相掛かりの△6五銀

上図は、相掛かりからの進行で先手が▲4六歩に対して後手が△8二飛が△8一飛と下がった局面。ソフトの評価値+39で互角。

先手は▲4六歩と突いているので▲4七銀と上がる形ですが、後手はまだ手が広いです。

ここから後手の手が、気がつきませんでした。

本譜は以下、▲4七銀△6五銀で、ソフトの評価値±0で互角。

後手が居玉のまま△6五銀と出て、次に△7六銀のような手を狙いとしました。

△7六銀を受けるだけなら▲7七金はあるのですが、△4二銀に▲7八銀は△7六銀▲同金△8八角成のような筋があります。

▲7七金△4二銀▲6六歩△5四銀▲6八銀△4一玉▲6七銀△6四歩▲7八金で、ソフトの評価値-66で互角。

この展開はありそうですが、将来的に後手から△6五歩があり、先手は玉のあたりが強いので、右玉にすることも考えられますが、先手からは動きにくそうです。

▲4七銀では▲2二角成があったようです。

▲2二角成△同銀▲8八銀△6五銀▲7七銀△8五桂▲8八銀で、ソフトの評価値+314で先手有利。

この手順は後手が少し無理気味とはいえ、△6五銀から動いた展開ですが、△6五銀に▲7七銀と受けます。

△8五桂と跳んで来たら▲8八銀と壁になりますが、後で▲8六歩を狙います。

▲8八銀で▲8六銀は△7六銀で、先手にあまり狙いがありません。

角交換して▲8八銀と受ける形にすれば、後手からは無理気味には動かず玉の整備をすれば、1局の将棋となりそうです。

簡単に△6五銀と出させてはいけないと分かった1局でした。

相穴熊から角交換

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で相穴熊で、後手が△7二金左と上がった局面。ソフトの評価値+468で先手有利。

この局面がすでに先手有利という感覚が、まだつかみ切れていないです。

実戦では、あまり少ない▲3七桂と跳ねたのですが、 このような相穴熊で▲3七桂と跳ねないのは、後手の方に▲3七桂より価値の高い手があるか、▲3七桂を目標にする後手の指し方があるか、単純に2筋突き捨てて角交換を狙った方が、分かりやすいかのどれかだと思います。

このあたりの感覚も、いまひとつ分かっていません。

多いのは、先手は2筋を突いて角交換を狙う筋になります。

▲2四歩△同歩▲6五歩で、ソフトの評価値+329で先手有利。

先手の狙いは分かりやすく角交換して、将来的に▲4四角や▲2四飛を狙います。

ただし、後手も6筋に飛車がいるので6筋の歩を伸ばされる変化が、先手も気になります。

以下、△6五同歩▲3三角成△同桂▲2四飛△6六歩▲5一角△6七角で、ソフトの評価値+721で先手有利。

後手が6筋を伸ばして、△6七角と部分的にいやな手を指してきます。

▲7八金がはがされる展開は、先手は後手より玉が薄くなるので神経を使います。

以下、▲6二角成△同金寄▲7七金△5六角成▲2一飛成△7二金寄▲3一飛で、ソフトの評価値+795で先手有利。

地味ながら▲7七金が、後手の△7八角成を事前にかわしたいい手みたいです。

▲7七金では▲6七銀△同歩成▲同金△6六歩▲6八金△4九角▲6四飛のような展開もあります。

▲6四飛が見えなければ、先手も大変かもしれません。

相穴熊で2筋突き捨ててから、6筋突いて角交換を狙う指し方が参考になった1局でした。

形勢判断の見方

上図は、相掛かりで先手が▲2四歩と打った局面。ソフトの評価値+18で互角。

今見れば▲3六歩が自然だったようにも見えますが、本譜の進行は少しうっかりしていました。

本譜は以下、△8八角成▲同銀△3五角▲2八飛△2四角▲3六歩△3三桂▲3七銀△5五銀で、ソフトの評価値+124で互角。

後手が角交換して△3五角と打つ手をうっかりして、先手が1歩損になりました。

以下、後手が△2四角から△3三桂と先手の▲5七の地点を狙う展開で、それを防ぐため▲3七銀と上がり▲4六銀を目指すも、先に△5五銀と中央を抑えらえ、先手がだいぶ悪いのかと思っていました。

しかし、評価値は互角というのが驚きました。

以下想定される手順として、▲7七銀△7三桂▲6八玉△7二金▲6六歩△5二玉▲5八金△4五桂▲4八銀で、ソフトの評価値+12で互角。

後手が駒を中央に持っていく感じで、それを先手が受けているという展開ですが、ソフトはいい勝負と見ているようです。

人間の感覚だと、▲6八玉が後手の角筋に入っており、先手の主張があまりないような展開で、どこから手を作るのかという感じですが、後手も玉があまり整備されていないので、今すぐに攻めると反動がきついということだと思います。

先手の持ち駒に角があるのも、互角の要因かと思います。

先手はとりあえず▲7九玉まで持っていて、後手の攻めを遠ざける感じで、後は後手の駒組を見ながら指し手を決めるという感じです。

形勢判断の見方が参考になった1局でした。

振り飛車穴熊から△6五歩

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で相穴熊です。後手番で実戦は△7二金左だったのですが、△6五歩が気になっていました。ソフトの評価値+348で先手有利。

ソフトの評価値は先手有利となっていますが、実戦感覚としては全くの互角という感じです。

△7二金左が玉を固めて自然ですが、△6五歩も6筋に飛車を回っているので十分に考えられます。

△6五歩に対しては、▲6五同歩か▲2四歩のどちらかです。

▲6五同歩だと、△6五同銀▲3三角成△同桂▲4四角で、ソフトの評価値+319で先手有利。

この手順は▲4四角といい位置に角を打てますが、先手の飛車が攻めに使えることは難しそうです。

全く先手有利という感覚はありません。

▲4四角以下、△7六銀▲3三角成△6七歩▲5九銀△6六角で、ソフトの評価値+362で先手有利。

先手桂得とは、先手の▲2八飛と▲5九銀の働きがいまひとつなので、これからの将棋です。

最初に戻って△6五歩に▲2四歩△同歩▲6五歩は△6六歩▲8六角で、ソフトの評価値+385で先手有利。

先手が2筋の歩を突き捨てたのは、将来的に▲2四飛を可能にする意味です。

その1歩を渡した代償で、後手は△6六歩と歩の裏側に歩を垂らす展開にします。

次に△6五銀から△7六銀が厳しいので、▲8六角と出て▲5三角成を狙います。

▲8六角以下、△6五銀▲5三角成△5六銀で、ソフトの評価値+410で先手有利。

手順の△6五銀で△5二金は▲6四歩で△6五銀に▲2二歩で、ソフトの評価値+407で先手有利。

結局△6五歩には、▲6五同歩でも2筋を突き捨てての▲6五歩でもそんなに大きな差はなかったようですが、△6六歩に▲8六角が成立するのであれば、2筋突き捨てを考えたいです。

後手からの△6五歩からの変化が分かった1局でした。

横歩取り青野流の△4五桂

上図は、横歩取り青野流から後手が△2六歩に▲3八銀からの進展で、▲2三歩△同金に▲8四飛と回った局面。ソフトの評価値-43で互角。

後手は△2六歩と打ってから▲3八銀と受けさせて△5五角と打つ手と、単に△5五角と打つ手がありますが、前者からの進行です。

本譜は以下△4五桂で、ソフトの評価値-29で互角。

対局中はどこかで▲6六歩と突いて▲6七角と打ってから、▲7六角と▲2三角成を狙う展開をイメージしていたのですが、ここで▲6六歩と突いても△同角で、△5七角成や△5七桂成や△8四角があるので成立しません。

どこで手順が違ったのかと思っていたのですが、△4五桂で△8二歩と受けたのなら、▲6六歩という形でした。

▲6六歩に△同角なら、▲8七飛で▲7七角成を防ぎます。

後手の角が△6六角の形では、△1九角成とはできませんので、これは後手失敗です。

▲6六歩に△1九角成なら▲6七角で、ソフトの評価値+484で先手有利。

▲6六歩には△4五桂で、ここで▲6七角は△6六角で、ソフトの評価値-402で後手有利なので、△4五桂には▲8五飛△1九角成▲6七角で、ソフトの評価値+132で互角。

この戦型の▲6七角は、ちょっとした形の違いで形勢に大きく影響しそうです。

最初に戻って、先手の▲8四飛に後手が△8二歩と受ければ、▲6六歩と突く形ですが、▲8四飛に△4五桂となれば、△7七角成を防いで▲6八銀と上がる形になりそうです。

以下、後手は攻め合いなら△3七歩で、受けに回るなら△8二歩みたいです。

後手が△8二歩と受けないで、△4五桂と指す形があるのを知った1局でした。

飛車のコビンの受け方

上図は、後手が角換りの振り飛車から△3三角に、先手が角交換して△3三桂とさせてからの進行で、後手が△4四歩と突いた局面。ソフトの評価値+62で互角。

先手は▲4四同角だと△4五歩以下、先手の飛車が角で狙われそうな感じがしたので、歩を取らなかったのですが、本譜の進行はあまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲2六飛△4三銀▲3六飛△3四歩▲2六飛で、ソフトの評価値-207で互角。

先手は△3三桂の頭を目標に指していたのですが、これ以上前に進めるのは難しそうです。

以下△4五歩▲3七銀と進み、先手の▲3七銀が少し使いづらい展開になりました。

後手の△4四歩に▲2六飛では▲4四同角もあったようです。

以下、△4五歩▲3七銀△4三銀▲7七角△3四銀で、ソフトの評価値+53で互角。

これは次に後手から△2五桂があるので、先手は何か受けないといけません。

△3四銀以下、▲8六角△同角▲同歩△2五桂▲4八銀△5五角▲3八飛△4三銀▲3四歩で、ソフトの評価値+72で互角。

先手は角交換して角を持ち駒にします。

後手から再度角を打って、飛車のコビンを狙われる展開も▲3八飛が△3四銀取りなので△4三銀と引きますが、▲3四歩と垂れ歩を打っていつでも▲3三歩成を狙う展開です。

これはいい勝負みたいですが、先手は▲8八銀が壁なので、どこかで▲7七銀か▲8七銀とすることになりそうです。

銀を上がらずに、早い段階で▲7七角と打ってから▲6八銀とした方が良かったかもしれないです。

飛車のコビンの受け方は、▲4四同角と取っても指せると分かった1局でした。

△4一飛に仕掛ける

上図は、角換り腰掛銀から後手が△3三銀と上がった局面。ソフトの評価値+146で互角。

後手が△3二玉と△4一飛とやや変則的な陣形ですが、△6二金がしっかりして、結構バランスがとれています。

△3二玉と先手の攻めに近い形をしているので、先手が攻めつぶそうな気もしましたが、考えてみると意外と大変でした。

本譜は以下、▲4五歩△同歩▲同桂△4二銀▲7五歩△6三角▲7四歩△同角▲7五歩△6三角で、ソフトの評価値+152で互角。

▲4五歩から▲4五同桂とした手順で、後手は△2二銀と引いて△4四歩を狙います。

先手はそれまでに手を作らないといけないので、▲7五歩から後手の桂馬の頭を狙います。

後手は△6三角から△7四同角と角を使って受け一方に見えますが、次に△4五銀▲同銀△4七角成を見せています。

よって先手は▲7五歩と押さえて△6三角と引かせましたが、今度も△4五銀▲同銀△同角から後手は駒得を狙っています。

最後の△6三角に▲4四歩△同金▲5三桂成△同金▲6二角は、△6一桂で受かっています。

意外と先手の攻め方が難しそうです。

先手は▲4五同桂としましたが、▲4五同銀だとソフトの評価値-16で互角。

▲4五同銀に後手は△同銀だと▲同桂と跳ねられるので取りません。

▲4五同銀以下、△4六歩▲同金△4五銀▲同金△3九角▲5八飛△4七銀で、ソフトの評価値-91で互角。

手順の△4六歩が鋭い手で、▲同金に△4五銀に▲同桂だと△3七角があります。

▲4五同金と悪い形にして、△3九角と打つのが急所のようです。

これらの展開を比較すると、▲4五同桂と取った手はそんなにおかしな手ではなかったです。

後手が△4一飛と受けに回っているので、先手も攻めるのは簡単でないということが分かった1局でした。

▲5八金の活用

上図は、角換りで後手が△2二銀と△3三金とやや変則的な構えで対抗して、△4一飛と回った局面。ソフトの評価値+248で互角。

後手 の△2二銀と△3三金がやや壁になっているので、先手がやや指しやすいかと思っていたのですが、本譜の進行はあまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲4七金△5四銀▲3七桂△4三金で、ソフトの評価値+112で互角。

先手は▲4七金として攻める形に厚みを作ったつもりですが、かえって仕掛けづらい形になったかもしれないです。

後手も△4三金から△3三銀として対抗することになり、先手悪いわけではなさそうですが、攻める形の後の方針が難しそうです。

玉の整備は、▲8八玉はあるもののその後▲6七銀と引くくらいで、あまり進展性のない局面になりそうです。

▲4七金では、▲8八玉△5二金▲3七桂の方が手が広かったようです。ソフトの評価値+232で互角。

先手は▲5八金の動きを保留して、場合によっては▲6八金右と玉側に使う可能性も残します。

後手の陣形を見て、▲9八香から▲9九玉の穴熊の含みも残します。

穴熊が完成すると、▲4五歩からの多少無理っぽい攻めもできる可能性が広がるので、後手もそれまでに動いてくる可能性がありますが、元々攻めの陣形でないので、先手も十分に対応できるかと思います。

▲4七金と上がると、手詰まりになる可能性があると分かった1局でした。

桂馬を使わずに攻める

上図は、先後逆で先手雁木に対して、後手美濃囲いから右四間飛車で▲7三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-289で互角。

後手が6筋に飛車を回っているので、どこかで△6五歩と突く筋ですが、本譜は△7三桂と跳ねて▲2五歩△6五歩と進みました。

これも自然な進行のようですが、先手は▲2五歩で▲5六銀と先受けする手があって、ちょっと後手が攻めづらかったかもしれません。

▲5六銀に△6五歩だと、▲6五同歩△同銀▲2二角成△同玉▲6五銀△同桂▲6六銀で、ソフトの評価値-236で互角。

この進行は、△2二玉と玉のコビンが開いているので指しにくいです。

手順の△6五同銀で、先に△7七角成は、▲7七同桂△6五桂▲同桂△同銀▲同銀△同飛▲6六歩△6二飛▲7三角で、ソフトの評価値+57で互角。

この進行は、先手も6筋を受けきることが出来て、▲7三角と打ったら先手の方が楽しみが多そうです。

最初に戻って△7三桂では、先に△6五歩と突く手があったようです。ソフトの評価値-323で後手有利。

▲5六銀と6筋を補強する前に、先に仕掛けた展開です。

△6五歩に対して、▲6五同歩△同銀▲2二角成△同玉▲5五角△4四角▲同角△同歩▲5五角△6六歩▲5六銀左△8六歩▲同歩△7六銀▲9一角成△6七歩成▲同銀△同銀成▲同金右△3九角、ソフトの評価値-556で後手有利。

この展開は、後手が香損ですが、後手玉のコビンが開いていないので、攻めに専念することができそうです。

普通は△8一桂の活用で、△7三桂とするのは自然なのですが、先手に▲5六銀と活用されることを考えると、先に△6五歩と仕掛ける手もありそうです。

このような攻め方もあると参考になった1局でした。

後手の5筋の位

上図は、後手雁木から△6四銀と出た局面。ソフトの評価値+82で互角。

△6四銀では手の広いところで、△6四歩や△7四歩や△4一玉などもあります。

△6四銀に対しての先手の数手が、あまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲6七銀上△5五歩▲4七銀△5四銀で、ソフトの評価値-19で互角。

後手が5筋に位を取って△5四銀としたのですが、先手の評価値が下がりました。

下がった理由はおそらく、一旦▲5六銀と上がった銀が手損で▲4七銀と下がったことと、後手の5筋の位の確保が大きいと思います。

先手不利とまではいかないにせよ、作戦的に面白くないようです。

▲6七銀上では▲6五歩と突くべきでした。ソフトの評価値+64で互角。

▲6五歩に△5三銀だと、▲5八金△4一玉▲3七桂△3一玉▲6七銀上のような展開が考えられます。

後手は△5三銀と下がったので手損になりますが、どこかで△6四歩と突くと争点ができており、じっくりした将棋になりそうです。

▲6五歩に対して△5五銀だと、▲同銀△同歩▲6七銀△4一玉▲5八金のような展開が考えられます。

銀交換となった展開で、どこかで▲5五角と出る筋はありますが、8筋の歩を交換される将棋になりそうです。

▲6五歩に△5五歩だと、▲6四歩△5六歩▲6三歩成△同金▲5六歩のような展開が考えられます。

銀交換してお互いの陣形がくずれますが、先手が1歩得になっています。

どの展開もまだこれからの将棋ですが、後手に5筋の位を取られるよりかは、先手の模様が良かったようです。

後手の5筋の位は、あまり取らせない方がいいと分かった1局でした。