相穴熊から角交換

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で相穴熊で、後手が△7二金左と上がった局面。ソフトの評価値+468で先手有利。

この局面がすでに先手有利という感覚が、まだつかみ切れていないです。

実戦では、あまり少ない▲3七桂と跳ねたのですが、 このような相穴熊で▲3七桂と跳ねないのは、後手の方に▲3七桂より価値の高い手があるか、▲3七桂を目標にする後手の指し方があるか、単純に2筋突き捨てて角交換を狙った方が、分かりやすいかのどれかだと思います。

このあたりの感覚も、いまひとつ分かっていません。

多いのは、先手は2筋を突いて角交換を狙う筋になります。

▲2四歩△同歩▲6五歩で、ソフトの評価値+329で先手有利。

先手の狙いは分かりやすく角交換して、将来的に▲4四角や▲2四飛を狙います。

ただし、後手も6筋に飛車がいるので6筋の歩を伸ばされる変化が、先手も気になります。

以下、△6五同歩▲3三角成△同桂▲2四飛△6六歩▲5一角△6七角で、ソフトの評価値+721で先手有利。

後手が6筋を伸ばして、△6七角と部分的にいやな手を指してきます。

▲7八金がはがされる展開は、先手は後手より玉が薄くなるので神経を使います。

以下、▲6二角成△同金寄▲7七金△5六角成▲2一飛成△7二金寄▲3一飛で、ソフトの評価値+795で先手有利。

地味ながら▲7七金が、後手の△7八角成を事前にかわしたいい手みたいです。

▲7七金では▲6七銀△同歩成▲同金△6六歩▲6八金△4九角▲6四飛のような展開もあります。

▲6四飛が見えなければ、先手も大変かもしれません。

相穴熊で2筋突き捨ててから、6筋突いて角交換を狙う指し方が参考になった1局でした。

形勢判断の見方

上図は、相掛かりで先手が▲2四歩と打った局面。ソフトの評価値+18で互角。

今見れば▲3六歩が自然だったようにも見えますが、本譜の進行は少しうっかりしていました。

本譜は以下、△8八角成▲同銀△3五角▲2八飛△2四角▲3六歩△3三桂▲3七銀△5五銀で、ソフトの評価値+124で互角。

後手が角交換して△3五角と打つ手をうっかりして、先手が1歩損になりました。

以下、後手が△2四角から△3三桂と先手の▲5七の地点を狙う展開で、それを防ぐため▲3七銀と上がり▲4六銀を目指すも、先に△5五銀と中央を抑えらえ、先手がだいぶ悪いのかと思っていました。

しかし、評価値は互角というのが驚きました。

以下想定される手順として、▲7七銀△7三桂▲6八玉△7二金▲6六歩△5二玉▲5八金△4五桂▲4八銀で、ソフトの評価値+12で互角。

後手が駒を中央に持っていく感じで、それを先手が受けているという展開ですが、ソフトはいい勝負と見ているようです。

人間の感覚だと、▲6八玉が後手の角筋に入っており、先手の主張があまりないような展開で、どこから手を作るのかという感じですが、後手も玉があまり整備されていないので、今すぐに攻めると反動がきついということだと思います。

先手の持ち駒に角があるのも、互角の要因かと思います。

先手はとりあえず▲7九玉まで持っていて、後手の攻めを遠ざける感じで、後は後手の駒組を見ながら指し手を決めるという感じです。

形勢判断の見方が参考になった1局でした。

振り飛車穴熊から△6五歩

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で相穴熊です。後手番で実戦は△7二金左だったのですが、△6五歩が気になっていました。ソフトの評価値+348で先手有利。

ソフトの評価値は先手有利となっていますが、実戦感覚としては全くの互角という感じです。

△7二金左が玉を固めて自然ですが、△6五歩も6筋に飛車を回っているので十分に考えられます。

△6五歩に対しては、▲6五同歩か▲2四歩のどちらかです。

▲6五同歩だと、△6五同銀▲3三角成△同桂▲4四角で、ソフトの評価値+319で先手有利。

この手順は▲4四角といい位置に角を打てますが、先手の飛車が攻めに使えることは難しそうです。

全く先手有利という感覚はありません。

▲4四角以下、△7六銀▲3三角成△6七歩▲5九銀△6六角で、ソフトの評価値+362で先手有利。

先手桂得とは、先手の▲2八飛と▲5九銀の働きがいまひとつなので、これからの将棋です。

最初に戻って△6五歩に▲2四歩△同歩▲6五歩は△6六歩▲8六角で、ソフトの評価値+385で先手有利。

先手が2筋の歩を突き捨てたのは、将来的に▲2四飛を可能にする意味です。

その1歩を渡した代償で、後手は△6六歩と歩の裏側に歩を垂らす展開にします。

次に△6五銀から△7六銀が厳しいので、▲8六角と出て▲5三角成を狙います。

▲8六角以下、△6五銀▲5三角成△5六銀で、ソフトの評価値+410で先手有利。

手順の△6五銀で△5二金は▲6四歩で△6五銀に▲2二歩で、ソフトの評価値+407で先手有利。

結局△6五歩には、▲6五同歩でも2筋を突き捨てての▲6五歩でもそんなに大きな差はなかったようですが、△6六歩に▲8六角が成立するのであれば、2筋突き捨てを考えたいです。

後手からの△6五歩からの変化が分かった1局でした。

と金攻めの対応

上図は、先後逆で先手振り飛車穴熊に後手銀冠から8筋で飛車交換となって▲8六同銀と飛車を取った局面。ソフトの評価値-365で後手有利。

▲8六銀の形があまり良くないので、後手少し指せているのかと思っていたのですが、先手は穴熊で固いのと、後手は玉のコビンが開いているので、飛車の打つ場所を気を付けないと先手が角を持っているので、王手飛車の筋があります。

本譜は以下、△7八飛▲8二飛△9三桂▲6四歩△同歩▲9七香△4五角で、ソフトの評価値+60で互角。

本譜の進行は、後手は狙いがはっきりしない展開で△7八飛も△4五角も働いておらず、全く良くなかったです。

△7八飛では△6九飛の方が良かったようです。

以下、▲9七桂△8九飛成▲8二飛△7三桂で、ソフトの評価値-483で後手有利。

後手は△6九飛と打って次に▲8九桂を取る狙いです。よって▲9七桂と逃げますが、後手は△8九飛成として▲8六銀を狙います。

先手は▲8二飛として銀に紐をつけて、かつ、△8一桂を取る狙いです。

よって△7三桂と逃げます。

この展開で後手がいやなのが、先手から6筋からのと金攻めです。

と金の遅早で、と金の攻めは遅いようでも受ける方は神経を使います。

以下、▲6四歩△同歩▲6三歩△6五桂▲6二歩成△7三角で、ソフトの評価値-318で後手有利。

先手のと金攻めがいやなので、角を使って受けた形ですが、角が使いづらくあまりいい手ではないかもしれないです。

受けが大変なら、手順の▲6三歩に△9三角と打って△5七角成から△2六歩の攻め合いを選択することになりそうです。

打ちづらいとはいえ、と金攻めを受ける△7三角という手があると分かった1局でした。

詰む詰まないの終盤

上図は、後手角換り振り飛車からの終盤戦。先手が▲6七金と後手の銀を取った手に対して△同成桂とした局面。ソフトの評価値+622で先手有利。

駒の損得は先手の銀得ですが、先手の▲1八飛が働いておらず、お互いの玉が危険な状態です。

本譜は▲8三銀△同玉▲7四銀から王手したものの、△8二玉で1枚足らずにだめになりました。

▲8三銀では▲7四銀の方が良かったです。

▲7四銀は▲7三銀打△同桂▲8三飛からの詰めろです。

▲7四銀に対して△7九角は取ってくれたら詰みですが、▲9八玉でまだ1枚足りません。

△7九角を含みに後手は△7二金と受けます。

△7二金に対して自然な手は▲6三銀打で、後手玉が危なく見えますが△5四馬が効いており詰めろになっていません。

後手玉が詰めろでなければ、後手から△7九角▲9八玉△7七成桂で先手玉が必至で負けになります。

後手の△7二金に対しては▲6三歩成で、ソフトの評価値+856で先手優勢。

▲6三歩成は▲8三金からの詰めろなので、△7九角▲9八玉△7七成桂は成立しません。

▲6三歩成に△6三同金は、▲5二飛△同銀▲8三銀△9三玉▲9二銀成△同玉▲8三金まで。

よって、▲6三歩成には△6三同馬で以下▲同銀成です。

ここで後手から△7九角▲9八玉△7七成桂で先手玉が部分的に必至ですが、▲5五角△7三歩に▲7七角で受かっています。

よって、▲6三同銀成には△同金です。

ここで▲7四銀と打つと、△同金▲同歩△7九角▲9八玉△9七銀の筋が危ないのですが、後手の持ち駒が金と銀と銀では先手玉は詰みません。

ただし、金と金と銀だと△9七銀▲同桂△8八金▲同銀△同角成▲同玉△7九銀▲同玉△7八金で詰みます。

お互いに危ない筋がたくさんあるので、△6三同金には▲8三銀△同玉▲5六角から後手の成桂を抜く展開になりそうです。

詰む詰まないの終盤は、しっかり読むのが大事と分かった1局でした。

歩越し飛車への指し方

上図は、先後逆で居飛車戦で後手の△3三銀に対して先手が▲2五歩と打った局面。ソフトの評価値-282で互角。

先手の▲3六飛が、歩の上にいる飛車で少し窮屈です。

対局中は、先手の▲2五歩の意味が分からずに、以下の指し手は、△5二飛▲4七銀△3一玉▲9六歩△5一金で、ソフトの評価値-43で互角。

▲2五歩は△2四銀から△2五銀など、先手の飛車を目標にするのを防いだ手でした。

それが気づかなかったため、平凡に指してほぼ互角で、▲5六銀から▲4五歩などで、先手の飛車が軽くなりました。

▲9七角と間接的に後手玉を睨む筋もありそうです。

歩の上に飛車がいる形が少ないため、後手も感覚の違いが気づかなかったようです。

△5二飛までは良かったようですが、▲4七銀に対しては△3一玉でなく、△2四歩の方が良かったようです。ソフトの評価値-348で後手有利。

後手の△2四歩に対して▲同歩は、△2四同銀でも△2八歩でも後手有利のようです。

△2四銀と出た形は、先手の飛が詰まされそうです。

△2四歩に対しては、▲5六銀△2五歩で、▲4五銀には△同銀▲同歩△5七歩。

△2五歩に▲4五歩なら△6二角。

この展開なら、後手の1歩得で先手の飛車の活用が難しく、後手が良かったように思えます。

歩越し飛車には、金気の駒で盛り上げていく指し方があると分かった1局でした。

横歩取りの△6七銀成

上図は、横歩取り△4五角戦法で、後手が△3三桂と跳ねずに△8七銀と打った展開から△8八歩に対して▲7七歩と打った局面。ソフトの評価値+92で互角。

△8七銀と打った手では△3三桂と跳ねて、先手の馬を自陣に引かせない指し方もありますが、本局は自陣に馬が引いて少し先手は手厚いです。

本譜は以下△8九歩成▲7六歩△9九とで、ソフトの評価値+358で先手有利と進みましたが、△8九歩成では△6七銀成▲同金△8九歩成も気になっていました。

銀捨てからの△8九歩成に▲5六歩と後手の角筋を止める指し方がありそうですが、△8八飛と先に8筋に飛車をおろされて、結構先手大変そうです。

△8八飛に▲1一飛だと△2二銀▲2一飛成△3一金で、飛車が死んでしまいます。

よって△8九歩成には▲8二歩で、ソフトの評価値+119で互角。

▲8二歩は手筋で△同銀なら▲8五飛と打つ狙いですが、▲8二歩を打たないで単に▲8五飛だと、▲8一飛成となったときに後手陣にあまり響いていない感じです。

▲8二歩△同銀▲8五飛△2五飛▲8二飛成△2八飛成▲6二歩△同金▲8一龍△6一銀で、ソフトの評価値+120で互角。

△2五飛がなかなかの手で▲2七歩と受けると、△6七角成▲同馬△8五飛▲同馬△8八飛で、ソフトの評価値-824で後手優勢。

よってお互いに飛車が成り合って激しくなる手順で、▲8一龍に△6一銀と受ける形です。

△6一銀では△6一桂が節約できますが、▲3八銀と受けたときに△2六桂の筋を残しています。

この局面をどう見るかですが、先手が香得になっていますが、▲2九桂と▲1九香はいずれ後手の龍で取られそうです。

後手は△6七角成とする筋や、△5五桂や△9九とも指したい手です。

先手の狙いは、▲7一銀で△7二金と逃げたら▲6二歩と打つ筋です。

お互いに大変な局面だと思います。

後手の△6七銀成から△8九歩成の筋は、まだあると分かった1局でした。

横歩取り青野流の△4五桂

上図は、横歩取り青野流から後手が△2六歩に▲3八銀からの進展で、▲2三歩△同金に▲8四飛と回った局面。ソフトの評価値-43で互角。

後手は△2六歩と打ってから▲3八銀と受けさせて△5五角と打つ手と、単に△5五角と打つ手がありますが、前者からの進行です。

本譜は以下△4五桂で、ソフトの評価値-29で互角。

対局中はどこかで▲6六歩と突いて▲6七角と打ってから、▲7六角と▲2三角成を狙う展開をイメージしていたのですが、ここで▲6六歩と突いても△同角で、△5七角成や△5七桂成や△8四角があるので成立しません。

どこで手順が違ったのかと思っていたのですが、△4五桂で△8二歩と受けたのなら、▲6六歩という形でした。

▲6六歩に△同角なら、▲8七飛で▲7七角成を防ぎます。

後手の角が△6六角の形では、△1九角成とはできませんので、これは後手失敗です。

▲6六歩に△1九角成なら▲6七角で、ソフトの評価値+484で先手有利。

▲6六歩には△4五桂で、ここで▲6七角は△6六角で、ソフトの評価値-402で後手有利なので、△4五桂には▲8五飛△1九角成▲6七角で、ソフトの評価値+132で互角。

この戦型の▲6七角は、ちょっとした形の違いで形勢に大きく影響しそうです。

最初に戻って、先手の▲8四飛に後手が△8二歩と受ければ、▲6六歩と突く形ですが、▲8四飛に△4五桂となれば、△7七角成を防いで▲6八銀と上がる形になりそうです。

以下、後手は攻め合いなら△3七歩で、受けに回るなら△8二歩みたいです。

後手が△8二歩と受けないで、△4五桂と指す形があるのを知った1局でした。

少しずつポイントを稼ぐ指し方

上図は、後手が横歩取り△3三桂からの進展で、先手が▲3一同角成と後手の角を取った手に△3一同金とした局面。ソフトの評価値+473で先手有利。

先手が桂損も後手の駒が不安定で、先手にチャンスがありそうな局面です。

本譜は以下、▲7四飛△同金▲4六角△6四金▲2四角で、ソフトの評価値+725で先手優勢となりましたが、△6四金では△5五桂で大変だったようです。ソフトの評価値-45で互角。

一見王手飛車で、先手が気持ちよく攻めているようでも、銀と桂の交換で後手が△5五桂と打っていると、いつでも△6七桂成のような厳しい手があるので、先手良くありません。

この展開は▲5八玉が危なすぎて、面白くなさそうです。

また後手は別の手として、▲7四飛に△4六桂と捨てて▲同歩に△7四金として王手飛車を防ぐ指し方もあったようです。

先手は▲7四飛と指すのが早かったようで、▲6二銀の方が良かったようです。ソフトの評価値+411で先手有利。

先手の次の狙いは、▲7三銀成△同玉▲4六角△6四桂▲7四飛△同玉▲2四角です。

▲7三銀成に△同桂なら▲7四飛△6六桂▲同歩△8五角▲6七銀△7四角▲7五歩△8九飛▲7四歩で、後手から△6九銀のような怖い筋がありますが、先手残っているようです。

▲6二銀に△8五角なら、▲3六飛△3五歩▲7一角△8三玉▲7三銀成△同玉▲3五角成で、ソフトの評価値+1187で先手優勢。

先手は少しいいとはいえ、勝ち急いでないのが参考になります。

▲6二銀に△6五銀打なら、▲7四飛△同銀▲7一銀打△8三玉▲7三銀成△同玉▲8二角△7二玉▲7三歩△同桂▲9一角成△7一玉▲7三馬△2二飛▲7四馬で、ソフトの評価値+877で先手優勢。

まだ難しいところはありますが、踏み込むところは踏み込む指し方が参考になります。

▲6二銀と張り付いて、少しずつポイントを稼ぐ指し方が参考になった1局でした。

飛車のコビンの受け方

上図は、後手が角換りの振り飛車から△3三角に、先手が角交換して△3三桂とさせてからの進行で、後手が△4四歩と突いた局面。ソフトの評価値+62で互角。

先手は▲4四同角だと△4五歩以下、先手の飛車が角で狙われそうな感じがしたので、歩を取らなかったのですが、本譜の進行はあまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲2六飛△4三銀▲3六飛△3四歩▲2六飛で、ソフトの評価値-207で互角。

先手は△3三桂の頭を目標に指していたのですが、これ以上前に進めるのは難しそうです。

以下△4五歩▲3七銀と進み、先手の▲3七銀が少し使いづらい展開になりました。

後手の△4四歩に▲2六飛では▲4四同角もあったようです。

以下、△4五歩▲3七銀△4三銀▲7七角△3四銀で、ソフトの評価値+53で互角。

これは次に後手から△2五桂があるので、先手は何か受けないといけません。

△3四銀以下、▲8六角△同角▲同歩△2五桂▲4八銀△5五角▲3八飛△4三銀▲3四歩で、ソフトの評価値+72で互角。

先手は角交換して角を持ち駒にします。

後手から再度角を打って、飛車のコビンを狙われる展開も▲3八飛が△3四銀取りなので△4三銀と引きますが、▲3四歩と垂れ歩を打っていつでも▲3三歩成を狙う展開です。

これはいい勝負みたいですが、先手は▲8八銀が壁なので、どこかで▲7七銀か▲8七銀とすることになりそうです。

銀を上がらずに、早い段階で▲7七角と打ってから▲6八銀とした方が良かったかもしれないです。

飛車のコビンの受け方は、▲4四同角と取っても指せると分かった1局でした。