対角交換振り飛車の大捌きからの指し方

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で▲3二飛と打った変化手順の局面。ソフトの評価値+482で先手有利。

大駒がお互いに捌けた形で▲3二飛と打った形です。

自分の感覚は対振り飛車に少し古いところがあり、大駒が捌き合う展開は居飛車側が少し苦しいということです。

局面に関係なく後手の美濃囲いは居飛車の囲いより固いという感覚です。

持久戦の穴熊や美濃囲いであればいい勝負のようなケースもありますが、居飛車が急戦型だと玉がやや弱いケースが多いです。

そのイメージで居飛車が桂得くらいでも捌き合いは振り飛車も十分に戦えるという先入観です。

本局の変化手順は自分ならなかなか選択しづらいのですが、後手は2三の金と3五の銀が離れているので先手が少し指しやすいようです。

ただしこのくらいのリードでも実際はまだまだ大変です。

▲3二飛以下△3九飛▲1二飛成△2九飛成▲2一龍△2二金で、ソフトの評価値+556で先手有利。

この手順の▲3二飛は両取りですが、△3九飛と3五の銀にひもをつけます。

△3九飛に▲3八歩なら△4四角▲7七銀△2二金▲3一飛成△2九飛成で、ソフトの評価値-203で互角。

この手順の▲3八歩には△4四角が攻防で、次に△8八角成~△6九飛成があるので▲7七銀としましたが△2二金の受けがありました。

先手は銀も香車も取れない形で形勢が逆転したようです。

これは普通のような手でも1手甘い手を指すと、形勢がひっくり返るというパターンです。

よって△3九飛には▲1二飛成として△2九飛成に▲2一龍と先に香得になります。

ただし△2二金が振り飛車独特の粘りです。

後手のバラバラの金銀でも遊び駒にならないように働いてます。

△2二金以下▲3一龍△5三角▲4一龍△3六歩▲3八歩△1九龍で、ソフトの評価値+709で先手有利。

この手順は▲3一龍と逃げましたが、▲4一龍だと△6六桂▲同歩△2三角の王手飛車があります。

これは▲7七銀と上がってない形の欠点の1つのようです。

よって▲3一龍と銀取りに龍を逃げましたが△5三角が粘りのある手です。

自分の感覚では大駒は攻めに使いたいという先入観がありますが、じっと自陣に角を打って銀を守りつつ龍取りというのがしぶといです。

以下▲4一龍に△3六歩~△1九龍で後手は駒損を回復します。

△1九龍以下▲6六香で△6二香なら▲5二角△7一香▲4三角成で、ソフトの評価値+1197で先手優勢。

自分は▲6六香は見えてなかったので、このあたりが感覚がいまひとつのようです。

この手順は▲6六香と打って次に▲6三香成~▲6一龍を狙います。

△6二香の受けなら▲5二角と張り付いた攻めがいいようです。

△1九龍以下▲6六香で△5一香なら▲2三歩△5五桂▲5六銀△4六銀▲2二歩成△6九龍▲同銀△4七金▲3二龍で、ソフトの評価値+577で先手有利。

この手順は△5一香の受けには▲2三歩がありました。

▲2三歩に△同金なら▲3二龍~▲6三香成が狙いです。

後手は受けが難しいので△5五桂~△4六銀が勝負手で、金損になっても4六の銀を働かせる感覚のようです。

△6九龍~△4七金も見えにくく先手有利のようですが、先手玉は薄いので勝つまではそれなりに大変みたいです。

先手有利でも振り飛車も精度のいい粘りをすると難易度は高くなるようです。

対角交換振り飛車の大捌きからの指し方が参考になった1局でした。

少し指しやすい局面からの指し方

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で▲2五飛とした変化手順の局面。ソフトの評価値+383で先手有利。

この局面は実戦からだいぶかけ離れた手順ですが、この局面以後の展開が気になったので調べてみました。

先手の8八の銀が壁銀なので普通はあまりいい形ではないのですが、後手の駒組みを見て動いていった形です。

壁銀で攻めるのは1手早く攻める形なので盤面の右側はうまくいく可能性が高くなりそうですが、反面反動がきつくなることもあり思わぬカウンターを食らうことも考えられます。

そのような意味で、見通しが立っていないとなかなか選べない形だと思っています。

先手の次の狙いは▲2三銀なので後手は何か受けることになりそうです。

▲2五飛に△3三桂なら▲2八飛で、ソフトの評価値+711で先手有利。

この手順の△3三桂は飛車取りで遊んでいる桂馬を活用して味はいいのですが、▲2八飛と下段に引かれると次の▲2三銀が分かっていても受けづらいです。

▲2五飛△3三金▲3一角なら△1四角で、ソフトの評価値+257で互角。

この手順の△3三金は後手の飛車を横に逃げるスペースを作ったのと、△2四金のような手も狙っています。

先手が▲3一角と打って攻めたくなりますが、△1四角という反撃がありました。

このようなカウンターの角が結構見えづらく、▲2八飛なら△2四飛とぶつける狙いです。

飛車交換から△5八角成とされて金が1枚いなくなると先手陣はだいぶ薄く感じます。

このよう捌き合いは居飛車がきつくて、飛車が中段にいると△1四角のような手が飛んできて狙われやすいので要注意です。

△3三金▲2六飛で、ソフトの評価値+522で先手有利。

この手順の▲2六飛ですが、△1四角や△2四金を事前に受けた手です。

急いで攻めたいところでじっと飛車を1つ引いて相手の手を消すというのがなかなか見えづらいです。

▲2六飛以下△2四金なら▲3一角△2五歩▲2二角成△2六歩▲2一馬△5二銀▲1二馬で、ソフトの評価値+1475で先手優勢。

この展開は△2四金に▲3一角とするのがいいようで、△2五歩には▲2二角成から馬の活用が見込まれます。

桂馬を香車を拾い上げれば先手の駒得で、後手は歩切れで2四金の遊び駒もあり先手優勢です。

▲2六飛以下△2四金なら▲3一角△2五金▲2二角成△2六金▲2一馬△2五角▲2二飛△2八飛▲5九銀△2九飛成▲1二馬で、ソフトの評価値+531で先手有利。

この手順の▲3一角に△2五金とするのが勝負手で、遊んでいる金で飛車交換を狙います。

飛車交換から▲2一馬に△2五角というのが狙いの手で、▲4三馬を消しつつ△5八角成を含みにします。

先手の5八の金が守りの急所でこの金を狙う形です。

△2五角に▲2二飛が強気の手で、△5八角成▲同金△2八飛なら▲5九銀△4九金▲4三馬△5九金▲6一馬△5八飛成▲6八桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は▲2二飛に△5八角成~△2八飛と踏み込んできましたが、▲5九銀が受けの形のようです。

△4九金には▲4三馬で後手も△5九金~△5八飛成と迫りますが、▲6八桂で先手玉に詰みはないようです。

よって▲2二飛に△2八飛としましたが▲5九銀と埋めて△2九飛成▲1二馬で先手が少し指せているようです。

最初の局面図は先手が少しいいのですが、その後相手が苦しくても精度のいい手を指してくるといい勝負になるようで油断はできないようです。

少し指しやすい局面からの指し方が参考になった1局でした。

壁銀のまま踏み込んで指す

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△8二玉とした局面。ソフトの評価値+450で先手有利。

この局面が不思議なのはすでに先手有利だったのですが、この局面は▲4五角とすれば確実に馬が作れます。

そのような意味で、自分の記憶している棋譜と実際の進行が正確に合っているかが気になりました。

ネット対局だと棋譜は残るので後で確認できるのですが、大会の対局はその時の記憶が頼りで自宅に戻ってから棋譜を後で並べ直すため、どこか穴があいていてもおかしくありません。

普通は▲4五角のような手が序盤では見られることはなく、相手の方もこれをうっかりして駒組みをしたとは考えにくいです。

ただし、実戦の終局までの棋譜の駒の動きが現実的に合っていたので、最初の局面図は実際に対局に現れた可能性が高いです。

実戦は▲7七銀で、ソフトの評価値+145で互角。

局面は少し違いますが、角交換振り飛車相手によくある▲6五角から馬を作る狙いで指すのは、自分がするとあまりうまくいくイメージがないです。

角と打って馬を作って以下角と金を交換して、再度角取りに金を打って駒割りが先手の1歩得になる展開です。

後手の持ち駒に角と金があり、特に金の持ち駒があるというのが居飛車側からすると面倒です。

一言で言うと自分の棋力では力戦型で指しこなすのが大変ということで、馬を作る展開は全く考えていませんでした。

そのため自陣の駒組みだけを見て▲4五角は全く浮かびませんでした。

▲7七銀では▲4五角がありました。

▲4五角△7二銀▲2三角成△3四角で、ソフトの評価値+430で先手有利。

この手順の▲4五角に△7二銀は▲2三角成に△3四角として先手の馬を消す狙いです。

後手が1歩損ですが、2三の歩がなくなることで後手は駒組みが軽くなります。

しかしこの局面も先手有利のようです。

△3四角以下▲同馬△同銀▲2五歩△2二飛▲2四歩△3二金▲5六角△1二角▲3六歩で、ソフトの評価値+419で先手有利。

この手順は再度角交換から先手は2筋の歩を伸ばします。

後手は△3二金として2三の地点の補強ですが、▲5六角がよくある手です。

△1二角の受けは初めて見る場合は違和感があるかもしれませんが、この戦型ではたまに出る受け方です。

△1二角に▲3六歩が浮かびにくいです。

自分は▲3六歩では▲7七銀とか▲1六歩が最初に浮かびましたが、共にソフトの推奨手ではありませんでした。

▲7七銀△4四歩▲9六歩△4五歩で、ソフトの評価値+380で先手有利。

この手順の▲7七銀は壁銀を解消する手で部分的には価値が高いですが、後手も4筋で争点を求める指し方です。

▲1六歩△5四歩▲1五歩△5五歩▲6五角△3三金で、ソフトの評価値+328で先手有利。

この手順の▲1六歩は後手の角頭を狙う手ですが、後手も先手の角を目標にする指し方で少し争点が分かりにくくなるようです。

▲3六歩は8八の銀が壁銀のまま仕掛ける手で、少し度胸がいります。

▲3六歩に△同歩なら▲同銀△3五歩▲2五銀△同銀▲1二角成△同香▲2五飛で、ソフトの評価値+508で先手有利。

この手順は△3六同歩なら▲同銀以下▲2五銀と銀をぶつけて角と銀を捌く展開です。

後手の重たかった角が持ち駒になるさっぱりした指し方で自分の感覚では選択しづらい手順ですが、2筋を少し制圧しているので先手が指せているようです。

▲3六歩に△5四歩なら▲3五歩△同銀▲1二角成△同香▲2三歩成△同飛▲同飛成△同金▲3二飛で、ソフトの評価値+427で先手有利。

この手順は△5四歩には▲3五歩から角と飛車を捌く大味な展開です。

振り飛車に大捌きを挑むのは勇気がいるので自分の感覚では選択しづらいのですが、後手の2枚の金駒が離れ駒になっているので先手が指せているようです。

壁銀とか重たい角を捌かせるとか大捌きになるといったリスクがあっても、成算がある場合は踏み込むようです。

壁銀のまま踏み込んで指すのが参考になった1局でした。

端歩を突いて攻め味を増やす

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値+46で互角。

対局中は▲3五歩が全く見えていなかったのですがそれ以外の手も分かっておらず、1手も見えていないという感じです。

局後の検討で▲4六角や▲2五歩などが浮かびましたが、どちらも後手は△8六歩▲同銀△8五銀と銀をぶつけるような感じで指すようです。

▲3五歩は▲4六角や▲2五歩に比べたらふわっとした手ですが、この手もなかなかの手だったようです。

▲3五歩に△同歩なら▲3四歩△同銀▲4六桂△2三銀▲3四歩で、ソフトの評価値+180で互角。

この手順は▲3五同歩なら▲3四歩以下攻めのスピードが速くなるようで、△3四同銀に▲4六桂が急所です。

△2三銀に再度▲3四歩で、△4五桂なら▲5五角~▲7三角成の筋があります。

再度の▲3四歩には△4四歩が粘りのある受け方のようですが、▲3三歩成△同金でなかなか後手に手番が回ってきません。

なお実戦は▲3五歩以下△6四角▲4六角△同角▲同銀で、ソフトの評価値+225で互角。

この手順は△6四角に▲4六角と合わせる手で、角交換をして▲4六同銀とした形は▲4六桂の筋は消えていますが、次に▲3四歩△同銀▲3五歩△2三銀▲3四桂のような攻め筋が新たに生じています。

▲4六同銀と攻めに厚みが増したので△6四角もいまひとつだったようです。

△6四角では△9五歩がありました。

△9五歩に▲3四歩なら△9六歩▲3三歩成△同金右で、ソフトの評価値+43で互角。

この手順の△9五歩ですが、どの程度厳しいのかがいまひとつ分かりにくい手です。

先手が▲3四歩~▲3三歩成で先に桂得になりますが、△3三同金右の局面は次に△9七歩成から清算して△6四角が狙いになります。

そのため先手はこの筋を受けることになります。

△3三同金右以下▲3四歩△同銀▲4六桂△9七歩成▲同香△同香成▲同玉△7九角で、ソフトの評価値+302で先手有利。

この手順は▲3四歩~▲4六桂で△6四角の筋の王手飛車を攻めながら消したのですが、9七の地点で清算してから△7九角で先手もかなり怖い形になります。

先手有利のようですが、9七の地点の玉なので受け損なうとかなり危険な形です。

△9五歩に▲同歩なら△8六歩▲同銀△8五銀▲8七歩△8六銀▲同歩△3六桂で、ソフトの評価値+167で互角。

この手順は9筋を突き捨ててから△8六歩~△8五銀で銀を捌きます。

9筋の突き捨ては将来攻めに役立ちそうで、△8五銀に▲同銀なら△同飛▲8六歩△3五飛と3筋の攻めが逆用されます。

よって下から▲8七歩と受けて銀交換から△3六桂が見えづらいです。

自分は最初△3六桂では△8五歩▲同歩△9三桂でどうかなどと考えていましたが△8五歩に▲3四歩で、ソフトの評価値+81で互角。

△3六桂はB面攻撃ですが、先手の飛車の位置を見て攻め方を変えるような手です。

△3六桂に▲3八飛なら△8五歩▲3六飛△8六歩で、ソフトの評価値-510で後手有利。

この手順の▲3八飛~▲3六飛は後手が桂損ですが、先手の飛車が受けに利いておらずその間に△8五歩~△8六歩で後手が少し面白いようです。

△3六桂に▲1八飛なら△8五歩で、ソフトの評価値+52で互角。

この手順の▲1八飛は冴えないようでも飛車の横利きが受けに利いており、1九の香車のひもがついています。

▲1八飛にも△8五歩が急所で、▲同歩なら△同飛▲8六歩△3五飛▲2六銀△2八桂成▲同飛△3九飛成があります。

よって△8五歩には▲3四歩の攻め合いでいい勝負のようです。

△9五歩は1手遅れているようでも先手玉の近くなので価値の高い手だったようです。

端歩を突いて攻め味を増やすのが参考になった1局でした。

角と桂馬で攻め駒を責める展開にす

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で△4九角と打った変化手順の局面。ソフトの評価値-73で互角。

実戦は△8五歩だったのですが、それ以外に有力な手が2つあり1つは△9五歩でした。

今回はもう1つの△4九角について調べます。

△4九角は表向きはいつでも△6七角成とする筋があるのですが、もう1つ別の狙いもあったようです。

△4九角に▲7八玉なら△2七桂で、ソフトの評価値-173で互角。

この手順の▲7八玉は6七の金にひもをつけてバランスよく構えた手ですが、△2七桂と先手玉の反対側を狙う手がありました。

△2七桂は先手の攻め駒を責める手ですが、△4九角と打ったことで△2七桂と打てる形です。

△2七桂は直接的には△1九桂成が狙いですが、▲1七香と逃げても△3九桂成として以下△3八角成ともたれることができます。

先手にとって馬で飛車を責められるのは嫌な形のB面攻撃で、先手の飛車の活用が悪くなると後手玉は安全になります。

ただし、この手順の▲7八玉は少し甘い手だったようでソフトの候補手にも上がっていませんでした。

ソフトは△4九角には▲6八金を推奨していました。

△4九角に▲6八金△2七桂▲3五歩△同歩▲1七香△3九桂成▲3四歩△同銀▲5一角で、ソフトの評価値+397で先手有利。

この▲6八金は質駒の金を事前に逃げた手です。

▲6八金で後手は直接後手玉に迫るのは難しいので△2七桂ともたれます。

△2七桂に▲3五歩が浮かびにくいですがなかなかの手のようです。

銀冠には銀の頭を狙うのが筋ですが、それが難しい場合は2筋からの1つ横に歩を突くのが急所のようです。

次に▲3四歩△同銀▲3五歩で、△同銀でも△2三銀でも▲3四桂の筋があります。

よって△3五同歩としましたが、そこで▲1七香と逃げます。

後手は△3九桂成として角を桂馬の活用を図りますが、▲3四歩△同銀を入れてから▲5一角でどうかという形です。

▲3四歩△同銀を入れたのは、△3九桂成だと先手の飛車の縦の利きが通るのでいつでも▲2四飛の筋が生じます。

▲5一角が▲7三角成を狙った手で、これが意外とうるさいです。

▲5一角以下△7二飛▲2四飛△2三金▲3四飛△同金▲6一銀△9二飛▲8四桂△4一金▲7三角成△4二飛▲7四馬△2九成桂で、ソフトの評価値+44で互角。

この手順は先手は▲2四飛~▲3四飛と飛車を切る手でやや盲点です。

飛車を下に引いては後手の角と成桂が働きそうなので▲3四飛とします。

同じ飛車を切るなら▲3四飛では▲2三飛成もありそうですが、△3四飛とすることで▲同金と金を斜めにさせて形が崩れます。

また銀を入手したことで▲6一銀が継続手のようですが、このあたりの先手の指し方は自分にとってかなり難しいです。

後の▲7三角成の狙いですが、後手に飛車を渡すのでしっかり読んでないと指せないです。

△4九角という手は先手の攻めに突破される可能性もありますが、先手の飛車が活用できない展開だと後手もじっくり受けに回ることができるのでこのような手も覚えたいです。

角と桂馬で攻め駒を責める展開にするのが参考になった1局でした。

香損からの攻め方

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲7七同金上と成桂を取った局面。ソフトの評価値-107で互角。

対局中は桂馬の交換になって先手の▲7七同金上の形が一時的に悪いので、後手の方が少し模様がいいと思っていました。

ただしここからの攻め方がよく分かりませんでした。

実戦は△8五歩▲同歩△6五歩▲同歩△同銀▲6六歩△7四銀で以下変化手順で▲4六角で、ソフトの評価値+59で互角。

この手順は△8五歩と突き捨てて6筋の歩を交換していつでも△8六歩の叩きをみた手ですが、評価値的にはだいぶ下がったようです。

6四の歩がなくなるとこで7三の地点の薄さが目立つことになり、▲4六角で▲7三角成と▲2五歩△同桂▲2六歩のような手がありそうです。

後手不利まではいかないようですが、6筋の歩の交換は少しぬるかったかもしれません。

△8五歩では2通りの有力な手があったようです。

1つは△8五歩で△9五歩です。

△9五歩▲同歩△8五歩▲同歩△9五香▲同香△8六歩▲同銀△8五銀で、ソフトの評価値-78で互角。

この手順の△9五歩は対局中は少し考えましたが、この後の展望がよく分からずやめました。

▲9五同歩に△8五歩と合わせてから△9五香と香車を捨てる手がありました。

以下▲同香に△8六歩▲同歩△8五銀とぶつけます。

後手は香損ですが1歩を補充して銀の活用を急ぎます。

後手が銀冠に囲ってある程度しっかりしているので、攻めに重点を置いた指し方です。

△8五歩には▲8七歩の受けで実戦的にはまだ大変ですが、この展開は後手が主導権を握っており攻めに集中する指し方です。

なお△8五銀▲同銀なら△同飛▲8六銀△3九銀で、ソフトの評価値-244で互角。

この手順は銀交換をして▲8六銀と受けましたが△3九銀がありました。

△3九銀が見えないとこの指し方は難しいようで、後手の飛車は8筋でなく2筋に転換する含みです。

△3九銀のような手は部分的にある手ですが実戦的にはなかなか見えづらく、盤面全体を意識しないと浮かばないです。

△3九銀に▲2七飛なら△8六飛▲同金△4九角で、ソフトの評価値-1084で後手優勢。

この手順の▲2七飛は△2五飛を受けたのですが、△8六飛~△4九角が激痛です。

△3九銀に▲3八飛なら△2五飛▲3九飛△2八飛成▲4八銀打△4五桂打で、ソフトの評価値-624で後手有利。

この手順は△2八飛成の時点は後手が銀香損ですが、後手は銀冠でしっかりしているのと飛車が成れたことが大きく後手が指せているようです。

これらの展開はやや後手にうまく流れがいきましたが、攻め方としては参考になります。

なお最初の局面図でもう1つ有力な手は△4九角だったのですが、これはまた別の機会に調べます。

香損からの攻め方が参考になった1局でした。

龍を作らせて駒組みをする

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で△2六歩と打った変化手順の局面。ソフトの評価値-50で互角。

この局面もまず実戦では現れにくい形で、序盤で飛車と角の交換になった変化手順です。

将棋の本などでこのような形になると先手失敗で終わることが多いと思いますが、評価値が互角だったのは驚きました。

序盤は飛車より角という格言はありますが、現実的には2枚の角を使いこなすというのは結構大変です。

持ち駒に飛車がある方はいいタイミングで敵陣に打つことができるので、受ける側は神経を使います。

そのような意味で、この局面から後手はどのように指すのかが気になったので調べてみました。

将棋の序盤も知らないことが多く、気になった時点で調べれば少しでも疑問が解決できるかもしれません。

△2六歩以下▲3八銀△8二歩▲4六歩△7二銀▲4七銀△7四歩▲3六歩△7三桂▲5八玉で、ソフトの評価値+179で互角。

この手順は自分が浮かんだ手ですが、先手から▲8三飛と打たれて龍を作られるのが気になりました。

よって△8二歩と打って以下△7二銀△7三桂型を目指す形です。

部分的にはある形で後手は少しでも駒を前進させたいのですが、先手の持ち駒に飛車があるので反動がきつくなります。

▲5八玉の局面は互角のようですが、相手の持ち駒に飛車があるというのがプレッシャーになっています。

△2六歩以下▲3八銀△7四歩▲8三飛△7二銀▲8二飛成△6四角打▲8五龍△4四角▲7七銀△3三桂▲8三歩△7三銀で、ソフトの評価値-138で互角。

この手順の後手側のみソフトの推奨手でなかなか浮かびにくいです。

まず△7四歩と突きますが▲8三飛と打たれるので、その見通しがないと指せません。

▲8三飛に△7二銀は部分的にある受け方ですが、▲8二飛成に△6四角打とする手も難しいです。

大駒は一般的には敵陣に打って成る形を作るのが理想的ですが、自陣角で使うと角が活用できるのかが気になります。

▲8五龍に△4四角と2枚の角で先手陣をけん制します。

▲7七銀に△3三桂として桂馬の活用を目指します。

以下▲8三歩に△7三銀も少し指しづらいです。

▲8二歩成と受けるためには△7三銀は仕方のない手なのかもしれませんが、8一の桂馬の活用が難しくなります。

このあたりの後手の駒組みがやや違和感があるのですが、先手に龍を作らせても攻めこまれる形にならなければ後手も対抗できる感覚のようです。

これらの手順は、持ち駒の飛車より少し働きが弱い龍の方が後手としても対抗できることに気がつくかがポイントのようです。

それに気がつかないと全くこの手順は浮かばないです。

△7三銀以下▲8二歩成△同銀▲7四龍△6二玉▲6六銀△7二金▲5六歩△8三銀▲8五龍△7三桂▲8八龍△2三銀▲7七桂△5二玉で、ソフトの評価値-314で後手有利。

この手順の▲8二歩成~▲7四龍に△6二玉とするのもやや意外な手でした。

形は△5二玉かと思っていましたが、△6二玉として以下△7二金~△8三銀と駒組みをするのが含みがあるようです。

この形になると△7三桂と跳ねることができ、2枚の角と2枚の桂馬と歩で攻め筋を狙います。

▲7七桂で▲5五銀とすれば角が取れそうですが、以下△同角右▲同歩△5六歩で、ソフトの評価値-643で後手有利。

この手順は角と銀の交換から△5六歩の垂れ歩が意外とうるさいようで、歩の裏側に歩を垂らすよくある筋です。

よって▲7七桂としましたが△5二玉で後手が少し指しやすいようです。

先手の龍は受けには利いていますが、攻めの形にはなりづらいので後手もまずまずのようです。

龍を作らせて駒組みをするのが参考になった1局でした。

拠点の2七の歩を活かした攻め方

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で△8六飛とした変化手順の局面。ソフトの評価値-122で互角。

角交換から▲8六歩と銀冠に打った手に△同飛とした形からの変化手順の局面です。https://shogiamateur.com/?p=76350&preview=true

この局面はまず大会では現れにくい形です。

大会で指す将棋は、できれば指し慣れた戦型を選択したいというのが多いと思います、

指し慣れた戦型だと、よく見慣れた形なので大きなミスがしにくいです。

しかし、それは相手にも言えるケースが多く、力の強い相手にはなかなか形勢を有利に運ぶのは難しいです。

そのような意味で、力の強い相手には見慣れない戦型にもちこむというのがあります。

見慣れない戦型は局面のどこが急所なのか把握するのに時間を要しますし、手の精度がぶれやすくなります。

言い方はよくありませんが、どちらが倒れるかという内容になりやすく波乱が起きやすいです。

見慣れたじっくりした戦いになると力の強い方が勝ちやすいのですが、見慣れない急戦型になると反対側でも勝つ可能性が少し高まるという理屈です。

△8六飛の局面は互角のようですが、先手は馬を作っておりじっくりした戦いになると馬の力が活きそうです。

そのため後手としては手を作っていきたいところです。

△8六飛以下▲8七銀△8四飛▲7六馬△3五歩▲5六歩△3三桂▲5五歩△2四飛▲3八金で、ソフトの評価値-599で後手有利。

この手順の後手の難しいところは、飛車が8筋からいなくなると▲8二歩と桂取りに打たれます。

そのため後手は8筋に飛車がいた方が安全なのですが、先手の馬の力が強く守りが堅いです。

後手の数手前の△2七歩を活かすのであれば、どこかで飛車を2筋に回るような形を目指します。

先手は数手前に▲5八飛と回った形なので、5筋の歩を伸ばすのは自然に見えます。

▲3八金と上がった形は△2八角に攻めに事前に受けた手で、次に▲8二歩の桂取りの残るので後手が忙しいのかと思っていまいたが、すでにこの局面は後手有利だったようです。

お互いに自然な手を指したつもりが気がついたら形勢が傾いていたというケースです。

自分は△2八角と攻めてもうまくいかないし、▲8二歩を受けるために△7二金とするのは▲5四歩と伸ばされて冴えないなと思っていましたが、ここからの展開は全く見えていませんでした。

▲3八金以下△5七歩▲6八飛△2八角で、ソフトの評価値-1602で後手優勢。

この手順は△5七歩が見えるかどうかが大事で、この手が見えれば攻めが継続できそうです。

▲5七同飛なら△2八角▲5四歩△5二歩▲2八金△同歩成▲8二歩△3九と▲6八玉△2九飛成で、ソフトの評価値-1206で後手優勢。

この手順は△2八角に▲5四歩からの攻め合いですが△5二歩が手堅いです。

以下▲2八金~▲8二歩としますが、△3九と~△2九飛成で後手が指せるようです。

よって△5七歩に▲6八飛としますが、それでも△2八角がありました。

△2八角に▲同銀なら△同歩成▲同金△5八銀▲4八玉△2八飛成▲5七玉△4五桂▲6六玉△5六歩▲同玉△4八龍で、ソフトの評価値-2177で後手勝勢。

この手順は2八の地点で清算する手ですが、△5八銀がありました。

△5八銀▲4八玉△2八飛成にぼろっと金が取れて龍ができるのは大きな成果です。

▲5七玉に△4五桂~△5六歩が細かい攻め方です。

▲5六同玉に△4八龍として、玉の近くに龍を移動させることで手を繋げて後手勝勢のようです。

拠点の2七の歩を活かした攻め方が参考になった1局でした。

意外な展開もいい勝負

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲8六歩と歩を打った局面。ソフトの評価値-122で互角。

先手から角交換をして▲8六歩と打った形です。

先手から2二の地点で角交換をした形なので、実質先手と後手が入れ替わった形になりました。

▲8六歩という手は次に▲8七銀と銀冠に組む狙いで、△8六同飛なら▲7五角~▲5三角成と馬ができます。

▲7五角~▲5三角成のような形はよく将棋の本などに書いてあり、馬ができれば成功みたいで終わっていることが多い印象です。

そのため▲8六歩には△同飛としない先入観がありました。

実戦は▲8六歩以下△2四歩▲8七銀△2三銀で、ソフトの評価値-16で互角。

この手順は△2四歩も先手の手と同様の意味で以下銀冠に組む展開ですが、△1四歩と突いているので後手が手得している形です。

この展開もありそうですが、△2四歩はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

△2四歩という手は相手の▲8六歩からの銀冠を許した手なので、あまり評価値が高くないのかもしれません。

またお互いに銀冠に組む展開は、後手としては面白くないという判断もありそうです。

大会などで将棋を指す場合は、できれば序盤は乱戦を避けてじっくりした形に組んで力を発揮したいという気持ちになることもあるのですが、逆の立場だとじっくりした展開を目指す相手には乱戦に持ち込むというものあります。

じっくり指すという気持ちが強いと乱戦を避けて安全な手を選択することが多くなり、気がついたら手が伸びていないということがあるのでそれが狙いです。

そのような意味で言うと▲8六歩には△同飛もあったようです。

▲8六歩以下△同飛▲7五角△7六飛▲5三角成で、ソフトの評価値-146で互角。

この手順は部分的には先手に馬ができて、先手大成功で後手失敗というイメージがあります。

▲5三角成に△8六角なら▲7七歩△5三角▲7六歩で後手が失敗かと思っていましたが以下△2六歩で、ソフトの評価値-103で互角。

この手順の飛車と角の交換は飛車が有利という先入観がありましたが、△2六歩と打った形は互角だったのが意外でした。

2筋の歩が切れているので△2六歩でいい勝負のようですが、実戦的には選択しづらいところもあります。

これはまた別の機会に調べてみます。

なお▲5三角成に△7四角と打って、▲4八銀なら△7八飛成があり▲4八飛なら△5八歩▲同飛△4七角成を狙う手ありそうですが、△7四角には▲2二飛成△同金▲4二銀まで詰みなので要注意です。

2筋の歩が切れていると飛車が銀に直通しているので通常の形と違っています。

▲5三角成以下△2七歩▲5八飛△6二銀▲5四馬△8六飛で、ソフトの評価値-96で互角。

この手順の△2七歩に▲同飛なら△7八飛成がありますので▲5八飛とします。

次の△6二銀がやや意外な手で、馬が逃げるなら▲5四馬の飛車取りですが△8六飛と回ります。

△8六飛では△2六飛として▲8二歩なら△2八角もありそうですが、以下▲2七馬△同飛成▲2八銀で、ソフトの評価値+336で先手有利。

▲2八銀の形は次に龍取りと▲8一歩成が残り先手有利です。

よって△8六飛として▲8二歩の筋を受けたのですが、この局面が意外にも互角のようです。

先手は馬ができたのは大きいのですが、後手は1歩得で持ち駒に角があります。

この局面はあまり見慣れないので今後の展開はまた別の機会に調べてみます。

意外な展開もいい勝負なのが参考になった1局でした。

歩を補充して攻め駒を増す

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3七金とした局面。ソフトの評価値-1379で後手優勢。

この形は後手の3枚穴熊に対して先手は2枚なのと、後手が手番を握って攻めているので後手優勢のようです。

ただし、後手の攻め駒が飛車と金と香車の3枚なのでやや細く少しでも戦力を増やして攻めを継続したいです。

実戦は△4七香成▲同銀で、ソフトの評価値-642で後手有利。

この手順は△4七香成ですが▲同銀で5筋にいた銀が受けに利いてきました。

後手から△4八金とか△3五香などうまくいけば攻めが継続できそうですが、現状は歩切れなのでやや攻めが単調です。

△4七香成では△4五歩がありました。ソフトの評価値-1328で後手優勢。

この手順の△4五歩は歩を補充する手ですが、この瞬間は少しぬるいようにも見えます。

悪く言えばぬるいのですが、別の言い方だと力をためた手と言えそうです。

後手は歩切れだったのが歩を補充できるので見た目以上に大きかったです。

歩が入ったことで次の狙いは△3六歩▲同金△3八龍で、△3六歩と打たれる形はほぼ終了形なので先手は何か受けることになります。

△4五歩に▲3三歩成△同角▲3九歩なら△3六歩▲同金△4七香成で、ソフトの評価値-1986で後手優勢。

この手順は先手は3筋の歩を成り捨てて▲3九歩と底歩で受ける形ですが、△3六歩が先手の金を無力化にする手で▲同金△4七香成で技がかかりました。

△4五歩に▲3三歩成△同角▲3六歩なら△4七香成▲同銀△4六香▲4八香△4七香成▲同香△4六歩▲同香△4七銀▲同金△3八龍▲3七金△同龍▲同銀△3八歩▲2八銀打△6九飛で、ソフトの評価値-3110で後手勝勢。

この手順の先手は3筋の歩を成り捨てて▲3六歩は敵の打ちたいところに打てを実行した手ですが、△4七香成~△4六香が厳しいです。

手数はかかりますが△3八歩などのと金攻めを狙う手など安い駒で攻めるのが効率的で、相手の金駒を少しずつ少なくしていけばいいようです。

△4五歩以下▲8八飛△9五角▲3三歩成△同金▲3九歩△7七角成▲8一飛成△4八金で、ソフトの評価値-1638で後手優勢。

この手順は興味深い手で、先手の飛車が龍になる展開は全く浮かびませんでした。

▲8八飛は狙われそうな飛車を逃げる手で、△3六歩に▲3八金と引くスペースを作りました。

▲8八飛に△9五角が遊んでいる角を活用する手で、攻めを急いでいません。

力をためる手で敵陣に馬を作って攻めを増す狙いです。

先手は3筋の歩を成り捨ててから▲3九歩と辛抱する手で、ここに歩が入る形はある程度粘りが利きます。

▲3九歩に△7七角成が不思議な手でわざわざ龍を作らせる展開ですが、8八の飛車は2段飛車で受けに利いていたので馬を作って受けをそらす手でした。

▲8一飛成としますが、△4八金と張り付くのが穴熊には有効な攻めのようです。

△4八金は△4七香成や△3六歩や△3八歩のような手を含みにしており、3九の歩がいないような形になれば先手の穴熊はさらに弱体化します。

△4八金以下▲4六香△3六歩▲2七金寄△3九金▲同銀△同龍▲2八金打△3七銀▲3八歩△2八銀成▲同金△5五馬▲同馬△3七歩成▲同歩△2七桂▲同金△3八金で、ソフトの評価値-99997で後手勝勢。

△4八金以下は手数が少し長いですが、後手は△3六歩と攻めの拠点を作って3九の歩を取り切ってから攻める展開です。

取って埋めてという穴熊ならではの粘り方ですが、最後の△3七歩成~△2七桂~△3八金の寄せ方が鋭いです。

△3八金に先手の持ち駒に金があれば▲2八金打と粘ることができますが、△3八金で次の△2九龍を防ぐ手がないので後手勝勢です。

歩を補充して攻め駒を増すのが参考になった1局でした。