角を使った終盤の寄せ方


上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1六銀と打った局面。ソフトの評価値+680で先手有利。

後手が少ない攻め駒で先手玉に迫っていますが、少し足らないようです。

先手玉は薄い形ですが、意外と広く耐えています。

実戦は△3七歩と攻め駒を増やしたつもりですが▲2五香で、ソフトの評価値+682で先手有利。

この手順の▲2五香は▲2二桂成△同金▲同香成△同玉▲1一角以下の詰めろです。

▲1一角に△同玉なら▲3一龍以下詰みで、▲1一角に△2三玉なら▲2二金△1三玉▲1四歩△同玉▲1五銀打△1三玉▲2四角まで詰みです。

▲2五香に△2七歩成として以下▲同銀△同金▲同玉△3六銀打として、2五の香車を外すような展開になりますが、駒損が大きくなり後手が苦しいようです。

元々が後手が苦しいようなので、先手に正確に対応されると手が続かないようです。

最初の局面図から△8六飛と飛車を活用する筋も気になります。

△8六飛はソフトの推奨手でした。

△8六飛▲2二桂成△同金▲2四香△8八飛成▲5八歩で、ソフトの評価値+489で先手有利。

この手順の△8六飛~△8八飛成は遊んでいた飛車の活用で、手としてはありそうです。

先手は▲2二桂成~▲2四香で後手玉に詰めろをかけます。

△8八飛成に△▲5八歩が手堅い手で、▲6八歩と打つと何かのタイミングで△6八龍が王手と6一の龍取りになります。

正確に指せば▲6八歩でもいいと思いますが、お互いの持ち駒の飛車が入ると局面が複雑になりがちなので▲5八歩がよさそうです。

▲5八歩以下△2七歩成▲同銀△同金▲同玉△2三歩▲6四角で、ソフトの評価値+1831で先手優勢。

この手順は2七の地点で清算してから△2三歩と詰めろを消す手ですが、▲6四角が厳しいようです。

この▲6四角は次に▲3一龍△同玉▲4二角成△同玉▲4三銀△3一玉▲4二金△2一玉▲3二金打以下の詰めろです。

▲6四角と後手に駒を渡す詰めろでないのがうまいです。

先手玉に詰みはないので後手は受けるしかありません。

▲6四角以下△5三歩▲同銀成△同金▲5四角で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の▲5三同銀成も次に▲3一龍△同玉▲4二成銀以下の詰めろです。

先手は詰めろの連続の手を選択しています。

△同金に▲5四角もかなり難しい手です。

▲5四角に△同金なら▲3一龍まで詰みです。

▲5四角に△1一玉も▲3一龍△2一桂▲同角成△同金▲2二銀まで詰みです。

▲5四角に△3二歩なら▲3一龍△同玉▲5三角成で、ソフトの評価値+99986で後手勝勢。

▲5三角成以下△2一玉なら▲3一金△1一玉▲2一金打△同金▲同金△同玉▲2三香不成△2二歩▲3二角成△同玉▲4三銀△2三玉▲3四銀成△1四玉▲1五歩△同玉▲1六歩△1四玉▲2四金まで詰みです。

▲5三角成に△4二桂なら▲同馬△同玉▲4三銀△3一玉▲4二金△2一玉▲3二銀成以下詰みです。

最後の局面図の▲5四角に△3二銀なら▲5三角成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の△3二銀に対して▲3一龍△同玉▲5三角成は△4二銀で後手玉は詰みません。

先手は詰まない玉を詰ましにいっても詰まないので危険です。

△3二銀には▲5三角成が間に合う手で、△3二銀と金駒を合駒請求で使わせたので後手の攻め駒が不足して先手玉は詰みません。

相手の合駒によって指し方を変えるのは難易度が高く、自分の棋力ではこの指し方はできないと思いますが少しでもこの感覚をつかみたいです。

角を使った終盤の寄せ方が参考になった1局でした。