相穴熊は玉の薄さに注意する

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3七同飛と成香を取った局面。ソフトの評価値-79で互角。

お互いに3枚穴熊に囲った形で後手は龍を作っていますが、先手は馬を作って桂得なのでいい勝負のようです。

3筋の歩がぶつかっているので3筋が争点になりそうだったのですが、自分はこのあたりの距離感がいまひとつつかめてなかったようです。

実戦は▲3七同飛以下△7七龍▲3四歩△5一角以下変化手順で▲3三香で、ソフトの評価値+326で先手有利。

この手順の△7七龍は桂馬を補充して駒の損得はなくなりました。

駒を取るのは普通の手にも見えるのですが、この場合は▲3四歩~▲3三香が先手は3筋に飛車がいるので継続の攻め方だったです。

3三の地点は後手は5枚の受け駒が利いていますが、相穴熊でよくある少しでも相手玉を薄くするというのがあります。

相手玉を薄くして相手玉が見える形にすることで負けにくくなります。

まだ▲3三香以下も玉を寄せるにはだいぶ手数がかかりますが、このような詰み重ねが大事だったみたいです。

後手の△7七龍は桂馬が逃げる形ではなくいつでも取れる手だったので、急ぐ必要はなかったです。

△7七龍では△3五歩がありました。ソフトの評価値-3で互角。

この手順は△3五歩とじっと歩を取る手ですが、歩も貴重な戦力だったようです。

玉の固さ負けをしないように少しでも手厚く指す手で、先手から▲3四香の筋はありますが、後手からも△3六香の返し技があります。

△3五歩以下▲3四歩なら△4二角▲3五飛△5四歩で、ソフトの評価値-48で互角。

この手順は▲3四歩は攻めの拠点の歩で▲3五飛とすることで3筋を先手が抑える形です。

部分的には後手も少し不満ですが、△5四歩と桂馬を取りにいく手がありました。

7七の桂馬より5五の桂馬の方が働きがいいので、その桂馬を早く消すのがいいようです。

ただし、直ぐに△5五歩は▲同馬で7七の桂馬にひもがつくので、△5五歩▲同馬△4三桂と大駒の両取りに打てる形にしてからなどのタイミングを図る必要はあるようです。

後手は桂馬を取れば△2六桂のような手が楽しみになります。

△3五歩以下▲3五同飛なら△3四歩▲同飛△7七龍で、ソフトの評価値-117で互角。

この手順は▲3五同飛なら△3四歩が敵の打ちたいところに打ての手で、▲3四歩や▲3四香の筋を消しています。

▲3四同飛に△7七龍としていますが、△5四歩なら▲6三桂成△同金▲3六飛で、ソフトの評価値+145で互角。

この手順は△5四歩は桂馬を取りにいく手で自然ですが、△5四歩の瞬間が歩切れになるので▲3六飛とされ次に▲3四歩や▲3四香が受けにくくなります。

歩を残す意味で△7七龍とするようで、このあたりは細かいやりとりのようです。

相穴熊は玉の薄さに注意するのが参考になった1局でした。

△8三飛から△5五歩の仕掛け方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3三角と変化手順をした局面。ソフトの評価値-69で互角。

実戦は△3三角で△5五歩だったのですが、思ったほどの成果は上がらないようです。https://shogiamateur.com/?p=76214&preview=true

△8六歩でソフトは△3三角を推奨していました。

△3三角から先手が持久戦にした場合の展開を調べてみます。

△3三角に▲4九飛なら△9四歩▲9六歩△8一飛▲9七香△8二飛で、ソフトの評価値+40で互角。

この手順は先手も後手も仕掛けを見送る形で、膠着状態みたいな感じになります。

できれば居飛車側から打開をするのが理想ですが、打開が難しいとなると少しずつ形を変えての手待ちになります。

気持ちに余裕がないと少し無理気味に動くのかもしれませんが、相穴熊の場合は形勢が傾くと取り戻すのがきつい戦型です。

よって長期戦になっても構わないというこの指し方もありそうです。

△3三角に▲2七銀なら△8三飛▲2八金上△5五歩で、ソフトの評価値-77で互角。

この手順の興味深いところは、先手が最初の局面図から▲4九飛としたのと▲2七銀とするので後手の指し手が違うということです。

同じ手待ちのような意味でもソフトには違うように見えるようです。

▲2七銀は数手前の▲2六歩を活かした手待ちで、▲2七銀~▲2八金上と銀冠穴熊にする狙いです。

よくある穴熊は▲3九金型なので後手の攻め駒の大駒の利きに入ることが多いです。

それに対して▲2七銀~▲2八金上型は相手の攻め駒より遠い位置にあるので、攻める側としてはその分手数がかかります。

ただし▲2七銀~▲2八金上までがセットの手なのでこの瞬間に後手は仕掛けのチャンスがあるようです。

△8三飛はぱっと見意味が分かりにくい手で、これも手待ちのようにも見えますが狙いがありました。

▲2八金上にこのタイミングで△5五歩が鋭いです。

△5五歩以下▲同角なら△5四金▲7七角△6五桂で、ソフトの評価値-27で互角。

△8三飛~△5五歩のような仕掛けは昔からあった指し方ですが、この戦形にならないとうっかり忘れている指し方です。

△8三飛とした意味は▲5五同角に7三の桂馬にひもがついているということです。

そのため▲5五同角には△5四金と金を攻め駒に使うことができます。

穴熊の金は守りに使うという先入観があるとこの△5四金もなかなか浮かばない部類の手です。

△6五桂に▲6八角なら△4五歩で、ソフトの評価値-498で後手有利。

この手順は▲6八角には△4五歩で後手の角の利きを止めることができません。

△6五桂に▲6六角なら△8六飛で、ソフトの評価値-686で後手有利。

この手順は△8六飛で後手の飛車成りを受けるのが難しいです。

△6五桂以下▲同銀△同金▲4五歩△5五銀で、ソフトの評価値+87で互角。

この手順は△6五桂で後手が成功のようにも見えるのですが、実戦的には▲同銀~▲4五歩がうるさい手です。

銀と桂馬の交換で後手が少し駒得のようでも、△6五同金とした形がやや離れ駒になるのでまだ大変な局面のようです。

お互いに精度の高い手を指すと簡単には形勢が傾かないようで、やはり将棋は難しいです。

△8三飛から△5五歩の仕掛け方が参考になった1局でした。

相穴熊の角の使い方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3三角と変化手順をした局面。ソフトの評価値-69で互角。

実戦は△3三角で△5五歩だったのですが、思ったほどの成果は上がらないようです。https://shogiamateur.com/?p=76214&preview=true

△8六歩でソフトは△3三角を推奨していました。

△3三角からの展開を調べる理由は、△3三角はただの手待ちなのか何か狙いがあるのかなどがよく分かっていないのと、このような指し方を覚えないと将棋の幅が狭いような感じがしたからです。

△3三角から先手が急戦にした場合の展開を調べてみます。

△3三角以下▲4五歩△同歩▲3三角成△同金寄で、ソフトの評価値-574で後手有利。

この手順の▲4五歩はソフトの候補手にも上がってない手なので、あまりいい手ではない可能性が高いです。

ただし、自分の感覚では▲4五歩のような手が最初に見えて先手の飛車と角と銀が前に進む展開です。

ソフトの候補手に上がっていないので本来は▲4五歩は考えても仕方がない部類の手で後手が正確に対応すればいいのですが、このあたりの受け方が自分レベルだと結構難しいです。

▲4五歩に△同歩は自然ですが、▲3三角成に何で取るかが4通りあるので少し迷います。

何で取っても少し穴熊の形が変わってくるのですが、できるだけ囲いに影響のない取り方をしたいです。

ソフトは△3三同金寄を推奨していました。

△3三同金寄以下▲3五歩△同歩▲3四歩△同金▲4五銀で、ソフトの評価値-319で後手有利。

この手順は自分が最初に浮かんだ手ですが、▲3五歩も△同歩の両方ともソフトの候補手に上がっていない手でした。

これらは筋の悪い手を考えていたということになりますが、△3三同金寄で評価値でだいぶよくなってもちょっとおかしな手を指すと形勢が接近するパターンです。

▲3五歩以下ソフトは△8六飛▲7七桂△8九飛成で、ソフトの評価値-680で後手有利。

この手順の▲3五歩と▲7七桂はソフトの推奨手でなかったのですが、やはり後手が正確に指すと形勢に差が出るようです。

△3三同金寄以下▲5一角△8六飛▲7七桂△5八角▲7三角成△8九飛成▲4八飛△3六角成で、ソフトの評価値-486で後手有利。

この手順がソフトの読み筋だったのですが、お互いに角の使い方が浮かびづらいです。

△3三角以下▲4五歩△同歩▲同銀で、ソフトの評価値-96で互角。

この手順は▲4五同銀とシンプルに歩を取ってくる手です。

この瞬間は後手にとっても嫌な形で後手は2通りの指し方がありそうです。

▲4五同銀以下△6五桂▲4四歩△5三金▲6六角△8六飛▲3四銀△8九飛成▲3三銀成△同金で、ソフトの評価値-242で互角。

この手順は△6五桂に▲4四歩が嫌な手ですが△5三金が少し指しにくいです。

△5三金は離れ駒になるので読みがはいってないと指せません。

▲4五同銀以下△7七角成▲同桂△4六歩▲同飛△5五角▲4八飛△7七角成▲4四歩△3三金寄▲5四銀△4四馬で、ソフトの評価値-194で互角。

この手順は後手は角交換から△4六歩~△5五角で以下桂馬を補充しますが、先手も4筋に攻めの拠点を作っていい勝負のようです。

将棋はいくら序盤の形を研究しても、見なれない形になる中盤過ぎからは棋力の高い方がやはり強いです。

このあたりも少しずつですが棋力を向上させたいです。

相穴熊の角の使い方が参考になった1局でした。

直線的な手だけでなく含みある手を指す

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲8六同歩とした局面。ソフトの評価値-117で互角。

後手が△8六歩と突き捨てた手に▲同歩とした形です。

後手としては先手からどのタイミングで▲4五歩と動いてくるかが気になる形で、その形になる前に後手が動いた方がいいと思いました。

後手としては最低限飛車を働かせる展開で、できれば7三の桂馬も活用したいです。

実戦は▲8六同歩に△5五歩としましたがこれはあまりよくなかったようです。

△5五歩以下変化手順で▲同角△8六飛▲4九飛で、ソフトの評価値+29で互角。

この手順の△5五歩はこの形ではよくある手で、▲同銀なら△6五桂と活用します。

後手の桂馬が5段目まで進めば一応働いています。

よって▲5五同角としますが△8六飛として飛車を活用します。

△8六飛に▲8八歩△8三飛を予想していましたが、▲8八歩では▲4九飛とする手がありました。

8九の地点を飛車で受けるのが盲点で、次の狙いは▲7三角成です。

▲4九飛に△8三飛とするのは▲8四歩△同飛▲7三角成△8八飛成▲5五桂で、ソフトの評価値+209で互角。

この手順は先手に先に桂馬を取られる展開で、後手は飛車を成れても空成りなのであまり効果がありません。

先手は取った桂馬を▲5五桂と攻めに使って先手が少し指せているようです。

なお▲8四歩に△5四歩なら▲6六角△8一飛▲4五歩で、ソフトの評価値+311で先手有利。

この手順は▲6六角が好位置で、▲4五歩と突いた形は△5七角成ができません。

▲4九飛に△8八歩なら▲7七桂△8七飛成▲7三角成△7七龍▲4七銀で、ソフトの評価値-77で互角。

この手順はお互いに大駒が成り合う展開で後手も飛車が成れて桂馬が取れればそれなりに成果は上がっていますが、8八歩と打った形が重く歩切れなのがやや不満です。

▲4九飛に△6四歩なら▲同角△8八飛成▲7三飛成△9九龍▲9一馬で、ソフトの評価値+256で互角。

この手順の△6四歩ははっとする手で以下大駒が成り合う展開ですが、先手が桂得なのと後手の9九の龍が一時的に働かないのがやや不満です。

本局では△5五歩はあまりうまくいかないようです。

△5五歩では△3三角がありました。ソフトの評価値-69で互角。

この△3三角ですが自分の感覚では指しにくい手です。

先手が▲2六歩と突いている形はあまりいい形ではなく、▲2七銀~▲2八金上のような形になるとしっかりしています。

そのような意味で後手が持久戦模様にするのはあまりよくないのかと思っていました。

また数手前に△2四角と出た形なので△3三角は手損になるという意味と、直前に△8六歩と突き捨てたので攻めしか考えていませんでした。

△3三角は感覚的に▲4五歩と突いたら角交換からの決戦になり、先手の手が広くなるのかと思っていました。

しかしよく考えてみると、角交換になれば後手の手も広がる可能性もあるのと、△8六飛と飛車を活用することもできそうです。

メンタル的に△3三角という手を指せないと将棋の幅が広がらないようです。

このあたりを慌てずに含みの手を指すという感覚が大事みたいで、直線的な手ばかりだと将棋が単調になりがちです。

△3三角の局面は互角のようですが、別の機会にここから先手が急戦と持久戦に指す場合の展開を調べてみたいと思います。

直線的な手だけでなく含みある手を指すのが参考になった1局でした。

最終盤で張り付いて寄せる

上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で△7六歩と歩を打った局面。ソフトの評価値+3999で先手勝勢。

△7六歩は次に△7七歩成が狙いですが、先手玉に詰めろはかかっていません。

この瞬間を活かして後手玉を寄せ切りたいところです。

実戦は▲5三桂成△同金▲2一歩成△4二玉▲5一角で、ソフトの評価値+99987で先手勝勢、

この手順は▲5三桂成に△同金としたため▲2一歩成~▲5一角で後手玉が詰み筋に入りました。

▲5一角に△同玉なら▲6二銀△4二玉▲5三銀成△同玉▲4五桂という筋で、手数はかかりますが詰みです。

しかし▲5三桂成はソフトの推奨手ではありませんでした。

▲5三桂成には後手は△2二玉で、ソフトの評価値+2007で先手優勢。

この手順は▲5三桂成には△2二玉が粘りにでた手で、これでも▲4一銀が▲3二銀成からの詰めろで先手勝勢のようです。

ただし、大きく形勢に影響がなくてもできれば最終盤も精度のいい手を指したいです。

▲5三桂成では▲2一歩成がありました。

▲2一歩成△4二玉▲4一角で、ソフトの評価値+3168で先手勝勢。

この手順は▲2一歩成~▲4一角と張り付く手で、▲4一角がいつでも▲3二角成や▲5二角成とする筋があります。

また4五に桂馬がいるのでいいタイミングで▲5三桂成を決め手に使いたいところです。

なお▲4一角は何気に詰めろになっています。

▲4一角に△8九龍なら▲3二角成で、ソフトの評価値+99995で先手勝勢。

▲3二角成に△同銀なら▲3一角で△5一玉なら▲6一金まで詰みです。

▲3一角に△4三玉なら▲3四金まで詰みです。

▲3二角成に△同玉なら▲2三角で、△同玉なら▲2二金まで詰みです。

▲2三角に△4二玉なら▲4一角成まで詰みです。

この▲2三角というのも直ぐに見えるようになりたいのですが、このような手もなかなか見えていないのが現状のようです。

後手陣は金駒が多いのですが、急所を攻めるとあまり受けに機能していないようです。

▲4一角に△3一歩なら▲5二角成で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

▲5二角成に△同玉なら▲6一角で、△6三玉なら▲7三金まで詰みです。

▲6一角に△5一玉なら▲4一金まで詰みです。

よって▲5二角成に△同銀としますが▲5三桂成で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

▲5三桂成に△同玉なら▲6二角△4二玉▲5一銀△3三玉▲3四金まで詰みです。

よって▲5三桂成に△同銀としますが▲4一金で、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

この手順の▲5三桂成に△同銀は▲4一金という打ちにくい手がありました。

▲4一金は下から金を打つ手なので、金の使い方としては効率が悪く浮かびにくいです。

▲4一金に△3三玉なら▲3四銀△4四玉▲4五銀上△3五玉▲3六飛まで詰みです。

▲4一金に△5二玉なら▲6一銀△で、△6三玉なら▲5二角まで詰みです。

▲6一銀に△4三玉なら▲5二角△4四玉▲3四角成まで詰みです。

なお▲4一角に△3一歩の局面は▲5二角成でなく▲3二角成や▲3四桂でも以下詰みのようですが、最短手数は▲5二角成だったのでこれを書きました。

また最後の局面図の▲4一金では▲4三歩以下も詰みのようですが、最短手数は▲4一金だったのでこれを書きました。

手数が長い寄せは途中で駒を取る手などがあるのと、1通りではないことも多いため読みがまとまらないことも多いです。

最短手数も大事ですが、自分にとってどの手順が詰ましやすいかというのも色々調べると面白いようです。

最終盤で張り付いて寄せるのが参考になった1局でした。

詰めろをかけて攻めの手を続ける

上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で△7五金と銀を取った局面。ソフトの評価値+1085で先手優勢。

先手玉は薄いのですが右側に逃げるスペースが開いています。

また後手玉は金駒4枚で守っていますが、先手の桂馬の攻め駒がうまく配置されているようでここでは先手優勢だったようです。

なお駒割りは角桂と金銀の交換です。

形勢判断の1つに金駒をどちらがたくさん持っているかというのがあり、後手が金駒を6枚持っているので厚みがあるようでもこの局面はやや例外のようです。

後手からは△8七龍や△8八龍や△8九龍や△5五桂や△3七銀など指したい手があるのに対して、先手の持ち駒は角や桂馬とやや特殊なので使い方が難しいです。

接近戦における角や桂馬は動きが特殊なので頭の中で読みづらく、考えがまとまらないというのがあります。

実戦は▲2二歩で以下変化手順で△8八龍で、ソフトの評価値+399で先手有利。

この手順は▲2二歩は▲2一歩成が狙いですが、△4二玉で後手玉は詰みません。

それに対して△8八龍は次に△7六銀の詰めろなので、後手が少し形勢を取り戻したようです。

▲2二歩では▲3四桂がありました。

▲3四桂に△8九龍なら▲2二角△同金▲同桂成△同玉▲2四飛△2三玉▲2一桂成で、ソフトの評価値+9999で先手勝勢。

この手順の▲3四桂は何気に詰めろだったようです。

後手の△8九龍と詰めろをかけてきましたが、▲2二角から清算する手がありました。

▲3四桂は2二の地点からの角の打ち込みもありますが、4二の地点の逃げ道封鎖にも役だっています。

△2二同玉に▲2四飛が継続手で△2三歩に▲2一桂成がありました。

▲2一桂成以下△同玉▲2三飛成△3一玉▲2二角△4一玉▲3三桂不成△5一玉▲4一金まで詰みです。

これらの手順は3枚の桂馬が活躍する手で、桂馬の利きが頭の中で整理できるかが大事なようです。

詰将棋なので桂馬だけで詰ますような形は分かりにくいので、少しでも慣れる必要があるようです。

▲3四桂に△同銀なら▲同歩で、ソフトの評価値+1108で先手優勢。

この手順は▲3四桂に△同銀▲同歩とした形ですが、後手玉は詰めろではありません。

そのような意味で、この瞬間に後手から厳しい手があれば形勢が逆転しそうな感じもします。

▲3四同歩でも先手玉が持ちこたえているというのが分かってないと指せないです。

▲3四歩に△8八龍なら▲7八銀△7六銀▲5八玉△7七歩▲4一角△7八歩成▲3二角成△同玉▲4一角で、ソフトの評価値+99972で先手勝勢。

▲4一角に△4三玉なら▲5二角成△同玉▲5三桂成△同玉▲4四金△同玉▲4六飛△3四玉▲3五歩△3三玉▲3四銀△3二玉▲4三飛成△2一玉▲3二金△1二玉▲2三龍まで詰みです。

この手順は▲5二角成から清算する手で、相手の金駒が少なくなるので考えやすいです。

ただし、▲4四金の捨て駒が少し難しくこの手が見えないとこの手順は選択できないようです。

▲5二角成では▲5三桂成からも詰みのようです。

▲5三桂成に△同金なら▲3二銀△3四玉▲2三銀不成△4三玉▲3二角成△5二玉▲6二金まで詰みです。

▲5三桂成に△同玉なら▲4四銀△同玉▲4六飛△3五玉▲3六金△3四玉▲4五銀△3三玉▲3四銀△同玉▲5二角成△2三玉▲4三飛成△3三歩▲4一馬△1二玉▲2三金△2一玉▲3二龍まで詰みです。

これらの手順はどこかで4四の地点で金駒の捨て駒をして▲4六飛の筋にもっていくのですが、これらが直ぐに浮かぶようにしたいです。

自分はこの手が簡単に見えないため別の手を選択しそうで、このようなことをすると逆転のきっかけになりそうです。

詰めろをかけて攻めの手を続けるのが参考になった1局でした。

玉の近くに龍がいても踏み込んで指す

上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で△8七飛成とした局面。ソフトの評価値+905で先手優勢。

駒割りは互角ですが、先手玉のすぐ近くで龍が成るというのはあまり見慣れない形です。

実戦は△8七飛成以下▲7八金寄△8三龍でソフトの評価値+609で先手有利。

この手順は玉の近くで龍ができたら危険なので追い返すのが普通と思い▲7八金寄から受けに回ったのですが、ソフトの候補手にも上がっていませんでした。

この形で先手が攻めにでるのは反動がきついと思うので、やや例外的な局面だったようです。

ソフトは▲7八金寄で▲5三桂成を推奨していました。

▲5三桂成に△7六歩なら▲8八銀△8六歩▲5二成桂△7五桂▲7八金で、ソフトの評価値+1814で先手優勢。

この手順は▲5三桂成と銀を取る手で踏み込みましたが、△7六歩が少し気になります。

△7六歩には▲8八銀と逃げた手が龍取りになるので△8六歩と手をつなぎます。

以下▲5二成桂に△7五桂と詰めろをかけますが▲7八金上と受けて先手優勢のようで、さすがに後手の攻めは無理筋のようです。

▲5三桂成に△7六歩が大丈夫と思うか危険と思うかで指し手が分かれるところで、直感や読みの精度が悪いとこのあたりで時間を使いそうです。

一番効率がいいのは▲5三桂成を考えて、以下△7六歩に▲8八銀で大丈夫と短い時間で判断できることです。

逆に一番時間の使い方がまずいのは、▲5三桂成を考えて▲8八銀に△8六歩で何となく先手玉がまだ危険と判断して結局別の手を選択することです。

自分はおそらくこれをやりがちで、気がついたら無駄なことを考えて時間を使ったというのが多いです。

自分の考えた手が指し手に現れないというのは相手もいるのである程度は仕方ありませんが、読んでも正確に対応すれば無理筋で実戦に現れなさそうな手順を丁寧に考えても時間の無駄になります。

特に切れ負け将棋などで時間を使う場合は要注意です。

▲5三桂成に△同金なら▲6二角で、ソフトの評価値+984で先手優勢。

この手順は△5三同金に▲6二角が見えづらいです。

▲6二角は金取りですが、△5二金と逃げる手が逆に角取りになります。

角を逃げて次に△7六歩と打たれると先手玉が危険に見えます。

そのような意味で▲6二角で▲7一角と遠くから角を打つと△5二金と逃げても角取りになりません。

ただし、▲7一角は角の利きが少なくなるので指しにくいです。

それでこのあたりも実戦だと時間を使いがちですが、▲6二角に△5二金なら▲8八歩△8五龍▲4四歩で、ソフトの評価値+1193で先手優勢。

この手順は▲8八歩に△7七龍なら▲同金△6二金▲同とがあります。

7二にと金がいるのが大きく、6二の角にひもがついていました。

何気ないところですが、このあたりも短い時間で判断できるようにしたいです。

▲6二角に△4一桂なら▲4二歩で、ソフトの評価値+1644で先手優勢。

▲4二歩に△同玉なら▲7八金上△8三龍▲5一銀△3一玉▲4二歩△8七桂▲同金△同龍▲4一歩成△2二玉▲5三角成で、ソフトの評価値+1691で先手優勢。

この手順は▲4二歩に△同玉なら▲7八金上として▲5一銀が△4二同玉とおびき寄せたっ効果です。

△4二同玉に▲5一銀~▲4二歩の攻め方がうまいです。

▲4二歩に△同金なら▲2三歩△1二桂▲7八金上△8五龍▲4五桂△5二金▲9五角成で、ソフトの評価値+2463で先手優勢。

この手順は△4二同金なら2筋が弱くなりますので▲2三歩と垂らします。

次に▲2四飛があるので△1二桂と受けましたが▲7八金上~▲4五桂~▲9五角成が手堅いです。

寄せがなければ確実な手で手を広げていくのがいいようです。

玉の近くに龍がいても踏み込んで指すのが参考になった1局でした。

歩をうまく使って攻める

上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で▲3三歩成とした変化手順の局面。ソフトの評価値+590で先手有利。

先手が2筋の歩を突き捨ててから▲3三歩成とただ捨ての歩成りをした形です。

以前▲3三歩成に△同金直や△同角や△同金右などを調べましたが、どれも先手が指しやすかったです。https://shogiamateur.com/?p=76018&preview=true

今回は▲3三歩成に△同桂の変化を調べます。

▲3三歩成以下△同桂▲4四歩△同銀右▲4五歩で、ソフトの評価値+642で先手有利。

この手順の△3三同桂は桂頭が狙われやすいので普通は指しにくい手になるのですが、後手がうまく対応して持ち駒に桂馬が入れば△7六桂があるので先手にとっても嫌な形です。

また後手の桂馬がいなくなっても、3三の地点は受けの駒の利きが多くしっかりしています。

先手は▲4四歩で▲3四歩は△4五桂でこの展開が自然に見えたのですが、以下△同桂▲同銀△3五歩▲8六飛で、ソフトの評価値+545で先手有利。

この展開も先手は悪くなさそうですが、▲3四歩はソフトの推奨手ではありませんでした。

理由は。ソフトは後手の3三の桂馬を捌かせるのが少し損と見ているのかもしれません。

後手は3三の桂馬がいなくても3三の地点は受けがよく利いているためです。

ソフトの推奨の先手の▲4四歩~▲4五歩という攻め方が盲点で、▲4五歩が浮かびにくいです。

4五の地点は桂馬や銀が進出することができるところですが、ここに歩を打つと駒が進出できなくなります。

そのような意味でやや重たい手の部類になります。

▲4五歩に△5三銀なら▲3四歩△2五桂▲2二角成△同金▲2五桂△同歩▲2三歩△3二金▲2二角で、ソフトの評価値+1600で先手優勢。

この手順の△5三銀には▲3四歩と桂頭を狙うのがいいようで、数手前に▲4五歩と打った効果で△4五桂は後手が桂損になります。

よって△2五桂としましたが、角を桂馬を捌いてから▲2三歩が激痛です。

▲2三歩に△同金なら▲3五桂のイメージです。

よって▲4五歩には△5五銀とします。

▲4五歩以下△5五銀▲同銀△同歩▲4四歩で、ソフトの評価値+790で先手有利。

この手順は5五の地点で銀交換になるのですが、次の▲4四歩が難しいです。

▲4四歩が難しいのは△4四同飛とすると△4九飛成~△4七銀や△4七歩のような筋が生じます。

飛車を成らせても大丈夫という読みがないと指せないです。

また数手前に▲4五歩と打ったばかりなので、▲4四歩と突き捨てるのが手の流れとして浮かびづらいです。

▲4四歩△同飛▲2三歩△同金▲5五角△4九飛成▲7三角成で、ソフトの評価値+1182で先手優勢。

この手順は後手は飛車を成れますが、先手は▲2三歩△同金と形を崩してから▲7三角成と桂得をする展開です。

先手優勢になっていますが、大会なのでここから先手が勝つのはそれなりに大変です。

▲7三角成以下△3五歩▲4六飛△同龍▲同馬△8八歩▲同玉△4五桂▲4四歩△3七桂成▲9一馬で、ソフトの評価値+1573で先手優勢。

この手順の△3五歩は▲3五桂を消した手ですが、▲4六飛と飛車交換を目指します。

後手は飛車交換から△8八歩~△4五桂と先手玉のコビンを狙う手です。

これも先手にとってかなり嫌な筋ですが、▲4四歩~▲9一馬で先手が指せているようです。

後手から△7六桂と打たれても▲7七玉として上部に逃げる形になると、後手も左側の攻め駒が少ないので先手が指せているようです。

歩をうまく使って攻めるのが参考になった1局でした。

歩を使った細かい攻めをする

上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で▲7五歩と歩を取った変化手順の局面。ソフトの評価値+446で先手有利。

この局面から後手が動く手は反動がきつかったので、今回は後手が受けに回る展開を調べてみます。

▲7五歩以下△9四歩▲4五歩△4二金右▲2四歩△同歩▲3三歩成で、ソフトの評価値+590で先手有利。

この手順の△9四歩は手待ちにも見えるのですが、角交換をしてからの▲9五角の筋を消した手です。

あまり考えずに△9四歩を見ていると意味がないように見えても、▲9五角の筋を消しているのでそれなりに意味はあるようです。

またゆっくりした展開になると△9五歩のような手も間に合ってくるかもしれません。

△9四歩に対して先手も待つ手が難しいので▲4五歩は自然です。

それに対して△4二金右としましたが、後手の玉のコビンを閉める手で価値は高い手だと思います。

玉のコビンがあいていると、先手の持ち駒に角が入ればいきなり角で王手という筋が生じます。

△4二金右に▲2四歩の突き捨てから▲3三歩成が浮かびにくいです。

▲2四歩の突き捨ては指したい手ですが、次の▲3三歩成は焦点の空成りなので浮かびにくいです。

歩を取って歩が成るのなら自然に浮かびますが、ただ捨ての歩成りなので読みが入ってないと指せないです。

▲3三歩成に△同金直なら▲2三歩で後手の角が取られます。

▲3三歩成に△同角なら▲2二歩でソフトの評価値+680で先手有利。

この手順の△3三同角は自然な手にも見えますが、▲2二歩の焦点の歩が浮かびにくいです。

▲2二歩に△同玉なら▲3四歩があります。

▲2二歩に△同金でも▲3四歩があります。

▲2二歩に△同角でも▲2三歩△3三角▲3四歩があります。

これらの手順は後手の金駒や角が取れる筋で、先手の持ち駒の歩が多いので成立する筋ですが実戦で実現するのは少ないので参考になります。

また▲2二歩に△3四歩は▲2一歩成で桂得になります。

これらより▲3三歩成に△同角は▲2二歩で後手が駒損になります。

よって▲3三歩成に△同金右を調べてみます。

▲3三歩成に△同金右なら▲4四歩△同銀右▲4五銀で、ソフトの評価値+615で先手有利。

この手順は△3三同金右と3筋と4筋を金駒で補強してきました。

先手は▲4四歩の取り込みから▲4五銀と金駒をぶつける形です。

自分が興味深く思ったのは、▲4五銀では▲4五桂だとどうなのかということです。

4五の地点に銀でいっても桂馬でいっても駒取りの手なので、そんなに違いがあるようには見えません。

しかし、▲4五桂はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

▲4五銀で▲4五桂なら△3五歩▲3三桂成△同角▲1六飛△7六桂で、ソフトの評価値-330で後手有利。

この手順は▲4五桂に△3五歩▲3三桂成の展開は金と桂の交換で先手が駒得になります。

普通は攻めの桂馬と守りの金が交換になると攻めている方が駒得で優勢になるのですが、本局に関しては桂馬を渡して△7六桂と打たれると後手有利になってます。

先手が数手前に▲7五歩と歩を取った手を逆用している形で、この展開は後手に楽しみが多いようです。

よって▲4五銀とぶつけます。

▲4五銀は3七に桂馬の支えがあるので可能な手で、次に▲4四銀や▲3四歩と叩くのが狙いです。

また先手の飛車の横の利きも通るのが大きいです。

▲4五銀に△3五歩なら▲8六飛で、ソフトの評価値+702で先手有利。

この手順の△3五歩で△4五同銀なら▲4五同桂でさらに桂馬が活用できます。

これは後手がさらにだめになるので△3五歩と飛車取りで3筋を受けましたが、▲8六飛とぶつけて先手が指せるようです。

後手の1段玉が飛車に弱い形なのでこの手があるようで、以下△8五桂▲4四銀△同銀▲7六銀で、ソフトの評価値+871で先手優勢。

この手順は最後の▲7六銀が少し指しにくいですが、確実に桂得を狙って先手が指せているようです。

なお最初の局面図の▲3三歩成に△同桂とする展開はまた別の機会に調べます。

歩を使った細かい攻めをするのが参考になった1局でした。

受けに回って有利を拡大する

上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で▲7五歩と歩を取った変化手順の局面。ソフトの評価値+446で先手有利。

後手が△4五歩と角交換を目指すのは少し無理でした。https://shogiamateur.com/wp-admin/post.php?post=76008&action=edit

▲7五歩に対して△6四銀として金駒を攻めに使ってきた展開を調べてみます。

▲7五歩に△6四銀なら▲4五歩△8六歩▲同歩△7五銀▲4四歩△同角▲同銀△同銀▲7四歩で、ソフトの評価値+688で先手有利。

この△6四銀は次に△7五銀のような手を狙っていますので、先手は▲4五歩と仕掛けることになります。

▲4五歩は3七に桂馬を活用する意味では自然な手です。

後手は△8六歩▲同歩とさせてから△7五銀とスピードアップしてきましたが、▲4四歩と取り込みます。

△4四同角では△4四同銀もありますが、2二の角が重たくなるので△4四同角も自然です。

角交換をして▲7四歩とするのが鋭いです。

▲7四歩に△同飛なら▲6一角△6二金▲8三角成で、ソフトの評価値+758で先手有利。

この手順は▲6一角~▲8三角成が手厚く先手が指せているようです。

先手は角をもって相手玉をめがけて攻めるのでなく、後手の攻め駒を責める形でこのような手がうまいです。

▲7四歩で技がかかったかと思いましたが、後手からも歩を使った攻めをしてきます。

▲7四歩以下△8七歩▲同銀△7四飛▲7六歩で、ソフトの評価値+1066で先手優勢。

この手順は△8七歩として▲7三歩成なら△8八角と打つ狙いです。

先手玉の近くに馬ができる形はやや危険なので▲8七同銀としますが、そこで△7四飛が切り返しの手です。

△7四飛に▲6一角もありますが△8六銀の開き王手の筋が気になります。

先手の7八の銀を8七にさせることで、△7四飛~△8六銀の筋が生じました。

△7四飛に▲7六歩と受けたのですが、この手が見えにくいです。

後手が銀を前進させたいところに▲7六歩と打ってお手伝いをするので打ちにくいという意味ですが、先手は持ち駒に歩がたくさんあるのが大きいです。

▲7六歩に△同銀なら▲同銀△同飛▲7七歩△7四飛▲8三銀で、ソフトの評価値+1122で先手優勢。

この手順は銀交換をしてから▲7七歩と飛車取りで受けるのですが、後手は飛車に逃げ場所が難しいです。

後手の逃げる飛車の位置と後手玉に位置関係で、王手飛車がかかりやすくなっています。

△8六飛や△7五飛と逃げれば▲6四角の王手飛車があります。

△7四飛とすれば王手飛車が回避されたようですが、▲8三銀がありました。

▲8三銀に△7五飛なら▲6四角、△8四飛や△6四飛なら▲7五角があります。

これらの展開は相手の攻めに自然に対応したのですが、受けに回っても相手の攻めが少し無理気味なら受ける側が指せるようです。

自分の感覚だと攻められているので少し悪いと思いがちですが、その先入観を無くさないといけないようです。

悪いという先入観をなくすためにはそれなりに受けの手を考えていないといけないので、数手前から精度のいい読み筋が必要みたいです。

これがかなり難易度が高いのですが、このあたりの棋力も上げて指し手の幅を広くしたいです。

受けに回って有利を拡大するのが参考になった1局でした。