歩越し銀には歩で受ける


上図は、相居飛車で後手が雁木で先手が左美濃からの進展で▲3八飛に△4三銀とした局面。ソフトの評価値+137で互角。

対局中は、後手から△7五歩が見えているので、先手は受けに回る手を指すか攻めの手を指すか難しいと思っていました。

実戦は▲4六銀と出たのですが、やや7筋と8筋が弱くなりました。

▲4六銀△7五歩▲3四歩△2二角▲7五歩△8六歩▲同歩△7五銀で、ソフトの評価値71で互角。

▲4六銀は攻めの手ですが、出たからすぐに戦いが起きるというわけではなく、後手からの△7五歩がうるさいです。

8筋を突き捨てて△7五銀と出ると、先手の角が狙われやすく7筋と8筋の薄さが気になります。

△7五銀にはまだ▲5五角と出て角を広く使うべきでしたが、作戦的にあまりうまくいっていない感じです。

▲4六銀では▲6六歩がありました。ソフトの評価値+149で互角。

この手は、後手の歩越し銀に歩で受ける形です。

▲6六歩に△7五歩は、▲6五歩△同銀▲5五角△9二飛▲3三飛成△同桂▲8三角で、ソフトの評価値+455で先手有利。

この手順は、△7五歩に▲6五歩と突き違いの歩を突いて、後手の銀を一時的に不安定な形にします。

後手の銀は△7五銀と出られて角を狙われる展開になると先手はいやな形ですが、△6五銀と出ても後手の角があまり働いていない場合は、そんなに先手陣には響きません。

▲6六歩△7三桂▲7七角△3四歩▲6七金で、ソフトの評価値+291で互角。

この手順は、後手は△7三桂と力をためる手でやや持久戦模様となりますが、先手も▲6七金と手厚く構えていい勝負のようです。

先手の狙いは、▲6八角から▲4六銀から▲3五歩のような感じです。

歩越し銀には歩で受けるのが参考になった1局でした。