

▲4九飛に△8三飛とするのは▲8四歩△同飛▲7三角成△8八飛成▲5五桂で、ソフトの評価値+209で互角。

この手順は先手に先に桂馬を取られる展開で、後手は飛車を成れても空成りなのであまり効果がありません。

先手は取った桂馬を▲5五桂と攻めに使って先手が少し指せているようです。

なお▲8四歩に△5四歩なら▲6六角△8一飛▲4五歩で、ソフトの評価値+311で先手有利。

この手順は▲6六角が好位置で、▲4五歩と突いた形は△5七角成ができません。

▲4九飛に△8八歩なら▲7七桂△8七飛成▲7三角成△7七龍▲4七銀で、ソフトの評価値-77で互角。

この手順はお互いに大駒が成り合う展開で後手も飛車が成れて桂馬が取れればそれなりに成果は上がっていますが、8八歩と打った形が重く歩切れなのがやや不満です。

▲4九飛に△6四歩なら▲同角△8八飛成▲7三飛成△9九龍▲9一馬で、ソフトの評価値+256で互角。

この手順の△6四歩ははっとする手で以下大駒が成り合う展開ですが、先手が桂得なのと後手の9九の龍が一時的に働かないのがやや不満です。

本局では△5五歩はあまりうまくいかないようです。

△5五歩では△3三角がありました。ソフトの評価値-69で互角。

この△3三角ですが自分の感覚では指しにくい手です。

先手が▲2六歩と突いている形はあまりいい形ではなく、▲2七銀~▲2八金上のような形になるとしっかりしています。

そのような意味で後手が持久戦模様にするのはあまりよくないのかと思っていました。

また数手前に△2四角と出た形なので△3三角は手損になるという意味と、直前に△8六歩と突き捨てたので攻めしか考えていませんでした。

△3三角は感覚的に▲4五歩と突いたら角交換からの決戦になり、先手の手が広くなるのかと思っていました。

しかしよく考えてみると、角交換になれば後手の手も広がる可能性もあるのと、△8六飛と飛車を活用することもできそうです。

メンタル的に△3三角という手を指せないと将棋の幅が広がらないようです。

このあたりを慌てずに含みの手を指すという感覚が大事みたいで、直線的な手ばかりだと将棋が単調になりがちです。

△3三角の局面は互角のようですが、別の機会にここから先手が急戦と持久戦に指す場合の展開を調べてみたいと思います。

直線的な手だけでなく含みある手を指すのが参考になった1局でした。

左美濃の左側での指し方

上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で△6四歩と突いた局面。ソフトの評価値+409で先手有利。

後手が持久戦模様から雁木に組んだ手に先手が左美濃にしました。

この先手の戦型はよく指す形ですが先手玉が見た目以上に薄く、一旦後手に攻めの手がつくと振りほどきにくいです。

左美濃での受け方のコツがよく分かっておらず、毎回受け方に苦労している感じです。

本局の△6四歩は力をためたいい手のように思っていましたが、この局面は先手有利だったようです。

実戦は△6四歩▲4五歩で以下変化手順で△7六歩▲7四歩△6五歩▲7五角△8五桂▲6五銀で、ソフトの評価値+169で互角。

この手順の▲4五歩は攻めるならこの手になるのですが、後手も△7六歩からの攻め合いの形です。

先手は▲7四歩から後手の桂頭を狙う展開ですが、△6五歩が細かい手で6六の角が好位置なので角を移動させる手です。

▲7五角に△8五桂に▲6五銀ともたれる指し方で、先手も簡単にと金が作れない展開です。

先手有利から互角になった▲4五歩はソフトの候補手にも上がっておらず、ここでの攻め合いというのは後手の攻めを誘発させる可能性があるようです。

3七に桂馬が跳ねている形なので▲4五歩とどこかで攻めに出たいのですが、攻め合いでなく相手の手を利用する指し方がありました。

なおソフトの次の手が全く見えておらず、あまり見ない筋だったので気がつきませんでした。

ソフトは▲4五歩では▲3六飛を推奨していました。

▲3六飛に△7六歩なら▲3四歩△4二角▲7四歩△6五歩▲8八角△8五桂▲7三歩成で、ソフトの評価値+334で先手有利。

この手順で興味深いのは、▲3六飛と回って相手が3筋の歩を突き捨てたのを逆用する手です。

桂馬の上にいる浮き飛車というのは動ける範囲が少ないので狙われやすいという印象があるのですが、本局においては▲3六飛~▲3四歩と3筋の歩を伸ばすことができます。

▲3四歩に△4二角と引きましたが、△2二角はどこかで先手の持ち駒に桂馬が入れば▲2四歩△同歩▲2三歩△同金▲3五桂の筋が狙いになります。

よって後手は△4二角と引きましたが、ここでも▲4五歩でなく▲7四歩と相手の攻め駒を責める展開です。

このような指し方は相手の攻めを引っ張り込むので受けそこなったら大変ですが、後手も飛車と桂馬と歩だけの攻めなのでぎりぎりです。

後手は△6五歩~△8五桂としますが、▲7三歩成とと金を作って先手が少し指せているようです。

▲7三歩成に△7一飛なら▲6五銀△7三飛▲7四歩△8三飛▲7六銀で、ソフトの評価値+502で先手有利。

この展開は先手は攻めでなく相手の攻め駒に対応する指し方で、相手の攻め方の駒組みに少し無理があればそれに対応しています。

▲3六飛に△8六歩なら▲同歩△6五歩▲8八角△8六飛▲8七歩△8四飛▲3四歩△2二角▲7五歩で、ソフトの評価値+371で先手有利。

この後手の指し方はかなり難しいです。

後手から△7六歩と取り込むと▲7四歩と逆用されるので、先手に歩を取ってもらうような展開にしています。

後手は△8六歩と歩を合わせてから△8四飛と浮き飛車にした形は、後手の桂頭を守っています。

先手は3筋の歩を伸ばして後手は△2二角と引きましたが、この形は後手からいつでも△4五歩と角交換を目指して決戦する筋がありこれも先手にとっては嫌な形です。

△2二角に▲7五歩としたのが自分の感覚では全く浮かびませんでした。

7六の地点に空間があくのと、いつでも△7七歩と叩く筋が生じるので何となく先手陣がぺらぺらに見えてしまいます。

逆をもてばまた違う印象なのでしょうが、このような形からの先手の指し方が気になりました。

▲7五歩以下の展開はまた別の機会に調べてみます。

左美濃の左側での指し方が参考になった1局でした。

相手の飛車を捌かせないように受ける

上図は、先後逆で先手陽動振り飛車からの進展で▲6四歩と突いた局面。ソフトの評価値+26で互角。

後手の仕掛け方が悪かったこともあり、▲6四歩の局面は先手が少し指しやすいです。

次に▲6三歩成があるので後手は受ける一手ですが、受け方が悪いと相手の飛車を捌かせてしまいます。

対局中は△6四同歩以外は浮かばず、それ以後も冴えないと思いながらも仕方なく受けに回りました。

実戦は▲6四歩以下△同歩▲同飛△9四角▲7四飛で、ソフトの評価値+494で先手有利。

この手順の△9四角は▲6一飛成を受けた手ですが、▲7四飛と回られ▲7六飛と▲7一飛成の両方の受けが難しいので先手有利です。

▲6四同飛とする形は7筋に飛車を回る手もあるのは分かっていましたが、時間に追われて考えがまとまらなかったという感じです。

受けの基本として▲6四同飛の形は▲6一飛成と▲7四飛の両方の狙いがあるので、△6四同歩はまずかったようです。

△6四同歩では△5四角がありました。

△5四角に▲6三歩成なら△同金▲同飛成△同角▲6四角△2七角成▲同玉△5二飛で、ソフトの評価値+30で互角。

この手順は△5四角と自陣に角を打って6三の地点を補強する手です。

このような筋違い角はやや非常手段的な指し方ですが、攻防に利いた角なのでそんなに働きは悪くなかったようです。

先手は▲6三歩成から飛車を切る展開でやや強引にも見えますが、▲6四角が狙い手で飛車取りと▲5三角成を狙っています。

▲6四角には△2七角成とする手があり、このような展開はあまりありませんが以下△5二飛と回って受ける形です。

先手は踏み込んだのはいいのですが、▲2七同玉というのがあまりいい形ではないので思ったほどの成果は上がっていません。

△5二飛以下▲6三角△6七銀不成▲5二角成△同金▲7一飛△4一銀打で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は▲6三角と飛車取りの攻めもうるさいのですが、△6七銀不成がありました。

遊んでいる銀を活用する手で、▲同銀なら△4九飛があります。

先手は飛車を取って▲7一飛で後手に金駒を1枚使わせる展開ですが、△4一銀打でいい勝負のようです。

後手の1段玉はあまりいい形ではありませんが、先手玉もよくないのでお互い様のようです。

△5四角に▲3六歩なら△8六歩▲同歩△同飛▲3五歩△4二金寄▲3四歩△4五桂▲5八金△3七歩で、ソフトの評価値-235で互角。

この手順の▲3六歩は実戦的な手で、△2七角成の筋を消しました。

後手は△8六歩から動きましたが、自分の感覚では△8六同飛が少し指しにくいです。

△8六同飛では△8八歩や△8七歩もありそうですが、歩を使った攻めなので少し攻め足が遅くその間に先手に動かれる可能性があります。

後手が桂得やと金を作ることができても、先手がそれ以上に価値の高い手を指せば後手は手が遅れるみたいです。

よって後手は△8六同飛として大駒の活用を優先しましたが、次の▲3五歩もなかなかの手です。

後手は桂頭が弱点なので狙われやすい形ですが、次の△4二金寄も少し指しにくいです。

3三の地点を補強する手ですが、▲6三歩成を放棄するような形になります。

また△4二金寄とすることで後手玉に壁ができる形で、決断の手になりそうです。

3三の地点を受けるなら△4二金上もありそうですが、1段玉で玉の横があいているのは飛車を持たれたらいきなり王手がかかりあまりいい形ではありません。

このあたりの後手の指し方はどれも一長一短ですが、すべて理想通りに指すというのは難しいようです。

以下▲3四歩に△4五桂と活用して△3七歩と叩いていい勝負のようです。

実戦とは全く違う指し方ですが、簡単には崩れないような指し方のようです。

相手の飛車を捌かせないように受けるのが参考になった1局でした。

左美濃で右の金を攻めに活用する

上図は、先後逆で相居飛車から▲6五同歩とした局面。ソフトの評価値+275で互角。

先手の矢倉に後手が左美濃の急戦形です。

自分はこの後手の指し方が好きなのですが。実戦的にはうまくいっていないことが多いです。

左美濃は玉の守りが薄いので急所を攻められると崩壊しがちなのなのが大きな原因ですが、それと同様に矢倉の攻め方の急所を外していることも多いです。

攻め方がまずいと矢倉は結構堅いのでうまくいかないです。

先手の矢倉に後手もじっくり指すのもありそうですが、その選択をしておらずやや戦法の幅が狭いようです。

このあたりはもう少し後手の指し方を調べた方がいいのでしょうが、なかなかできていません。

実戦は△6五歩に▲同歩とした形ですが、後手は△7三桂と跳ねているのでどこかで△6五歩と突く形です。

問題はここからの攻め方で、4枚の矢倉なので簡単には攻めつぶすことはできません。

またゆっくりした手だと▲3五歩のような手がきますので、後手は攻めを続けることになります。

実戦は▲6五同歩に△8六歩だったのですが、これは悪手だったようです。

▲6五同歩△8六歩▲同歩△8五歩▲6四歩△6二金に以下変化手順で、▲9六歩△同香▲同香△9五歩で、ソフトの評価値+623で先手有利。

この手順の△8六歩~△8五歩は継ぎ歩で、後手は軽い攻めをして先手の攻めの反動をさけたつもりだったのですが▲9六歩から香車を取りにいく手があったようです。

香車を取りにいくのはたまにある指し方ですが、後手からすると香車の交換になるのでありがたいという先入観があります。

しかし△9五歩とした局面は後手の持ち駒に歩がありません。

△9五歩以下▲同香△同飛▲9七香△9六香▲同香△同飛▲9七香で、飛車が取られてしまいます。

普通は▲9六歩からの逆襲に後手の飛車は簡単に取られないというイメージがあったのですが、後手の持ち駒に歩がないとこのようなことになるのをうっかりしていました。

このあたりは全く読みが入ってないようです。

継ぎ歩からの攻めはうまくいかないので後手は別の攻め方が必要です。

△8六歩で△7五歩がありました。

△7五歩に▲6四歩なら△7四金で、ソフトの評価値+245で互角。

この△7五歩は堅いところを攻めるのでぱっと見は浮かびにくいです。

ただし、7筋の歩を切っておけば将来△6五桂と跳ねた形は△7七歩と叩く筋が生じます。

そのような意味でどこかで△7五歩と突く将棋だったようです。

角換わり腰掛銀などでも、攻めの桂馬が跳ねる前に3筋や7筋の歩を突き捨てることがよくあります。

△7五歩に▲6四歩としましたが、そこで△7四金とするのが盲点です。

6三の金は7三の桂馬にひもをつけた形ですが、後手の守りの金というより攻めの金なので金を攻めに使うという発想だったです。

棋譜並べなどをしている左美濃の右側の金は攻めに使うことも多くあり、金が攻めに加わると攻めに厚みがでます。

△7四金に▲9六歩としても△同香▲同香△9五歩▲同歩△同飛▲9七香には△9六歩があり、飛車は取られません。

△7四金以下▲7五歩△同金▲6三歩成なら△6五桂で、ソフトの評価値+161で互角。

この手順は先手は▲7五歩~▲6三歩成でと金はできますが、△6五桂と跳ねた形はいい勝負のようです。

右の桂馬がとりあえず5段目まで跳ねることができれば、攻める方としてはまずまずです。

左美濃で右の金を攻めに活用するのが参考になった1局でした。

角の利きを活かした指し方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4五銀とした局面。ソフトの評価値-668で後手有利。

先手は直前に▲6四歩△同歩と後手の角の利きを止めてから5六の銀を▲4五銀とぶつけてきました。

後手玉が先手の角の利きに入っているので嫌な形です。

よく出てきそうな感じの局面ですが、△4五同銀は▲4四歩~▲4五桂で後手が悪いと思ってそれ以上考えませんでした。

なお▲4五銀の局面はいい勝負かと思っていましたが、局後の検討で後手有利だったのは驚きました。

実戦は▲4五銀以下△5五歩▲4四銀△同金で、ソフトの評価値+23で互角。

この手順は△4四同金と少し形が崩れますが、△5五歩で相手の角の利きを止めることができたので少し指しやすくなったのかと思っていました。

しかし評価値を見ると互角だったので、このあたりは形勢判断があまりできてなかったようです。

△4四同金以下も▲7五歩のような筋があり、後手の指し手の方針が少し難しいです。

方針が分かりにくいと指し手に一貫性がでてこないです。

△5五歩では△4五同銀がありました。

△4五同銀▲4四歩△4二金引▲4五桂△6五歩で、ソフトの評価値-563で後手有利。

この手順の△4五同銀は▲4四歩と先着されて、以下▲4五桂とされると4四の地点に攻めの拠点の歩が残ります。

4四の歩が残ると将来▲4三銀のような打ち込みがあるので後手のまずい展開かと思っていました。

しかし、そこで△6五歩と歩を伸ばして王手をする筋がありました。

△6五歩と歩を伸ばせるのは、数手前に先手が▲6四歩の突き捨てを逆用した展開です。

この王手に対しての先手の受け方が意外と難しいようです。

△6五歩に▲1八玉なら△1五歩▲同歩△8六歩▲同歩△1七歩▲2九玉△4六歩▲3七金△6六銀で、ソフトの評価値-961で後手優勢。

この手順の▲1八玉はさすがに危険な手で、後手は1筋と8筋と4筋に手をつけてから△6六銀で後手が指せているようです。

後手の6筋の歩を伸ばして△6六銀と打てる形になるのが大きいです。

△6五歩に▲3七銀なら△6二飛▲9七桂△8四角▲8六歩△6六歩▲8五歩△9三角▲8六角△7五歩で、ソフトの評価値-827で後手優勢。

この手順の▲3七銀は玉の守りは堅くなりますが、▲4三銀の打ち込みが一時的になくなったので後手は少し安心します。

▲3七銀には△6二飛と回るのが気がつきにくい手で、後手だけの狙いだと△8四角~△6六歩~△6七歩成があります。

それまでに先手が動く形になるのですが、先手は▲9七桂~▲8六歩~▲8六角としました。

これもなかなかの手ですが、△7五歩と角道を止めるのが味がいいようです。

お互いの角が小さく動くというのは少し考えづらいのですが、このような地味な展開も意外と大事なようです。

後手は4三や5三や5一の打ち込みに気をつけながらの指し手になります。

△7五歩以下▲同角△同歩▲4三歩成△同金左▲4四歩△同金▲7一角△6八と▲6二角成△4五金▲5一馬△4三金▲8三飛△4二歩で、ソフトの評価値-1085で後手優勢。

△7五歩以下▲同角△同歩▲4三歩成△同金直▲6三歩△4二飛▲6七飛△5八銀▲4四歩△6七銀不成▲4三歩成△同飛で、ソフトの評価値-824で後手優勢。

これらの手順は角交換の後に▲4三歩成とする展開で、△同金左でも△同金直でも後手が指せているようです。

角の利きを活かした指し方が参考になった1局でした。

先を見通して銀ばさみに応じる

上図は、先後逆で先手三間飛車からの進展で▲6五歩と突いた局面。ソフトの評価値-252で互角。

後手は居飛車穴熊に囲い先手は7筋の歩を交換した形です。

後手の△6四銀の形は先手が3間飛車によく出る形で、4二の角と連動して7筋と8筋を抑え込む狙いです。

▲6五歩はやや突っ張った手でソフトの候補手には上がっていませんでしたが、狙い筋の1つです。

後手の6四の銀を銀ばさみにする狙いで後手としても気になる手の1つです。

実戦は▲6五歩に△5三銀と引きましたが、ソフトの評価値-57で互角。

この△5三銀は形を崩さないという意味では無難だったですが、やや面白くなかったようです。

△5三銀と引くことで手損になるのと▲6五歩と突かせたのがどちらがいいかということですが、以下▲7五飛~▲7七桂~▲8五飛のような狙い筋があったようです。

これは飛車交換になって先手の桂馬が捌ける形なので、後手が居飛車穴熊でも面白くなさそうです。

また▲6五歩に△7五銀もありそうですが、▲4五歩△8六歩▲4六角△8三飛▲7六歩で、ソフトの評価値-41で互角。

この手順は後手は銀を進出させますが、先手も▲4五歩~▲4六角と後手の飛車のコビンを狙う筋があり、以下▲7六歩と銀取りに打たれると銀の活用に悩みます。

後手は銀損でと金と作ることも可能ですが、現実的に銀損はそれなりに痛いです。

▲6五歩に△同銀がありました。

△6五同銀に▲7五歩なら△3三角▲7七角△5五歩で、ソフトの評価値-231で互角。

この手順の△6五銀は消去法でいったらこの手しかないのですが、いかにも銀が取られそうな形です。

△6五同銀だと銀を千鳥に使うことが難しくなるのである程度の見通しがないと指せません。

ただし、先手も銀を取るのに手数がかかるのと歩が1枚しかないのでただで銀を取るというのは難しいようでした。

△6五同銀に▲7五歩として銀ばさみで次に▲7七桂が狙いになります。

歩があれば次に▲6六歩ですが先手は歩切れです。

△3三角は▲7七桂なら△6六銀がありますので、△3三角には▲7七角とします。

▲7七角に△同角成なら▲同桂で後手の銀が取られる形で、以下△6四歩としますが▲6五桂△同歩▲7四歩で先手の駒が捌けてしまいます。

▲7七角には△5五歩が気がつきませんでした。

△5五歩は次に△5六歩とする手があります。

△5五歩に▲同角なら△同角▲同歩△8八角▲5九飛△9九角成で、ソフトの評価値-646で後手有利。

この手順は角交換から△8八角がありました。

後の▲6六歩の銀取りには△同銀▲同銀△同馬で銀はただで取られません。

よって▲5五同歩としますがそこで△8六歩がありました。ソフトの評価値-160で互角。

この△8六歩は微妙なタイミングですが、これが意外とうるさいようです。

先手から次に▲6六歩と銀を取る手があるので後手はゆっくりはできません。

△8六歩に▲同角なら△5五角▲7七角△4六角で、ソフトの評価値-495で後手有利。

この手順はややうまくいきすぎですが、先手の角の利きがそれると△5五角~△4六角の筋があります。

△8六歩に▲同歩なら△8八歩▲同角△8六飛で、ソフトの評価値-267で互角。

△8六飛に▲7八飛なら△8七飛成▲6六歩△5六銀で、ソフトの評価値-1624で後手優勢。

△8六飛に▲7七角なら△8七飛成▲8八歩△8五龍▲6六歩△7六銀▲同銀△同龍で、ソフトの評価値-234で互角。

これらの展開を見るとやはり最初の局面図から△6五同銀は有力だったようです。

先を見通して銀ばさみに応じるのが参考になった1局でした。