意外と差がつきにくい局面


上図は、角換わりから先手が右玉にした展開で、後手が△9五歩▲同歩△9七歩とした局面。ソフトの評価値±0で互角。

指されてみれば結構いやな筋で、 この手に対して▲9七同香なら△8五桂があり、先手が受けなければ△9五香の狙いもあります。

本譜は少し捻った受け方をしました。

本譜は▲6一角△9五香▲9四角成△9八歩成で、ソフトの評価値-30で互角。

▲6一角はソフトの候補手に上がっていない手でしたが、他の手が浮かびませんでした。

ただし、△9八歩成まで進むと、と金が働くような展開になりそうです。

それに対して、先手は9四の馬が働くかどうかという展開になりそうです。

評価値は互角だったですが、ソフトは別の手を推奨していました。

▲6一角では▲7七角で、ソフトの評価値-31で互角。

▲7七角は△9五香を受けるならこの手がありますが、将来△7五歩の筋や△8五桂が角に当たるなどが気になって、指す気がしませんでした。

▲7七角に△8一飛なら、▲2九飛△8五桂▲8六角△同角▲同歩△9五香▲5五歩△4三銀で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は、△8五桂に▲8六角から角交換して後手の桂馬が取れる展開ですが、後手玉も固いのでいい勝負のようです。

▲7七角に△8四飛なら、▲2九飛△7五歩▲8六角で、ソフトの評価値-17で互角。

この手順は、△8四飛としてから△7五歩と仕掛ける手ですが、▲8六角が返し技で、△7六歩なら▲6四角△同飛▲8二角という感じです。

ただし、どの展開も思ったほど評価値に差がなく互角だったのが不思議です。

ソフトで検証すると局面や指し手によって評価値に差が開くことが多いのですが、この局面に関してはほとんど差がつかなかったです。

8筋と9筋が戦場ですが、お互いの玉が遠いところにいるので、そんなに悪い手でなければ評価値に差がつきにくいのかもしれません。

意外と差がつきにくい局面だったのが参考になった1局でした。