中段玉にしないようにする


上図は、相居飛車の終盤戦で先手が▲3二銀と打った手に後手が3一の玉が△4二玉とした局面。ソフトの評価値+2233で先手勝勢。

対局時は先手勝勢など思ってなく、どのように寄せればいいか迷っていました。

先手玉は詰めろではありませんが、後手から△3六歩と飛車を取られると少し危ないです。

本譜は以下、▲5三桂成△同玉▲5六飛△5五歩▲同飛△5四銀▲6五桂で、ソフトの評価値+1367で先手優勢。

先手は▲5三桂成から5筋に飛車を回って▲6五桂から迫りました。

先手勝勢から先手優勢に少し評価が下がっていますが、ひどい手を指したというレベルではなさそうです。

この指し方は玉を3段目まで上げる寄せ方ですが、中段玉は寄せにくいです。

本譜は以下、△4四玉▲4五銀△同銀▲同飛で、ソフトの評価値-1500で後手優勢。

▲4五同飛が悪く、▲5三飛成だったのですが、それでも△3四玉▲4三龍△2五玉▲4五龍△3六銀となったときに寄せきるかどうかになります。

△3六銀には▲3五龍△同玉▲4六銀以下詰みなのですが、実戦ではまず読み切れない変化です。

いずれにしろ後手玉を中段玉にしたのが局面を複雑にしたという感じです。

▲5三桂成ではなると、▲2三銀成がありました。

▲2三銀成△3六歩▲6二銀で、ソフトの評価値+1807で先手優勢。

▲2三銀成は全く見えていませんでした。

△3六歩と飛車をとりますが、そこで▲6二銀と詰めろをかけます。

この形は部分的に後手受けなしです。

▲6二銀以下、△5八飛▲7八歩△9六桂▲同香で、ソフトの評価値+2500で先手勝勢。

△9六桂ははっとする手で、▲同金だと△8七歩▲同玉△7六銀以下詰みですが、▲同香で詰みません。

後手玉は受けに回っても1手1手なので、本譜よりはるかに良かったです。

中段玉にしないようにするのが参考になった1局でした。