上図は、雁木からの進展で先手が▲3八歩と打った手に後手が△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-227で互角。
駒の損得はなく先手の1歩損ですが、対局中は後手の陣形が手厚く先手は攻めるのが大変と思い、このあたりはかなり局面を悲観的に見ていました。
しかし、評価値が少し後手がいいとはいえ互角だったのには驚きました。
本譜は以下▲5六銀△5五歩▲4七銀△3五銀打で、ソフトの評価値-712で後手有利。

この手順は、▲5六銀と出た手に△5五歩に▲6七銀では何をしているのか分からないので、▲4七銀としましたが手厚く△3五銀と打たれて先手がはっきり悪くなりました。
後手陣がさらに手厚くなり、先手の典型的な失敗の手順のようだったです。
どうもこのあたりの相手が手厚くて形勢が少しいいくらいから、先手がどのように手を作っていくかというのが、私はあまりうまくないようです。
▲5六銀では▲6五歩がありました。
▲6五歩△同歩▲9七角△6六歩▲5六銀で、ソフトの評価値-293で互角。

先手は8八の角が遊んでいるので、▲6五歩とします。
△同歩でその後に手がないのかと思っていたのですが、▲9七角がありました。
▲9七角はいつでも▲5三角成とする狙いがあります。
後手は8四の角がいるので△6六歩としますが、▲5六銀です。
▲5六銀に△5五歩は9七に角がいるので、▲5五同銀△同銀▲5三角成で、ソフトの評価値+1449で先手優勢。
さすがにこの手順はうまく行きすぎですが、先手は角の活用をしなければいけなかったようです。
遊んでいる角の活用が参考になった1局でした。