上図は、後手△3三角戦法からの終盤戦で後手が2七の龍を△2九龍とした局面。ソフトの評価値-438で後手有利。
駒割りは金と桂香の交換でいい勝負ですが、大駒の働きが後手が圧倒的にいいので後手有利です。
先手は粘っている形ですが、本譜はあまり良くなかったようです。
本譜は以下、▲8五香△7四歩▲6四歩△同歩▲5五桂△7三金で、ソフトの評価値-471で後手有利。

本譜は▲8五香といつでも▲8三香成を見せて後手陣にプレッシャーをかけたました。
後手は△7四歩と▲7五桂を消した手に、先手は6筋を突き捨てて▲5五桂とためたのですが、△7三金で少し後手が受けやすい形になりました。
この指し方は評価値的にはそんなに悪くないみたいですが、▲8五香では▲6四歩もあったようです。
▲6四歩△6八金▲6三歩成△同金▲7五桂で、ソフトの評価値-311で互角。

先手は▲6四歩と後手玉のコビンを攻めます。
▲6四歩に△同歩だと▲6三歩で、△同金なら▲7五桂。
▲6三歩に△5二金はありますが、6三に歩の拠点が残ると後手は神経を使います。
よって後手は▲6四歩に攻め合いの△6八金で▲同金なら△7九銀ですが、▲6三歩成~▲7五桂で、後手玉が少し見えてくる展開です。
▲7五桂に△7四銀と受けに回ると、▲6三桂成△同銀▲6八金で後手は持ち駒に銀がないので7九に銀が打てません。
よって後手は△6九金や△7八金など、いつでも△5七角成を飛車を取る手を決め手とした攻め合いにするのですが、あまり駒をたくさん渡すと後手玉も危ないので、神経を使います。
そうすれば先手ももう少しチャンスがあったかもしれません。
後手玉が見える形にして粘るのが参考になった1局でした。