だめでも自陣飛車で粘る

上図は、後手角交換振り飛車からの終盤戦で後手が△5九同龍と金を取った局面。ソフトの評価値-1866で後手優勢。

駒割りは金と桂馬の交換で先手が駒得ですが、先手の守りの金と銀の働きが悪いのに対して、後手の7六の桂馬と5九の龍と2五の角が働いており後手優勢です。

対局中は、△7九龍▲同玉△8八金の詰めろに対して受けなしと思って投了したのですが、ここはもう少し粘る手がありました。

▲8九飛で、ソフトの評価値-1241で後手優勢。

▲8九飛があるのは全く見えていませんでした。

飛車は相手陣に打つこむものという先入観があるので、なかなか見えません。

評価値が1000を超えていますので、後手が正確に指せば先手が勝てない感じですが、後手もぬるい手を指すと▲7四歩が見えています。

▲8九飛以下△5八金▲6五桂△同桂▲同金△8五桂で、ソフトの評価値-1565で後手優勢。

この手順の△5八金は次に△7九龍▲同玉△6八金▲同銀△6九金▲7八玉△6八金までの詰めろですが、▲6五桂と逃げ道をあけます。

桂馬の交換の後△8五桂でやはり後手優勢ですが、△8五桂に▲8六歩と粘ってどうかという感じです。

△8五桂▲8六歩△6八金▲同銀△同桂成▲同金△7七歩▲同銀△同桂成▲同金△6八金▲8八玉△8九龍▲同玉△7九飛▲8八玉△8七銀▲同玉△6九角成▲7六玉△7七飛成▲同玉△7八馬▲7六玉△6七馬以下詰み。

この手順は、後手が厳しく攻めて寄せきった展開ですが、結構難しいので投了は少し早すぎたようです。

だめでも自陣飛車で粘るのが参考になった1局でした。