上図は、相掛かりからの終盤戦で後手が△8九飛と打った局面。ソフトの評価値+195で互角。
駒割りは先手の銀得ですが、後手玉が3段目まで上がっており、8九の桂馬と9九の香車が取られると入玉される可能性があり神経を使います。
また、△7九飛は詰めろなので、先手は受ける形ですが次の1手はあまり良くなかったようです。
本譜は以下、▲3九金打。
実戦は▲3九金打に△5八金と厳しく迫ってきましたが、△8九飛成でソフトの評価値-423で後手有利。

▲3九金打は詰めろを受けた普通の手ですが、これがあまり良くなさそうというのが将棋の難しいところです。
△8九飛成が後手の入玉ルートが出来るのと、桂馬が入ると先手玉が攻めやすくなるということだと思います。
またいつでも後手から△4九角成から駒を清算する攻めがあるので、先手の受けはあまり効いていないということみたいです。
△8九飛成以下、▲5二と△8四玉▲6一と△7七桂成で、ソフトの評価値-438で後手有利。
実戦的にはほとんど互角の評価値ですが、後手玉の入玉を防ぐのは難しいので、先手はあまり面白くないみたいです。
▲3九金打では▲3六銀がありました。ソフトの評価値-244で互角。

金をぼろっと王手で取られる▲3六銀が全く見えません。
先手は2筋と3筋に4筋に成駒がいるので、玉は4八の地点で守るより上に上がった方が安全ということみたいです。
▲3六銀に△4九角成なら▲3七玉△5九飛成▲2六玉で、ソフトの評価値+949で先手優勢。
手順の△5九飛成は次に△4八馬を見た手ですが、▲2六玉と早逃げすると先手優勢です。
▲3六銀に△4九飛成なら▲3七玉△3九龍▲2六玉で、ソフトの評価値+428で先手有利。
後手は龍で迫るも▲2六玉と広い方に逃げると、つかまえるのは大変です。
よって後手もどこかで受けに回って、△8九飛成や△8四玉のような展開になりそうです。
金をぼろっと取らせて上に逃げるのが参考になった1局でした。