後手が動いたときに動く

上図は、角換りの進展から後手が右玉に対して先手が穴熊に進めて、後手が8筋の歩の交換から△8六同飛とした局面。ソフトの評価値±0で互角。

右玉に対して穴熊に組むと右側の駒が手薄になるので、神経を使います。

この局面は動くチャンスだったのですが、気づかずに進みました。

本譜は以下、▲8七銀△8一飛▲8六歩△4六角で、ソフトの評価値-309で後手有利。

対局中は▲8七銀から▲8六歩で部分的にはいい形に組めたと思っていたのですが、△4六角を全く見落としていました。

△4六角には▲3七角で粘る手もあったようですが、本譜は△4六角以下、▲1八飛△1五歩▲同歩△1七歩▲同飛△2八角成で、ソフトの評価値-387で後手有利。

この進行は馬を作られて先手苦しそうです。

▲8七銀では▲2四歩があったようです。

▲2四歩に△同歩なら▲4一角△4二金▲6三角成△同玉▲2四飛で、ソフトの評価値+73で互角。

この展開は角と銀の交換で少し先手が駒損も、穴熊で飛車が成れる形なので、先手指せそうです。

よって▲2四歩に△同歩は指しづらいので、△4六角▲3七角△2四角▲2五歩で、ソフトの評価値-50で互角。

△4六角に▲3七角で△2四角で一見失敗かと思いますが、▲2五歩があります。

▲2五歩に△1三角なら▲1五歩で、ソフトの評価値+271で互角。

▲2五歩に△同桂なら▲同飛△8一飛▲2八飛△8六歩で、ソフトの評価値-128で互角。

実戦的には△2五同桂から△8六歩と垂らされるのが、先手穴熊とはいえいやな形です。

先手は攻め合いにすると後手から8七に駒を打ちこまれる筋があるので、手待ちを繰り返すか、▲7七金直から▲7八桂から▲8六金と歩を取りにいくかのどちらかになりそうです。

後手が動いたときに動く▲2四歩が参考になった1局でした。

攻めの銀を捌く

上図は、後手三間飛車に対して先手居飛車穴熊からの進展で、先手が▲2四歩の突き捨てに△同歩とした局面。ソフトの評価値+350で先手有利。

対局中は後手の銀冠に対して先手は穴熊なので、少し固いので指しやすそうですが、先手有利までは思っていませんでした。

本譜は以下、▲2二歩△同飛▲3四飛△3三歩▲3六飛で、ソフトの評価値+192で互角。

先手は細かい攻めをしていますが、いまひとつはっきりしません。

△2四同歩に対しては2通りの攻め方がありました。

1つは、▲2二歩△同飛▲4五銀で、ソフトの評価値+314で先手有利。

▲2二歩に△同飛とさせて先手の角のラインに間接的に入れることで、▲4五銀とぶつけます。

本来、4五の地点には桂馬でいけたほうがいいのですが、銀を捌こうとする狙いです。

▲4五銀以下、△5六歩▲5四銀△同金▲5六飛△5五歩▲5九飛で、ソフトの評価値+305で先手有利。

先手は銀を捌いて△5五歩にはじっと▲5九飛とします。

△4八銀が少し気になりますが▲5五飛で、ソフトの評価値+314で先手有利。

もう1つは、△2四同歩に▲5五銀で、ソフトの評価値+254で互角。

▲5五銀以下、△同銀▲同角△5二飛▲5六飛で、ソフトの評価値+283で互角。

▲5六飛は角に隠れて少し回りづらいですが、次の狙いは▲6四角△同金▲5二飛成です。

また▲6一銀の割り打ちの銀の狙いもあります。

▲5六飛に△5四飛なら、▲4三銀△5三飛▲5二銀成△同飛▲6四角△同金▲5二飛成で、ソフトの評価値+403で先手有利。

この手順は少しトリッキーですが、先手銀損から後手の飛車をすぬいて飛車が成れて指せるみたいです。

どちらの手順も▲4六銀を捌いて△5四銀を交換して、持ち駒にする狙いです。

▲4六銀より△5四銀の方が働いているので、先手は銀を捌きたい感覚です。

攻めの銀を捌くのが参考になった1局でした。