右玉に対する駒組み

上図は、角換わりからの進展で△7二玉と寄った局面。ソフトの評価値+59で互角。

6二の玉が△7二玉とした形です。

自分は角換わりで先手では▲5八金型をするのが多いです。

今は▲4八金型が主流なのですが、低い構えから急戦形をめざすことが多くできるだけ玉の近くにいる▲5八金を採用しています。

大会などでも角換わり腰掛銀で相手が右玉にされることが意外とあります。

受けに自信がないと指せない指し方ですが、右玉をとがめるというのも結構難しいです。

特に大会の切れ負け将棋などで右玉をされるととがめるのにプレシャーがかかります。

右玉に対してどのような方針をたてるかが毎回これを悩みます。

ある程度攻める形の駒組みにしたいのが理想ですが、相手が右玉だと受けに専念する形なので無理攻めをしやすいです。

無理攻めをすると相手にもたれるような指し方をされて、勝負どころがなくなるケースがあります。

また仕掛けるのは難しいと思って最悪千日手を選択することもありそうですが、お互いの時間が減った状態から指し直しということになります。

先手番だと千日手にして持ち時間が減るというのは作戦的に面白くありません。

これらより右玉にこられた場合はある程度事前に方針を決めてから指さないといけないと思い今回調べることにしました。

自分が気になっているのは、後手からいつでも△4四銀~△5五銀とする筋の受け方です。

それに対して先手がどのような駒組みで迎え撃つかです。

実戦は▲2九飛△5四歩▲4八金で、ソフトの評価値-40で互角。

この手順は4七の銀をそのままにして▲2九飛~▲4八金に組み直す展開ですが、駒組みが右と左に分かれます。

4七の銀を保留したのは▲5六銀とすると将来△5五銀とされる筋があるのでその対応が面倒なので避けたのですが、中央がやや手薄になった感じです。

序盤の早い段階で指し手があまり前に向いていません。

最初の局面図で▲2九飛では▲5六銀がありました。

▲5六銀△5四歩▲8八玉△6二金▲4八金で、ソフトの評価値+80で互角。

この手順は腰掛銀から▲8八玉と入城する形です。

▲7九玉より▲8八玉の方が一般的にはしっかりしているイメージがあります。

後手は△5四歩~△6二金と自陣の整備ですが、▲4八金とします。

右玉に対して▲5八金型か▲4八金型か迷うところですが、将来的に相手からの角の打ち込みに備えるなら▲4八金型の方が打ち込み箇所が少ないです。

▲4八金に△4四銀なら▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2九飛で、ソフトの評価値+92で互角。

この手順の△4四銀は狙いの手ですが、先手は2筋の歩の交換があります。

歩の交換から▲2九飛と引いてこれが▲4八金とのいい組み合わせです。

①▲2九飛に△3五歩なら▲同歩△同銀▲4五桂で、ソフトの評価値+91で互角。

この手順の▲4五桂に△4四歩なら▲1七角△2四角▲3六歩△4六銀▲4四角で、ソフトの評価値+780で先手有利。

なお△3五歩に▲4五歩なら△5五銀▲同銀△同歩▲3五歩△4七銀▲4九金△5六歩で、ソフトの評価値+25で互角。

②▲2九飛に△3三桂なら▲9八香△5五歩▲6七銀△5二金▲9九玉で、ソフトの評価値+236で互角。

③▲2九飛に△5五銀なら▲同銀△同歩△4四歩▲7五歩で、ソフトの評価値+123で互角。

この手順の▲7五歩に△同歩なら▲7四歩△同銀▲5四角の狙いです。

なかなか変化が多くて大変ですが、最初の局面図からは▲5六銀~▲8八玉~▲4八金として△4四銀には2筋の歩の交換を狙って▲2九飛と引くのが急所のようです。

右玉に対する駒組みが参考になった1局でした。

意外なところから攻めを継続する

上図は、先後逆で相掛かりからの展開で▲8七同金と歩を取った局面。ソフトの評価値+115で互角。

後手が△8七歩と打った手に△同金と取った形です。

相掛かりは展開によっては矢倉や角換わりなどに進展することもありますが、本局は横歩取り風の展開になりました。

序盤の早い段階で△3三桂と形を決めたことで動きの早い将棋にしました。

飛車交換になっておりお互いに飛車の打ち込みが気になる形です。

対局中は▲8七同金と少し形を崩したので飛車の打ち込みを優先した方がいいと思って飛車を打ちましたがちょっとタイミングが早かったようです。

実戦は△7八飛▲5八玉△4五桂▲4八銀で、ソフトの評価値+940で先手優勢。

この手順は玉に直通する2段目に飛車を打って以下△4五桂と跳ねる形です。

以下▲4八銀と5七の地点を補強しますが、やや単調な攻め方だったようです。

攻めが飛車と角と桂馬の3枚だけで攻めているので、上手に攻めないと切れ模様になります。

飛車の打ち込み箇所はかなり重要なので、まずは安い駒を活用して相手の駒組みを見てから考えた方がよかったようです。

△7八飛では△4五桂がありました。

△4五桂に▲6五桂なら△8九飛▲5八金△2七歩成▲同歩△5七桂成▲同銀△2八歩で、ソフトの評価値-351で後手有利。

この手順は△4五桂と跳ねる手ですが、いつでも△5七桂成を狙っています。

現状は5七の地点は先手の玉と銀の2枚が利いているので攻め倒すのは大変です。

それで▲6五桂と先手は攻め合いに出ましたが、△8九飛と遠くから打ちます。

次は△5七桂成▲同銀△同角成▲同玉△4九飛成が狙いです。

よって▲5八金と上がりましたが、△2七歩成~△5七桂成~△2八歩がうまい攻め方です。

歩を使った攻めができると攻め方が増えて厚みが増します。

なお△8九飛と打つところでは△6九飛もありそうですが、△8九飛の方が将来△8八飛成と角を取る筋も残っており角が質駒になっています。

ちょっとの違いですが、このあたりも意識しながら指し手を選択したいです。

△4五桂に▲5八金なら△2七歩成▲同歩△8九飛▲5九飛△8八飛成▲同金△1五角▲4九玉△3七桂不成で、ソフトの評価値+39で互角。

この手順は全く浮かびませんでしたが、あまり見ない形なのでどこが急所かが分かりにくいです。

▲5八金と5七の地点の補強は自然ですが、△2七歩成~△8九飛が見えません。

△8九飛だけなら浮かぶかもしれませんが、△2七歩成を入れるのは数手先を考えてないと指せないです。

△8九飛に▲5九飛も受けとしては自然で、△同飛成なら▲同金で形よく受けることができます。

▲5九飛には△8八飛成~△1五角が継続手で、数手前に△2七歩成としたのは△1五角が王手になる意味でした。

△1五角に▲3八玉なら△5七桂成▲同銀△5九角成▲同金△5七角成があります。

よって△1五角に▲4九玉と逃げたのですが、△3七桂不成が鋭いです。

大駒だけの攻めでは単調になりやすいのですが、桂馬を活用することで幅が広がりました。

これでも互角のようですが、手の作り方としては鋭いです。

意外なところから攻めを継続するのが参考になった1局でした。

飛車と角の交換から踏み込んで指す

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速の進展で▲5四同飛と歩を取った局面。ソフトの評価値-270で互角。

実戦は△6五桂としました。

この展開も知って損はなさそうですが、ソフトは△6五桂では△8六歩を推奨していました。

△8六歩は将来の▲9五角の幽霊角を消すという意味があります。

中飛車は9五角の形から▲6四飛△同歩▲7三角成とする手があります。

飛車と銀の交換で駒損でも▲7三角成として飛車取りにされるとうるさいです。

飛車を持っても相手の陣形が低いと飛車の打ち込みのスペースが少ないので、攻めるのに時間がかかります。

△8六歩に▲同歩なら△8八歩で、ソフトの評価値-377で互角。

この手順は▲8六同歩には△8八歩がありました。

全く別の形で▲8六同角に△8八歩▲7七桂△8九歩成という攻め方はあるのですが、▲8六同歩に△8八歩が盲点です。

△8八歩以下▲同角△8六飛▲7八金△8八飛成▲同金△4五角で、ソフトの評価値-332で後手有利。

この手順は▲7八金には△8八飛成と飛車と角の交換をする手が強い手でした。

▲8八同金に△4五角が先手の5四飛の形をとがめた手で、△6七角成を防ぐ▲5七飛には△6五桂がありました。

先手陣は金駒の離れ駒が多いのでこの攻め方が成立しているようです。

6九の金が▲7八金と閉まっていれば△8六歩の攻め方は成立しませんが、相手の陣形をよく見るのが大事なようです。

△8六歩に▲同角なら△同飛▲同歩△4五角で、ソフトの評価値-407で後手有利。

この手順は▲同角で問題なさそうですが、あっさりと△同飛と飛車と角の交換をしてから△4五角がありました。

△8六歩に▲同歩でも▲同角でも似たような攻め方ですが、△4五角と打って▲5七飛に△6五桂の攻め方が急所だったようです。

△6五桂以下▲同銀なら△同銀▲4六歩△5四角▲6六桂△5六歩▲5九飛△6六銀▲同歩△同角▲5六飛△2七角成▲同歩△3五桂▲2六玉△9九角成で、ソフトの評価値-1133で後手優勢。

この手順は△6五桂に▲同銀~▲4六歩と催促してきました。

△5四角に▲6六桂は角取りですが、△5六歩と抑えてから△6六銀とします。

以下▲5六飛と捌いてきたときに△2七角成が強い手です。

先手玉に即詰みはまだない状態で踏み込む手で、以下△3五桂が寄せの狙いです。

2七の地点が手薄だったのでこのような攻め方があるようです。

これが実戦で指せるかは攻め駒がもう少し欲しいので微妙ですが、狙い筋としては2七の地点が弱いのでそこを狙うという発想のようです。

持ち駒に香車とか桂馬があれば△2四香とか△3五桂と打って2七の地点を直接狙うのがありますが、手の流れで盤上の駒を使って△2七角成とするのがうっかりしやすいです。

飛車と角の交換から踏み込んで指すのが参考になった1局でした。

超速の王手飛車になる激しい変化

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速の進展で▲5四同飛と歩を取った局面。ソフトの評価値-270で互角。

先手が5筋の歩を交換した形で、先手の飛車が4段目に出て歩を入手すると▲3四飛や▲7五歩のような筋が生じます。

この瞬間は後手にとっても大事な局面で次の指し手で大きく方針が決まります。

実戦は▲5四同飛以下△6五桂▲同銀△同銀▲2二角成△同玉で、ソフトの評価値-128で互角。j

この手順はほとんど何も考えずに△6五桂と跳ねました。

超速は色々と自分の中で調べると早めに桂馬を飛んだ方がいいということで桂馬を跳ねたのですが、自分の陣形をあまり見ていませんでした。

自分が良く指すのは先手だと▲7七銀~▲6六銀という形だったのですが、本局は△4二銀のままでした。

この違いを全く意識しておらずただ桂馬を跳ねればいいと大雑把な理解をしていたので、実戦のような角交換になるような展開を全く予想していませんでした。

結果的にはそこまで大きな被害はなく△2二同玉の局面は互角だったようです。

△2二同玉以下実戦は▲5五角△3三角▲8二角成△5四銀で、ソフトの評価値-362で後手有利。

この手順は▲5五角の王手飛車からお互いに飛車を取り合う展開で、これも仕掛けた局面からは全く予想していなかった展開ですが、部分的には似たような指し方も棋譜並べをした記憶がありました。

やはり棋譜並べをしても自分で指さないことにはいまひとつ理解できてなかったです。

先手が4九の金が浮いている影響もあるのか、この展開は後手有利だったようです。

なおソフトは△2二同玉には▲5五飛を推奨しており、以下△7六銀▲5六飛△6七銀不成▲6六飛で、ソフトの評価値-227で互角。

この手順は先手は後手の銀を追い廻してから▲5五角の王手飛車を狙う形で、後手の銀の働きが微妙なのでこの展開は有力だったようです。

なお最初の局面図から△6五桂には▲9五角がありました。ソフトの評価値-82で互角。

この形の▲9五角はうっかりしやすい手です。

▲9五角は次に▲3四飛△3三銀▲6四飛△同歩▲7三角成のような狙いです。

自分は▲9五角のような手は調べていたつもりですが、やはり対局中になると浮かびにくいような手の部類のようです。

このような手が直ぐに浮かぶようにしないと調べたことにならないのですが、まだ自分の中で消化できていないようです。

この手が生じるのを防ぐには別の将棋で△6五桂と跳ねる前に△8六歩と突き捨てるのも調べていましたが、桂馬を先に跳ぶか歩を突き捨てるのかの局面の違いをまだ理解できていないようです。

△8六歩については別の機会に調べてみたいと思います。

本局は局面の違いを全く意識していなかったので、勉強になるいいきっかけになりました。

超速の王手飛車になる激しい変化が参考になった1局でした。

飛車のぶつけからの対応

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△2四同飛と歩を取った局面。ソフトの評価値+386で互角。

対局中は後手が2筋に回って飛車交換を目指す指し方をされるのをうっかりしていました。

先手が2五歩の形で穴熊を目指すもまだ未完成の場合に後手が2筋から逆襲する筋はあるのですが、なぜかこの対局では全く考えていませんでした。

このような序盤のよくある筋はいくら早指しとはいっても頭に浮かぶようにしないといけなかったです。

対局中は先手が少し悪いと思っていたのですが、この△2四同飛の局面は局後の検討で先手有利だったのは驚きました。

このあたりの形勢判断は全くできてなかったようです。

ソフトは▲2四同飛を推奨していましたが、▲2五歩や▲2六歩などの対応も気になります。

△2四同飛に▲2五歩なら△2二飛▲9九玉△3五歩▲1六歩△3四銀▲1七桂△1四歩▲8八銀△1五歩▲2四歩で、ソフトの評価値-57で互角。

△2四同飛に▲2六歩なら△3五歩▲2五歩△3四飛▲8八銀△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△3四飛で、ソフトの評価値+21で互角。

これらの展開はソフトの推奨手ではありませんでしたが、飛車交換が嫌なら歩を打って局面を落ち着かせるという手もあったようです。

飛車交換をすべきか避けるべきかの基準が自分の中で定まってなく、本来はそのような局面で今後の展開をじっくりと比較検討しながら考えた方がいいのでしょうが、現実的にはそこまでできておりません。

ソフトは△2四同飛に▲同飛を推奨していました。

△2四同飛以下▲同飛△同角▲2三飛△2八飛▲2一飛成△2九飛成▲6六角で、ソフトの評価値+247で互角。

この展開は飛車交換からお互いに飛車を打ちあって桂馬を取る形です。

2四にいる角がポイントで、角がいなくなると龍が取られる形なので飛車のす抜きに気をつける形です。

△2九飛成に▲6六角とする手が指しにくく、△6五桂の両取りを受けた手でこの瞬間に後手から厳しい手があるかという形です。

▲6六角に△6五桂なら▲7八銀△5七桂成▲同角で、ソフトの評価値+519で先手有利。

この展開は後手は銀と桂馬の交換で駒得ですが、2四の角が負担で先手が指せているようです。

▲6六角に△6四桂なら▲7八玉△7六桂▲5八金寄で、ソフトの評価値+453で先手有利。

この手順の△6四桂も先手にとって嫌な手ですが、▲7八玉と穴熊に入らず反対側に移動するのが少し浮かびづらいです。

6九の金にひもをつける受け方で、△7六桂に▲5八金寄は意外と後手も手を作るのが大変です。

なお最初の局面図から実戦は▲2四同飛△同角▲2八飛△2三歩▲2二歩△3三桂▲2一歩成△4九飛で、ソフトの評価値+346で先手有利。

この手順は先手は飛車交換から▲2八飛と自陣飛車を打つ手で、後手からの飛車打ちを防いでいますが先手の飛車が働くかどうかが鍵になります。

先手の飛車が働けばいいのですが、逆に狙われやすい形になると形勢を損ねます。

▲2八飛以下数手進んで△4九飛と打った時に▲4八銀とすべきでした。

▲4八銀以下△6八角成▲同金△4五桂▲5八角△3七桂成▲同銀△3九飛成▲2三飛成で、ソフトの評価値+196で互角。

この手順は▲4八銀とすれば次に▲5九金として飛車が取れそうですが、後手も手をつくせば簡単には取れないようです。

数手後に先手は飛車が成る形になるのでこれで互角のようでした。

飛車のぶつけからの対応が参考になった1局でした。

穴熊相手に銀を前進して攻めに使う

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に対して後手△7三銀型の超速からの展開で▲3八飛とした局面。ソフトの評価値-487で後手有利。

先手の5八の飛車を▲3八飛とした形です。

先手は穴熊に対して後手は舟囲いで玉の堅さは先手が勝ります。

しかしこの局面は後手有利だったようで、対局中は全く気がついていませんでした。

先手は次に▲3五歩のような手を狙っていますが、それを受けるために反射的に△4四銀としたのが疑問だったようです。

あまり見慣れない局面になると、3筋の受けだけしか手が見えていないようです。

△4四銀では△5六銀がありました。

△5六銀▲7七角△同角成▲同桂で、ソフトの評価値-629で後手有利。

この手順の△5六銀ですが、5五の銀を攻めに使うのは全く考えていませんでした。

先手玉が穴熊なので少しでも後手も玉を堅くしておかないと勝負にならないと思っていたので、駒を前進させるのが気がつきません。

1九の玉に対して△5六銀と出ても効果が薄いようでも、次の△4七銀成と△9九角成の両方の狙いがありました。

△5六銀に▲7七角として角交換になります。

▲7七同桂に先手の狙いは▲5五角の両取りがあります。

後手はそれを受けるのなら△4四角と先着して△7七角成と△4七銀成を狙う手もありそうです。

この手も手堅いようでソフトの候補手にもありましたが、推奨手ではありませんでした。

△4四角以下▲4八金左△7七角成▲3五歩で、ソフトの評価値-430で後手有利。

この手順の▲4八金左は4七の地点を受けた手で、△7七角成とぼろっと桂馬を取られますが▲3五歩と3筋に手をつける展開です。

先手は桂損ですが穴熊で後手の玉頭から手を作る形で、後手有利でも少し嫌な形です。

▲7七同桂にソフトの推奨手は△4七銀成でした。

△4七銀成▲5五角△6四角▲1一角成△3八成銀▲同金△2二銀▲1二馬△7九飛で、ソフトの評価値-459で後手有利。

この手順は△4七銀成と踏み込む手で、5六銀と進出したからには銀を活用する手の流れのようです。

▲5五角の両取りがありますが、△6四角と受けて▲1一角成と香車を取らせます。

普通は玉の近くに馬ができるのは少し危険なのですが、後手の持ち駒に銀があるので△2二銀と打って受ける形です。

△2二馬に▲1二馬は自然ですが、そこで△7九飛と飛車を下してどうかという形です。

△7九飛で駒割りは飛車と銀香の交換ですが、△7七飛成と△9九飛成の両方の狙いがり後手は駒得が見込めそうです。

また先手は持ち駒は銀銀香とありますが、歩切れで細かい攻めができないので後手が指せているようです。

この将棋のポイントは先手からの玉頭攻めは価値が高いのと、▲1一馬と1一の香車を取られても△2二銀と打って受ければ後手もすっきりした形だということです。

この知識が身につけば似たような局面になっても読みの幅が広がりそうです。

穴熊相手に銀を前進して攻めに使うのが参考になった1局でした。

じっくりした駒組みで迎え撃つ

上図は、角換わりからの進展で△4二玉とした局面。ソフトの評価値+31で互角。

3一の玉が△4二玉とした形で、角換わり腰掛銀は手待ちみたいな手をすることがよくあります。

少しでもいい駒組みで仕掛けのチャンスを狙うなどの意味です。

後手は△8四歩型で序盤で後手が1手損角換わりを選択したことで、△8四歩型で△8五歩を保留していました。

△8五歩を保留することでいつでも△8五桂と跳ねた手が銀取りになります。

対局中は先手も動くのが大変なので▲8八玉としましたが、これは少し損だったかもしれません。

実戦は▲8八玉△8五桂▲8六銀で以下変化手順で△4四角で、ソフトの評価値-2で互角。

この手順は▲8八玉は形と思って指したのですが、すぐに△8五桂があることに気がつきました。

気がつくのが遅いのですが、△8五桂には先手は形が崩れますが銀を逃げることになります。

▲8六銀か▲6六銀でも△4四角と打つ手がありました。

▲8六銀△4四角で次の△6六角が受けづらいです。

後手の角と桂馬で先手玉のコビンを攻める手で、指されたら受け方が分かっていませんでした。

△4四角以下▲4五歩△6六角▲7七桂△6五銀▲同銀△同歩で、ソフトの評価値-279で互角。

この手順は▲4五歩として相手の大駒を近づけて受ける指し方ですが、銀交換から△6五同歩として角と桂馬の攻めが解消されていません。

形勢は互角でも先手から動きづらいのがやや不満です。

△4四角以下▲6七銀△6五歩▲4五歩△6六角▲同銀△同歩で、ソフトの評価値+48で互角。

この手順は6六の歩を守る▲6七銀ですが、△6五歩と攻めてきます。

▲4五歩の角取りの催促には△6六角と飛びだす手があり、以下▲同銀△同歩は角と銀の交換ですが先手が歩切れなので受けを中心でもたれるような指し方をすることになります。

▲8八玉としたことで、先手が攻める展開でなく受けに回るのはやや面白くなさそうです。

▲8八玉では▲6八銀がありました。

▲6八銀△3一玉▲7七銀△4二玉▲4五歩で、ソフトの評価値+42で互角。

この手順は▲6八銀と引く手ですが、7七に銀がいると△8五桂が銀取りになるので事前に受けた手です。

部分的にはありそうな手で後手は△3一玉としますが、再度▲7七銀と上がります。

△4二玉とすれば最初の局面図と同じになりますが、そこで手を変えて▲4五歩とします。

▲4五歩は将来の△4四角を防いだ手ですが、先手から▲4五桂と仕掛ける手がなくなり、先手からの仕掛けが難しくなるので一長一短です。

▲4五歩以下△3一玉▲4六角△6三金▲8八玉△6一飛▲6七銀△6五歩▲同歩△同銀▲6六銀左で、ソフトの評価値+124で互角。

この手順は少し驚いたのですが、▲4六角は4筋の位を取るとよく見かける手です。

攻防の角で先手の攻めや後手に受けに利いています。

後手は△6三金~△6一飛と6筋から動く狙いで、先手の▲6七銀が少し見えづらいです。

▲6七銀と引くことは、6筋の補強と将来▲5六歩~▲5五歩と相手の銀を圧迫する狙いもありそうです。

後手が6筋の歩を交換したときに▲6六銀左が意表の手です。

普通は守り駒と攻め駒の交換は攻める方が有利という印象なのですが、先手は持ち駒に銀が入ると▲5二銀のような狙いがあり、やや例外のようです。

じっくりした駒組みで迎え撃つのが参考になった1局でした。

開き直って△2八角から香得を狙う

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲6六角と打った局面。ソフトの評価値-86で互角。

▲6六角は八方睨みの角で3三や2二の地点と間接的に後手の飛車を狙っています。

対局中は先手の次の狙いが多すぎて分からなかったので△5四飛と先受けしましたが、これはあまりよくなかったです。

△5四飛として先手の角のラインを避けたのと、5七の地点を直接睨む形です。

ただし、△5四飛としたからといって後手が飛車を活用するために攻めの手を増やすというのは難しいようで、1手の価値がやや低かったようです。

以前は△5四飛のような手は指せなかったので少し手は見えてはいるようですが、この局面では甘かったようです。

実戦は△5四飛で以下変化手順で▲6五桂△同桂▲同飛で、ソフトの評価値+278で互角。

この手順は△5四飛に▲6五桂から桂馬の交換になる展開です。

桂馬の交換でどちらが得をしているかということですが、先手の方が少し攻め駒が前にいる形のようです。

先手に桂馬が入ると▲4六桂~▲4五桂と活用する筋があり、4五に桂馬が跳ねると3三の地点と5三の地点が狙われます。

3三の地点は後手も金銀桂の3枚が利いているのでそれなりに堅いですが、5三の地点は玉しか利いていないので流れ弾が当たる可能性があります。

それに対して後手からの攻めは少し駒組みが遅れているようで、▲6五同飛としたときに△5四飛を軸にした攻め方があればいいのですが難しそうです。

△5四飛では△2八角がありました。ソフトの評価値+3で互角。

この手順の△2八角は▲3八銀型ならよく出る筋ですが、この局面では全く浮かばなかったです。

▲3八銀型には常に△2八角と打つタイミングを狙う位の気持ちでちょうどいいのかもしれません。

△2八角の瞬間が怖い形なのですが、次に△1九角成に香得という分かりやすい狙いがあります。

先手の狙いをすべて見極めるというのは無理なので、開き直って△2八角を決断するというのも手の流れとしてはあったようです。

△2八角に先手はゆっくり指すと△1九角成で香損になりますので、先手はこの瞬間に動くことになります。

△2八角に▲6五桂なら△同桂▲同飛△1九角成▲7五飛△5四飛▲4六桂△6四飛▲5五角△5二玉で、ソフトの評価値+5で互角。

この手順は▲6五桂から桂馬の交換になるのですが、△1九角成で後手は香得になります。

地味ですがこれがこの後の展開にじわっと効いてくるのが理想的です。

先手は▲7五飛として次に▲7二飛成~▲8四角を狙いますが△5四飛の受けに先手は後手の飛車に狙いを定めてどうかという展開です。

これも難しいようで後手の飛車が先手の角と交換になるのは仕方なさそうですが、最後の△5二玉が地味ながらなかなかの手だと思います。

先手は3四に攻めの拠点の歩があるのでそれを少しでも遠ざけるという意味の△5二玉で、このような地味な手が自分はなかなか浮かばないので少しでも考えるようにしたいです。

開き直って△2八角から香得を狙うのが参考になった1局でした。

相掛かりの3筋の受け方

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値-11で互角。

8五に歩があるのが少し違和感がありますが、後手の飛車が8四に先手の飛車が2五にいるときに▲8五歩と打った形です。

相掛かりは戦型によって腰掛銀や矢倉や横歩取りなどに色々な戦型に進展しますが、本局は横歩取り風に進んだ感じです。

▲3五歩は2五に飛車がいるので突いた形ですが、後手がどのように対応するかという局面です。

実戦は▲3五歩以下△8五飛▲3四歩で、ソフトの評価値+17で互角。

この手順は△8五飛と歩を取った手に▲3四歩と取り込む手で、飛車がぶつかる形になります。

3四の歩が後手玉に近い形で、この歩を拠点に攻められると後手はまずそうです。

▲3四歩に△2五飛なら▲同桂△3七歩▲1五角△2四歩▲3七角で、ソフトの評価値+197で互角。

この手順は後手が飛車交換から△3七歩と打って▲同銀なら△2九飛を狙う形ですが、先手は角交換から▲1五角の切り返しがあり先手は▲3八銀型なので後手からの飛車打ちはありません。

形勢は互角のようですが、先手は3四の歩を拠点に桂馬も5段目に跳ねているので先手まずまずです。

なお実戦は▲3四歩△3五歩でソフトの評価値+230で互角だったのですが、△3五歩はあまりよくなかったようです。

△3五歩と打っても8五の飛車が縦に移動すると▲3五飛と歩を取られるので、後手としては△3五歩と打った手が負担になっているようです。

▲3四歩の取り込みには△8二飛とすべきだったようですが、▲4五桂でソフトの評価値+65で互角。

この形は後手玉が△4二玉型で先手は3四に歩と4五に桂馬が跳ねており、さらに後手の飛車のコビンがあいており角を持たれている形なので後手は神経を使いそうです。

最初の局面図から▲3五歩には△同歩とする手がありました。

▲3五歩△同歩▲同飛△7三銀で、ソフトの評価値+39で互角。

この手順は△3五同歩とする手で以下▲同飛に△7三銀が地味な手です。

△7三銀とすることで後手の飛車の横の利きが通るのと、飛車のコビンを閉めたので少し受けやすい形になります。

また△7三の銀は△6四銀とすると5三の地点の補強にもなります。

ただし、△7三銀の局面は先手の角と飛車が後手玉の近くに直通しているのと、2筋と3筋の歩が切れているので歩を使った攻めが気になります。

特に3七の桂馬をうまく活用できて桂馬の交換をすれば▲3四桂のような筋もあり、後手としてもこの瞬間が怖い形です。

△7三銀以下▲3三歩△同金▲4五桂△4四金▲2五飛△3二銀で、ソフトの評価値-318で後手有利。

この手順は▲3三歩~▲4五桂と攻め込む手で、やや無理気味ですが後手も受け損なうと攻めが加速します。

▲4五桂には△4四金~△3二銀が形にとらわれない手で、金が4段目に出るのと△3二銀は後手の角が浮くので形の上では指しにくいです。

ただし、先手が少し無理気味にくると後手もその手に対応することになり、形にとらわれないような受け方をする必要もでてきます。

△7三銀以下▲3四歩△6四銀▲2二角成△同銀▲7七桂で、ソフトの評価値+54で互角。

この手順は先手は▲3四歩と力をためた手に後手も△6四銀として5三の地点を補強する手です。

先手から▲2二角成と角交換で本来は角交換は1手損になりがちなので避けたいところですが、7七の桂馬を活用したいのであればこの手はありそうです。

△7三銀以下▲3四歩以下別の展開では、△3三歩▲同歩成△同金▲3四歩△4四金▲2五飛△3二玉で、ソフトの評価値-78で互角。

この手順は全く浮かびませんでしたが、先手の3四の歩を拠点を消すために強く△3三歩と合わせる手です。

受けの力が強くないと指せない形ですが、このような指し方もあると分かればそれだけで調べた価値はありそうです。

相掛かりの3筋の受け方が参考になった1局でした。

▲8三角に強く踏み込む

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの展開で▲8三角と打った局面。ソフトの評価値-399で後手有利。

▲8三角はこの戦形だとよくある手で、6一の金がいつでも取られる形なので後手も気になります。

対局中は▲8三角には△7二銀が形と思い何も考えずに指しましたが、このあたりが少し甘いようです。

実戦は▲8三角以下△7二銀▲8二飛△9四角▲7四角成で、ソフトの評価値+376で先手有利。

この手順の△7二銀に▲8二飛もよくある手で、これも△9四角で以下角交換をして▲8三角でどうかなどと考えていましたが▲7四角成をうっかりしていました。

この△9四角は以前棋譜並べで覚えていた部分的な手で、その将棋が以下角交換から再度▲8三角と打った展開だったのが印象に残っていました。

そのため▲7四角成という平凡な手が見えてなかったということです。

棋譜並べはこのような手があったなということで思い出すという点はメリットですが、特に何も考えずに並べているだけだと本局のようなお粗末な展開になりがちです。

なお△7二銀はソフトの候補手に上がっていませんでした。

▲8三角△7二銀▲8二飛にソフトは△6二玉で、ソフトの評価値+189で互角。

この手順は△7二銀がソフトの候補手に上がっていない手なので調べても意味がないのかもしれませんが、後手の受け方を確認したかったです。

△6二玉は相手の攻め駒に近づく受けなので、知らないとまず浮かばないです。

横歩取りの後手玉の受け方で顔面受けのようなケースもたまに見ますが、やや特殊なようです。

△5二玉型だと▲7四角成とされた手が次に▲7三馬と桂馬をただで取られる筋がありますが、△6二玉型だと△7三同玉があります。

△6二玉以下▲7二角成なら△同金▲8一飛成△7一飛▲8四龍△6四角で、ソフトの評価値+75で互角。

この手順は角と銀の交換になりますが、後手は自陣飛車で耐える展開でいい勝負のようです。

△6二玉以下▲7四角成なら△4五桂▲4八銀△2八角で、ソフトの評価値-40で互角。

後手は7三の桂頭を守るのが難しいので、△4五桂~△2八角と攻め合いに出る形のようです。

最初の局面図では△7二銀で△4五桂がありました。ソフトの評価値-302で後手有利。

△4五桂に▲4六銀なら△2八飛で、ソフトの評価値-1067で後手優勢。

この△2八飛は自然な手ですが、直前に▲8三角と打っているので▲3八角と受けることができません。

このあたりの初歩的なことを自分はたまに勘違いすることがあり、持ち駒のカウントができておらず数手先の局面が頭の中できちんと並びません。

△4五桂に▲4八銀なら△2八角▲4六歩△1九角成▲4五歩△2九馬で、ソフトの評価値-179で互角。

この手順はやや意外で△2八角で後手がだいぶいいと思っていましたが、▲4六歩が盲点です。

▲4六歩に△同角成なら▲6六飛で次に▲6一角成~▲6三飛成があります。

▲6六飛には△6四馬と引くのは、▲同飛△同馬▲7四角成があります。

よって▲6六飛には△5七桂成▲同銀△4五馬としますが、後手がやや不満です。

よって▲4六歩に△1九角成からの展開でいい勝負のようです。

△4五桂に▲6一角成なら△同玉▲7二歩△同玉▲5一飛△5七桂成▲5九玉△9五角▲7七歩△6五桂▲5二飛成△6二銀で、ソフトの評価値-1978で後手優勢。

この手順は▲6一角成~▲7二歩は後手玉も薄いので気になる展開です。

▲5一飛には△5七桂成があり、▲同玉なら△8六角があります。

よって▲5九玉ですが、△9五角~△6五桂で後手優勢のようです。

△4五桂に▲7四角成なら△3七桂成▲同桂△2八飛▲3八飛△2九飛成▲3九飛△2七龍▲2八歩△同龍▲3八金△3九龍▲同金△6二銀で、ソフトの評価値-326で後手有利。

この手順の△4五桂に▲7四角成がソフトの推奨手で、以下銀と桂馬の交換から△2八飛が少し見えづらいです。

先手も飛車を使った受けで△6二銀まで進めば後手が少し指しやすいようです。

なお最初の局面図の▲8三角はソフトの候補手にもなかった手ですが、それなりに狙いのあった手でやはり将棋は難しいです。

▲8三角に強く踏み込むのが参考になった1局でした。