受けに回って辛抱する

上図は、横歩取り青野流からの進展で後手が△5四角と打った局面。ソフトの評価値+160で互角。

横歩取り青野流は激しい変化が多いのですが、本局はやや持久戦模様となりました。

△5四角は△7六銀~△8六歩や△3六歩のような筋が狙いで、先手としては両方の受けが少し気になります。

受けに回るより先に動いた方がいいかと思いましたが、あまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲7七桂△7六銀▲2五桂△2四銀で、ソフトの評価値-118で互角。

▲7七桂と▲2五桂で銀取りで一時的に気持ちはいいのですが、その後の手があまり続きません。

桂馬は後には戻れないので、跳ねて良くなればいいのですが、そうでない場合は逆に動きにくくなります。

△2四銀以下、▲3四歩△8六歩▲同歩△同飛で、ソフトの評価値-337で後手有利となりました。

▲7七桂では▲8八銀がありました。

▲8八銀△7六銀▲6六飛で、ソフトの評価値+186で互角。

△7六銀の狙いは、次に△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△6七銀成▲同金△2六飛の飛車のすぬきですが、それを避ける意味で▲6六飛とします。

▲6六飛に△8六歩なら▲同歩△同飛▲6四飛△8七銀成▲同銀△同角成▲5九角で、ソフトの評価値+544で先手有利。

手順の▲5九角は少し難しい受け方です。

ただし、▲6六飛には△6五銀▲2六飛△7六銀▲6六飛のような千日手模様になる可能性があります。

先手は千日手を避けるなら、▲2六飛で▲5六飛のようになりそうです。

▲6六飛のように丁寧に受けに回る指し方は難しいですが、動いて形を決めるより、まだ辛抱した方がいいみたいです。

受けに回って辛抱する指し方が参考になった1局でした。

飛車が逃げて辛抱する

上図は、後手四間飛車に対して先手居飛車で後手が△2四金とした局面。ソフトの評価値-76で互角。

先手が2筋の歩を早めに交換したので、力戦型みたいな形になっています。https://shogiamateur.com/wp-admin/post.php?post=10372&action=edit

△2四金と飛車取りになっているので、飛車をどうするかですが本譜はあまり良くなかったようです。

本譜は以下▲3三飛成△同桂▲4四角△4二銀で、ソフトの評価値-239で互角。

対局中は、飛車が横に逃げるのではあまり狙いがないと思い、飛車と角の交換から▲4四角としましたが△4二銀と受けられて次に有効な手がありません。

後手の1二の飛車と2四の金の位置があまり良くないので、何かあるかと思いましたが意外と隙が無いようです。

以下は後手から次に△2九飛があるので▲2九歩と先受けをしましたが、△2六歩と垂らされて、ソフトの評価値-526で後手有利となりました。

▲3三飛成では▲5五飛の方が良かったようです。 ソフトの評価値-70で互角。

▲5五飛は次に▲5三飛成の狙いの単発的な手であまり冴えないですが、飛車と角の交換をせずに辛抱すべきでした。

▲5五飛△4二銀▲8六歩△2二飛▲2五歩△2三金▲8七銀で、ソフトの評価値-139で互角。

手順の▲2五歩に△3四金は形ですが、▲3五歩があります。

手順の▲8六歩~▲8七銀で8八の銀の壁銀を解消します。

これで辛抱してどうかという感じです。

後手も2三の金の形が少し重たいので、いい勝負かと思います。

飛車が逃げて辛抱するのが参考になった1局でした。

先手良しも思ったより大変

上図は、横歩取り△8五飛からの進展で、△2三同金と歩と取った変化手順です。ソフトの評価値+306で先手有利。

実戦では▲2三歩に△同銀でした。https://shogiamateur.com/wp-admin/post.php?post=10417&action=edit

△2三同金も気になっていて、▲2四歩とするつもりだったのですが、その後の進行も気になっていました。

△2三同金▲2四歩△同金▲6六角△3五歩で、ソフトの評価値+373で先手有利。

こういう局面が一番迷いやすくて、何通りか手があっていい手がありそうだけど、秒読みだと考えがまとまりません。

候補手は4つあります。

1つは、▲2六飛は自然ですが、この場合は△7五歩でソフトの評価値-325で後手有利。

2つは、▲3五同飛△7五歩▲3三飛成△同銀▲同角成△3二歩▲1一馬で、ソフトの評価値+83で互角。

この手順は、3枚替えで先手駒得でも互角の評価なのが興味深いです。

3つは、▲4六飛△7五歩▲4三飛成△4二金▲4六龍△3二玉で、ソフトの評価値+220で互角。

先手は龍を作って大成功かと思きや、△4二金~△3二金とされると実戦的にはまだ大変です。

4つは、▲8四角△3六歩▲8二飛で、ソフトの評価値+375で先手有利。

あっさりと飛車を取って▲8二飛と敵陣に打ち込む手順です。

指されてみればなるほどですが、一番見えにくい手順かもしれません。

▲8二飛以下、△6一飛▲6二角成△同金▲7二銀で、ソフトの評価値+864で先手優勢。

▲7二銀に△5一飛なら▲6三銀成△同金▲2二飛成の筋があります。

よって▲6三銀成には△6一歩▲6二成銀△同歩▲同飛成で、ソフトの評価値+762で先手有利。

先手が良さそうですが、後手も粘りが効く形です。

先手良しも思ったより大変だと分かった1局でした。

横歩取りの▲2三歩の叩き

上図は、後手が横歩取りから△8五飛戦法からの進展で、先手が▲2三歩と叩いた局面。ソフトの評価値+386で先手有利。

対局中は▲2三歩としたときは少し指しやすいかと思っていましたが、ここからどのように手を広げるかが、少し難しいところです。

本譜は△2三同銀▲5五角で、ソフトの評価値+24で互角。

▲5五角は1つの狙いの筋ですが、▲5五角には△3五歩▲同飛△4四角でソフトの評価値+60で互角でした。

この手順は、やや先手失敗でした。

▲5五角では▲6六角の方が、後手の飛車取りになるので自然でした。

▲6六角△3五歩▲同歩△3四歩▲2四歩で、ソフトの評価値+1053で先手優勢。

▲6六角に△3五歩~△3四歩は見えていたのですが、次の▲2四歩が見えていませんでしたので、▲6六角が指せませんでした。

▲2四歩に△同銀なら▲3四飛で、次の▲2四飛と▲8四角が受かりません。

▲6六角に△7五歩なら▲3三角成△3五歩▲同飛△3四歩▲5一馬△同銀▲7五飛△7三歩で、ソフトの評価値+834で先手優勢。

▲6六角~▲3三角成の攻めに、後手が△3五歩~△3四歩と受けたときに▲5一馬がうっかりしやすい手です。

▲5一馬ではぱっと見で▲3二馬か▲2三馬が見えるのですが、▲5一馬が、短い時間では見えにくい感じがしています。

以下▲7五飛に△7三歩までで先手優勢なのですが、対局中の読みだとこれで良しで打ち切ると思います。

ここから強気に攻めを継続するなら▲8五飛、駒得を活かしてじっくり指すなら▲6八銀という感じです。

手の流れからいったら▲8五飛としたくなりますが、▲6八銀とじっくり指す感覚も身につけたいです。

横歩取りの▲2三歩の叩きが参考になった1局でした。

四間飛車に▲5八金右

上図は、先手居飛車後手四間飛車からの進展で、▲5八金右は変化手順です。ソフトの評価値+118で互角。

実戦では▲5八金右で▲2四歩だったのですが、うまく行きませんでした。https://shogiamateur.com/wp-admin/post.php?post=10372&action=edit

▲5八金右に後手も手が広いところですが、▲5八金右で少し3筋が薄くなったので、△3五歩という手が少し気になります。

△3五歩は形からすると少し違和感のある手ですが、△2二銀~△3二飛~△3四飛~△3三桂~△3二金と進めば、先手は▲5八金右と上がっているので3筋が薄いという意味です。

また△3五歩とすると、先手は2九の桂馬が使いづらくなります。

△3五歩以下▲2四歩△同歩▲同飛で、ソフトの評価値+200で互角。

△3五歩に先手は玉の周辺に手をかけるというのもありますが、▲5八金右で必要最小限に玉を囲ったので、▲2四歩と仕掛けます。

▲2四同飛以下、△3二金▲9六歩△9四歩▲2六飛△8八角成▲同銀△2二銀▲7七銀で、ソフトの評価値+205で互角。

▲2四同飛には、△8八角成▲同銀△2二飛や△2二飛で△2二銀もあり手の広いところです。

△3二金からの進展だと、3五の歩の形は違和感があり力戦型になりますが、形勢は互角です。

先手の狙いは▲7五歩から▲7四歩と玉のコビンをつける形にするか、後手が△3三桂と跳ねたら▲3六歩から桂馬の頭を狙う筋かという感じです。

後手の狙いは△2三銀~△3三桂~△2五歩で、先手の飛車を目標にする指し方です。

手が広すぎて、平手の将棋は簡単ではないです。

四間飛車に▲5八金右が参考になった1局でした。

玉のコビンを攻める

上図は、後手三間飛車に対して先手居飛車穴熊からの進展で、後手が△2七角と打った局面。ソフトの評価値+253で互角。

先手は後手玉のコビンを狙って、▲2八角と打った手に△2七角とした展開ですが、次の一手は良くなかったです。

▲4八飛△5五歩で、ソフトの評価値+30で互角。

▲4八飛と逃げたのはあまり意味がなく、後手に△5五歩と突かれると△5四角成や△6三角成で馬ができて手厚くなる形です。

後手の△2七角は飛車と取る狙いより、自陣に馬を作る狙いもあったようで、そちらの方が大きかったです。

▲4八飛では▲6三銀不成がありました。

▲6三銀不成△5五歩▲同角△7三桂で、ソフトの評価値+333で先手有利。

▲6三銀不成と空き王手に対して△5五歩と5筋を突き捨てて△7三桂とします。

△5五歩と突き捨てたのは、2七の角が後手陣に効く形になるためです。

△7三桂と跳ねて受けた形は少し後手も薄いのですが、先手は持ち駒に歩しかないので手が続かないように見えます。

△7三桂以下▲7四銀成△5四銀▲6四角△5三歩▲7八飛で、ソフトの評価値+454で先手有利。

△7三桂に▲7四銀成が手厚い手で、ここで▲7二銀成や▲5二銀成では少し淡泊な手になってしまいます。

後手の△5四銀では△5四角成もありますが、▲5八飛でソフトの評価値+573で先手有利。

歩の切れた筋に飛車を回すのがいい味です。

よって△5四銀ですが▲6四角が、次に▲3一角成を狙います。

それを受ける△5三歩に▲7八飛が狙いの1手になります。

3八の飛車を取らせることに考えが固定されていると、▲7八飛は見えにくです。

後手は△4九角成とする余裕はありません。

飛車と角と成銀の3枚の攻めなので、まだ攻め切るのは大変ですが攻めの形にはなっています。

玉のコビンを攻めるのが参考になった1局でした。

四間飛車に2筋交換は少し無理

上図は、先手居飛車後手四間飛車からの進展で、後手が△7二銀とした局面。ソフトの評価値+211で互角。

本譜はここで▲2四歩と突いたのですが、似たような形の将棋を指していました。https://shogiamateur.com/wp-admin/post.php?post=784&action=edit

本譜は以下、▲2四歩△同歩▲同飛△8八角成▲同銀△2二飛▲2三歩△1二飛▲3六歩△3二金▲7七角△3三角で、ソフトの評価値+46で互角。

▲2四歩と仕掛けるのは私の棋風みたいで、簡単には変わらないようです。

本譜は以下、▲3四飛△4四歩▲3七桂△2三金▲3五飛△2四金で、ソフトの評価値-76で互角。

後手の飛車は一時的に1二の形になりますが、△3二金~△2三金~△2四金と先手の飛車に圧力をかけてきます。

今回投稿と以前に投稿した将棋の両方とも、▲2四歩から仕掛けても後手の金の圧力が強くて、先手が指しづらい将棋になっています。

対局時点では、▲2四歩がそこまで悪いとは思ってなかったのですが、指し手を整理してみると少し無理みたいです。

▲2四歩の仕掛けでは▲5八金など様子を見る方が自然だったようです。

四間飛車に▲2四歩は少し無理と分かった1局でした。

敵陣に角を打ち込む変化

上図は、後手三間飛車に先手居飛車穴熊からの進展で、△5一同金引と馬を取った局面。ソフトの評価値+439で先手有利。

ここで▲3八飛として少し損をしましたが、そこでは▲3二歩がありました。https://shogiamateur.com/wp-admin/post.php?post=10226&action=edit

もう1つ別の手で、▲5五歩もあったようです。

▲5五歩に△4三銀なら▲2四歩△同歩▲3一角で、ソフトの評価値+493で先手有利。

▲5五歩に△4三銀は形ですが、2筋を突き捨てて▲3一角がぴったりです。

▲3一角に△5二飛なら▲2四飛。

▲3一角に△2三飛なら▲5三角成です。

よって▲5五歩には形が良くないのですが、△4五銀とします。ソフトの評価値+385で先手有利。

4三の地点が空いているので、▲4三角と打ち込みたくなります。

▲4三角△5二金直▲6五角成△5六角で、ソフトの評価値+282で互角。

▲4三角に△5二金直に▲6五角成でうまく行ったかと思ったら、△5六角があります。

こういう手をうっかりしやすいです。

先手は不利ということはありませんが、馬を消されるのは少し面白くなさそうです。

△4五銀には▲3八飛として△4一金なら、そこで▲4三角でいいみたいです。ソフトの評価値+330で先手有利。

▲4三角に△5二金左なら▲3一飛成があります。

このあたりはちょっとした形の違いで、手が変わってくるようです。

敵陣に角を打ち込む変化が参考になった1局でした。

遊んでいる角の活用

上図は、雁木からの進展で先手が▲3八歩と打った手に後手が△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-227で互角。

駒の損得はなく先手の1歩損ですが、対局中は後手の陣形が手厚く先手は攻めるのが大変と思い、このあたりはかなり局面を悲観的に見ていました。

しかし、評価値が少し後手がいいとはいえ互角だったのには驚きました。

本譜は以下▲5六銀△5五歩▲4七銀△3五銀打で、ソフトの評価値-712で後手有利。

この手順は、▲5六銀と出た手に△5五歩に▲6七銀では何をしているのか分からないので、▲4七銀としましたが手厚く△3五銀と打たれて先手がはっきり悪くなりました。

後手陣がさらに手厚くなり、先手の典型的な失敗の手順のようだったです。

どうもこのあたりの相手が手厚くて形勢が少しいいくらいから、先手がどのように手を作っていくかというのが、私はあまりうまくないようです。

▲5六銀では▲6五歩がありました。

▲6五歩△同歩▲9七角△6六歩▲5六銀で、ソフトの評価値-293で互角。

先手は8八の角が遊んでいるので、▲6五歩とします。

△同歩でその後に手がないのかと思っていたのですが、▲9七角がありました。

▲9七角はいつでも▲5三角成とする狙いがあります。

後手は8四の角がいるので△6六歩としますが、▲5六銀です。

▲5六銀に△5五歩は9七に角がいるので、▲5五同銀△同銀▲5三角成で、ソフトの評価値+1449で先手優勢。

さすがにこの手順はうまく行きすぎですが、先手は角の活用をしなければいけなかったようです。

遊んでいる角の活用が参考になった1局でした。

3筋が切れたら▲3二歩

上図は、後手三間飛車に対して先手居飛車穴熊からの進展で、後手が△5一金引と馬を取った局面。ソフトの評価値+439で先手有利。

先手は角交換ができて指しやすい局面ですが、ここからの数手はあまり良くなかったようです。

本譜は以下▲3八飛△4一金で、ソフトの評価値+215で互角。

先手は3筋の歩が切れているので、▲3八飛で次に▲3一飛成を狙いましたが、△4一金が自然な受けでこのやりとりは先手が損をした感じです。

△4一金で△3三歩なら後手が歩切れになるので、▲3八飛の効果はあったと思いますが、△4一金の次に後手から△2七角~△4五角成の手があります。

よって、また▲2八飛と戻ることになりますが、あまり▲3八飛の効果はなかったようです。

▲3八飛では▲3二歩がありました。

▲3二歩に△同飛では▲2四歩がありますので、△4一金とします。

▲3二歩△4一金▲3一角で、ソフトの評価値+318で先手有利。

▲3二歩はたまに出る筋ですが、△4一金に▲3一角は初めて見ました。

▲3一角に△3二飛なら▲5三角成がありますので、△3一同金ですが▲同歩成で、ソフトの評価値+473で先手有利。

歩切れなのでまだ実戦的には大変ですが、 と金ができて先手有利です。

▲3一同歩成以下は、▲3二金△1二飛▲2四歩が狙いです。

3筋が切れたら▲3二歩が参考になった1局でした。