厳しい手で寄せる

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1一龍は2一の龍が逃げて香車を取った変化手順です。ソフトの評価値-99972で後手勝勢。

実戦では▲1一龍は指さずに投了だったのですが、▲1一龍にどのように指すかが迷っていました。

▲1一龍としても後手玉は詰めろになっていませんが、何を指してもいいかというとそんなことはなく、やはり終盤なので決断しなければなりません。

後手からは△1一同銀か△2八金打か△3八金のどれかだと思い、どれを指してもいけそうですが、短い時間で複数の候補から手を決めるのが結構難しいと思っています。

結局は比較して指し手を決めるのでなく、直感になると思います。

なお実戦では投了しているので、私がどのように指していたかは分かりません。

▲1一龍には△同銀▲同龍△2八飛がありました。ソフトの評価値-99986で後手勝勢。

△1一同銀と龍を取る手は見えますが、次の△2八飛が多分実戦では見えないように思います。

後手の持ち駒が飛車金金でなく金金銀があれば、△1七金から△2八銀の筋で先手玉は寄るのですが、銀がないので△2八飛とします。

ぱっと見で▲1七玉に手がなさそうですがそこで△5三角で、ソフトの評価値-99986で後手勝勢。

盤上の駒を動かす△5三角も多分見えていないように思います。

盤面全体を見ていないとこの手が指せませし、この手で詰んでいるかどうかを短い時間で決断するのは難しいです。

△5三角に▲2六香なら、△同角▲同歩△同飛成▲同玉△2五金▲2七玉△2八金▲1七玉△1六金まで。

この手順は、▲2六香に角も飛車も切って寄せる手で、手順を見ると並べ詰みですが実戦でできるかと言われると結構難しいです。

しかし、将棋を指すうえではこれくらいを寄せる気持ちで臨めば、長い目で見れば上達が早いような気がします。

厳しい手で寄せるのが参考になった1局でした。