上図は、後手が横歩取り△4五角からの進展で△5五桂と打った局面。ソフトの評価値+804で先手優勢。
この進行は、△4五角に▲2四飛に△2三歩と打つところを△6七角成としたので、定跡からは外れています。
横歩取り△4五角戦法で定跡から外れた進行は、一般的にはどちらかに形勢が傾いているのが多いですが、本局もそのような感じです。
ただし、実戦的には後手に飛車を成られて先手玉は薄いので、そこから正確に指すのはかなり難しいです。
本譜は△5五桂以下▲6八金△6七銀▲5八金寄で、ソフトの評価値+435で先手有利。

同一局面かどうか不明ですが、△5五桂に▲6八金~▲5八金寄は何かの本で見た筋で、これで先手良しとあったと思っていたのですが、ソフトの評価値を見るとだいぶ下がっているのが意外でした。
▲5八金寄に△7八龍で▲9六角なら、△5八龍▲同金△4七桂成などあるので油断できません。
△7八龍には▲4五角のような感じで先手が指せているようですが、最初の△5五桂には別の指し方があったようです。
▲6八金で▲6六金でソフトの評価値+774で先手有利。

普通、守りの金は2段目くらいまでにいるのがいいというのが一般的な感覚ですが、4段目に上がって受けるのはこの戦型で初めて見ました。
▲6六金は次に▲5五金を見ていますが、△4七桂成が気になります。
△4七桂成▲5六角△9九龍▲4七角で、ソフトの評価値+731で先手有利。
この手順は、▲5六角~▲4七角と受ける手順ですが、後手も△9九龍と香車を取ってそれを使うのが気になります。
▲4七角に△4四香なら▲4五歩△同香▲4六歩△同香▲2四角で、ソフトの評価値+1486で先手優勢。
この手順は、王手で香車を抜けるので先手優勢です。
▲4七角に△6四香なら▲2四桂△6六香▲3二桂成△6九香成▲4八玉で、ソフトの評価値+2336で先手勝勢。
この手順は、△6四香に一転▲2四桂と攻める手で、以下駒の取り合いも▲4八玉と逃げて先手勝勢です。
形にとらわれない▲6六金が参考になった1局でした。