敵陣にぼやっと打つ△6九角

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形で▲7二同銀不成と飛車を取った局面。ソフトの評価値-851で後手優勢。

駒割りは飛車と角の交換で後手が少し駒損ですが、先手の7二の銀が少し働きが悪いのでいい勝負かと思っていたのですが、後手優勢なほど差が開いているのは意外でした。

本譜は△5四角▲7一飛△8七歩成▲4八飛で、ソフトの評価値-434で後手有利。

この手順は、△5四角から△8七歩成としましたが、▲4八飛とされると後手の狙いもはっきりしません。

以下△3五歩はありますが、▲4五歩で後手も怖い形です。

△5四角では△6九角がありました。ソフトの評価値-899後手有利。

△6九角と敵陣にぼやっと打つのがなかなか見えにくい手です。

ぱっと見の狙いが分かりづらいですが、いつでも△4七角成と金を取って攻める筋があります。

△6九角に▲5九金なら、△4七角成▲同銀△8七歩成で、ソフトの評価値-1002で後手優勢。

▲5九金には△8七角成から△5四馬でゆっくり指す手もありそうですが、△4七角成から△8七歩成で後手優勢です。

△8七歩成に▲同飛では△6五角あります。

△8七歩成に▲4八飛なら、△5六歩▲同銀△3五歩▲6三角△5二銀で、ソフトの評価値-1043で後手優勢。

この手順は、△5六歩と突き捨てるのが急所で、▲5六同歩なら△8六角▲4九金△5七金のような感じです。

△8七歩成に▲3八飛なら、△5六歩▲同歩△5七金▲5八金△同金▲同銀△5七歩▲4七銀△4九銀で、ソフトの評価値-1762で後手優勢。

この手順は、5筋を突き捨てて△5七金からがりがり攻める手で、後手玉が固く攻めが繋がっているので後手優勢です。

戻って△6九角に▲7一飛なら、△3五歩▲同歩△3六歩▲2五桂△4七角成▲同銀△3七金で、ソフトの評価値-1605で後手優勢。

この手順は、先手の桂馬の頭を狙う手から寄せが見えて厳しいです。

敵陣にぼやっと打つ△6九角が参考になった1局でした。