上図は、後手三間飛車に対して先手居飛車穴熊からの進展で、後手が△2七角と打った局面。ソフトの評価値+253で互角。
先手は後手玉のコビンを狙って、▲2八角と打った手に△2七角とした展開ですが、次の一手は良くなかったです。
▲4八飛△5五歩で、ソフトの評価値+30で互角。
▲4八飛と逃げたのはあまり意味がなく、後手に△5五歩と突かれると△5四角成や△6三角成で馬ができて手厚くなる形です。
後手の△2七角は飛車と取る狙いより、自陣に馬を作る狙いもあったようで、そちらの方が大きかったです。
▲4八飛では▲6三銀不成がありました。
▲6三銀不成△5五歩▲同角△7三桂で、ソフトの評価値+333で先手有利。

▲6三銀不成と空き王手に対して△5五歩と5筋を突き捨てて△7三桂とします。
△5五歩と突き捨てたのは、2七の角が後手陣に効く形になるためです。
△7三桂と跳ねて受けた形は少し後手も薄いのですが、先手は持ち駒に歩しかないので手が続かないように見えます。
△7三桂以下▲7四銀成△5四銀▲6四角△5三歩▲7八飛で、ソフトの評価値+454で先手有利。

△7三桂に▲7四銀成が手厚い手で、ここで▲7二銀成や▲5二銀成では少し淡泊な手になってしまいます。
後手の△5四銀では△5四角成もありますが、▲5八飛でソフトの評価値+573で先手有利。
歩の切れた筋に飛車を回すのがいい味です。
よって△5四銀ですが▲6四角が、次に▲3一角成を狙います。
それを受ける△5三歩に▲7八飛が狙いの1手になります。
3八の飛車を取らせることに考えが固定されていると、▲7八飛は見えにくです。
後手は△4九角成とする余裕はありません。
飛車と角と成銀の3枚の攻めなので、まだ攻め切るのは大変ですが攻めの形にはなっています。
玉のコビンを攻めるのが参考になった1局でした。