上図は、角換りの終盤戦で、後手が△7四同金と金を取った局面。ソフトの評価値+422で先手有利。
終盤は駒の損得より速度と言いますので駒の損得はほとんど関係ありませんが、金金と銀銀の交換で後手がやや駒得です。
ただし、先手玉が穴熊で固いのと、▲8八角が後手陣に効いているので先手有利です。
本譜は▲3三歩△同金▲7二桂成でソフトの評価値+476で先手有利と進んだのですが、△3三同金では△8八馬▲同飛△3三玉で、ソフトの評価値-53で互角だったようです。
▲3三歩に△8八馬と王手を先にしてから△3三玉だと、後手玉の寄せの形がまだ見えませんでした。
▲3三歩では▲5三銀打△3一玉▲3三歩の方が良かったようです。ソフトの評価値+1064で先手優勢。

▲5三銀打は少し重たい手ですが、△3一玉と玉を下段に落としてから▲3三歩と攻めの拠点を作ります。
▲3三歩に△8八馬なら▲同飛△3三金▲7二桂成△4一飛▲5二角で、ソフトの評価値+1994で先手優勢。
▲7二桂成と攻めが厚みを増して▲5二角と打てれば先手優勢です。
▲3三歩に△2二金なら▲1三歩成△同香▲同香成△同金▲7九歩で、ソフトの評価値+1025で先手優勢。

先手は1筋で香車を交換して後手の形を崩してから▲7九歩と自陣を固めます。
▲7九歩のような手は私の棋風では少し見えにくい手ですが、攻めの拠点である馬の位置を聞いた受けの手です。
▲7九歩に△8八馬なら▲同飛△2二玉▲6三角で、ソフトの評価値+1145で先手優勢。
▲7九歩に△8七馬なら▲同銀△5七飛▲4二角△2一玉▲3二歩成以下詰み。
玉を下段に落として受けに回れば良かったようです。
玉を下段に落としてから攻めるのが参考になった1局でした。