相居飛車の▲4五歩の仕掛け

上図は、相居飛車の将棋で、後手が早い段階で△4四歩と突いて、角交換を避ける展開で、後手が△6二玉と右玉に構えた局面。ソフトの評価値+62で互角。

本譜は以下、▲4五歩△同歩▲2二角成△同金▲6六角△3三角▲同角成△同桂▲3七桂△4六歩で、ソフトの評価値-130で互角。

ソフトの評価値-130で互角とはいえ、▲4六同飛では、△2八角があるので、この仕掛けは失敗していると思われます。

一時的に△2二金になるので、仕掛けていいかと思っていましたが、大したことありませんでした。

▲4五歩では、▲3七桂が自然でした。将来、4筋の攻めに桂の活用は必要なので、これが疑問手とは考えにくいです。

以下△7三桂なら、▲6六歩と待ちます。

角道を止める▲6六歩は、4筋からの攻めに角が使いづらいというのはありますが、単純に▲4五歩と仕掛けてもうまく行かないので、自陣に整備を入れた手です。

この展開だと、▲5九金は▲5八金の方がいいと思います。

玉の周りは、▲6七銀上▲5八金のイメージです。

攻めの形は、▲2五歩を突いて、▲4九飛と引いて、一番いいタイミングで▲4五歩と仕掛けるイメージです。

右四間飛車の形は、部分的に飛車落ち定跡にあるような形に似ており、下手側が、▲4五歩からがんがん攻めて圧倒するイメージがありますが、これが平手だと意外とうまくいかないという感じです

後手の飛車が、8筋にいるのが違いなのですが、意外と飛車が受けに役立っている感じで、簡単には攻め倒せません。

後手が受け損なえば、一気に先手有利になりやすいのですが、後手にもたれるような指し方をされると、意外と攻めを繋げるのは大変です。

先手は待ちの手が続きますが、歩で接点を作る形をたくさんあった方がよく、1筋、2筋、3筋、4筋、6筋、7筋、9筋で歩のぶつけられる形にしておけば、手が広がります。

この戦型は、見た目以上に先手大変な将棋だと思います。

中盤でチャンスを逃す

上図は、後手の3三角と8四飛の組み合わせの横歩取りで、後手が△7六飛と銀を取った局面。ソフトの評価値+645で先手有利。

実戦では、先手はあまりいいと思ってなかったですが、本譜はチャンスを逃しました。

本譜は以下、▲7七桂△3四金で、ソフトの評価値-65で互角。

△7八飛成を防ぐ▲7七桂は普通の手ですが、△3四金が味のいい手で、このやり取りは、だいぶ先手が損をしました。

△3四金で、後手の駒組みがスムーズになったのが大きいと思います。

▲7七桂では、▲6七角がありました。ソフトの評価値+728で先手有利。

これは、▲7八金に紐をつけて、間接的に後手の△2三金を狙っています。

以下、△7五飛▲7六歩△5五飛▲6四桂で、ソフトの評価値+1108で先手優勢。

以下、△6四同歩▲2三角成のような感じです。

これなら、後手の△2三金を持ち駒にして次は▲3三馬なので、先手良かったです。

以下△4四銀とか△2二銀打などありますが、後手の陣形も少し崩れているので勝負形でした。

▲6七角が実戦で見えるかどうかは、後手の△2三金が浮いているので、何か手がないかと考えないと浮かばないですが、盤面全体をよく見ないといけないと分かった1局でした。

居飛車穴熊の▲5七銀の活用

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で、先手居飛車穴熊に対して後手3間飛車で美濃囲い。ソフトの評価値+264で互角。

本譜は以下、▲1六歩△6三金▲1五歩△8四歩▲7九金寄で、ソフトの評価値+240で互角。

先手が、1筋の端に2手かけたのは、少しもったいないと思いますが、そこまで局面に影響は出てなかったようです。

先手は、いずれ▲5七銀と上がる形ですが、それ以後の方針が難しいと思っていました。

▲1六歩では、平凡に▲7九金寄があったようです。

▲7九金寄△6三金▲5七銀△6五歩で、ソフトの評価値+343で先手有利。

先手有利とありますが、ほぼ互角に近いと思われます。この局面でも▲5七銀の活用が悩みます。

△6四歩の形なら、▲6六銀と上がることが出来ますが、△6五歩の形なのでそれが出来ません。

ただあまり早く▲6六銀の形を目指しても、後手は△7三桂から△6四歩から△6五歩で銀が下がることになるので、何とも言えません。

△6五歩からの指し手は、▲4六銀△4二飛▲3七桂△3二飛▲1六歩△6四銀▲3五歩△同歩▲2六飛△7五歩▲同歩△8五桂▲3五銀で、ソフトの評価値+292で互角。

▲5七銀は、左側でなく▲4六銀から3筋を狙うのが、全く気づかない手でした。

確かに、△6五歩と位を取った形では、▲4六銀はあるのですが、玉と反対側で活用するのは、少し浮かびづらい感覚でした。

この銀は、3筋や2筋を突破するというより、後手の△3三角が穴熊を睨んでいる形は、ちょっと9筋の端攻めなどがあって怖いので、それをけん制する意味がありそうです。

端攻めが緩和されれば、穴熊の固さが活きる展開になりやすいと思われます。

▲3五銀が働く展開になるかが、勝敗の分かれ目のような気がします。

このような指し方もあると分かった1局でした。

終盤で迷って攻める

上図は、角換りの終盤戦で後手が△8二飛が△8六飛と歩を取った局面。ソフトの評価値+1759で先手優勢。

少しいいとは思っていましたが、△8六飛が△7七角引成からの詰めろで、▲8六同金も△7七角引成から詰みです。

後手玉は、まだ詰まないので、次の一手が迷いました。

本譜は以下、▲1四桂△同香▲2三歩成△同銀▲3四桂△同歩▲2三飛成から攻めるも、後手玉は寄らずまずい展開でした。ソフトの評価値+305で互角。

終盤で一旦決めに行くと、即詰みがないかと考えるのですが、詰みがないときにさらに攻めて、一直線に負けになるような指し方をすることが多く、指し手の幅が狭いと思っていましたが、本局もそのようになりました。

▲1四桂では、▲6六桂がよかったようです。ソフトの評価値+1759で先手優勢。

これは詰めろを消した手ですが、先手は次に▲8六金や▲6八銀で、後手の攻めを切らす狙いです。

また、大駒が入ると▲1四桂△同香▲2三歩成以下、後手玉が即詰みの可能性も出てきます。

後手からは、△8七飛成▲同玉△8六歩▲同銀△2四歩と手を戻しますが、▲1四桂△同香▲2四成香で、ソフトの評価値+2520で先手勝勢。

△2八歩なら、▲1三銀△同桂▲同成香△同玉▲2五桂△2三玉▲2四飛△同玉▲3五銀△2三玉▲1三金まで。

△1二金なら、▲1三銀△同桂▲同成香△同玉▲2五桂△2三玉▲2四金△同玉▲3五銀△2三玉▲2四飛まで。

△1二金は受けるだけで、終盤の手ではないですが、切れ負け将棋や秒読みだと思わぬ手を指されて、こちらがまずい手を指すというのがよくあるので、書いています

また、 手順の▲2四に打つ駒は歩などでは、△3四玉と逃げられるので、決める所では、しっかり指せるようになりたいです。 。

即詰みにしなくてもいいという考えもありますが、切れ負け将棋だと決めるとき決めないと、時間が切れる可能性もあります。

将棋の内容は良くても、結果は負けるということです。

本局は、攻めでなく、受けに回った方が良かった1局でした。

穴熊の振り飛車からの飛車交換

上図は、先後逆で先手振り飛車に対して後手居飛車穴熊の戦いで、先手が▲5七角と上がった局面。ソフトの評価値-35で互角。

△8四飛の形だと、先手からはいつでも▲7四歩の決戦があるので、後手としては怖いところです。

本譜は以下、△4二角▲7八金△8二飛▲7四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲7六飛△9五歩▲4六角で、ソフトの評価値-35で互角。

△4二角は9筋を伸ばしてから、△9六歩のような狙いがあるのですが、後手の△6一金がくぎ付けで、作戦的におもしろくなかったかもしれません。

△6一金を動かすと、後手の陣形に飛車を打ちこまれやすいという感覚があったので、動かしづらかったです。

△4二角では、△5一金▲7八金△4一金右はあったようです。ソフトの評価値+12で互角。

穴熊に囲ったら△6一金は、できるだけ玉側に持っていきたいのは自然な感覚で、それは成立しているようでした。

先手からは、▲7四歩と決戦に出る手が気になります。

▲7四歩△同飛▲同飛△同歩▲7一飛△6九飛で、ソフトの評価値-69で互角。

この局面をどう見るかですが、先手に歩があれば▲7九歩で後手の飛車が窮屈ですが、それはありません。

先手は、△8一桂と△9一香が取れそうですが、後手は△9九香しか取れそうになく、桂損になりそうです。

その代わり、後手玉は固く後手から△5五歩のような狙いがあります。

これなら難しいところはありますが、後手もまずまずかと思います。

飛車交換を恐れず、金を左側に移動する手はあったと分かった1局でした。

急所の位置に馬を引かれる

上図は、相矢倉の将棋から、後手の△2八銀が△1七銀不成と香車を取った局面。ソフトの評価値+117で互角。

飛車と銀桂の交換でいい勝負だったのですが、ここから数手で悪くなりました。

本譜は以下、▲8一飛△2六馬▲8四飛成△4四馬で、ソフトの評価値-546で後手有利。

先手のこの数手は、ほとんど意味がなく、実戦でも何が狙いか不明なような手でした。

それに対して後手は、△3七馬が△4四馬の好位置になって、攻防に働く展開となりました。

先手の▲6六金が、後手の馬筋に入った不安定な形で、しかも、後手玉が固すぎます。

これでは、後手有利というより後手優勢でもおかしくありません。

先手の▲8一飛では、▲3五歩と突いた方が良かったです。以下△2六馬なら▲3九香で、ソフトの評価値+121で互角。

先手は、△4四馬の形になったら相当勝てない展開なので、それを防ぐ意味です。ほっとけば、▲3四歩が銀に当たるので、△3五歩と取りますが、そうすれば、当面は△4四馬まで手を稼げます。

また▲3四歩△同銀の形になれば、▲4四桂のような手も生じるので、本譜より、持ち駒の飛も活用しやすい展開だったと思います。

急所の位置に、馬を引かせてはいけないと分かった1局でした。

凡手で攻めが途切れる

上図は、先後逆の相振り飛車戦で、先手の▲6六角が▲4四角と出た局面。ソフトの評価値±0で互角。

▲4四角で、△2六銀と△3三桂の両取りになるのをうっかりしたのですが、ここからの指し手がまずかったです。

本譜は以下、△2七桂成▲同銀△同銀成▲同玉で、ソフトの評価値+1263で先手優勢。

この数手は、後手にとっては凡手で、ただの駒損となりました。

以下、攻めが切らされる展開となりました。

△2七桂成では、△2五飛があったようです。ソフトの評価値+75で互角。

この手は、全く見えていませんでした。▲2六角なら△同飛、▲3三角成なら△2七桂成です。

▲2五銀と飛車を取りますが、そこで△2七桂成▲3九玉△3七銀成で、ソフトの評価値+33で互角。

この局面は、先手玉は詰めろがかかっており、後手玉は穴熊、△2五桂と銀の質駒があるので、実戦的には、先手玉に喰らいついている展開だと思います。

▲3七同桂なら、△2八角▲2九玉△3七角成で後手勝勢。

よって、△3七銀成には、▲4八金直△2五桂▲4九玉のような感じですが、これなら穴熊らしい戦い方だったと思います。

局後の検討でなく、短い持ち時間の実戦で、そのような指し回しが出来るかが大きいですが、直感で見える手が、ある意味ほとんど指し手に反映されるので、最初に浮かんだ手が、筋のいい手になるようになりたいです。

序盤の作戦が展開に直結

上図は、角換りから後手が△5四歩と突いた局面。ソフトの評価値+73で互角。

ここは手の広いところですが、△5四歩は、△5一飛から△5五歩や、△6五歩から△6四銀と出て△5五歩などの狙いがあります。

位を取って、先手の陣形を圧迫させる指し方です。

本譜は以下、▲1六歩△6五歩▲1五歩△6四銀▲4五歩で、ソフトの評価値+80で互角。

評価値が+80の互角なので、そんなにおかしな手は指していないようですが、以下△5五歩▲4七銀から右玉に囲ったものの、全くいいところなかったです。

右玉にしたのは、1筋の位を活かしたつもりだったですが、▲7七銀と▲7八金が右玉にしたとき、後手に5筋と6筋の位を取られているので、機能せず作戦的にまずかったようです。

4筋の位を取ったら▲4六角として、先手玉は、▲7九玉や▲8八玉のような形もあったようですが、▲2五歩で▲2五桂と跳べない形なので、その後の指し手が難しそうです。

4筋の位を取らず、右玉にしない指し方があったようです。

最初の図面より、▲1六歩△6五歩▲1五歩△6四銀▲7九玉△5二玉▲8八玉で、ソフトの評価値+327で先手有利。

この展開だと、後手が位を取ったものの、逆に空間が出来ているので、少しまとめづらい感じがします。

先手は、いつでも▲4五桂から2筋を交換する手があるので、手が広いです。

また後手から攻めるとしても、△5二玉がちょっと薄いから、右側か左側に囲うことになるので、それだと、位の確保が難しそうです。

ちょっとした作戦が、展開に大きく影響すると分かった1局でした。

上部に逃がす攻め

上図は、角換り腰掛銀から▲5一角が▲4二角成と金を取って、△同金とした局面。ソフトの評価値+432で先手有利。

角と金の交換とはいえ、先手玉は固く、先手の攻めの飛車と銀と桂が働いており、▲4四歩の拠点もあるので、少し指しやすいかと思っていましたが、次の一手が分かりませんでした。

本譜は以下、▲2四飛△3四歩▲2九飛△2四銀で、ソフトの評価値+261で互角。

▲2四飛に△同歩で飛車を捨てる展開も自信なかったですが、本譜も意外と大変だと思っていました。

▲2四飛では▲2三銀成があったようです。

以下△同玉に▲3五金で、ソフトの評価値+403で先手優勢。

▲3五金の瞬間は、先手の角損なのでちょっと無理っぽいと思って、指さなかったのですが、△1三銀打と受ける手が気になります。

△1三銀打▲1四歩△同玉▲1五香で、ソフトの評価値+2829で先手勝勢。

△1五同銀なら、▲2一飛成が受けなしで先手勝ち。

△1五同玉なら、▲2五金△同銀▲同飛△1六玉▲2七銀△1七玉▲3八金で、次は▲1五飛。それを受ける△1四歩も▲1八銀△同玉▲2八金△1八玉▲2九金まで。

▲1八銀に△1六玉も▲2七金まで。

上部に逃がす攻め方は、やりそこなうと入玉される可能性があるので、躊躇しやすいですが、これなら決まっているようです。

よって、▲3五金には、△3二玉と早逃げする感じですが、本譜より良かったようです。

上部に逃がしても、攻めが繋がることもあると分かった1局でした。

居飛車穴熊で金銀交換

上図は、先後逆の局面で、先手中飛車後手居飛車から、お互いに穴熊に組んで、先手が▲4七金と上がった局面。ソフトの評価値+73で互角。

先手が、▲3四歩と攻めの拠点を作っていますが、後手の穴熊も固くまだこれからの戦いです。

実戦は、次の一手の方針がなかなか決まらず、悩みました。

本譜は以下、△8六歩▲同歩△8二飛▲7七角△3三歩で、ソフトの評価値+191で互角。

後手の△3三歩は、先手の攻めの拠点を清算する意味ですが、その前に8筋を突き捨てたのは、先手に1歩渡して攻めの幅が広がるので、余計だったかもしれません。

ただ、戦いを起こす前に飛車先の歩を突き捨てるのは、よくある筋なので、何とも言えません。

8筋を突き捨てる前に、△1五歩と様子を見る手から、3筋を清算する指し方もあったようです。

△1五歩は、先手から1筋を逆襲される筋もあるかと思って指さなかったのですが、お互いに1筋を突き合っている形ではないので、考えすぎでした。

本譜は以下、▲3八飛△3四歩▲同銀△同金▲同飛△8八歩▲5四歩で、ソフトの評価値-39で互角。

対局中は、この展開は先に攻められて、おもしろくなかったかなと思っていたのですが、いい勝負だったようです。

攻めの銀と守りの金の交換で、先手が▲5四歩で角が働く展開も、後手は△8九歩成で桂馬をとって、どこかで△3五桂と打つ狙いです。

後手が攻められているので、もう少し辛抱する展開になりますが、このくらいなら受けに回って勝負と、自信をもって指すべきでした。

必要以上に楽観するのは良くないですが、逆に悲観的になりすぎるのも良くないと分かった1局でした。